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浜崎あゆみ&マックス・マサ(avex会長・松浦勝人)、B級の妖しい魅力~ドラマ版『M 愛すべき人がいて』第1話

今期(2020年4月~)の土曜の夜というと、新型コロナウイルス関連で再放送となった『野ブタ。をプロデュース』のレビューに忙しくて、他の番組なんて全く知らなかった。気づいたのは、去年の夏に書いた記事への検索アクセスが増えてたから。4000字弱の長編、ネタバレ情報満載。

  

『M 愛すべき人がいて』~浜崎あゆみ&エイベックス会長・松浦勝人(マサ)の「事実に基づくフィクション」

  

上の記事でも繰り返し書いたように、私は個人的には浜崎あゆみには興味なかった。流行ってるんだな・・、あるいは過去形で、流行ってたんだな・・とか、他人事のように思う程度。曲も、今回の主題歌『M』とか、メロディーはいくつか覚えてるけど、曲名は一つも知らないまま。

  

ところが、話題につられて去年の暴露本の無料サンプルを読んでみると、意外と面白かったから、本屋で立ち読み。超珍しいことに、最後まで全部立ち読みしてしまった(コラッ・・♪)。私は出来がいいと思う。元の大成功物語と恋愛の「事実」も、それに基づく小説も。ライター(筆者)の小松成美、取材力も含めて、いいね。

   

その後、ドラマ化の決定は一応知ってたけど、完全に忘れてたから、2日前にAbemaの見逃し配信動画で視聴。鈴木おさむの脚本は、小松の小説より極端なストーリーになってて、演出・木下高男の映像も分かりやす過ぎるほど。週末の夜遅くのB級ドラマで、気軽に楽しめた。世帯視聴率も5.6%で、深夜(23時15分~)の時間帯としては高い。成功だろう。

 

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ただし、レビューの最初に一言、注意しときたい。小説は「事実に基づくフィクション」と書かれてたけど、ドラマは「小説に・・・ドラマオリジナルの要素を加えたフィクション」。つまり、ドラマの方が、事実から離れてるのだ。そこはハッキリ分けとこう。小説には無い、完全にお遊び(話題作り、ウケ狙い)の要素もかなり入ってた。

   

  

    ☆     ☆     ☆

その典型は、単なるブロガーである私、テンメイが出演してたこと(笑)。見る前の予習はしてなかったから、動画でポスターの表記を見て、エッ?!って感じ。「TENMEI KIRA」と書かれてたのだ♪

   

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私はたまに漢字で「天命」と書いてるけど、ドラマの登場人物は天才音楽プロデューサー、「輝楽・天明(きら・てんめい)」。要するに、音「楽」界で「きら」きら「明」るく「輝」く「天」の星、という意味の役名で、そのまんまか!って感じ♪ 外見的にもキャラが立ち過ぎだろう。

  

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これだけでも分かるように、至る所、作りがベタ。ただ、B級ドラマと割り切れば1つの通俗的なジャンルで、別にかまわない。高尚な芸術祭に出品するわけでもないから。

  

ちなみに、名前も見た目もかけ離れてるけど、輝楽天明は、実在する超大物・小室哲哉を表してる。それに対して、ポスターやディスコに出演してる人気グループの名前「usg」は、元の名前を暗号みたいに変換しただけ。具体的に解説すると、「TRF」を小文字にして、アルファベットの列で1文字分、右側にズラしてるのだ。h・・・opq・・・。

  

usgを演じてたのは、エイベックスの実在ユニット、lol(エルオーエル)。英語圏で「大笑い」(laugh out loudly)表す略語で、日本の「笑」とか、顔文字「(^o^)」の代わりとして昔から使われてる。最初にネットで見た時は意味が分からなくて、調べてしまった♪

   

   

    ☆     ☆     ☆

さて、初回のドラマは、既に大物アーティストになってる2001年の海からスタートして、売れてなかった1993~94年に戻って振り返る構成。もとの小説と似た形だ。

  

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93年に浜崎(実名・濱﨑歩)が状況した当時、華やかな東京のシンボル、渋谷スクランブル交差点には、テレビ朝日の人気アナウンサー・弘中綾香の看板広告も出てた(笑)。爽快感がサイコウだー。

   

妙なキャッチコピーは、「快感が最高」という性的な意味を含めると共に、「サイコウだー」で「サイダー」をもじったもの。「爽」と「快感」の文字の大きさを変えて、「快感」を際立たせてる。「M cider」だから、エムなわけか。S(エス)キャラに見えて♪

    

『M』のヒロイン、浜崎あゆみも同じかも。実際、来週・・じゃなくて明後日の第2話では、イジメられて喜ぶらしい(笑)。レッスンね。

  

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下積み時代のアユが読んでる台本『熱血!! ビックティーチャー(大先生)』は、実在するテレ朝の93年・春ドラマ『ツインズ教師』のこと。ウィキペディアによると、浜崎のドラマ初出演らしい。たまたま(?)私のプライベートとも関係あるけど、個人情報保護で書かないことにしよう♪

  

  

     ☆     ☆     ☆

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ドラマのタイトルが表示される上のシーンが、2人の最初の出会い。「velfine」とは、94年の末に東京・六本木にオープンした実在のディスコ(クラブ)、「velfarre」(ヴェルファーレ)のこと。本物は巨大で1500人収容だけど、ドラマ撮影のダンス用フロアを見ると200人くらいか。深夜ドラマの制作費を考えると、頑張ってる方かも。

  

