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ベタな恋愛ドラマ、今どき珍しいプチヒット&周期関数♪~『初めて恋をした日に読む話』最終回

素晴らしかった。。 ラストのキスシーン、左後ろの女子学生が♪ そこか! いや、フツーに美人でミス・キャンパスとか出そうなコだから、ユリユリ・由利匡平(横浜流星)が東大に通ってる内に、自然に接近するはず。フラれた30代女子の順子(深田恭子)は、雅志(永山絢斗)と山下(中村倫也)の間で揺れることになるのであった(断言♪)。
        
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見事合格したピンク頭と、合格させたピンク・コートが大教室でキスする、「桜咲く」的なエンディング。一番左端にいる地味っぽい女子学生も、S的な妖しさで、いいね♪ 向こう側でキャピキャピ言いつつジッと見てる2人組も可愛いし、左上で静かに見つめる男子学生もいい(細かい・・)。
    
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そんな連中はどうでもいい・・とか思ってはいけないのだ。彼女らは勝ち組の現役東大生。順子は東大受験に失敗した負け組アラサーという設定だから、ポジション的には順子が一番下。
   
そんなパッとしない女性が、タイプの違う3人の男子にモテモテで悩んだ末に幸せな結末を迎えるっていう、ベタベタな少女ドラマだけど、数字的には成功と言っていい。テレビ離れ、ドラマ視聴率の下落が続く今どき、22時台で平均8.5%は立派。特に最終回は過去最高の9.6%で有終の美を飾った♪。私は第3話か4話くらいから見始めたけど、正直、平均7%台の平凡な数字かなと予想してた。
       
ちなみに前クールの有村架純主演『中学聖日記』は平均視聴率6.9%だから、内容の過激さを考慮しても、成功とは言えない。私は深キョン以上に有村が好きだし、あっちの方が映像・演出が芸術的だったけど、いろんな意味で見るのがしんどかった。『初めて恋を』(はじ恋)の方が気楽に流し見できたのだ。
    
恋の行方も大学受験の結果も、結末は最初から分かりきってたけど、だからこそ安心感がある♪ それに、大学受験の塾講師の恋愛なら、中学の女教師よりは抵抗感も少ない。18歳という年齢まで待つ常識的態度も強調してたし。
   
   
     ☆       ☆       ☆
さて、第4話以来、2本目のレビューを書く前に、原作マンガを無料でちょっと読んでみた(セコッ・・)。持田あきの同名の作品、集英社『Cookie』連載中。最新第8巻でも受験はまだ先。原作の展開がドラマに追い越されるのは、よくある事だ。
      
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原作は最初、わりと可愛い絵のギャグマンガのノリでスタートしてるけど、すぐに順子がキレイ系のカッコイイ教師になってる。といっても、少女マンガのお約束として、時々一気にギャグ系の絵に変身。ただ、全体的にはドラマの深キョンよりも大人っぽい女性に見えた。
   
あの原作をそのまま実写化しようとしても女優選びに困るから、多少ブリブリ感を増やして深キョンにしたのは正解だ。例えば、綾瀬はるかや戸田恵梨香だと可愛らしさ、可憐さがちょっと足りないだろうし、石原さとみだと天然のおバカ感が出ない。深キョンはいまだにピンク色が似合うのもポイントの一つ。おかげで、綺麗な色使いのラストも完成。口紅まで鮮やかなピンクだった。
    
漫画は大人気ってほどでもなさそうだけど、コミックサイト「シーモア」での評価は高くて、平均4.6。固定ファンがしっかりいれば、東大入学後の連載継続も十分アリ。それだと、私も冒頭に書いたように、由利が美人学生とプチ浮気するような話が必ず出て来るはず。
   
大体、ギリギリで何とか入学した理系の東大生だと、大学の授業だけでも大変だから、学外でOLとデートする余裕も減って来る。まして卒業後にすぐ結婚とか、現実にはムリ。まあ、現実じゃなくて少女マンガだけど♪
   
   
      ☆       ☆       ☆
このドラマ、個人的なお気に入りの一つは、ヒロインの相手役の横浜流星が極真空手をやってたこと。何と、中学生時代に「世界一」♪(細分化されたカテゴリーの1つで)。
   
極真も今では流派が複雑に分かれてしまってるし、体重別・年齢別に戦う普通のスポーツ的傾向も強まってるけど、元祖・実戦空手としてそれなりの権威は保ってるから、ドラマを見る時に一目おくことになる。今現在、彼がどの程度空手をやってるのかは不明。練習時間が無いだろうし、ケガも心配。
       
空手以上に興味深かったのは、第4話レビューでも扱った、個別指導塾の授業内容。特に数学は、「やや難」くらいの適度な受験数学の問題と解答を本当に黒板・・じゃなくてホワイトボードに書いてたから、いちいちチェックしてた♪。最後だから、もう1問書いとこう。第6話でかなり映ってた、背理法(=帰謬法:きびゅうほう)による証明問題で、今の分類でも数学Ⅱかな。
   
   
    ☆       ☆       ☆
  
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問題 f(x)=sin x +cos(√2)x が周期関数でないことを示せ。
  
f(x)が周期関数であると仮定し、
その周期をPとする。
sin x +cos(√2)x
 =sin(x+P)+cos(√2)(x+P)
が任意のxで成り立つので、
  
x=0 とすると
 1=sin P +cos(√2)P ・・①
x=-P とすると

 

sin x +cos(√2)x
 =sin(x+P)+cos(√2)(x+P)
→sin(-P)+cos(√2)(-P)=1
-sinP+cos(√2)P=1・・②
   
①②より、
 sin P=0
 cos(√2)P=1
この時、m、nを整数とおくと
 P=m π(エム・パイ)
 (√2)P=2nπ(エヌ・パイ)
よって、2nπ=(√2)mπ
 2n=(√2)m
  2n/m=√2
  
左辺は有理数であるが、
右辺の√2は無理数だから矛盾する。
よってf(x)は周期関数でない。
   
   
一部は見えなかったから私が補った。東大の2次試験というより、センター試験に近いレベルだけど、きっちりした証明問題と解答で、ドラマの数学にありがちな書き間違いも無い。他に、第5話の英語(ベルリンの壁、下図)や、第7話の数学(放物線の折り返しと直線との共有点)もしっかりした問題と解答で、気軽に楽しめた。
     
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      ☆       ☆       ☆
あぁ、ここでノートパソコンの電池切れ (^^ゞ 充電がしにくい状況だから、もう止めて投稿しよう。とにかく、この冬、フツーに楽しめる恋愛ドラマで、こうゆう作品がそこそこの数字を残したのはドラマファンとしても嬉しい。事件ものと医療ものばかりだと淋しいし、少子高齢化対策にもつながらない♪ そうゆう理由か!
          
それでは唐突ながら、今日はこの辺で。。☆彡
   
   
   
cf. 簡単な線形計画法、問題例と解き方
 ~深田恭子『初めて恋をした日に読む話』第4話
   
        (計 2788字)

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