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ファッション用語「オケージョン」(冠婚葬祭の礼服の意味)、上着をスカートの中にイン♪~伊藤理佐「オトナになった女子たちへ」(朝日)

朝日新聞の朝刊コラム「オトナになった女子たちへ」は、漫画家・伊藤理佐と益田ミリの2人が隔週の交代で書いてるエッセイ。どちらも独特の味があって、平成ブロガーの男子が読んでも面白い。

  

なぜか益田についてはまだブログ記事を書いてないみたいだけど、伊藤については今まで2本書いてる。

  

 謎のふわふわ生き物、「ケサランパサラン」、あるいはケセランパセラン♪(姫路市立動物園) (2018年6月

 体育会系ママは金メダル級の帰りっぷりっ!(朝日・伊藤理佐)&ウチの父は「バカにされた」と激怒♪ (21年8月

  

今日(22年3月11日)の伊藤のエッセイも面白かったし興味深かったので、軽く書いとこう。

  

220311c

  

     

     ☆     ☆     ☆

「変わってないよ 時代はめぐる」 という今回のタイトル、非常に遠回しに、ロシアのウクライナ侵攻を批判した形になってる。一番最後、やや唐突に、中島みゆきの曲の歌詞「時代はめぐる」からウクライナとプーチンに飛んで終わってるから、戦争は今でも昔と同様に繰り返されてると言いたいのだろう

     

ひょっとすると、すぐ次のページに掲載されてた音楽とロシア・ウクライナの記事も意識してるのかも。「ロシアの音楽家 政治とのはざまで」、「指揮者・ゲルギエフ氏 国外の職を続々降板」。

      

220311d

  

こちらも、ロシアを批判して、ウクライナを持ち上げる形のお硬い芸術批評になってたのだ。編集担当さんとのやり取りで、新聞掲載の前に知ってた可能性はある。偶然にしては、キレイにつながってる。

  

    

      ☆     ☆     ☆

さて、伊藤のエッセイは終盤だけ急に「変わってない」という話になってるけど、中盤までは、時代は変わった!!という驚きを羅列してた。

   

まず、太陽系の惑星。太陽に近い方から並べると、昔は「すいきんちかもくどってんかいめい」、今は「すいきんちかもくどってんかい」。星が1つ消えてるのだ(冥王星)。まあ、好きなのは「どってん」の箇所だから実害はないと(笑)

     

次に、傷口の治し方。昔は、消毒して乾かして、カサブタを作って、最後にむいてた。今は、水で洗って、乾かさない専用の絆創膏を貼るとはやく治るとされてる。医学も変わったのだ。ただ、私が足を熱湯で火傷した時に試してみると、効果はビミョーだったし、比較もよく分からない。案外、これからまた医学が変わって、元の治療法に戻るかも。時代はめぐる♪

   

で、ここまでは私も前から知ってたので、驚きはない。ところが次の2つの話には衝撃を受けて、直ちに検索しまくった(笑)

   

   

      ☆     ☆     ☆

まず、衝撃を受けたのは、伊藤の「小6ムスメ」のファッション。

  

医学も大変だが、家で大変なのは『イン』だ。上着をスカートの中に入れるほうが今はカッコイイらしい。・・・しかもインになってからけっこうたっているらしい。カッコワルイがカッコイイに。時代は変わった。

  

本当なの?、と思って検索してみたけど、普通の検索でもそれらしき文章は見当たらなかったし、画像検索でも全く出なかった。朝日新聞がフェイクニュースか?♪

  

ただ、レディースファッションで、上着というよりトップス(ニット、シャツ)をインする画像なら色々とヒット。しかも、前だけ(!)入れるのがオシャレらしい (^^ゞ あぁ、確かに何度か見た気がする。ダサすぎる女性だな・・と思ったかも♪

  

ただ、注意まではしてない。「シャツの後ろがスカートから出てますよ」とか、「セーターの前がスカートに入ってますよ」とか(爆)

   

   

     ☆     ☆     ☆

一方、フェイクじゃなくてトゥルース(真実)だったのは、

喪服のことをオケージョンと言うそうだ。『オ、オケ、オケ・・・』 言っててドキドキする。調べると、冠婚葬祭の服のことみたい

という文章。

  

私は、この言葉は知らなかったけど、「礼服」とか「フォーマルウェア」という言葉を最近あんまし見ないな・・とは思ってた。自分で「礼服」という言葉を使う時、いつもちょっとドキドキしてたのだ。「今、『礼服』なんて死語ですよ」とか、笑われそうな気がして♪

   

日本語と英語で色々と調べてみると、まず日本で「オケージョン」という言葉が使われるようになったのは10年ほど前からで、特にここ数年で急増したようだ。ファッション関連でわりとフツーに使われるようになったのが2015年くらいからか。

  

もちろん、業界ではもっと前からあるだろうけど、記事をアップした年(西暦)を細かく指定して調べると、そんな感じだった。大まかに言うと、伊藤理佐と私は、世間から5年遅れくらいか♪

  

まあ、今でも、日常会話で使うと相手がキョトン?とするだろうけど(笑)。前にも書いたけど、昔、覚えたばかりの「不織布」という言葉をアパレルのブランドショップの女性店員に使ってみたら、全く通じなくて淋しかった(笑)。その時は衣類のカバーの素材だったけど、今ではもう、コロナのマスクが不織布だらけになってる。

   

   

     ☆     ☆     ☆

最後に、英語の世界だと、「occasion wear」という言い方が時々使われてた。英和辞典には用法が載ってなかったけど、Collins(コリンズ)の英英辞典をネットで見ると載ってた。名詞を2つ並べてるわけで、日本語に直訳するのは難しい。「よそゆき服」だと古いし♪

  

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形容詞と名詞をつないだ「occasional wear」は、コリンズでは出なかったけど、「occasional dressing」(特別な装い)みたいな言い回しはかなり見つかった。日本の業界でも、オケージョナル・ドレッシングという言い方が前からあるらしい。

  

英単語の occasion は、中学か高校の英語の勉強で「場合、機会」と記憶してたけど、英和辞典「(特別な)出来事、行事、儀式、式典」といった意味も載ってた。三省堂『ウィズダム英和辞典』第4版、2019年。信頼していいと思う。

   

というわけで、最近は新聞を読む余裕もなかなか無くなってるけど、伊藤と増田のあのコラムだけは読む価値がありそうだ。実用的かどうかはともかく♪ それでは今日はこの辺で。。☆彡

    

      (計 2471字)

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