どんな服着てても笑える、好きな服ならもっと~『野ブタ。をプロデュース』第2話(再放送)
野ブタ特別篇・再放送、第2話の冒頭では、修二(亀梨和也)と彰(山下智久)が軽く挨拶した。今回のレビューは、その縮小画像の引用から入ろうと思ってたのに、録画が22時で終わってた(笑)。早めの3分前に録画ボタンを押したのが大失敗 (^^ゞ ま、私は男性の一般人ブロガーだからいいけど。
・・とか言いつつ、慌ててネットのTVerで動画をチェックしたら、挨拶は無し (^^ゞ おまけに、テレビ放送だとエンディングの『青春アミーゴ』が「亀と山P」の2020年Version音源になってたのかな? 山Pの各フレーズで最初の声の入り方が違ってた気がする(細かっ・・)。
ところが、それもTVerだと古いまま(たぶん♪)。素人みたいな失敗をしてしまった・・って、素人ブロガーだろ!
☆ ☆ ☆
いや、これでも過去15年近くでそれなりに成長して来たのだ。例えば、先週書いた5000字超の第1話(再放送)レビューと、14年半前の短い第1話感想つぶやきを比べると、大差だろう。好みや一般ウケはともかく♪
ところで今週、第2話の再放送中、なぜか14年半前の第9話記事に大量のアクセスが入って来た。何事かと思ったら、どうも「真夜中様」=コダニ=野ブタ(堀北真希)の制服ジャケットに「ブタ」と落書きした犯人を知りたい検索アクセスらしい (^^ゞ まだミステリータッチで放送中なのに、答のネタバレを求めてしまう辺りが何とも現代的。
ちなみに15年前には、スマホもSNSも無いし、芸能系サイトもまだ発達してなかったから、テレビ雑誌と公式サイトと個人ブログがドラマ情報の中心。まだウィキペディアでさえ今ほど流行ってなかったし、「ネタバレ」という言葉も今ほどフツーに使われてなかった(当時はかなり悪い意味)。
ウチも含めて、個人ブログはドラマ終了後の数時間以内に記事をアップ(2時間以内が普通)。中には、放送中にフライング気味にアップするブログも登場♪ 当時は「反則だろ!」と思ってたけど、今から考えると時代を先取りしてたのかも。
速く=早く、軽く、みんなで、簡単な情報をやり取り。これが現代社会なのだ。いつまで続くかはさておき。そう言えば『野ブタ』の中だと、みんな直接会うのが基本になってる。やっぱり人間にとってその方が自然だろう・・と書きたくなる所へ、新型コロナウイルスがさく裂。人と人が直接触れ合って話すのが、困難なことになってしまった。
エッ、そんな事より、落書きの真犯人は誰か?(笑)。今回、後ろ姿が映ってたのが本人じゃないかな。中肉中背で地味めのこの女生徒だ・・と書いとけば検索アクセスが2つくらい稼げるかも♪ 少なっ! ちなみに、ロッカーで隣にいたちょっと可愛いコはフェイントにすぎない・・って、ネタバレか!
☆ ☆ ☆
さて、第2話の元々のサブタイトルは、「マル秘・キレイ作戦」(マル秘は〇の中に秘)。今回の再放送でのサブタイトルは、朝日新聞・夕刊だと「修二と彰のキレイ作戦・亀梨山下緊急メッセージも!」。こんな所にまで、「緊急」って言葉が使われてる。
あらすじを要約すると、野ブタのいじめられっ子としての自己像(セルフイメージ)を改善したということだ。彼女の自己像のシンボルこそ、都市伝説「真夜中様」の元になった分身の人形。髪の毛が伸びるらしい。頭に海苔がついて(笑)。豆腐屋の「おいちゃん」(高橋克実)か!
先に人形の髪の毛を切った後、まだ自分の髪を切りたがらない野ブタに対して、修二が大胆なプロデュース作戦を立案。大阪のおばちゃん・・じゃなくて派手好きの中高年女性向けの洋服店「のだや」で女性用の服を上下購入(彰のお金)。野ブタは唇をひきつらせながら笑って、ようやくイメチェン承諾。山Pがピンクなのは狙ってるネ♪ 滑り台も綺麗なピンク色。
2人がガマンして「着る」なら、私も髪を「切る」。私服も「着る」。この木皿泉の脚本、あちこちに言葉遊びが入ってる気がする。例えば後半、可愛いガールフレンドのまりこ・・じゃなくてまり子(戸田恵梨香)との会話で、修二は「モチ」(もちろん)と「餅」を掛け合わせたダジャレを口にしてた。
他にも多分、「シャキッと」を繰り返してたのも、髪の毛の「シャギー」との(無意識的)関連。もちろん、小学2年生の小谷(信子)の体操服の落書き「(コ)ダニ」も、悪質なダジャレだ(コにはバツ印)。
☆ ☆ ☆
で、まり子のアドバイスを修二がアレンジして、ショッピングで服装も決定。落書きされた制服の代わりに、イメチェンの私服で登校した野ブタは、みんなに「おはよう(ございます)」と挨拶。両手で何度もガッツポーズ。心の中で、「私はここにいます♪」。当時、女の子が胸にコサージュ付けるのが流行ってたのかね? バンドー軍団の1人も制服に花つけてたし。
この後、野ブタだけ私服なのは「不公平」だとクラスが騒ぎ始めた時、野ブタは私服を止めると宣言。実は前日、演出家の岩本仁志にアフリカの写真を渡されてたのだ♪ コラコラ! そうじゃなくて、奇跡的な偶然で、アフリカの子どもの写真を見かけたと。自分がひどいイジメで死にたかった小学校時代、落書きされて捨てた体操服を着て、笑顔で白い歯を見せてる姿。
