永瀬を信じた登坂不動産社長、地面師の詐欺を信じた大手・積水ハウス(デベロッパー)~『正直不動産』第8話
永瀬 社長にお聞きしたいことがありまして
本当は今回 最初から彼らが地面師かも
知れないって気付いてたんじゃないですか?
だとしたら なぜ私に任せたんです?
登坂 お前 あの時 相手を信じると言った
だから私も お前を信じた
地面師にだまされたとしても
永瀬を信じた 私が責任を取れば済むことだ
そもそも私は13年前 お前に賭けた
人を信じるということは
相手にすべてを賭けるということだ
裏切られたとしても それは
賭けた自分の責任でしかない
今更そんなこと聞くなよ
永瀬 社長 俺 この会社入って良かったです
必ず日本一 いや世界一の不動産屋にしてみせます
登坂 本当だな?
永瀬 私 嘘がつけない人間なんです♪
登坂 フッフッフッ♪
(ドラマ脚本 根本ノンジ)
☆ ☆ ☆
最後だけ、神風が吹かなかったね(笑)。ピュ~~~ッ! 「世界一の不動産屋どころか、日本一汚い安アパートに住んでます!」とか、「おまけにストーカー女につきとめられちゃったから、世界一ヤバイです」とか♪
終盤の社長室の2人きりシーン。BLファンの方々も妄想で狂喜・・しにくかったかも(笑)。さすがに年齢差が大き過ぎるね。草刈正雄、69歳。山下智久、37歳。
しかし、新旧の日本を代表するイケメン俳優だから、想像できないことはないはず。年の差を越えて、深く愛し合う高齢社長と中堅社員♡
で、その現場を女性スパイ、咲良(福原遥)が盗撮して、女ボスの榎本(泉里香)に報告すると♪ どうゆう上下関係なんや! レズSMか! 血液型はA型、てんびん座だと。山P本人もA型というウワサが流れてる(未確認)。星座は牡羊座。
ちなみに昨日、NHKプラスの動画にアクセスしようとしたら、福原の過去の動画があったから見てしまった。Eテレ『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん』。マジで可愛いね。10歳の頃(?)の画像だけど、使えるかも(笑)。何に?! いや、ブログに♪ クッキンって、オカズを作るって意味?(笑)。コラッ!
☆ ☆ ☆
信じるという行為には、代表的な対象が2つある。まず、神・仏の類の超越的存在。そして、愛する人。恋愛でも、友情でも、家族愛でも。
恋愛と友情が入り混じった「信じること」が描かれてたのが、美青年&亀梨の名作ドラマ『野ブタ。をプロデュース』第8話だった。ウチでは突っ込んだレビューを2本書いてる。本放送と、再放送の時と。
信じること、本当の事~野ブタ第8話 (2005年のレビュー)
信じたいから信じる、本当の友達を~『野ブタ。』第8話(再放送の前♪) (2020年のレビュー)
「信じること」からは、「本当の事」が生じることもある。運が良ければ♪ 今回、登坂社長は永瀬に任せて、信じた。その結果、ギリギリで地面師に騙されずに済んだ。けやき野興業の父子3人は地面師だ、という永瀬の判断は、本当の事だった。
野ブタだと、野ブタ(堀北真希)と彰が修二を信じることで、本当の友情が築かれたし、修二が悪くないというのも本当の事だった。さらに、修二が悪役・カスミ(柊瑠美)の良心を信じることで、カスミも本当の自分に戻り始めた。
ちなみに野ブタの12年後、2017年のドラマでも、信じることがテーマになってた。そこでは、失敗してしまった人を信じ続けてたのだ。
信じ続けること、それが愛~『ボク、運命の人です。』第8話
☆ ☆ ☆
さて、毎回、不動産の勉強になるこのドラマ。第8話では、プロでさえ騙されてしまう地面師の話が登場。
一般の人にとって、直接的には関係ないけど、要するに、大金や大きな財産がかかる話にはくれぐれも要注意ということだ。今回なら6億円儲けるために、少なくとも4人の男が壮大な演技と詐欺を繰り広げてた。
まあ、一発当たれば10年前後は遊んで暮らせるから、犯罪としては一応、ペイするんだろう。超ハイリスク、超ハイリターン。振り込み詐欺とかオレオレ詐欺、母さん助けて詐欺でも同様。電話1000本かけて1本当たれば、それなりの儲けにはなる。
で、新入社員の咲良でさえ知ってた地面師の事件。調べてみると、やっぱり実在した。しかも僅か5年前。誰でも知ってる最大手クラスの住宅会社、積水ハウス。
☆ ☆ ☆
積水ハウスと言えば、日本人なら誰でも、あの有名なCMソング「積水ハウスの歌」(または、セキスイハウスの歌)を知ってるはず。「セキス~イハウス~♪」。先日亡くなった作曲家、小林亜星の代表曲の1つでもある。
2010年に新しい歌詞(創立50周年バージョン)に変わってるのは知らなかったけど、ここでは1970年のオリジナル昭和ヴァージョンの歌詞を引用させて頂こう。歌詞・羽柴秀彦。
大きくふくらむ 夢 夢 夢~
・・・中略・・・
誰でもが~ 願ってる~ 明る~い住まい~♪
歌詞全体に明るさと希望が満ち溢れてる、ストレートな昭和の名曲。1973年の小坂明子『あなた』もそうだけど、70年代というのはささやかな幸せや楽しみへの望みが微笑ましくて、逆に切なくなるほど。私なんて、積水ハウスの歌だけで、泣こうと思ったら泣けるかも♪
戦後の高度成長期で余裕も出来たし、政治的にもかなり落ち着いた時期。結婚して子どもを作って、家を建てて仲良く住む。あるいはその前に、同棲して一緒に銭湯に行くとか。永瀬&秋田弁ストーカー女みたいに(笑)。行ってないだろ! 『神田川』か!
