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コロナ感染者が謎の激減、日本国内の「ウイルス自滅説」(国立遺伝学研究所・井ノ上逸朗教授ら)のまとめ

メディアが、どこかの「発表」として報道したものは、元の「発表」を探しても見つからないことが時々ある。今回も、英語情報、学会・論文情報も含めてあちこち探し回ったが、いまだに発見できてない。

   

官庁などだと、発表を公式サイトに掲載するのが遅れることが多いが、今回はおそらく、学会で「口頭」発表だけした後、マスコミにだけ別に情報提供したのだろうと想像する。

   

国立遺伝学研究所・井ノ上逸朗教授らと新潟大学の共同研究とされる、「ウイルス自滅説」。単なるSF(サイエンス・フィクション)としても興味深いので、分かる範囲でまとめてみた。2021年11月9日の夜の時点での情報。

   

   

     ☆     ☆     ☆

まずは現状のデータの確認から。毎度お馴染み、NHKのコロナ特設サイトで国内の推移のグラフを見ると、新規感染確認者数、死者数、重症者数など、どれも8月末から急速に激減。特に新規感染のグラフの右下がりは、不自然なくらい極端な鋭さになってる。

   

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約2ヶ月で、100分の1。しかも、ほとんどゼロに接近してる。過去の第4波までと比べても極端な変化で、この激減を、ワクチン2回接種の進展とか、マスク・手指消毒、行動制限、季節的な循環などだけで説明するのは無理がある。

   

主たる原因かどうかはともかく、他にもかなり大きな原因が新たに登場したと考える方が納得しやすい。しかも、それは日本も含めて、一部の国だけにある原因だろう。欧米ではまだまだ、コロナ感染が続いてるのだから。日本の他にすぐ思い出すのは、一時期は悲惨だったインドの感染急減で、あれも理由が分からない謎の現象=減少だった。

    

    

      ☆     ☆     ☆

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これに対して、「ウイルス自滅説」を主張しているのが、井ノ上教授らのチームらしい。ここでは、TBS・サンデーモーニングを参照しよう。インスタグラムによると、杉浦みずきアナの自作のフリップみたいだが、上手く可愛くまとめてるし、他の各種情報とも整合的で問題なさそう。

    

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猛威をふるって来たコロナウイルスのデルタ株が、拡散と変異を続ける中で、自らのゲノム(全遺伝情報)のコピー・ミスを修復するための酵素・nsp14が弱体化(これも遺伝子変化の結果)。そのため、変異の修復が追い付かず、変異し過ぎて増殖できなくなったウイルスが死滅したのではないか、とのこと。

 

下はnsp(nonstructural protein)14の構造式で、東北大学より

    

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国立感染症研究所が公開しているゲノム・データを解析したそうで、第5波の収束までに、感染者のほぼ全てでnsp14に関わる遺伝子変化が見られたらしい。しかも、第3波でも同様の傾向が確認できたとのこと。下は東京新聞の記事より

   

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要するに、変異し過ぎたための自滅。少し前に、児玉龍彦教授らが「エラー・カタストロフの限界」という妙な専門用語で語っていた現象の一種とも考えられる。

   

   

     ☆     ☆     ☆

ウイルスを自滅に追い込んだnsp14の弱体化は、人間の体内でウイルスに変化を起こして壊すAPOBECという酵素によるものだろう、とも推測。日本を含む東アジアやオセアニアで、この酵素の働きが活発な人が多いらしい。

    

下は、APOBEC3A(APOlipoprotein B mRNA Editing enzyme, Catalytic polypeptide-like 3A)のイラストで、英語版ウィキペディアより。かなり複雑で多様なものらしくて、構造式が見当たらない。

  

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なお、発表した学会は日本人類遺伝学会(第66回大会)で、10月15日のプログラムで探したところ、シンポジウム13の次の発表だろうと思う。16日なら英語の発表もあったが、東京新聞は15日だと書いてた。

   

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nsp14やAPOBECに注目するかどうかはともかく、ウイルス自体に何か変化が起きたのではないかという説は、他の専門家たちの一部も主張している。東大の黒木登志夫・名誉教授、阪大の松浦善治・特任教授ら。

   

もし、その仮説が正しいのなら、そうした変化を人為的に起こしてウイルスを攻撃することも、理論的には可能だろう。既に、新たな治療薬も登場。既に2年続いてるコロナのパンデミックも、そろそろ終わりの始まりかも。

  

とはいえ、あと1、2年は細心の注意が必要なはず。古くからのインフルエンザや風邪にも注意しつつ、今日はそろそろこの辺で。。☆彡

    

        (計 1800字)

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