「ココリコ」と大声で鳴くフランスの雄鶏、騒音で訴えられる♪(仏語、英語)
あ~~っ、ごぼうサラダの繊維がノドに引っかかって取れない・・って話じゃなくて、「ココリコ」。お笑い芸人の名前としか思ってなかったけど、フランスのニワトリの鳴き声(cocorico)だったのか! 日本語の「コケコッコー」と比べると、ちょっとだけ本物の鳴き声に似てる気もする♪
試しに、芸人のココリコのウィキペディアを読むと、芸名の由来は「喫茶ココリコ」とされてた。ということは、その喫茶店は朝から営業してて、モーニングサービスが売りだったのかも。そんなの多分、高校の卒業式の翌朝以来、経験してないね。もう7年前か(笑)
あの夜の打ち上げは、人生で最高の思い出の一つなのだ。日付が変わるまで飲んだよなぁ・・「ドリンク」を♪☆
☆ ☆ ☆
で、本題は今日(19年7月9日)の朝日新聞・朝刊の記事。1面トップにデカデカと掲載してしまった誤報だ♪ そっちか! 「ハンセン病家族訴訟 控訴へ」。朝刊を読んだ安倍首相があわてて態度を変更したのかも知れないけど、実際は控訴断念。参院選の直前なのに、朝日はつまらないミスをやったね。よりによって、こだわり続けてる話で。
ただ、国際面の記事は面白くて、大声で笑ってしまった。「ココリコ」♪ 鶏か! 「フランス西部のリゾート地オレロン島で、隣家の雄鶏の鳴き声が「騒音」だとして、別荘に夏の間だけ暮らす夫婦が雄鶏と飼い主を相手取り、雄鶏を別の場所に移すよう求める訴えを裁判所に・・・って、一文が長いわ!(^^ゞ パリの疋田多揚記者、二つの文に切るように。
島の人口は22000人なのに、夏のバカンスシーズンだけ別荘に人が集まって、人口は20倍になるとか。どうもこの「バカンス」ってものがピンと来ないね。あちらは夏の休暇が長くて、遠くに出かけるとは聞いてるけど。
ちなみにウィキペディアの「恋のバカンス」(笑)の項目によると、この1963年のザ・ピーナッツのヒット曲で、バカンスという言葉が流行語になったとか。古っ! STAP細胞・小保方さんの指導教員はバカンティ教授だ♪ そう言えば小保方さん、著書がベストセラーになった後、どうしてんのかね? 小説書いてるのかな。。
☆ ☆ ☆
というわけで、マニアック・ブロガーは直ちに現地メディアのニュースをフランス語で読むのであった。「La Nouvelle Republique」(新しい共和国)より。
Oleron : le coq Maurice se retrouve au tribunal pour avoir chante trop fort
オレロン:雄鶏のモーリス、あまりに大声で鳴き過ぎて裁判所へ
Une habitante de l'ile d'Oleron, proprietaire du coq Maurice, etait convoquee devant le tribunal de grande instance de Rochefort ce jeudi 4 juillet, pour "trouble anormal de voisinage".
雄鶏モーリスの飼い主であるオレロン島の一人の住民が、この7月4日・木曜日、「近所の異常な対立」のために、ロシュフォール大審裁判所に呼びだされた。
Ses voisins ne supportent pas le chant matinal de l'animal.
隣人たちは、その動物の朝の鳴き声を我慢できない。
☆ ☆ ☆
上のフランス・メディアの記事は、文体も語句も普通だけど、大西洋を挟んだ隣人・米国の高級紙は凝ってる。ハッキリ言って、これならフランス語の方が読みやすい (^^ゞ ニューヨークタイムズ(new york times)。
‘The Rooster Must Be Defended’: France's Culture Clash Reaches a Coop
「雄鶏は守らねば」:フランスの文化的対立は、鶏小屋みたいに狭苦しい所まで到達している
「Rooster」とは何か抽象的な概念を表す言葉かと思ったら、雄鶏のこと。どうして「cock」(コック)と書かないのかと思ったら、(米国で)性的な意味の連想を避けるためとかいうお話(Weblio、研究社・新英和中辞典の説明)。なるほど・・って言うか、「コック」って本当に「男性」の意味があるのか。ほとんど聞かないけど。由来は何だろう。雄鶏か、蛇口か。
それはともかく、「coop」も分かりにくい。「鶏小屋」という意味と、「狭苦しい所」という意味がある単語だから、掛け合わせて言葉遊びをやってるのだ。ちなみに「生協」は「co-op」だ(笑)。いや、本当にちょっと考えてしまった (^^ゞ
☆ ☆ ☆
He has become a symbol of a perennial French conflict ─ between those for whom France's countryside is merely a backdrop for pleasant vacations, and the people who actually inhabit it.
その雄鶏は、長年続くフランスの対立の象徴となった。── フランスの田舎が楽しいバケーションの背景でしかない人々と、そこに実際に住んでる人々との対立だ。
これ、民泊を続ける外国人と、近隣の日本住民とのトラブルにちょっと似てるね。いずれ、長期の外国人観光客が、「ゴミ捨てのルールが厳しすぎて、ひどいストレスになった」とか訴えて来るかも。あるいは、麺類やスープをズルズルすする音が非常に不愉快だとか。
そう言えば、「郷に入っては郷に従え」ということわざ、最近ほとんど聞かない。「郷に入っては、郷『が』従え」ってことか♪ おもてなしをしろと。
実は私も個人的に、騒音のトラブルは色々と経験してるんだけど、もう時間がないから、また今度にしとこう。要するに、たまにはローテーション的に、外国語の記事を入れたくなるわけ♪ それでは、また明日。。☆彡
P.S. 19年9月5日、無事、無罪判決が下された♪ 国営放送FRANCE24のニュース記事より。今後の控訴とかについては不明。
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(追記62字 ; 合計2469字)
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