きっと、どんな服着てても笑えるんだよ! 落書きされた制服を再び着る野ブタに合わせて、修二と彰も自分たちの制服に落書き(「キザ」、「バカ」♪)。クラスで落書きが大流行したけど、豆腐屋のおいちゃんが真似した頃にはもう流行終了。
で、その後、落書きはどうなったの?、と突っ込みたくなるけど、1週間経つとみんな忘れるのであった。まあ、野ブタ以外は元々すぐ落とせる塗料だったのかも。
☆ ☆ ☆
めでたし、めでたしで拍手して終わらないのが、マニアック・ブログ♪ 確かに、「どんな服着てても笑える」だろうけど、「好きな服着てるともっと笑える」はず。自分が好きなファッションとヘアスタイルなら、もっと楽しく生きられる。
それを表してたのが、ヤクザみたいな派手なストライプのスーツを着て三者面談に出席した、修二のお父さんだ(宇梶剛士)。ちなみに、宇梶本人もホントに暴走族の総長らしいのは、有名なエピソード。
そもそも、なぜ野ブタが「どんな服着てても笑える」と語ったか。それは、制服には落書きされてたし、私服も目立ち過ぎで不自然だったから。本当はみんなと同じフツーの制服を着たいのに、落書きの黄色いペイントが洗っても落ちなかったから、仕方なかったのだ。
☆ ☆ ☆
ふと思い出したのが、一昨日(20年4月17日)、朝日新聞の朝刊に載ってた、「3密と広告減・・・ファッション誌の苦境」という記事。
もともと苦しかったのに、新型コロナの自粛&外出禁止ムードで、そもそもファッションが「求められない」状況になってる。着て見せる機会もないし、自宅の部屋着は地味めで安め。
それは要するに、人にも社会にも余裕がないから。ある意味、野ブタと同じで、仕方ないから。確かに、記事の最後に書いてるように、「騒ぎが収まれば、人々は文化を求める」と思いたい。このままだと、映画・ドラマ・演劇・スポーツ、不要不急なものが次々に衰退してしまう。ネットだけ残っても、コンテンツやリアルライフがやせ細ってしまうのだ。。
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最後に、ウチの記事へのアクセスの多さから考えて、かなりいるらしいバンドー(坂東梢=水田芙美子)ファンへのプレゼント♪
『野ブタ』の半年後、同じ日テレ土曜9時ドラマの傑作、『ギャルサー』第5話に登場したバンドーの姿(笑)。やっぱ美人だね。ケバイけど♪
バンドー、実はギャルのサークル「レッド・スネーク」(赤い蛇)の代表「コズエ」なのだ。本名(笑)でギャルサーやってるらしい。・・って言うか、ギャルサーはもう死語かも♪ 今だとクラブ・ディスコ系のパラパラより、ストリート系ダンスってことか。
☆ ☆ ☆
ちなみに『ギャルサー』は『野ブタ』と共に、深みがあって面白い青春ドラマ。まだ女子高生だった新垣結衣や戸田恵梨香のパラパラも初々しいし、街中の無意味なカウボーイ(藤木直人)もカッコ良くて笑えるし、もっと再評価されるべきだと思う。
ひょっとして、インディアン(古田新太)のステレオタイプな扱いが、今の価値観的にビミョーなのかね? 好感を持たれる役だし、苦情はほとんどないと思うけど。私は当時、オフィシャルブックも買ったし、自転車に乗ってる時も主題歌を口ずさんでた♪
ファッションの観点から見ると、今回の野ブタのブーツとか『ギャルサー』とか、ちょっとウエスタンが流行ってたのかも。あっ!、『野ブタ』と『ギャルサー』は音楽も似てるなと思ったら、担当者が同じなのか!(池頼広=いけ・よしひろ)。終盤の明るくて心に沁みる曲とか、メロディーがそっくり。
エッ、亀梨の『たったひとつの恋』の音楽も担当してたんだ・・とか驚きつつ、そろそろ終わりにしよう。今週も制限字数オーバーで、16105字となった。ではまた来週。。☆彡
cf. 哲学者ニーチェ「神は死んだ。人間は仲間と創造のゲームで遊べ」~『野ブタ』第1話(再放送)
真夜中に手をつなぐモグラ達、はかない奇跡の光~『野ブタ』第3話(再放送)
不意打ちのように訪れる、本当の心~『野ブタ』第4話(再放送)
「花の街」、七色の谷を越えて、リボンのキャッチボール~『野ブタ』第5話(再放送)
ちゃんとした人間になっても、道端の十円玉のままで~『野ブタ』第6話(再放送)
好きなものをあきらめて、自分という舟を好きになりたい・・~『野ブタ』第7話(再放送)
信じたいから信じる、本当の友達を~『野ブタ。をプロデュース』第8話(再放送の前♪)
闇夜に浮かぶ蒼い月、はるか遠い場所~『野ブタ。をプロデュース』第9話(再放送)
「山崎と海亀」がヤバイ♪、修二と彰は2人で1つ~『野ブタ』最終回(再放送)
・・・・・・・・・・
生きる場所を求めて~野ブタ再考(全体のレビュー)
・・・・・・・・・・
「野ブタ。をプロデュース」、面白い♪(第1話の記事)
(計 4017字)
(追記303字 ; 合計4320字)
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