女(ナス)に動かされる男たち~『グランメゾン東京』第2話
今週はローテーション的に『まだ結婚できない男』のレビューにしようかな・・とか思ってたけど、やっぱグランメゾン東京かな。アメリーちゃんが可愛かったから♪ ロリか!
まず、ドラマ最後のエンドロールで外国人名を探すと、マノンとダンナが候補。「マノン フランス 子役」で検索すると、個人サイトは除いて、私の環境で6番目にヒットするのが、マノン・ディー(Manon D.)。日本とフランスのハーフ(またはダブル)か。なぜか、事務所(ジュネスモデル)HPでは現在消されてるけど、Googleだと生年月日も残ってる。5歳半ちょっとか。
普通の検索よりすぐ本人がヒットするのが、画像検索。あのコとお姉さんの写真だらけ♪ お姉ちゃんの名前のアメリ(Amelie)を、マノンちゃんの役名に使ったってことね。
☆ ☆ ☆
さて、私は男だし、料理にはうといので、このドラマを見る時の最大のポイントはロリ・・じゃなくて、フランス語になる。次が、細かい数字の計算(笑)。マニアか!
ところが今回、予想された事とはいえ、フランス語は激減してた。やっぱり初回のフランス・ロケが特別だったと。そんな中でも、相沢瓶人(及川光博)の娘・アメリちゃんが、食べたいものを話す台詞は「ほぼ」聞き取れた(部分冠詞?が怪しいかも♪)。ちなみに文字化け防止のため、アクセント記号は今回も省略。
Je veux du steak hache.(ジュ・ヴ・デュ・ステク・アシェ:私はハンバーグが欲しい)
その前に、尾花(木村拓哉)がアメリちゃんをおびき寄せた(笑)台詞は、大体こんな感じか♪
Tu a aime la gelee de framboise, non? (テュ・ア・エメ・ラ・ジュレ・ドゥ・フランボワーズ、ノン:君はフランボワーズ(キイチゴ)のゼリーが好きだったよね。違う?)
なるほど。街中で可愛いフランス系の女の子を見かけたら、しゃがみこんで目線を下げて、そう聞けば仲良しになれると♪ 不審者か! あぁ、ドラマ・レビューでこの程度書くだけでも、サイバー・パトロールの皆さんにチェックされちゃうかも(笑)。単なる軽口、言葉遊びなんで、よろしくネ!
保護者=父親の相沢としては、アメリちゃんが可愛いから、あと母親も喜んでたから、渋々と尾花を家に入れてたのだ。要するに、女が男を動かす形になってる。
☆ ☆ ☆
一方、今回まさかの大活躍となってたのは、旬の地味な野菜、茄子(ナス)♪ 冒頭のフランスのシーンで、尾花が相沢にパワハラ的暴力(投げつけ)をふるった直後、誰かがこんな感じのフランス語を話してた。ナスの前についてる「端」を表す言葉(bout?:ブ?)は聞き取れず。
C'est une salade avec ・・・ aubergine. (セ・チュヌ・サラダヴェク・・・オベルジン:それはナスのサラダだ)
ところで、こんなにナスが大活躍するドラマも珍しいはず(笑)。日本的で身近な安い食材で、旬で色も分かりやすいから。そう答えたくなるけど、『ロワイヤル仏和中辞典』(旺文社)を見ると、ナス(aubergine)という単語のすぐ上に、語尾だけ違う「auberge」(オベルジュ)という単語が載ってた。これ、「高級な田舎風レストラン」という意味があるのだ。
ドラマの中でそれに相当するイメージなのは、倫子(鈴木京香)が亡き母と経営してたレストラン。ということは、尾花のナスへのこだわりは、倫子への隠された思いのメタファー(比喩・隠喩)になってるのだ。数式で単純化すると次の通り。
ナス = 高級な田舎風レストラン = 倫子
実際、今回の尾花と倫子の食事シーンでは、倫子がお母さん譲りの家庭料理で尾花に上を向かせて(=満足させて)、笑顔でガッツポーズ。その後、尾花は不自然なほど早めに席を立ってた。要するに、倫子との生活を意識したということ。最後にも、京野(沢村一樹)が、尾花は銀行融資より倫子のために頑張ったんだと、ほのめかしてた。
要するに、尾花も女に動かされた形になってる。
☆ ☆ ☆
ところで、フランス語のナスの語源を、英語版ウィクショナリーで調べると、
ナス = 卵の植物・プラント
という神秘的な等式も成立する。たぶん、玉子みたいに白いナスのイメージだろう。
こうなると、ますます意味深。相沢の場合、ナスとは、アメリちゃんを残して消えた妻だったのかも。
ちなみに、ウチが政治家のサイトなら、この段落は書かない。祥平(玉森裕太)の婚約者・美優(朝倉あき)の父親(都議会議員)も語ってたように、政治家とは細心の心配りが必要な職業。単なる小市民ブログでさえ、わざと遠回しの説明にしたほど。
☆ ☆ ☆
あぁ、フランス語に時間を取られたから、計算についてはごく簡単に♪ もっと事業計画書をきっちり映してくれれば、こっちをメインに書いたのに。倫子が悩むシーンの下図くらいしか、私の目には留まらなかった。
販売管理費に原価は入らないという説もあるし、逆に家賃が入るという説もあるけど(細かっ・・)、大勢の監修スタッフと美術さんを信用して、こだわらないことにしよう。
原価35%、人件費30%、水・光熱費5%、消耗品費3%、その他経費1.5%ということは、合計で約75%。
35+30+5+3+1.5 ≒ 75%
客単価は25000円で、3000円の利益と言ってたから、12%の利益になる。
3000÷25000×100=12%
ということは、家賃は1人あたり13%ということかな?
