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優しい嘘(うそ)、咲良の言葉だけでなく、お父さんの振舞いも~『正直不動産』第5話

咲良  だって 私たち家族をバラバラにしたの 不動産屋だもんね

    でもね 私 気付いたの

    どんなに立派でも どんなに高くても

    住む人が幸せじゃなきゃ 価値なんてないんだなぁって

 

    今 私とお母さんが住んでる家ね

    古いし キッチンも狭いけど

    でも 二人とも すっごい幸せに暮らしてるよ

 

    だから・・・ お父さんには幸せになれる家に住んでほしい

    豪華じゃなくても お父さんと 新しい家族が

    幸せになれる家に住んでほしい

    だって お父さん 私にとって すっごい大切な人だから

 

昌也  ・・・ありがとう・・ ・

  

咲良  (右の瞳から涙が一滴・・)

  

永瀬  (顔をそらしたまま無言でうつむく・・)

   

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      ☆     ☆     ☆

やっぱり、福原遥の演技は基本がきっちり出来てるね。教科書的に表情をクルクル変えて、涙も本当にぴったりのタイミングで流してる。プロフェッショナル♪

    

しかも多分、演出の野田健太の要望通り、一滴だけキレイに流したんじゃないかな。まあ、カメラアングル的には、指示は手前側の左目だったかも知れないけど・・って、細かっ!

  

このエモーショナル(情動的)な見せ場のシーン。かなり細かく丁寧に撮られてる。上の永瀬(山下智久)のカット、視聴者は意識的には気付かないだろうけど、わざと右側の咲良を消してるのだ。明るい茶色か黄土色みたいな物で。

     

父と娘2人の最後の本当のお別れだから、永瀬が遠慮して上体ごと逸らす形で。カメラが斜めから映してるんじゃなくて、永瀬が思い切り顔を背けてる姿をほぼ正面から撮影。背景のブラインドとの関係で分かる。

    

この部屋と家具類で、永瀬を正面から撮った時、右側に映るような物は本来、何も無い。おそらく、手前側にある椅子の背もたれを使って、ごく自然に咲良を消してるんだと思う。わざと椅子の焦点が自然にボケるようにして。横の2人から目を逸らす姿の、ハイレベルな撮影テクニック。

    

   

      ☆     ☆    ☆

さて、正直ブロガーさんの方は、連休なのに忙しい。原作漫画のまとめ読みで♪ 暇人か! いや、CMOAの1巻~3巻無料キャンペーンが5月9日までだから、読むとしたらこのタイミングしかなかったのだ。不動産取引の勉強になって、いいね。

    

絵・大谷アキラ、原案・夏原武、脚本・水野光博の原作だと、ドラマ第4話のジョブズの実在しない名言は、第2巻・第8直、「新・中間省略登記(後編)」に載ってた。

   

ドラマの脚本家、根本ノンジはそれをそのまま使ったから、マニアック・ブロガーに突っ込まれたけど、ネットでは全く話題になってない♪ 屈折した自虐か! 平凡だと目立たないし、特殊すぎると気づかれない。マニアック・ブログの舵取りはビミョーなのだ。まあ、正確に英語の事情を説明してるのはウチだけだから、細々と検索アクセスは続くだろうけど

  

4話の事故物件の告知義務の話は、原作の第2巻・13直&14直、「告知義務」前編&後編に載ってた。あんこ業者や営業成績の話は、第3巻・21直&22直、「あんこ業者」前編&後編に掲載。ドラマと違って、永瀬が争ったのは桐山ではなく、悪役の西岡。しかも、永瀬が勝利の判定を受けたから、報奨金でみんなに奢らされてた。結局、赤字かも♪

  

いずれにせよ、ドラマは原作マンガの要素をかなり組み替えて使ってるのがよく分かった。タダで(笑)。ケチか!

   

   

      ☆     ☆     ☆

今回のサブタイトルは、「優しい嘘(うそ)」。嘘という漢字に、うそという読み仮名(正確には、フリガナ)を付けてた辺りが、やさしいのだ。まさに、優しいうそ♪

   

普通に見ると、優しいウソとは、ミネルヴァ不動産がマンションを問題なしと説明したことだ(笑)。コラッ! すぐバレる、やさしいウソ♪ そりゃ、易しいウソだろ! 分かりにくいわ!

