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「近藤真彦との金屏風会見(89年末)で中森明菜は婚約発表だと騙されてた」とかいう説(デマ?)の出典・情報源

最近、Googleのトップページのパーソナライズ(個人化)エリアが意外な記事を勧めて来る。今朝、通勤電車の中でついタップしてしまったのはデイリー新潮の記事(21年5月10日付)。執筆は経験豊富らしい高堀冬彦で、新潮取材班が編集。

  

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 「金屏風会見で中森明菜は近藤真彦に騙されたのか 仕掛け人が語っていた真相

  

どうしてこんな記事を勧められたのか考えてみると、たぶん先日、近藤のジャニーズ退所関連記事を何本か読んだからだろう。近藤自身よりも、後輩にあたる東山紀之からの厳しいコメントが気になったのだ。ジャニーズ事務所の上層部の人間関係への関心。

    

   

     ☆     ☆     ☆

今日のこの新潮の記事でも、私が気になったのは、明菜が騙されたとかいう話自体より、記事の執筆者・高堀がどうやって調べたのかという点。生中継したテレビ朝日の担当者・皇達也への取材はいいとして、それ以外の調査方法。

   

新聞・雑誌のすべてを検索システムを使い」と書いてるけど、私もかなり細かく検索する人間だ。雑誌の検索システムが役に立った覚えはほとんどないし、大手新聞でも無料検索だと古い話は探せない。情報とシステムに相当なコストがかかるから当たり前。

   

というわけで、それでは一般人で芸能にも詳しくない私が無料の情報でどこまで正確に調べられるか、試してみたのだ。すると、少なくとも「騙された」説の情報源に関しては、私の方が正確に発掘できた気がする。具体的に書いてみよう。

   

   

     ☆     ☆     ☆

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すべてを検索システムを使い、確認したところ、2016年2月以降」に、「明菜は騙された」説が生まれたと書いてる。「ある雑誌がこんな匿名の芸能ライターの談話を掲載」。

  

明菜はジャニーズサイドから『マッチとの婚約会見だから』と呼ばれたが、現場に来てみると違っていた。つまり騙されたというのが通説」。

  

ところが、私がGoogleの検索オプションで詳しく検索すると、上の引用文はそのままの形ではどこにも見当たらない似た文ならあるけど、いつ、何に掲載されてたのか、明示されてない。ウワサの拡散やまとめみたいなものばかりヒットしてしまう。

     

また、情報の時期を1年ごとに指定して調べていくと、確かに2016年以降は増えてるけど、16年の該当記事は発見できないし、むしろその3年前にあるのだ。超有名な雑誌名も判明した。

   

  

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新潮が「2016年」と書いてるのは、ひょっとすると年号の不注意なミスではないか? この『週刊文春』2013年1月3日・10日新年特大号が有力な候補者だと思う(2012年12月26日発売)。新潮にとって強力なライバル誌だから、雑誌名は伏せたと。

   

もちろん、単なるバックナンバー検索だから、記事内容までは確認できないし、そもそも小さい記事だ。そのため、ネットの情報も非常に少ないのではないか。

  

ただ、『cyzo(サイゾー)』の2013年2月15日の記事に、上の文春記事から引用みたいな文が挿入されてる。

  

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その年の大みそか、彼女はジャニーズ事務所から“婚約会見だから”と言われて、金屏風のある会場に向かったら、結局、その場はマッチ同席の自殺騒動の謝罪会見だった。それがショックだった」。

   

この文の数行前にも、「マッチとの婚約会見の出来事と8000万円の金銭トラブル」という文がある。

   

   

     ☆     ☆     ☆

しかし、「騙された」という言葉をハッキリ書いてる過去の雑誌記事はまだ発見できてない。その代わり、単なるネットの噂の類とか、騙された説を書いてるらしい芸能本なら見つかった。

   

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木村恵子『中森明菜 悲しい性』(1994年、講談社)、同『中森明菜 激しさと寂しさの果ての狂気』(95年、鹿砦社)。

   

中身は確認できてないが、『悲しい性』の内容紹介には「白紙の婚約発表」という言葉があった。一応、文春より20年も古い出典ではある。

  

ただ、この著者は中森明菜と対立して裁判になって、しかも負けたと言われてる(未確認)。アマゾンのレビューも非常に辛口のものが並んでる状況。特に2冊目は暴露本で有名な出版社だし、たぶん情報の信頼性は低いだろう

   

   

      ☆     ☆     ☆

最後に、今日のデイリー新潮の記事に戻ると、もし婚約会見という話だったのなら、明菜と近藤の服装が普通すぎるといった指摘があった。なるほど。確かに、特に明菜の服装は華やかではない。まあ、自殺騒動の後だからとも言えるが。

   

婚約会見だと騙してたのなら、違うと分かった途端に明菜は退席するはず・・といった話も書かれてた。まあ、仮にもトップアイドルだった彼女が、大量のカメラに囲まれた記者会見でいきなり怒って退席するとも思えないが。既にかなりの経験も積んでる状況で。

   

結局、自分で大量の細かい検索をかけて分かったのは、正確な情報がほとんど見当たらないということ。ここで少しだけ示したような、出典・情報源(ソース)の正確な掲載も非常に少ない。いつ、どこに、どんな文章が書かれてたのか。引用の基本の形が出来てないのだ。

   

これほど大きな芸能事件でさえ、なかなか信用できる情報源がヒットしないのだから、最近の各種の騒動でもハッキリしないのは当たり前だろう。日時、場所、人物、内容がハッキリ分かる録音やビデオでもない限り、決着は難しい。

  

機会があれば、もうちょっと踏み込んで調べてみたい気もするけど、この程度でもかなり時間がかかってしまった。とりあえず、今日のところはこの辺で。。☆彡

   

       (計 2235字)

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