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藤井聡太棋聖、王位戦4連勝で二冠!、勝因は封じ手・8七同飛成(同飛車大学)と地元・三河の「好手」海鮮丼♪

自分で揮毫(きごう=毛筆で書くこと)した「二冠」の色紙を持って、写真撮影。パシャパシャパシャ。「こっち向いてくださ~い」♪ 「今度は右、お願いしま~す」(笑)

  

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まるでアイドル・タレントみたいな記者会見だったけど、分かりやすい違いは、笑顔(笑)。まだ、撮影用の笑顔を作るのに苦労してるのだ。書道もちょっと苦労してるかも♪

    

Abema動画の生放送で冷静に見てた人なら、分かるはず。そもそも最初は笑ってなかったし、途中でも何度も笑顔の休憩(笑)をしてたほど。むしろ、笑顔なしで写した方が、らしいんじゃないかね。そもそも、勝った直後もほとんど笑顔を見せてなかった。

  

  

     ☆     ☆     ☆

やっぱり、神の子だから、全然違うものを見てるのかね。目先のタイトルとか人気、賞金、勝利なんかじゃなくて、絶対的な将棋の強さ、将棋の真理とか。

  

あるいは、三河の海鮮丼とか(笑)。正直、当たり障りのないコメントが大部分だった記者会見の中で、ほとんど唯一、会場のウケを取った発言が、王位戦で各地を転戦した中で楽しめたもの、美味しかった食べ物を聞かれた時の言葉。

  

「第1局、豊橋で三河の海鮮丼を食べて美味しかったので、対局の時に海鮮丼は好手なのかなと思いました」。

  

ちなみに豊橋は愛知県だから、応援してくれてる地元への気遣いや感謝にもなってる。中日新聞HPより。ホテル・アークリッシュ豊橋の昼食、「三河鮮魚の海鮮丼」(初日の7月4日)。

       

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単なる一般人ブロガーとしても、ここまで彼を特別扱いして来た甲斐があった♪ 私は高校3年までは将棋大好き少年だったけど、それ以降はほとんど休眠状態。ブログでも、彼が登場するまでは、将棋の記事なんてほとんど書いてなかったのに、ここ数年はかなり書くようになってる。

   

やっぱり、彼は別格の天才少年だった。ただ、記者会見だと、そろそろ「少年」じゃなくて「青年」とかタイトルホルダーとして扱って欲しそうな感じにも見えた。既にベスト3に入ったことになるから、棋界のトップまで、あと少し。さて、これほどの好調が順調に続くのか。夏休みの宿題も全然やってないみたいだったし(笑)

   

  

     ☆     ☆     ☆

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さて、第4局の初日については、既に昨日の記事でも軽く触れてるけど、あらためて序盤からサラッと見て、感想を書いてみよう。上図は日本将棋連盟の公式棋譜サイトより引用

    

藤井3連勝の後、木村一基・王位(あるいは前・王位)が先手で、いわゆる「相掛かり」。お互いに居飛車のまま、飛車先の歩を伸ばしていって、玉は中央あたり。木村は6八玉、藤井は5二玉を選択。

     

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上がLIVE動画の初日のラスト。先手・木村が、右の端歩攻めを始めた後、後手・藤井の飛車を攻めてる局面。

   

普通なら、後手は2六飛と逃げるけど、2七歩、2四飛と進むと、明らかに先手が指しやすくなる。実はAIが200億手(!)読んでBestとしてたのは、8七同飛成の激しい勝負手。藤井はここで36分考えて、初日の封じ手。頭を深々と下げて手渡す仕草が、初々しくて可愛い♪ 着物も若々しくて、センスがいい。

           

AIの判断をよく見ると、珍しく、「読み筋 千日手」と書いてる。どうもこの少し後、後手・7五銀、5五角、6四銀、6六角、7五銀みたいな感じで、繰り返しの引き分け・指し直しになることを予想したらしい。フツーの人間の感覚だと、それはやる気がしない。

