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将棋の天才・藤井聡太七段、棋聖戦挑戦者決定!、タイトル挑戦最年少記録を作った対局の感想

最近、将棋の記事を書いてないよな・・と思って調べてみると、去年の末に詰将棋の記事を1本書いてるだけで、対局の記事は1年ぶり。NHKテレビ『逆転人生』の今泉健司四段特集で書いて以来になる。

   

というか、プロ棋士の将棋の対局を、ネットのLIVE動画で見たのも久しぶりのこと。なかなか手が進まないから、凄く重要な対局か、かなりヒマがある時しか見れない。今回は記録がかかる大一番だったから、仕事中にパソコンでチラ見してしまった♪ コラコラ!

   

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後半は仕事に追われて、ほとんど見れなかったんだけど(フツーのこと♪)、たまたま夜の19時45分頃に見たら、ちょうど終局の1分ほど前。私でも、一目でもう藤井七段の勝ちだなと分かった。まもなく永瀬二冠(叡王・王座)が頭を下げて、すぐ藤井七段も頭をペコリ。実に素晴らしい☆

       

思った通り・・・ではなかったね(笑)。中盤は正直、藤井七段がやや苦戦と判断してたもんで。プロ棋士の解説者もそう見てたし、コンピューターの形勢判断も少し永瀬有利となってた。

   

   

    ☆     ☆     ☆

100手で投了、後手・藤井七段の勝利で、マスメディアの記者がドカドカと対局室に入って来るのかと思ったら、そうそう。新型コロナウイルスの3密回避で、取材規制がかかってるわけか。わずか数人が入って来ただけで、歴史的な偉業達成なのに、まったく部屋が盛り上がらなかった(笑)。マスクに隠れて、藤井七段の控えめな笑顔も見れず。

      

実は、夕方チラッと見た時には、藤井七段だけマスクを外してたのだ。先輩相手に、距離50cmの「密です」。最後はしっかりマスクしてたのは、プロとしての配慮なのか、たまたまの幸運なのか♪ まあ、マスク無しなのは、普段の練習の将棋で付き合いがある仲だからかも。

       

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そもそも彼の愛されキャラだと、SNSのバッシングもほとんど無いと思う。天才少年なのに、みんな温かく応援するような独特の柔らかさと、可愛さ(笑)。その内、フィギュアスケートの本田真凛とのデートとか、写真週刊誌にすっぱ抜かれるんじゃないかと思ってたのに、なかなかスクープも出て来ない。ずっと将棋一筋なのかね? 年頃の男の子、大丈夫か♪

   

ちなみに、偉業を一番大きく扱ってた全国紙はもちろん、棋聖戦の主催社・産経新聞社。赤字と赤枠で、速報。正直、社員も藤井七段を応援してたはず。

   

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LIVE動画を放映してたAbemaのテロップも、明らかに藤井寄り♪ まだ中盤なのにもう、「歴史的記録へ! 藤井七段」。そうゆう意味では、永瀬二冠はやりにくかっただろうね。若手の大物タイトルホルダーなのに、明らかなヒール、悪役に回されて。

   

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1989年以来キープしてたタイトル挑戦最年少記録、17歳10ヶ月24日を更新されてしまった屋敷伸之・九段も、むしろ話題になって嬉しそう。17歳10ヶ月20日の新記録を打ち立てた藤井七段に、「想像を超える大棋士にはなると思います」と賛辞を送ってた。新記録のために主催者が作った強行日程に従った棋士たちも、隠れた貢献者で立派♪

    

   

    ☆     ☆     ☆

では、ヒューリック杯・棋聖戦、第91期・挑戦者決定戦の棋譜を見てみよう。ちなみに「91期」というのは約100年前から続いてるという意味ではない。1962年スタートで、63年から94年までは1年に2回開催だったから、回数が増えてるのだ。

   

1+(94-62)×2+2020-1994=91

  

こうゆう計算を本当にすぐやるのが、マニアック・ブログ♪ では、対局へ向かおう。例によって、データベースとして将棋DB2を利用させて頂いた。盤面の色は、お祝いモードの桜色でピンクを選択。

   

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先手・永瀬二冠の誘導で、序盤から相掛かりの激しい戦闘に。わざと8七歩と打たせて、9七角と上がる。もし、この後、9五歩の端歩攻めをされたら、同歩、同香の後、4五桂か5三角成の角捨てとか狙ってたのかな。ウチの親父とか好きそうな超急戦♪ 子どもの頃、ホントに泣かされてた(笑)。どんどん攻め込まれる一方で、受けられなかったもんで。

   

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実際は、先手が8六飛と回って飛車交換。さらに、上図の見慣れない飛車打ち込み。私が最初に見たのが上の局面で、後手・藤井七段が2二金と逃げたら、4四飛、同歩、5三桂成、同銀、3一角と攻めるのかな。激しい、激しい。

  

  

    ☆     ☆     ☆

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実際は後手、3三銀と上がったけど、結局は上図の3一角で似たような展開。

  

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6二の地点で、守りの金と銀を交換。4二角成で、先手好調に見えた。後手の反撃、2六桂には2九銀と引いて、先手は低く構えてるから、飛車打ちの隙もない(と見えた)。

  

そこで出た天才・藤井の好手が、上の54手目、3六銀。と言っても、私も解説者2人も、4八金打で守られた後は後手がやや指しにくいんじゃないかと見てたのだ。

   

それが間違いらしい。終わった後の感想戦では、4八金打には4五飛、4四飛打の「飛車二段打ち」で強行突破する筋を見てたらしい。中段の狭い場所に、飛車の二段打ち。う~ん、筋悪に見えて、全く考えもしない斬新な構想。実に素晴らしい☆ 先手はそれが分かって動揺したようで、ここで長考の末に、6九玉の早逃げを選択。一気に攻守逆転モード。

   

   

     ☆     ☆     ☆

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その後、先手は自陣の左側の壁を解消して、玉の逃げ道を作ったけど、77手目の2六馬が負けを早めた敗着か。これ、4四の馬で2六の桂を取った手だけど、そのせいで左下に8九飛と打ち込まれてしまったのだ。もし馬が4四にいれば、9九の香車まで馬が守ってるから、この飛車打ちには7八玉で対処できてた。

    

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その後はもう、枝葉の問題。左から龍で攻められては、先手が苦しい。最後は形作りで、一応、詰めよになってる7四歩と進めて、後手の6八角を見て、投了。後はもう簡単な即詰みだ。

   

というわけで、この後、藤井七段は、最近絶好調の渡辺三冠(棋聖・棋王・王将)と五番勝負。当然、みんな藤井七段の応援に回るだろうから、やりにくいだろうね♪ 挑戦者として臨む名人戦も大変だろうけど、正直、私も藤井棋聖の誕生に期待。それでは、今日のところはこの辺で。。☆彡

   

      (計 2483字)

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