☆ ☆ ☆
話を戻すと、積水ハウスとデベロッパーという言葉はあまり結びつかない感もある。ところが、検索すると公式グローバル・サイトではっきり書いてた。「日本を代表するハウスメーカーとして、デベロッパーとして」。ちょっと微妙な書き方だね♪ 「日本を代表する」という言葉のかかり方が(細かっ!)。
あ~~っ! また楽天モバイルのWiFiが切れて、記事が3段落ほど消えた!(>_<) ガックシ。。_| ̄|○ さすが、格安通信回線だわ。気を取り直してと。。
事件が発生したのは2017年で、当時から情報は流れてたけど、大きく報道されたのは2018年。ここでは10月26日の日経新聞・夕刊の記事を見てみよう。「積水ハウス 55億円被害」「『地面師』女ら数人逮捕 偽造私文書行使の疑い」。
東京都品川区の600坪の土地に63億円(!)支払って、7億円ほど回収できたから、差し引き55億円の被害。マンション建設用地だったらしい。「偽の書類を法務局に提出して土地の所有権を無断で移転登記しようとした」。さすがに法務局は騙せなかったと。
まだ4、5年しか経ってないから、各種の裁判が進行中。つい先日、2022年5月20日の日経新聞HPにも記事が出てた。「積水ハウス株主訴訟、詐欺被害の賠償請求棄却 大阪地裁」。原告は控訴の方針。原告によると、被告の元社長は物件を視察してたらしい。まあ、ちょっと見たくらいで大がかりな詐欺を見破るのは不可能だろうけど。
ちなみに積水ハウスの純利益は1000億円レベル、総資産は連結で2兆円台だから、55億円の被害で会社が傾くことはない。それに対して、300坪に6億円近く払い込む予定だったドラマの登坂不動産は危機一髪だった。神風のおかげの幸運か♪
☆ ☆ ☆
ドラマに戻ると、なぜ永瀬は怪しいと思ったのか。取引と入金を焦ってる感じがあったし、不動産ブローカーになった桐山(市原隼人)が言うように、スーツが似合ってない感じがしたこと。
確かに、ストライプの派手なスーツで、ズボンの裾とソックスの間から生足とスネ毛ものぞいてた♪ まあ、最近のスーツは裾が短めなのが普通という話も聞いてるけど、脚が見えるのは短過ぎだね。靴もちょっと、ビジネスシューズというよりカジュアルか。
まあでも、パスポートも偽造されてたし、最初に話を持ち掛けて来た男もグルだったようだし、会社の事務室も一応あったし、非常に見抜きにくい巧妙な詐欺。結局、永瀬は桐山を信じたということだろう。スーツの似合わない人とは取引しないという、元同僚&ライバルの判断を信じて、彼に賭けたと。
そして、最後は勝った。フィクションだから♪ 空っぽの事務室の映し方が上手かったね。カメラをゆっくり後ろに引っ張ることで、ガラガラの空間のイメージをこれでもかと強調してたのだ。もぬけの殻。紙きれが床に落ちてるのも細かい配慮。演出は金澤友也。
☆ ☆ ☆
一件落着とはいえ、登坂社長の賭けはかなりハイリスクだった。社員や取引先のことを考えると、「私が責任を取れば済むこと」でもないはず。いざとなったら、すべてを捨てて、永瀬と愛の逃避行のつもりだったかも♪
真面目な話、登坂社長が永瀬を信じたのは、若い頃の自分を重ねてたからだろう。心理的な「同一化」のメカニズム。
あの時、旧財閥系の住友不動産・・じゃなくて「住元」不動産の私は結局、大失敗を避けることが出来なかった。もう一度、勝負して、今度は勝ってみたい。永瀬の姿を借りて。
というわけで、今回はこれで終了。マダム(大地真央)のエロエロ・・じゃなくて「いろいろ(色々)」の中身が気になりつつ、ではまた。。☆彡
cf. 山P=山下智久、3年ぶりのドラマ主演はお仕事コメディ♪~NHK『正直不動産』第1話
お金、出世、カスタマー、どうして1位(ファースト)にこだわるのか~『正直不動産』第2話
信じられるパートナー、長続きするパートナー~第3話
「私は、何をやらなかったか、を誇りに思ってる」(ジョブズの名言)~第4話
優しい嘘(うそ)、咲良の言葉だけでなく、お父さんの振舞いも~第5話
人は簡単には変われない、祟りの神風が吹かない限り♪~第6話
リバース「モーゲージ」(mortgage)とは死(mort)の担保、不動産は命がけ~第7話
(計 3911字)
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