   

真面目な話、蒸発してたお父さん・昌也(加藤雅也)の再婚話を永瀬とお父さんから聞いた時、作り笑顔で「知ってたよ」と咲良が言ったのが、優しい嘘の1つだろう。私は傷ついてないよ、気にせず再婚して幸せに暮らしてねっていう、お父さんへの気遣い。

   

  

     ☆     ☆     ☆

でも、男の私としては、むしろ父親の「嘘」が心に沁みるのだ。咲良が誤解してるかも知れないことは、すぐ分かったはず。「お父さんはまた私たちと広いマンションでやり直そうとしてるんだ」という誤解。実際、すごく嬉しそうに探してくれてる。

  

咲良がそこまで誤解してないにせよ、再婚相手と暮らす家だとはまだ思ってないはず。だから、楽しそうに不動産を探してくれてる。立派に成長した姿をアピールしつつ。

    

長い間、蒸発したままだった父としては、こんなに生き生きと仕事してくれてる娘に水を差すようなことはしたくない。だから、家探しを任せたままだった。この任せた態度自体が、振舞いのウソなのだ。娘を喜ばせるため、娘の楽しそうな姿を見るための、優しい嘘。

     

ただ、あくまで嘘だから、本当は辛い。罪悪感にも苛(さいな)まれて、他社のミネルヴァ不動産を訪問。一刻も早く、咲良へのウソを終わりにしたいから、あまり細かいチェックもせず、実印も無い状態で契約書にサインしそうになってたわけだ。

   

   

      ☆     ☆     ☆

で、また騙されて、再婚相手の前からも蒸発するハメになりそうだったけど、ちゃんと助けてもらえるのだ。優しいドラマだから♪ 現実の不動産取引だと、「終わってた」はず。2回も大きく騙されたら、流石に終わりだろう。

     

昔、私の友人が、英語の高価な教材で2回も騙されてたのを思い出す。使いもしないのに、合わせて100万円を超えるローンの契約。昌也とその友人の共通点は、やさしい穏やかな性格。厳しいチェックとか、ハッキリした質問とか拒否とか、できないタイプなのだ。温厚で寛容なブロガーともよく似てる(笑)

   

話を戻すと、永瀬&咲良に加えて大活躍したのが、インスペクター(不動産の調査官、住宅診断士)。国家資格とかではないようだけど、それなりの地位ではあるらしい。検索するとすぐヒットしたのが、よりによって、「さくら」事務所♪ 出来過ぎの名前だね。実は、ここの創業者・会長の長嶋修氏が今回、エンドロールの「取材協力」の所に出てた。

   

   

      ☆     ☆     ☆

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上は、「ドラマ監修記念」の特設ページより。まあ、「監修」って肩書ではなかったけど♪ 原作マンガだと、無料の3巻までには載ってなくて、第4巻の第25直&第26直、「欠陥マンション」前編&後編に載ってそうな感じだ(未確認)。

   

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ドラマだと、永瀬が床のきしみに気付いて、咲良と一緒にフローリングの床板をはがして、濡れたひび割れを発見。インスペクターの町村も、ミネルヴァ不動産の買収工作に乗らずに、正しく診断してた。サーモグラフィーカメラは使わず。インスペクションは5万円~6万円で依頼可能。微妙な価格だけど、自分でレーザーとか使って出来ないかね?(個人の感想♪)。

    

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「浸水がコンクリートスラブにまで達しています。しかも内部にまだ水が残っているようです。・・・フローリングの腐食で、最悪、床が抜けてもおかしくないです」。

  

コンクリートスラブとは、コンクリートの床や屋根のことらしい。原因は、前の住人。ウォーターベッドにタバコで穴を開ける事故で、下の階まで水浸しになったとのこと。そんなに水が透過してしまうのか。鉄筋も錆びるのかね? 簡単には折れないと思うけど。

           

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特設ページが引用してた原作マンガによると、少なくとも過去の海外では、売り主とインスペクターが癒着してたらしい。企業と会計監査の癒着みたいなものか。たまに大きな事件としてニュースになるけど、氷山の一角だろう。

      

あの床をはがすシーンで、ピアノの綺麗なBGMを静かに流してたのが良かった。勧善懲悪の決定的シーンだから、民放のドラマだと、大げさな音楽を流しがちな所。音楽担当は、佐橋俊彦。

   

  

      ☆     ☆     ☆

最後はまた、お気に入りの五島百花♪ 出てないだろ! ほんじゃ、美魔女の奥貫薫♪ アラフィフでこれだけ可愛ければ、十分(笑)。何に?!

    

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このお母さんが夜勤に出かけた直後の、咲良の映し方も地味に上手かった。まず、美味しそうな煮物を食べる幸せそうな咲良を前から映す。照明も暖かい色合い。

  

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ところが直後に、咲良の後ろから、暗くて狭いキッチンが映し出されるのだ。この淋しさの情景描写があってこそ、咲良の心情の変化がしっくり伝わって来る。「すっごい幸せに暮らしてるよ」という、半ば「優しい嘘」も、心に沁みて来るのだ。

   

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あぁ、またギリギリのアップになってしまった。で、この後またドラマを見なきゃいけないのだ♪ 義務か! キツっ! それでは今日はこの辺で。。☆彡

   

   

   

cf. 山P=山下智久、3年ぶりのドラマ主演はお仕事コメディ♪~NHK『正直不動産』第1話

  お金、出世、カスタマー、どうして1位(ファースト)にこだわるのか~『正直不動産』第2話

  信じられるパートナー、長続きするパートナー~第3話

  「私は、何をやらなかったか、を誇りに思ってる」(ジョブズの名言)~第4話

   

         (計 3581字)

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