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小学校『5、6年の楽しいプログラミング ドリルの王様』、問題と解き方2

1ヶ月前、小学生向けの学習参考書『5、6年の楽しいプログラミング ドリルの王様』(新興出版社)について、問題と解き方を紹介する記事を書きました。

   

今日はその続きとして、2本目の記事を書きます。

     

200305a 

  

上の画像は、AMAZON(アマゾン)の通販ページです。同じシリーズで、小学1・2年生用、3・4年生用のドリルもあります。

   

  

    ☆    ☆    ☆

前回も書きましたが、プログラミングとはもともと、コンピューターにやらせたい仕事を上手く分けて、きちんと順序立てて書くことです。

   

そこで書かれたものが、プログラムです。分けること、つなぐこと、順番。この3つがポイントです。

  

前回は、「順序」、「くり返し」、「分岐(ぶんき)」の問題をやりました。今回はまず、「変数」についてです。変数とは、色々と変わるもの(数、言葉)をまとめて表す、特別な言葉や記号のことです。

  

「変数」と呼ばれるものなのに、数とはかぎらないのか? おかしいと思った人もいるでしょうね♪ 実は、もとの英語だと「ヴァリアブル」(variable)だから、「変化するもの」という意味の単語。それを誰かが、変数という日本語に訳したのです。

  

  

    ☆    ☆    ☆  

では、第1問。ドリルの27ページの問題、「13 変数②」。

  

ゆうなさんは、カーテンをつくることにしました。次のメモのとおりに布を切るとき、長さはいくつになりますか?

① 長さ←3  ぬいしろの長さ←2  長さ←長さ+ぬいしろの長さ

   

  

「長さ」という言葉が5回も出て来て、分かりにくいですね。特に、右端の「長さ←長さ+ぬいしろの長さ」という書き方はおかしいような気がします。

   

これはプログラム用の特別な書き方で、「長さ」と「ぬいしろの長さ」という言葉が変数です。矢印(←)の右には、変数に入れるいろんなもの(数、言葉)が書かれてます。本物のコンピューターのプログラムだと、矢印(←)の代わりに、イコール(=)と書きます。

   

もっとフツーの言い方に直すと、こうゆう問題なのです。

「まず、もとの布の『長さ』を3としますこれは出来上がった時のカーテンの長さです。次に、『ぬいしろの長さ』を2とします。最後に必要な布の長さ全体を、『長さ』+『ぬいしろの長さ』とすると、その数は結局いくつですか?」

   

これならもちろん、3+2で、だと分かるでしょう。プログラム独特の書き方になれることが大切なのです。もう1つ、似た問いを解いてみましょう。

  

②  長さはいくつになりますか?

 長さ←9  ぬいしろの長さ←3  長さ←長さ+ぬいしろの長さ

   

  

は、 9+3=12 ですね。

  

  

   ☆    ☆    ☆

ちょっとだけ違うタイプの問いも見ておきましょう。こちらの方が分かりやすい文章だと思います。

  

 ゆうなさんは、布の長さから、カーテンの長さを知るために、次のメモをかきました。

 カーテンの長さ←布の長さ-ぬいしろの長さ

  

 それぞれの長さが次のとき、カーテンの長さは?  

 布の長さ←10  ぬいしろの長さ←3

  

    

さっきは足し算でしたが、今回は引き算。は、 10-3= です。

   

  

   ☆    ☆    ☆

では、第2問。ちょっと中学の算数(「数学」)に近づいてる問題です。「19 関数②」。計算機とか、計算するプログラムのお話です。

  

さくらさんは計算ロボットに、次の命令を覚えさせました

  

 平行四辺形の面積(底辺,高さ)とは

  結果←底辺×高さ

  結果 を表示する

 である。

  

次の命令を実行すると、何が表示されますか

 平行四辺形の面積(2,4)

  

   

    ☆    ☆    ☆

これも書き方が分かりにくいでしょう。ロボットの画面に表示されるのは、底辺の長さ2、高さ4の平行四辺形の面積の数だけです。内部でこっそり計算して、その結果の数字だけが表示されます。

      

まず結果は、底辺×高さだから、2×4=8。そして、この結果を表示するという命令になってます。だから、表示されるのはという数字のみ。これがです。

   

この問題だと、平行四辺形の底辺、高さ、面積の3つが変数です。ただ、底辺と高さから面積を求めてるので、

 面積は底辺と高さに「関係する数」

です。これを縮めて、

 面積は底辺と高さの「関数」

などと言います。今はあまりピンと来なくてもかまいません。くわしくは中学で習う内容です。

   

   

   ☆    ☆    ☆

では、第3問。ドリルの「22 変数⑤」。ここでは、数の計算だけでなく、ロボットの動きが問われます。

  

1番から6番まで、番号がついた6つの家があります。そうたさんは、次のようにロボットに命令しました。

 番号←3

 ピザを配達(番号)

  

このとき、ロボットは3番の家にピザを配達します。  

では、次の命令だと、ロボットはどの番号の家にピザを配達しますか?

  

 番号←1

 ピザを配達(番号)

 番号←番号+3

 ピザを配達(番号)   

 

  

   ☆    ☆    ☆

解くときのコツ、考え方は、4行の命令を、前半2行と後半2行に分けること。命令の前半2行で、ロボットは番号1の家にピザを配達します。

   

後半の2行は、まず「番号←番号+3」と書かれてます。これは、「新しい番号は、前の番号+3とする」という意味。つまり新しい番号は、1+3=4になります。だから、ロボットは番号4の家にピザを配達します。

  

前半と後半を合わせると結局、ロボットがピザを配達するのは、1の家と4の家。これがです。

  

  

    ☆    ☆    ☆

今日のどの問題も、計算はとてもカンタンですね。ただ、書き方が変わってるので、繰り返し練習して、なれることがポイントです。まず、読み取れるようになること。つまり、プログラムを読めること。次に、自分で書けるようになること。つまり、プログラミングできること。

  

新型コロナウイルスのせいで、ずっと家にいる人も多いでしょう。遊びみたいな感じで、勉強も楽しんでください。それでは。。☆彡

   

     (計 2301字)

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