あゆを演じるのは、avexの新人女性歌手・安斉かれんで、聞いたこともなかったし(失礼)、ウィキペディアを見ても謎の経歴。顔と声が浜崎に似てるのは間違いないから、案外、エイベックス会長・マサ=松浦勝人の個人的なお気に入りかも♪ 実際、去年の記事でも指摘したように、松浦の本物の元妻、畑田亜希(今年に入って離婚が判明)も浜崎に似た顔だ。

   

上の画像でも分かるように、後ろ姿だとミニスカ美脚♪ ただ、前から見ると少年っぽい細い脚だから、ちょっと太腿に筋肉と脂肪をつけた方がいいと思う男性もいるはず(笑)。他人事か! ドラマの他の女性客もボディコン(死語)のミニスカが多かったし、浜崎もかなり脚の露出が多いフェティッシュな歌手だ。ライバルの安室奈美恵もそうだから、90年代的感覚か。

  

そんな事より、神様扱いされてるマサの実在モデル、松浦。つい先日(20年4月18日)、文春から大麻の告発記事がスタート。シリーズ化されてるくらいだから、よほどの根拠・裏付けを持ってるはずで、ドラマの打ち切りの可能性も十分ある。ちなみに小室哲哉は、不倫疑惑はともかく、金銭詐欺で懲役3年、執行猶予5年(既に完了)。

   

   

     ☆     ☆     ☆

あらすじに沿って、2人の会話(セリフ)も見とこう。まず、ヴェルファインのVIPルームで、他の女の子たちと一緒にマサのチェックを受ける初対面シーン。「違う」「違う」と、次々に一言で女の子たちを切り捨てるマサに、あゆがにらみつけながら抗議。

    

 違うって、たった一言で。神様ですか!?

 (立ち上がって、あごに手を当てて)可愛い顔してんな。

 ・・・おれは神様なんかじゃない。けどな。神様からのメッセージは届く。番号教えろ。

   

神様からのメッセージというより、自分の趣味かも♪ 自分にとっての神様、心の奥の欲望からの声が届いたと。ドラマでも強調されてたように、浜崎の顔はそれほど男ウケするタイプじゃないと思う。スカウト役の流川(白濱亜嵐)も首をかしげてたし、週刊文春の最近の記事の見出しでも、「浜崎の顔では絶対に売れない」とされてた。むしろ安斉かれんの方が可愛い。

  

とにかく、「何かの可能性なんてものは誰にだってある。それを磨く人間がいるかどうかだ」と考えるマサは、 コースターの裏(古っ♪)に書いた電話番号でやり取りをスタート。遂に、バーにアユを呼び出して、今まで女優やタレント志望だった彼女に突然、「歌ってみろ」。

  

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声質は悪くない。歌手に向いてるよ。目の前の人に伝えようと思って歌え。つまり、オレの心をふるわせるように歌え、と♪ この時歌ったglobeのヒット曲『DEPARTURES』(デパーチャーズ:出発という意味)は、ドラマの最後、事務所を止めてまで待ち合わせの高級店に駆け込んだアユが歌った曲でもある。ここから2人は出発したのだ。大成功へと。

   

  

     ☆     ☆     ☆

そして(感動の)ラスト。

  

 俺がお前を選んだんじゃない! 神様がお前を選んだんだ

 あゆを・・

 お前は虹を渡りたいんだろ。だったらその虹、おれが創ってやる。俺の作った虹をわたれ!

 わたる! あゆ、その虹わたる!

 おれを信じろ!

  

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台詞だけなら感動してたかも知れない、このシーン。背景にベタな虹まで出たから、笑ってしまった♪ そのまんまか!

   

この辺もやっぱりB級コメディの妖しい魅力なのだ。硬派の映画評論家・蓮實重彦なら激怒して立ち上がって、大御所の淀川長治に優しくたしなめられるはず(細かっ・・笑)。いや、他の映画をめぐって、ホントにそうゆうやり取りがあったもんで。

  

  

     ☆     ☆     ☆

というわけで、また長くなって来たからこの辺で終了。写真集も話題の大人気女子アナ、田中みな実の怪演も含めて、娯楽作品としては満足だった。専務秘書・姫野礼香の左目・・じゃなくて右目の眼帯の奥には、ぶどう(デラウェア)の眼球をはめ込んでるらしい(笑)。沢田完の音楽も含めて、完全にSNSの突っ込み待ちのギャグ♪ 実際、トレンド入りしたらしい。

  

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なお、エイベックスを表す「A VICTORY」(エー・ヴィクトリー)の社長・大浜(高嶋政伸)は、実在モデルだと依田巽(よだ・たつみ)。実際に松浦と激しくぶつかってる。あと、アユが止めた東京の事務所・中谷プロの社長(高橋克典)のモデルは、サンミュージック社長・相澤秀禎(ひでよし)だ。松田聖子その他をスターに育て上げた大物。

      

事務所が新しく作る3人組ユニット・OTFとは、Every Little Thingという噂。ドラマの三ツ谷のモデルが、元ELTメンバー・五十嵐充とか。

  

最後に、マサ役の三浦翔平の演技は褒めとこう。彼が徹底的にマジメに演じてるおかげで、B級コメディ的要素も安心して笑い飛ばすことができた。安斉も可愛くて若くて浜崎に似てるだけで十分、素晴らしい♪ それでは今日はこの辺で。。☆彡

  

  

  

cf.浜崎アーユーあゆ(笑)と同じ10kmラン、ただし5kgのペットボトルも肩の脱臼もなしで♪(第2話)

  

     (計 4032字)

  (追記52字 ; 合計4084字)

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