BROWN CLOVER、残りの半生を美しく~『まだ結婚できない男』第1話
素晴らしかった☆ カフェの店員の女の子と、ジムで柔らかい身体を誇示してた女の子が♪ そこか!
ドラマというものは基本的に、女性視聴者向けに女性目線で作ってるものが多いけど、これは結構、男性目線を意識してるね。50過ぎまで結婚できない偏屈男の周りが、可愛いコ、キレイな女性だらけ♪ あり得ない? いや、実に面白い(byガリレオ福山)。前作のヒロイン・夏川結衣がいなくなった穴を感じなかったほど。
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まず、このカフェの店員はプッシュしとこう。この8月1日に柚木美音(ゆずき・みおん)から改名したばかりの、美音。スタイルいいなと思ったら、身長173cmか。まだ19歳、モデル出身の新人。画像は事務所(アオイ・コーポレーション)のプロフィールより、TGC(Tokyo Girls Collection 2018)のランウェイ。いいね! 美脚だし、可愛く整った小顔。
そして、ちょっと見だと見逃しがちな、上のシーン。ジムのストレッチとかする場所かな。奥で男性スタッフに脚を大きく広げられてる女の子を、手前の桑野信介(阿部寛)がジッと見てる。ここで、桑野の腰の前部がカメラに映ってない所もポイント♪
演出は三宅喜重。冒頭から、地味ながら、きめ細やかな映像を作ってた。新婚家族の家の地鎮祭で桑野がシラけさせた後、冷たい風がヒューヒュー、紙垂(しで?)に吹きつけるシーンとか(笑)
主要キャストの女優たちもレベルが高いし、初回の2ケタ視聴率11.5%の半分くらいは男性視聴者かも。逆に、男性キャストがビミョーだから(失礼♪)、2ケタキープは難しいかな。とりあえず、放送翌日(水曜)の昼のTVer動画ランキングでは1位になってた。
☆ ☆ ☆
さて、13年ぶり!の続編となった、フジテレビ・・じゃなくて関テレ『まだ結婚できない男』。ウチのブログの初期に、ちょっとだけ記事を書いた覚えがあるなと思って調べたら、ホントに一言だけの感想記事だった。
要するに、笑えたけど、真面目にレビューする週1本か2本のドラマとしては落選ということ。たまに見て笑って、それでおしまい。当時の私にとっては、深みがないからパスってこと。
ただ、昨日の夜、オンエアをじっくり見ると、思ったより隅々まで丹念に作られてることが分かった。ベテラン脚本家の尾崎将也の作品は、たまたま(?)私が見てないものがほとんどだけど、個々のセリフも全体の構成も上手いと思う。
☆ ☆ ☆
例えば、桑野と弁護士・吉山まどか(羊田吉・・じゃなくて吉田羊)の初対面のシーン。まどかが、「まだ結婚できない女」だともらしてしまった後、「まあ、仕事を優先させて来たからこそ、今こうやって独立して事務所を構えることができたんじゃないかとは思うんですけどね」と弁解すると、桑野が独り言のように憎まれ口を叩いた。
「自分の状況を一般化することで、責任を回避しようとするパターンか」(笑)
センター試験の現代国語の問題に使えそうな、適度に考えさせるセリフだろう♪ 「一般」に大人は誰でも、30代は仕事を優先してしまい、結婚は遅れがちだけど、それなりの地位はつかめる。そうした一般的な状況で結婚できないだけであって、私個人の責任や問題ではない。
そうした責任回避の思考パターンだろうと思った桑野は、まどか本人の目の前ですぐ口にしてもめてたけど、後の展開を見ると、確かにまどか自身にも多少の責任はありそうだった。桑野の半分くらいの偏屈なキャラ♪ 個客にいちいち文句をつける弁護士は珍しいはず。ビルのはす向かいの「占い処 広尾の母」(笑)に、コミュニケーション術を教わるべきかも。
年齢非公開だけど、実年齢45歳と言われてる吉田羊。ここ数年で、むしろ若くて綺麗になってる気がする。やっぱり、恋か♪ このショットで、後ろの花の使い方とか上手い。白の洋服と、白地にピンクのお花の絵。実は桑野は、花や葉っぱが嫌いらしいのだ(笑)。自分のマンションでも神経質にイラついて、花おばさんが逃げてた♪
なお、吉田=まどかが使ってたモニターは、EPSON(エプソン)。繰返し、ハッキリ映されてた。契約に関する大人の事情もしっかり反映させてると。プリンターは当然、エコタンク方式か♪
