藤井聡太四冠も大会挑戦か、「チェス・プロブレム」の簡単な説明と問題解説(詰め将棋との比較、ゲームアプリ)
小学校から高校まで、将棋はかなり本気でやってたけど、チェスというゲームは小学校時代に少しやっただけのような気がする。
ボードと駒のチェスセットを持ってる同級生はわずかで、私も持ってなかったし、対局中にどんどん駒が減っていくのが淋しい感じはあった。将棋と違って、取った駒を持ち駒として使えないから、盤上の駒は減る一方になる。
その後、6年前の「美青年」山Pのドラマにチェスが登場した時は、レビューの中でチェスの解説も少ししたけど、全く対局はしてないし、情報を目にすることもほとんど無かった。人間のチャンピオンがAIに負けたとかいう、海外ニュースを見た程度か。
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ところが先日、将棋の天才少年、藤井聡太四冠が来年(2022年)の抱負として、「チェスプロブレムの解答大会に出る」と語ったのを知って、急に興味が湧いて来た。そもそも、チェスにも詰め将棋みたいな問題があるということさえ知らなかった。下の写真は日刊スポーツより。

藤井四冠が大会に出れば、間違いなくニュースになるし、彼の飛び抜けた実力と負けず嫌いの性格から考えて、トップクラスを目指すはず。
というわけで、来年以降の彼の活躍を理解するために、早速チェス・プロブレムというものをネットで調べて、ごく初歩的な内容だけは理解。簡単な問題なら、すぐ自分で解けたし、様々な変化や理由も読めた。
ここでは、将棋好きだけどチェスは超初心者の私の観点から、チェスの詰め将棋、「チェス・プロブレム」についてごく簡単に説明してみよう。ルールや用語法が意外なほど細かいので、真面目に話すと長過ぎるのだ。
そもそも小学校時代、誰も複雑な内容なんて理解せずに、そこそこ楽しく遊んでたはず。まず、やってみる。「習うより慣れよ」という言葉は、半ば正しい。
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ここではまず、駒の説明から。普段あまり使ってない、日本語版ウィキペディアから図を借用。将棋と違って、駒に文字は書かれてないから、駒の形で区別する。3次元のリアルな駒だと違いは明らかだし、イラストでも分かる。ただし、イラストの向きが先手と後手で同じになってるので、白と黒の色でどちらの駒なのか区別する。
キング(王様)、クイーン(女王)、ルーク(戦車)、ビショップ(僧正)、ナイト(騎士)、ポーン(歩兵)。将棋と違って6種類しかない代わりに、ちょっと複雑な動きをする。

図の白丸が、その駒が進める場所。キングは、将棋の王将(玉将)と同じで、逃げ場が無くなって詰まされたら負けなのも同じ。クイーンは、飛車と角を合わせた動きで、縦横斜めに進める最強の駒。

ルークは飛車と同じで、縦横に進める。ビショップは角と同じで、斜めの動き。

ナイトが一番変則的で、飛び越える形で四方八方に進める桂馬みたいな駒。特に、後ろにバックできる点は、強力な長所。ポーンは歩に似てるけど、駒を取る時には斜めに取る。すぐ前にある駒は取れない。

駒の初期配置は上の通りで、8×8=64マスの盤面に、お互い16コマずつ並べた陣形。手前の先手が白。向こうの後手が黒。
棋譜(=ゲーム進行の記録)をつける時のマス目の呼び方は、アルフェベット+数字で、将棋の7六歩みたいなものなら、ポーンのC3。2六歩みたいなものなら、ポーンのg3になる。他にも色々、細かいルールや慣習がある。
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ではまず、ドイツのゲームアプリで「1手詰め」を2問、見てみよう。英語だと、「Mate in 1 move」。直訳すると、1回の動きでチェックメイト(詰み)。チェックメイトは、単にメイトと略されることもよくある。