全体100-販管費75-家賃13=利益12%
家賃は1人あたり3250円で、1日に30人の計算(9万円÷3000円)だったから、1日の家賃は
3250×30≒10万円
月に22日の営業で、220万円の家賃? 東京の目黒とはいえ、ちょっと高すぎるね♪ TBSに電話しようか(笑)。クレーマーか!
いや、税金とか考えると、家賃は本当は5%くらいか。それだと毎月80万円くらいだから、現地の相場と大体合ってそうな気がする。何とかつじつまが合ったところで、マニアは安らかに眠れるのであった♪
(☆追記: ご指摘を受けて第1話の録画を見直すと、最後あたりで、40坪くらいで家賃50万円、安い、駅から遠い、といった会話があった。)
それにしても、今回の計算だと、高級レストランは別に10年もたなくても採算とれるということになる。あと、ナイフ・フォークの類を総称する「カトラリー」(英語でcutlery、フランス語だとcoutellerie)に中古品を使うという発想も意外だった。そんなに値段が違うのかね? ま、メルカリにも綺麗な商品はあるし・・と、メルカリ初心者は書きたくなったりする♪
☆ ☆ ☆
最後に、尾花の昔の仲間内で1人だけ突っ張ってた祥平。実は尾花の料理に一目おいて、融資の件を婚約者の父親に頼んでたらしい。
来週は、それが文春砲でバレて都議会で追及されて、父親が失脚する流れだ(笑)。ないだろ! あるいは、城西信用金庫だと危ないから、札幌の銀行にしろとか♪ 五輪マラソン開催地か! 銀行員役の春風亭昇太の演技はかなりビミョーだったから、座布団3枚取られるはず♪ 司会だろ!
真面目な話、あの厳格そうな父親も娘は溺愛してるからこそ、こっそり銀行の本店に手を回したわけだ。やっぱり、女のために男が動いてる。京野も、倫子にお金の借りがあるから動いてる。・・っていうか、ひそかに恋心もあるのかも。いずれ尾花と三角関係とか。
こうしてみると、若い祥平だけが、女のためには動いてない。尾花のために動いたわけで、BLファンなら空想に浸りそうなところだ♪ まあ、広い意味では、男同士の熱い関係ってことで。尾花に対する丹後学(尾上菊之助)の思いも同様。
高く評価する男だからこそ、ライバルとして激しい火花を散らす。これが男の子の世界なのであった。同調より競合。競い、合う。ラグビーみたいに激しく闘った後は、潔くノーサイド。敵・味方の区別なしで、仲間になるのだ。
☆ ☆ ☆
ストーリー的には結局、ナスと白レバーのプレッセ(presse:圧縮した)のおかげで、合計5000万円の融資となった。倫子の母譲りの不動産の担保価値で、4500万円。味のうまさで、プラス500万円。その原価は、500円♪ ユーチューバー相沢のレシピ本と同額。
個人的には、上下で挟んでる板チョコだけで満足かも(笑)。中南米のモレ(Mole:チョコレートソース)を焼いて、固めたってことかな? 味にうとい昇太なら、明治やロッテのチョコでも良かったかも♪
料理の素材を全部書こうと思ってたけど、多過ぎるからパスしよう。おそろしく複雑で繊細、大変な世界だね。それでは今日はこの辺で。。☆彡
P.S. もっとフツーに「拓哉ラブ♡」の方には、ウチと同期の桜のブログ「アンナdiary~Part2」がお勧め♪ 写真もキレイ☆
cf. Allez!(さあ)Bon appetit♪(召し上がれ)~『グランメゾン東京』第1話
ジビエ(狩猟)の基本はシルヴプレ、お気に入りになること~第3話
『マリ・クレール』記事とコース・メニュー、フランス語の和訳など~第4話
「ピーナッツオイルもセロリも大切に♪」(パルマンティエ尾花)~第5話
C’est super、最高のものとの出会い=衝突~第6話
Promis!(プロミ:約束するよ、フィアンセ♪)~第7話
Voila!(ほら、ここを見て)、男の浪漫(romantique)~第8話
ワイン名「Brise.」(ブリーズ:そよ風よ、店をぶち壊せ)~第9話
thons vagues(トン・ヴァーグ:ぼんやり彷徨う大物マグロ達)~第10話
mariage de la diversite(マリアージュ・ドゥ・ラ・ディヴェルシテ)、多様性の結婚~最終回
・・・・・・・
パリでキムタクが乗った電動キックボード、Lime-S(『グランメゾン』)&12km走
(計 3666字)
(追記322字 ; 合計3988字)
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コメント
あの物件は家賃50万
1話で尾花が言ってました
投稿: | 2019年10月30日 (水) 05時45分
> 名無しさん
情報コメント、どうもです。
まだ録画を消してなかったので、自分でチェックして、
記事本文に追記しておきました。
駅から遠いから安くて50万円ということですね。
目黒の普通の相場だと、80万円くらいで
ほぼ合ってると思います。
なお、当サイトはコメントに名前を求めているので、
よろしくお願いします。☆彡
投稿: テンメイ | 2019年10月31日 (木) 02時06分