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藤井二冠、棋聖戦に続いてタイトル防衛、天敵の豊島竜王に完勝~王位戦・第5局(2021年)

東京五輪とコロナ爆発に気を取られてる内に、将棋のダブル・タイトル戦が1つ終了してしまった。そろそろ王位戦の最終局だよな・・とは思ってたけど、21年8月26日の朝、新聞を開くといきなりタイトル防衛の記事 (^^ゞ

   

推理小説の表紙を開いた途端に、真犯人の名前が書かれてたみたいなものか♪ まあでも、最初から答が分かってても、プロセスに意味があるのだ・・と自分を慰めつつ、棋譜をチェック。

  

人生も最初から、最終的な答が分かってるようなものかも知れないけど、途中も結構面白かったりする。最終的な答が実は予想外に良いものではないか・・と思うのも個人の自由。天国や極楽に行けるとか、脳や心だけ生き残れるとか。。♪

    

    

     ☆     ☆     ☆

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王位戦・第2局以来の将棋記事も、まったく予想外の写真からスタート♪ 今回の会場、徳島県徳島市の「渭水苑」(いすいえん)。

  

読みにくい漢字だけど、渭水とは中国の川の名前で、黄河の支流の1つ。「胃液」とは関係なし♪ 渭水苑による説明としては、水のように人が集まって憩い栄える都、とかいう意味らしい。

  

もともと料亭だけど、現在はウェディング・結婚式場としてアピール。そこで、いきなり披露宴の写真をお借りして来た。つい先日、コロナで中止になった結婚式の費用で訴訟合戦になってるとかいうニュースを読んだばかりだったし。

  

こうゆう華やかな式をマスク無しで挙げれるカップルは、ここ1年半、日本だとほとんど無いんだろうね。海外だと結構、フツーにやってそう♪ クラスターにも負けず、感染・重症・死亡リスクにも負けず。

        

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対局場も庭園ももちろん立派。公式ブログより。ちなみに徳島というと瀬戸内海のそばだから、私の田舎「かも」♪ ごく一部では、テンメイ愛媛県出身説も信じられてるらしい(笑)。このブログでは、瀬戸内海のすぐそばとしか書いてないはずだけど。

    

そう言えば、徳島出身なのはお友達のNちゃんか(実名イニシャル♪)。そんな事より、鉄火丼の御膳が美味しそう! 2日目の昼食、対局者2人ともこのメニュー。さすがは高級料亭、器にも味がある。

  

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     ☆     ☆     ☆

ウチは将棋専門ブログではないので、軽いおしゃべりをトッピングした所で、それでは王位戦・第5局の感想。藤井聡太vs天敵・豊島将之竜王。先月、藤井の防衛で終わった棋聖戦(vs渡辺明名人)に続いて、将棋界の頂上決戦だ。

  

私は日にちを忘れてたくらいだから、動画とか見てないけど、解説付きの棋譜が公式サイトで公開されてるから、将棋ファンとしては有難い。ただ、将棋記事も書くブロガーとしては、圧倒的な最強ライバルがいることになるから、必ずしも嬉しくはない (^^ゞ

    

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戦型はごく普通で、居飛車同士の相掛かり。ただ、序盤の上図では既にかなり珍しい局面らしい。先手・藤井聡太の23手目、7四飛。確かに、私も見覚えがないし、自分が指した覚えもない。歩を取って駒得するのなら、普通は3四飛の横歩取り。

     

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後手の飛車が8二に引いた直後、上図の7六歩で「データベースの前例がなくなった」とのこと。データ化されてないアマチュアでも少ないと思う。8六歩と打たれるのが気になるし、飛車の位置も中途半端だから。

   

  

     ☆     ☆     ☆

ただ、どうも藤井にとっては研究手順のようで、珍しい展開なのに、ここまで持ち時間は6分しか使用してない。後手の豊島は、6四銀と上がって2五飛と追い払った後、8六歩と垂らす。

    

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AIの形勢判断は見てないけど、ひょっとするとこの時点でもう先手有利か優勢なのかも。後手は8六歩の代わりに3四歩とするのが自然だけど、豊島としては、その歩をまた飛車に取られてしまう手順が嫌だったらしい。

   

先手・藤井は、8四歩、同飛、6六角として、角を逃がしつつ相手の飛車に当てる。後手・豊島は7五歩で、局面がますます複雑になって来た。8八銀、3四歩、8五歩に、後手は8二飛と引くハメになる。8五同飛だと、角交換から7四角と打たれてしまうから。

   

7五歩、5二金と進んだ後、次の7四歩に藤井は2時間01分(=121分)の大長考。これだけでも過去最長らしいのに、昼食休憩も挟んでるから、全体だと3時間の大長考になる。味のいい手だから、すぐ指してもいいと思うけど、神は別次元ということか♪

   

   

      ☆     ☆     ☆

その後しばらく、お互いに陣形を整えた後、藤井が8八歩と渋く受けたのに対して、豊島は7五銀。これが直接の敗因だった。

   

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その悪手を呼び込んだ形の藤井の直前の手、8八歩は、最善手かどうか分からないけど、非常に渋い。フツーはそんな凹まされた形の歩は打ちたくないはず。攻め将棋のウチの父親なら絶対打たない♪

  

とにかく、7五銀には先手・9七桂と激しく応戦。ここで6六銀、8五桂と大駒を取り合うと、後手が不利だから、豊島は何と8四飛と下がった。当然、藤井は7五角で銀をタダ取り。

   

この後、豊島は9筋の桂馬を目標に端攻めして来るけど、もう大差でどうしようもない。おまけに、9筋をあまり攻めると、先手の飛車が2九から9九に回って強烈に反撃して来るから、やぶ蛇になってしまう。

     

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結局、上図の7七同香で後手・豊島は投了。まだ七十七手の短手数だけど、上図ではもう大差で、アマチュアでも逆転は難しいはず。後手は3二金がジャマな壁になってるのも痛い。

  

投了図以降は、もし後手が9三歩と受けたら、先手は9九飛とか。二丁飛車で左から攻めれば、後手の玉はもたないし、先手陣はまったく安泰。

  

最後は大差になったけど、序盤から中盤にかけては見ごたえのある戦いで、刺激的だった。さあ、これで次は藤井二冠が三冠になるかどうか。同じ相手である豊島に挑む叡王戦・最終第5局は9月13日。月曜だけど、仕事中に動画のチラ見くらいするかも♪ それでは今日はこの辺で。。☆彡

    

        (計 2358字)

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