上の問題は、ルーク(飛車)を使う1手詰め。将棋にたとえると次のような詰め将棋だ。ただし、お互いに持ち駒なしというルール。

チェスは持ち駒を使って合い駒することができないから、上図で白(先手)はルーク(飛車)を1つ下に下げればいい。黒(後手)の王将はどこにも逃げれないから、チェックメイト=詰み。
続いて、クイーン(飛車&角)を使う1手詰め問題。

将棋にたとえると、下のような問題。クイーンはわかりやすく「飛角」と赤字で書いてる。


白(先手)が、クイーン(飛角)を斜め左下に動かせば、黒(後手)のキングは詰む。ちなみに、白のキングは役に立ってないが、書き添えるのがルールか慣習ということか。
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続いて、日本語版ウィキが世界「最古とされているプロブレム」と書いてる問題(出典なし)。将棋にたとえると5手詰めだが、チェスでは3手詰めと考えるらしい。(白、黒)、(白、黒)、白という風に、白と黒の指し手をペアにして、3手詰めと考える。
ちなみに、この問題が本当に最古かどうかは、まだ確認できてない。英語その他、欧米のウィキペディアにはそんな話は書かれてないし、英語でネット検索、画像検索をかけても、あまり信頼性のなさそうなサイトがいくつか出て来る程度だ。まあ、問題としてはおかしくない。

将棋にたとえると、次のような問題。お互いに飛車を2枚持ってる。

まず、ナイト(桂馬)を右上に飛んで、チェック(王手)。

黒(後手)はルーク(飛車、戦車)で白のナイトを取る。

白はルークをG3に進めて、黒のナイトを取って、チェック(王手)。

黒はキングで取る。

白がルークをE3に進めて、チェックメイト、詰み。

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最後に、各国のウィキが載せてる2手詰め(将棋の数え方だと3手詰め)の有名問題。1手目(「キー」と呼ばれる)が特に評価が高いらしい。
チェス・プロブレムでは、芸術的で主観的な評価が重視されてる。詰め将棋みたいに手数と難易度で区別する発想とは違うようだ。

将棋にたとえると、下のような感じになる。ただし、歩はすぐ前の駒(ここでは相手の王)を取ることはできない。

白はまず、右側のルークを下のH1に引く。チェスプロブレムでは、チェック(王手)をかけ続ける必要はないし、むしろチェックでない手の方が高く評価されるようだ。
ここで黒(後手)は色々と指し手があるが、どう指し手もその次で負けになる。例えば、黒がビショップ(角)をH7に進めて、白のビショップを取ったとしてみる(下図の青い矢印)。すると白は、ナイトをG5に進めればよい(下図の赤い矢印)。白のナイトやクイーンがよく効いてて、チェックメイト(詰み)。

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というわけで、一通りチェスプロブレムというものを楽しめるようになった♪ ちなみに、プロブレムのアプリは海外のものが目立つので、インストールには多少のリスクがあると思う。課金、個人情報の漏洩など。アップルの AppStore なら多分、安全だろうとは思うけど、私は一応すぐ削除した。念のため。
藤井四冠のチェスプロブレム大会での優勝を期待しつつ、それでは今日はこの辺で。。☆彡
P.S. 22年7月19日に公開された、サントリーのお茶「伊右衛門」のCM動画では、芦田愛菜から「無人島に持っていくとしたら?」と質問されて、「帰ってこれるとしたら、うん、何か詰め将棋か、チェス・プロブレムの作品集を持っていくかなと思います」と返答。
チェスという答より、前置きの「帰ってこれるとしたら」の部分が、非常に彼らしいと思う。家の鍵をかけたかどうか気になって引き返すくらい、心配性らしい♪
P.S.2 2023年に入って、この記事へのアクセスが地味に増えてる。どうも、昨年末のサッカーW杯の影響もあって(?)、世界的にチェスが流行ってるとかいうウワサだ。
(計 2775字)
(追記278字 ; 合計3053字)
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