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小室圭さん発表、A4版・28ページ(4万字)の長い釈明論文の感想~誠実で優秀だけど、堅すぎて不器用かも

(☆21年10月23日の追記: 英語の優勝論文についても新たに記事をアップした。

  小室圭さんの英語優勝論文「ウェブサイトの法令順守問題と起業家への影響」(NY州弁護士会・ビジネス法ジャーナル)、まとめと感想 )

   

   

    ☆     ☆     ☆

この長大な釈明論文は、良し悪しはともかく、皇室の歴史に残ると思う。私は最初、AERAでザッと見た後、週刊女性PRIMEで画像28枚をダウンロード

  

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その後、NHKの長大な全文記事1本で、正確な文字数カウントも行った。NHKでは「文書の概要」4ページを省いて、24ページ分(本文11ページ分+脚注13ページ分)をまとめて掲載。かなりスクロールしないと最後まで到達できない。

   

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Wordで文字数カウントすると、34358字(スペースを含まない)だから、おそらく概略4ページ分を含めて、合計で4万字レベルにしたのだと思う。もし、ちょうど4万字なら、形式的に美しい。

  

ちなみに、NHKのHPは記事の削除がかなり早い気がするので、念のため。週刊誌やスポーツ新聞、ネットメディアなどのHPの方が、記事が長く保存されてる。あと、NHKは読みやすさを考えて、勝手に改行や1行空けを多用してるけど、元の論文の大部分は一続きでつながってる。

  

   

     ☆     ☆     ☆

世間的にはやはり長さが話題のようで、400字詰め原稿用紙なら100枚。人文・社会系の大学卒業論文だと、上限くらいの長さ。文字数だけなら、普通に優秀だろう。

      

ただ内容的には、途中で指導教官から注意されるかも。そんな真面目な先生は少ないと言うなら、提出後の卒論発表会でやや厳しい批評やコメントが出るとか。

     

西村宮内庁長官は「非常に丁寧に説明されている印象だ」、「話し合いの経緯についても理解ができた」とか話したらしい。しかし私が一言でまとめるなら、枝葉の部分が詳し過ぎて、全体の幹・中心が分かりにくいし、納得もしにくい。

   

単なる小市民の見方だと、「誠実で優秀だけど、堅すぎて不器用」となる。これが眞子さまだと、逆に「少しお堅くて不器用そうにも感じられますが、とても優秀で誠実な方」となるのかも。

  

同じ要素のまとまりでも、人によって総合的判断は分かれる。誰が正しいという話でもないけど、多数派と少数派、大まかな差は生じる。一般人なら自分が良ければいいけど、皇室だと国民みんなの考えもある程度は尊重する必要がある。国の象徴だし、税金も絡むから。

  

     

     ☆     ☆     ☆

さて、この長大な論文に対して、長大なレビュー記事を書く気にはなれないし時間もないから、ポイントだけ絞って書く。

  

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まず、デイリー新潮の記事で「矛盾」と批判してるのは、単なる誤読に近い。矛盾など、無い。新潮の編集部のまとめ方が雑なのか、危機コンサルタント・田中優介の誤解なのか。

  

田中は、19年発表の文書で「解決済みの事柄であると理解してまいりました」と書いてるのに、今回は「解決済みだと主張したことに関しては一度もありません」と書いてあるから「矛盾」、と主張している。

     

しかし今回の小室論文の注8(p.13~14)で説明してある通り、時期によって小室さんサイドの理解が変わってるのだ。

    

17年~18年くらいまでは、解決済みだと理解していた。しかしその後、解決してないことを理解して、現在の21年まで努力を続けて来たということ。

   

何の矛盾もない、単なる変化だ。19年の発表の表現は「現在完了形」ではなく「過去完了形」だったという英文法的な釈明は、ちょっと微妙としても聞き流していい。

     

ただし、「前に言っていることと違うのでは、という印象を持たれるのでは」という見方はその通りだろう。前の発表と今回の注まで正確に読む人間など、ほとんどいないだろうから。それは「矛盾」の問題ではなく、書き方と読み方の問題だ。

  

ちなみに下は19年1月の短い発表の終盤。毎日新聞HPより。「理解してまいりました」という表現は、今となってはミスリーディングな(誤解を招く)ものだろう。ただ、まさかこの2年後までさらに長引いてしまうは思ってなかったはず。

     

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     ☆     ☆     ☆

そんな事より、個人的に一番重要なのは、なぜ「解決金」400万円を早めに支払って終わりにしなかったのか?、という点。借金の返済金ではなく、単なる問題解決のためのお金だ。

   

実社会では、自分が悪くない(と思ってる)場合でも、妥協することが少なくない。仕方なくお金を払うとか、色んな思いを我慢して表面的に謝罪するとか。

    

今回の金銭トラブルその他でも、小室さん側がどう思ってるかということより、問題が(表面的にほぼ)解決したかどうかが重要なのだ。

   

単に金額だけ考えても、複数の弁護士に長年相談するだけで、既に相当な費用負担になってるはず。時間的なコストまで考えると、1000万円は軽く超えてしまってるだろう。

  

   

     ☆     ☆     ☆

もちろん、その点も、今回の論文の序盤で説明されてた。当然、小室さんも一応、選択肢として考慮してる。

     

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この説明だけでも長いけど、要するに、「解決金」を渡すと「借金の返済」だと誤解されてしまうのが受け入れがたい、ということ。

   

これは弁護士のアドバイスが不適切だったのかも知れない。借金だろうが贈与金だろうが、要するにお金の受け渡しがあって、その見方で大きなトラブルが生じてる。この点が重要なのだ。

 

誤解など、既に全国に広がってるので、とりあえずトラブルを収束させて、これ以上、話題にならないようにする方が重要。双方の合意の上で、もし必要なら多少の上乗せにも応じて、ハッキリ「返済ではなく解決金」を渡したと公式発表すればいい。

   

そもそも、僅かな録音があっても、自分達の記憶や見方をいくら話しても、この支援金が借金なのか贈与なのか、ハッキリさせることは出来ない。「藪の中」の曖昧さにも耐えて、スキャンダルを鎮める必要があった。

  

今からでも、「基本的な方針」を多少、変更すべきだろうと思う。納得できない世の中で、何とか妥協と忍耐で生きていく。誰でもやってることなのだ。ではまた。。☆彡

    

     (計 2365字)

   (追記105字 ; 合計2470字)

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