「Black Friday」(ブラック・フライデー)、英語版ウィキペディアの語源説明
amazon(アマゾン)の日本初開催が派手に宣伝されてると思ってたら、メールでも別の会社から宣伝が来たし、今日は新聞のチラシでもイオンが黒い広告を出してた♪ ハロウィーンのオレンジ色に続いて、ブラック・フライデーの黒色まで日本に定着しそうな勢い。下はイオンのブラック・パンダ(笑)
このブラック・フライデーという妙な言葉。日本のハフィントンポストが珍しく(笑)詳しい記事を載せてると思ったら、米国版ハフの翻訳だった♪ 語源は、小売業が黒字になるなんて俗説ではない、と小見出しでいきなり書いてる。
やっぱり、米国の英語情報が基本になるのに、日本のウィキペディアなんて、日本のあちこちの新聞の短い寄せ集めみたいな記事になってた。そこで、英語版ウィキを見てみると、流石の詳しさで、最初から驚かされるのだ。
☆ ☆ ☆
実は、「Black Friday」と呼ばれるものは、昔から多数あるらしい。私がすぐ思いつくのは、戦前の大恐慌の発端になった株式市場の大暴落だけど、他にも候補者がズラッと並んでる。
その中で、shopping(買い物)のブラック・フライデーの項目を見ると、リンクや注も含めてやたら詳しい♪ 好きなんだね。とても全部は相手にしてられないから、言葉の起源だけ軽く見てみよう。ちなみに下図はそのまた一部にすぎない。
何世紀も前から、ブラックという形容詞が色々使われて来たけど、米国の歴史で最も有名なのは1869年。金価格の暴落騒動。米国ハフもこれを最初に挙げてた。
ただ、買い物関連の「ブラック・フライデー」の最初に関しては、英語版ウィキと米国ハフはちょっとだけ違ってる。米国ハフはまず、1950年代~60年代にフィラデルフィアの交通警察が、小売店関連のひどい混雑を表したとしてた。
☆ ☆ ☆
英語版ウィキは、それより僅かに前と思われる1951年と52年のメディア記事を先に挙げてる。サンクス・ギビングデー(感謝祭、11月の第4木曜日)の翌日・金曜日、労働者たちが4連休にするために病気になった(笑)ことを指してたらしい。
これなら、「ずる休み金曜日」だから、確かにブラック・フライデー♪ マジメな日本人の感覚なら、ブラック労働者。ただ、欧米は日本より適当、アバウトな社会だから(失礼♪)、フツーのことなのかも。
米国ハフは、この話を後回しにしてるけど、全体的には英語版ウィキとほぼ同じ説明になってる。英語版ウィキの方がもちろん先に書かれてるし、遥かに詳しいから、ハフの記者Casey Bondがウィキを「参考にした」と考えるのが自然かも。そもそもハフの記事には出典が非常に少ない。
☆ ☆ ☆
まあ、証拠はないから、ケーシー・ボンド氏からクレームが来るかも知れないけど(笑)、ありがちな事だ。日本のサイトでも、日本版ウィキをこっそり使ってることが非常によくある。私の場合は、堂々とすべて名前を挙げて、リンクを付けて引用、参照してるから問題ない♪
とにかく結論としては、「ブラック・フライデーの語源=労働者たちのずる休み金曜日」ということで。それに続いて、交通警察にとって人混みが大変な金曜日。いずれにしても、ネガティブな意味だ。もちろんその後、業界はポジティブで明るいものへと、イメージ戦略を展開して成功してる。
ただ、日本でどうかな? ハロウィーン狂想曲も早くも足踏み状態みたいだし・・とか思いつつ、私も買い物したくてたまらない(笑)。ともあれ、今日はそろそろこの辺で。。☆彡
(計 1656字)
| 固定リンク | 0
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- リバース「モーゲージ」(mortgage)とは死(mort)の担保、不動産は命がけ~『正直不動産』第7話(2022.05.19)
- ウクライナのアゾフ連隊の任務完了ツイートを英訳・和訳、何とか理解可能&背筋痛15kmジョグ(2022.05.18)
- 首都圏のイオン系小型食品スーパー「まいばすけっと」、攻勢でコンビニ・キラー♪&僅か9km弱(2022.04.26)
- 『コティホローシュコ』(エンドウ豆太郎、転がるエンドウ豆という意味)~日本の昔話『桃太郎』に少し似た、独自のウクライナ民話(2022.04.09)
- 日本の国会でのオンライン演説全文(原文)、ゼレンスキー大統領のウクライナ語(「NHK WORLD」)にはAI翻訳も苦戦(2022.03.24)
「英語」カテゴリの記事
- 高梨沙羅が失格で涙、スキー・ジャンプのスーツの測定規則と方法(今季FISガイドライン・英語)&15kmジョグ(2022.02.09)
- 小室圭さんも受験したニューヨーク州司法試験、2021年2月の過去問(記述・MEE)の内容と感想(2021.11.10)
- 小室圭さんの英語優勝論文「ウェブサイトの法令順守問題と起業家への影響」(NY州弁護士会・ビジネス法ジャーナル)、まとめと感想(2021.10.23)
- コンピューター計算による気候変動予測~真鍋淑郎氏のノーベル物理学賞2021、授賞理由と理論(英語原文と日本語訳)、数式(2021.10.06)
- 日本人の英語の発音(アクセント)を真似してからかう大谷翔平差別(?)発言問題、奥が深い・・&10km(2021.08.20)
コメント