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天才高校生・藤井聡太、棋聖戦・第1局で渡辺明棋聖にも勝利!、棋譜と感想

ホントに凄い☆ そもそも連戦で疲れてるはずだけど、17歳の若さの天才高校生にとっては些細なことか。まだ表情も話し方や身振りもあどけない少年なのに、現在最強、絶好調の渡辺明・棋聖さえ退けた。2020年6月8日、19時44分、後手の渡辺棋聖が投了。まさに神の子、素直に驚嘆。。♪

  

私が見始めたのは夜の19時過ぎ。既に、Abema動画の画面上部のAI形勢判断では、藤井七段が圧倒的に優勢となってたけど、解説者2人はまだよく分からない感じで議論してた。もちろん、番組を見てもらうための盛り上げの部分もあったとは思うけど、それにしては2人とも明快な読み筋や結論を出せない。私も、先手も後手も危ない形で、よく分からなかった。

   

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持ち時間は4時間ずつの1日制。この時点で残り時間3分ずつ。藤井の勝率の可能性(?)81%。なぜか、iPadのブラウザSafariかアプリがエラーを起こしてるのか、「クリックでミュートを解除」の黒いバナーが消えなくて焦る (^^ゞ ツイッター検索かけても出なかったから、私の端末だけのトラブルか。でも再起動してもダメだったけどね。

   

両者、1分将棋になって、ようやく先手・藤井の勝ちがほぼ確定。私の端末の時計では19時44分、終局。藤井少年、相変わらず、深々と謙虚にお辞儀♪ たぶん、今まで何度も将棋盤に頭をぶつけてるはず(笑)。渡辺は坊主頭で一休さんみたいだね。

          

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それまで2人ともマスク無しだったけど、すぐにマスクをかけてた。ただし、挑戦者決定戦の時と同様、メディアは新型コロナ対策でごく少数のみに制限。赤いテロップ、先手157点で藤井聡太七段勝利。藤井は和服の準備が間に合わず(?)、スーツ姿で臨んでた。第2局は和服姿で、ますます神の子の風格を漂わせてくれるかも♪

     

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では、例によって将棋DB2から棋譜をお借りしよう。ヒューリック杯棋聖戦・五番勝負、第1局。舞台は東京・将棋会館。今回はアクアマリンというか、薄いパステル青緑の盤面を選択。解説というより、軽めの感想。

  

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先手の藤井が意外なことに、最近人気が落ちてると言われる伝統の矢倉戦へと誘導。お互い、ガッチリと玉を矢倉囲いにした後、端歩も突き合った形で、角交換から後手・渡辺が角を打ち込んで、馬を作る。それに対して藤井は右から端歩攻め。上図までは全く普通。

       

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渡辺は端攻めの対応を手抜きして、攻め合いに出る。上図で、後手は端を受けるための歩が持ち駒に無い(歩切れ)。ただし、8五桂からの玉頭攻めは、飛車と馬が効いてるから、かなりの迫力。

          

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後手は守りの金をスルスルと前に繰り出して行って、強気の応戦。上図の4六金は、3六にあった金を横に寄って、自陣の馬を先手の飛車に当てると共に、金を角に当てて端への効きも防いでる。かなり派手な、珍しい手だ。いずれ、将棋の本の「次の一手」に使われるはず♪ 先手・藤井は飛車を成り捨てて、角で金を取る激しい攻撃。

   

  

    ☆     ☆     ☆

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先手の1四桂に、後手が2一玉としたのが良くなかったと解説者は説明してた(郷田真隆・九段と本田奎・五段か)。むしろ3一玉だったと。ただ、それだと1三角成の王手を呼び込んでしまうことになるし、後手としては1八飛打ちで端も守る筋があるから、何とかなると思ったのかも。

     

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結局、後手の8六香や、先手の7五香を経た後、3一玉、1三角成、2二銀の形に。途中、1八飛の王手に、6八金と下がって受けたのも強気で怖い受け。角か馬が無くなればすぐ、6八飛成が来て負けそうだから、普通は何か、合い駒とか受け駒の補充をしたくなる。

     

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私が見始めたのは上の後手122手目、6五香からだった気がする。ここは本当は、1八龍が正解かな? 1三歩、同玉。2二銀なら1四玉で、1五歩なら同龍、同銀、同玉で、後手が入玉か。遠くから馬も効いてる。だから、1八龍なら3八歩で龍をずらした後、7七玉? それは分かりにくいけど、後手の勝ちっぽい気はする。

   

   

     ☆     ☆     ☆

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藤井の2二銀に対して、渡辺は上の7九角で即詰みだと勘違い(?)したのかも。これは、AIにとっては一瞬で詰まないと分かるらしいけど、人間には難しいし、怖い。少なくとも、さんざん王手が続いて、先手の玉は逃げ回ることになる。突然、詰まされて負ける、頓死のリスクが十分ある。

        

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上図で、7五のマス目が空いてるのが大きい。もともと、先手の銀で塞がってたのに、6六桂、同銀の交換で、7五からの逃げ道が出来てしまった。ズリズリと右上に逃げれる。後手は金が手に入らないから、ストップできない。ここに来て、途中で重たい手の感もあった先手3七桂まで守りに効いてる。

        

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渡辺棋聖も諦めきれなかったのか、それとも視聴者サービスなのか、最後の逆王手の合い駒、先手・2四桂まで続けて、負けましたか、参りましたか。聞き取れなかった。これはもう、同龍なら同歩、同歩なら1三歩で先手の勝ち。

   

しかし、渡辺も元・天才少年の大棋士だけど、ここまで来たら、藤井三連勝で史上最年少タイトル獲得の方が華やかかも♪ 第二局は約3週間後の6月28日。コロナで全国を回れないから、また東京・将棋会館にて。早くも、「藤井棋聖」がAIまで破る所を見たいな・・とか期待しつつ、それでは今日はこの辺で。。☆彡

   

      (計 2150字)

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