藤井聡太四冠vs渡辺明三冠の頂上決戦スタート、渡辺の9六金が敗着か~王将戦・第1局(2022年)
2日目の夕方から毎日新聞HPの棋譜実況を見始めて、終局まで見入ってしまった。最後の即詰みは、渡辺が諦めたのか、あるいは、うっかりミスによる頓死だったのか? この後、奥さんが書くマンガで真相が明らかになるはず♪
いずれにせよ、力の入った大接戦。勝敗の行方が終盤まで混沌とした死闘で、プロでもアマでも面白かったはず。AI(水匠5)の評価値と指し手の候補だけを示す非公式YouTube動画は、同時接続者が5万人に達したらしい。再生回数ではなく、ライブを同時に見てる人数。音楽でも大変な数字だから、将棋でこの数字は凄い。さすが、新旧の天才同士の頂上決戦。
私もさっき、最後の渡辺の指し手が気になって動画(元奨励会員アユムの実況放送)を確認したけど、やっぱり詰みの局面ではなかったのだ。渡辺は玉を逃がすこともできた。それなら、両者1分将棋が続いてたから、まだ逆転の可能性があったかも。
結局、藤井の勝因は、2日目の昼食の「しあわせ卵のオムライス」だろう♪ しあわせな勝利を生み出す卵になったと。いや、単に美味しそうだったもんで。ALSOC杯王将戦中継ブログ。オムライス、しばらく食べてないな。・・というか、ALSOCというと先日、妙なニュースが出てたけど、冠スポンサー様だから誰も触れないのであった♪
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さて、藤井聡太四冠v渡辺明三冠の頂上決戦となった第71期・王将戦(2022年、令和4年)。藤井がタイトルを奪えば、五冠の偉業達成となる。過去、五冠を達成したのは、大山康晴十五世名人、中原誠十六世名人、羽生善治九段のみ。いずれも将棋の歴史に燦然と輝く大棋士だ。
もちろん、渡辺三冠にもチャンスはあるけど、これまで渡辺は藤井を苦手として来た。対戦成績は2勝8敗。勝率わずか2割。やっぱり何事にも相性というものはある。
ただ、第1局の会場となった静岡県掛川市は、渡辺にとって相性がいい場所らしい。過去、6戦全勝で、今回の対局前には不敗神話とか言われてた。会場は掛川城・二の丸茶室。グーグルアースで見ると、観光的に贅沢な場所だった。
静岡といえば、お茶も有名。前夜祭では掛川茶PRレディから花束贈呈。左が中山千夏、右が河住美侑。実はレディは5人いるけど、全員を比較すると頂上の2人だと思う(個人の感想・・笑)。頂上決戦には頂上レディ♪ 普通のメディアはこの種の話は書けなくなってるから、個人ブログが書くしかない(使命)。頂上は左の中山さんかな ♡ スポーツ報知より。
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第1局で最初に注目を浴びてたのは、先手・藤井の8六歩。確かに見覚えがないし、一見かなりの悪手だと感じてしまう。わざわざ相手が攻めやすくしたようなもの。プロ棋士にとっても衝撃だったようで、渡辺本人も局後の公式ブログで動揺を記してた。「86歩は新時代の手という感じで1日目の昼から大長考を余儀なくされました」。
個人的には、見始めてまもない後手・88手目の5六桂にドキッとした。
先手の藤井は同角と取るしかなさそうなのは分かったけど、どうも先手の攻めが薄くて、切れてしまいそうに見える。下手に飛車を動かすと、角の打ち込みが生じるのも辛い所。後手は玉が薄いけど、駒得だし、5一飛や2五桂もあるから攻めには困らない。AIの評価値の推移グラフを見ても、この辺りでは、後手の渡辺が少しだけ有利になってた。
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結局、渡辺の敗因、敗着は、122手目の9六金だろう。一瞬、鋭い攻めに見えたけど、藤井の9七金がキレイな受け。遊びゴマの金で相手の金を取れば、攻撃にもなる。AIの評価値を見ると、この辺りからようやく先手の藤井がハッキリ優勢になってた。
後手が9七同金だと、同桂で桂馬にも逃げられてしまうから、後手は8九成香。 先手は9六金で、金を持ち駒にして、これが最後の即詰みにつながった。
上図は後手の130手目、7七角成の局面。ここで渡辺は、先手に4五桂と跳ねられるのをうっかり見逃してたらしい。それでも、5二玉とか、下に逃げれば詰みにはならなかったけど、先手も4九玉から右辺に逃げてしまうから、勝ち目がないと判断して諦めたのかも知れない。後手は本当は、むしろ上に逃げて入玉を目指したかったけど、間に合わなかった。
4五桂、同銀、4三金、5四玉、4五銀、同玉、4六歩、5六玉、5七金で、渡辺が投了。139手で、先手の藤井がまず1勝となった。とはいえ、かなり際どい名勝負で、むしろ渡辺は「これなら十分、戦える!」と手ごたえを感じたかも。PCもハイスペックにして、ずっと最新AIで研究して来たらしい。
私としてはやっぱり、弱冠19歳の天才少年の五冠達成を期待する♪ ちなみに「弱冠」とは元々、男子の20歳のことを表す言葉だったらしい。なお、第2局は1月22日・23日の予定。それでは今日はこの辺で。。☆彡
(計 2002字)
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