藤井七段、AIも驚く渋い手で、初タイトル・棋聖に王手!
ずっと「隠れ将棋ファン」を自称してたブロガーとしては、あんまし将棋の記事を書くのもどうかと思うけど、書かざるを得ないね。Abema動画の女流棋士に萌えたから(笑)。そこか!

私は昨日(20年6月28日)も、日曜日なのにずーーっとお仕事してたんだけど、息抜きでちょっとだけ将棋の棋聖戦・第2局の様子を拝見。全く知らない聞き手の女の子の声と喋り方にキュンッとしてしまった♪ 顔も、作家の川上未映子を若くしたような感じでチョコッと可愛いけど、話し方が、いいね。
さっそく番組情報で名前をチェック。山根ことみ・女流二段。エッ、2級じゃなくて?(笑)。コラコラ! そうか、実力もあるのか。って言うか、経歴も結構長いんだね。丸7年近く、足かけ8年の女流プロ生活。ツイッターを見ると、振り飛車党だからなのか、本棚に大名人の『大山康晴全集』なんてものが入ってる。誰の本棚、写したんだろ?(笑)。コラコラ!

動画の終盤、「藤井七段、詰まないですね」とか言ったのが、「藤井七段、つまんないですね」とか聞こえた(笑)。解説役の元祖・藤井(猛)も直ちにツッコミ♪ ちょうど、ホントにそんな話を藤井猛九段がしてた時だから、単なる聞き間違いとかじゃなくて、意味のある無意識の言い間違いだろう。天才少年の手の地味さ、枯れた味わいが解説されてたのだ。
☆ ☆ ☆
さて、今回もあえて、無料公開のデータベース「将棋db2」は使わないことにする。棋譜の著作権その他、権利問題が生じてるらしいから。実際、このブログ記事に使わないどころか、アクセスもしてないほど。だから、断片的な局面しか分からない。

この記事冒頭の画像は15時半過ぎのもので、まだ互角に見える中盤戦。次に動画をチラ見したのは18時15分くらいで、もう藤井七段の優勢というか、勝勢になってた。師匠の杉本昌隆八段に頂いた着物も、意外と様(さま)になってる。若き達人の風格。
形勢判断では、勝つ確率で82%vs18%。ちなみにアベマは、3つのAIから独自の「SHOGI AI」を構築してるとのこと。3つの合体だからなのか、秒単位でコロコロ数値が変化する。

この局面。先手が現在最強とも言われる渡辺明・三冠だから、後手がアマチュアだとまだちょっと危ないかも。自陣の金が壁になってジャマしてるし、玉の守りは非常に薄い。先手の飛車と角も、遠くから後手の玉をにらんでる。
☆ ☆ ☆

実は少し前の局面で、藤井が打った守りの手、「3一銀」というのが非常に渋い好手らしい。渡辺の昨夜のブログでも、この手に驚いたことを強調してた(上図)。
これは確かに思いつかないし、指せない手。現在、最強と言われるコンピューターソフトの1つ、「水匠2」でも、6億手(!)読ませて初めて急に最善手として浮上するほど、意外な手らしい。下は開発者・たややん氏のツイッター。3一銀は58手目なわけね。

その後、少し進んだ辺りが、私が動画チェックした18時過ぎの局面。かなり急激に、後手が良くなってる。その後はもう、解説者もいつ投了かって感じの話を冗談まじりにする雰囲気で、藤井七段の勝利はもう確定。
☆ ☆ ☆

途中、5四角なんていう渋い角打ちも、いかにも藤井らしい手だと思う。遠くから角のにらみを効かせるのが好きな棋風。まあ、大悪手を指さない限り、もう勝ちは確定。結局、最後まで、お互いの飛車が直接的な攻め駒になってないのも面白い。

最後は、即詰みまで指して、渡辺棋聖はしばらく考えた後、頭を下げて投了。藤井も深々とお辞儀して、いつものように、外してたマスクを直ちに着用♪ ドドッとメディア関係者らが室内に押し寄せて来た。まあ、29連勝フィーバーの時と比べると、4分の1くらいの人数かも。「密です」は禁止ってことで、マスクも全員着用。

もっと派手なテロップを期待してたのに、意外と地味な小さいテロップのみ。「後手90手で藤井聡太七段勝利」。渡辺は藤井との相性が悪いのかも。去年の朝日杯・将棋オープン戦決勝でも、渡辺は藤井に大差で負けてた。
というわけで、妙な殺害予告にも微動だにせず。これでいよいよ、弱冠17歳の高校生がタイトルに王手! ホントに獲得したら、また将棋の記事を書くことになりそう (^^ゞ 王位戦もあるし困ったな・・とか思いつつ、今日はそろそろこの辺で。。☆彡
(計 1777字)
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