      

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     ☆     ☆     ☆

前日の最後、解説の橋本八段は2六飛と予想してたけど、私は8七同飛成だろうと思ってた。その後どうするのか、形勢がどうなのかは不明だけど、平凡で消極的な2六飛は、神の子が考え込んで封じ手に書く手ではない。

   

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で、二日目の朝。立会人の中田功・八段が3通すべてハサミで開封した後、1通ずつ開く。画面に、赤くて短い矢印の記入が見えた。やっぱり、8七同飛成。一気に激しい戦闘の開始か。

  

ちなみに、私は直接聞いてないけど、地元の大盤解説(リモート?)で、ダジャレ好きの豊川孝弘・七段(53歳、副立会人)が、「同飛車大学」(同志社大学との掛け合わせ)と語って、ツイッターで話題になったらしい。本人もツイート、Yahoo!のリアルタイム検索ランキングで1位にもなって、同志社大学の公式ツイッターも直ちに反応してた♪

      

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8七同金、3三角と進んだ時、木村は5五角と合わせた。同角、同飛で下の局面。この5五角あたりで、AIの形勢判断がちょっと藤井の側に傾く。その後はずっと、藤井の側の評価が上がって行く流れになってたから、まだ中盤に差し掛かったばかりの5五角が木村の敗着かも。

    

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多分、5五角よりは、6六角の方が良かったんだと思う。実戦では上の局面の後、3三角、6六角、8六歩、同金、8八歩、7七桂、8九角成と進んで、藤井の勝利の確率が70%くらいまで上がってた。先手の同金や7七桂もちょっと悪手なのかも。その辺り、私は動画を見てない。

   

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    ☆     ☆     ☆

というより、この後ももう、あまり勤務中のチラ見はしなかった。これは早めに藤井が勝つなと判断したから、しばらく真面目にお仕事した後、夕方5時前にアベマにアクセスすると、早くも終局間近。

   

まもなく、受け師・木村としては意外とあっさり投了。80手にて、藤井・新王位誕生。下が終局の盤面。珍しく藤井棋聖の持ち時間が1時間も残ってた。

         

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先手はその気になれば、もう少しだけ受けたり逃げたりできるけど、後手の玉はすぐには詰まないから、落ち着いて攻められると勝ち目が全くない。後手は6六角成で、先手の2二の龍に当てながら、先手の玉を攻めることが可能。

   

棋士によっては、もうちょっと早めに投了してたかも。AIの判断もずっと90%vs10%くらいの大差になってたし、藤井は詰将棋の超天才だから、終盤の凡ミスによる逆転は期待できない。

     

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短いインタビューと、短めの感想戦を終えた後、木村が駒を片付けて、最後にまた一同、礼。この藤井少年・・じゃなくて藤井青年のお辞儀が謙虚で礼儀正しくて、いいね。

   

   

     ☆     ☆     ☆

「中年の星」木村には申し訳ないけど、たぶん大方の予想通り、藤井棋聖の最年少二冠&八段昇進が達成☆ 木村は潔く、「ストレート負けは恥ずかしく申し訳ない限り。また一から出直します」とコメント。自嘲気味のジョークも入ってるのか、「実力ですかね」とも。

     

なお、引退後も活躍中のひふみん=加藤一二三・九段が、後手1二歩のおとなしい受けを褒めてて、私も同感。トップ棋士があんなにあっさり端歩攻めで押し込まれた状態になるのは珍しいし、逆にその後の展開への自信を示してた。

   

今後は、藤井二冠の順位戦に注目した後、いよいよ秋には王将戦の挑戦者決定リーグ戦開始。ちょっと気が早いけど、藤井三冠どころか、「藤井八冠」に期待しよう♪ あらためて、藤井聡太二冠、おめでとう! それでは今日はこの辺で。。

   

         (計 2781字)

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