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一方、まどかが家庭裁判所で担当してる離婚裁判の被告、有希江(稲森いずみ)。夫に浮気されて、離婚の申し立てをされてる気の毒な女性だけど、大変な最中になぜか、桑野に近づいていく。脚本が、桑野にモテ期到来となってるから♪
稲森いずみも、もう47歳のアラフィフなのに、上の画像なんて30代半ばで通じる美貌。頑張ってるね。このショットでも、衣装と後ろの本の色がラベンダーで統一されてる。わざわざ本を傾けてまで、薄紫色を強調。さらに、本の手前が茶色に近くて、向こう側が黄色の構成は、実は意味がある配色なのだ。
彼女が雇われ店長してるカフェ(喫茶店)の名前、BROWN CLOVER(ブラウン・クローバー)。実は、ドラマ全体や、第1話全体を象徴する名前になってた。
写真はウィキメディアより。Robert Flogaus-Faust氏の作品。上側がキレイな黄色で、下側が茶色の珍しい花なのだ。情報が少ないけど、下から徐々に変色するのかな。ラテン語の学名、Trifolium Badiumは、3葉・黄茶という意味。さっきの本の画像を45度回転して、配色の類似を確認しとこう。
くすんだ色の上に、鮮やかな色が輝く構成。これこそ、『まだ結婚できない男』のテーマだし、有希江の今後を暗示するものでもある。長い人生、これまでの半分はイマイチだったけど、今後の半分は光り輝くものにしよう。いよいよセカンドステージ。
家にはバリアフリーのスロープ付けて、トイレも車椅子が入るように大きくして、閉じこもり用の屋根裏部屋も用意。家が半分だけ余ったら、間仕切りつけて賃貸に出して♪ 夏には流しそうめん器を一人で組み立てて、トネルード・スライダーごっこして(笑)
☆ ☆ ☆
そのためにもまず、元気に生き続ける必要がある。ペットショップの前を通った桑野は、下手なムーンウォークみたいにバックした後(笑)、店内で前作を意識したパグ犬を見つけてじっと見てた。まるで自分みたいな、冴えない孤独な犬。
結局、買ったのかな? 35万円を11万8000円まで値下げして、それでも売れなかったら・・と考えると、金に困ってない桑野なら助けたと思うけど。
で、育てるのが面倒だから、隣に越してきた謎の女性・早紀(深川麻衣)に預けるとか。サングラスとマスクで変奏してコソコソしてたし、荷物が大量にあって一人で途方にくれてたし、夫か彼氏のDVから逃げて来たとか。ビミョーに可愛いなと思ったら、乃木坂の卒業生らしい。
実はその早紀と、住宅プロデュースの桜子(咲妃みゆ)の違いがしばらく分からなかった♪ 見たことないのに、表情や身振りが大きくて演技慣れしてるなと思ったら、宝塚の娘役出身なのか。2年前まで雪組・トップ娘役の28歳ね。道理で名前も姿も派手で華やかだと思った。彼女もいずれ、苦手だった桑野に惹かれていくとか。
☆ ☆ ☆
なお、番組冒頭の売れ残り情報は厚生労働省でチェックした。厚生労働白書2018年版、未婚率の推移の図表。
50歳過ぎても未婚(一度も結婚せず)の割合は、ここ30年で4~5倍に急増。2015年で、男性23.4%、女性14.1%。男の方が遥かに売れ残りやすくなってると。34年前には男女ほぼ同じく僅かだったのに、何で男だけ? 男の方が経済力があるから、一人でも生きて行きやすいってことか。女性は一人だと、出産・育児も大変だし。
まあ、うっかりドラマの中で「生産性」に触れたりしないように祈ろう♪ 男の桑野の自虐としても、炎上リスクが高いから。なお、まどかはGYAOのスピンオフ動画(第1.5話)で、「一人お好み焼き」のパイオニアとして活躍(笑)。今後は「道とん堀」店長と仲良く商品開発するとか。あるいは事務のアシスタントのコ(小野寺ずる)と仲良く舐め合うとか。スーパーアイスのキャラメル味ね♪
来週の予告映像のボディコン女性(ニットのミニ・ワンピース)にも期待しつつ、それでは今日はこの辺で。。☆彡
(計 3351字)
cf.散歩理論+山登り、婚活アプリという祝祭~『まだ結婚できない男』第2話
purete(ピュルテ)、純粋なバナナ、純潔のドンサック~最終回
(追記69字 ; 合計3420字)
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