人は簡単には変われない、祟りの神風が吹かない限り♪~『正直不動産』第6話
桐山 さんざん客だまして 独りよがりで仕事して
急に正直営業だ? 笑わせんじゃねえ この野郎!
人は簡単に変われない
永瀬 そんなことない
少なくとも今 俺は変わろうとしてる ・・・
・・・ 正直営業をして考えが変わった
俺たちと客との本当の関係は
契約書にサインをしてから始まる
生活の拠点を仲介するってことは
その人の人生を背負うことだ
桐山 きれい事 言うな
永瀬 きれい事じゃない これは本心だ
☆ ☆ ☆
残念だったね。全国のBLファン&腐女子の皆さん♪ 「後輩なのに態度クソでかいし、顔もやたら怖いし、身体も無駄にイカつい」桐山(市原隼人)が退職してしまったから、永瀬(山下智久)とのバディ=相棒は不可能になってしまった。とりあえずは。
後はもう、脳内変換フィルターを使った個人的妄想と二次創作にお任せってことで♪ この2人だと当然、ピンクの美青年があっちだろう(笑)。どっち?! ワンコ受けとか ♡ ドラマ『5→9』を思い出すね。
まあ、今後は代わりに、花澤(倉科カナ)と仲良くなると。これだと、フツーに女王様SMだろう♪ フツーじゃないだろ! ビシッ!♡
私はノーマルだから、酔いつぶれた普通の美人OL・亜衣(五島百花)を優しく介抱する妄想で萌えるのであった ♡ 今回、録画に失敗したから、画質の悪いスマホ動画のキャプチャー。もともと小さく映されてることもあって、ボケボケ画像になってるのが残念だけど、イエローの洋服が可愛くて、いいね♪
☆ ☆ ☆
萌え系の軽口はさておき、根本ノンジのドラマ用脚本、かなり練り上げてた構成になってる。例えば上の、ビル屋上の激しい会話。桐山(市原)の「きれい事、言うな」という台詞は、単なる売り言葉に買い言葉の類じゃない。今後のストーリーを暗に示すフラッグ(旗印)、伏線となるセリフだろう。
永瀬が正直営業に変わろうとしても、あるいは、変わったとしても、祟りの神風の手助けがあってのことだし、あくまで現在や未来の変化。
過去の悪徳営業の実績はいつまでも変わらないのだ。そこから生じた被害や、被害者の無念の思いも変わらない。過去を変えることは出来ないから、たぶん来週の第7話ではその辺りが問題になって来る。
桐山に「今は何のために仕事してるんですか?」と問われた永瀬は、間をおいて、「まだ答は出てないかな」とつぶやいた。ひょっとすると、過去の罪をつぐなうために仕事することになるのかも。
逆に、桐山は、過去の父の無念をはらすために仕事してるらしい。単なる濡れ衣とか無実の罪なのかも知れないし、過度の罪を着せられたということかも。過去の父も、今の自分も変えれないから、社長や永瀬に引き留められても、桐山は去って行った。古典的な男の美学。
☆ ☆ ☆
意図的に色あせさせてる上のシーンは、エモーショナルな描写で良かった♪ 左端に小さく映ってるのが、現在の桐山。右側を歩いてるのが、過去の自分と父親。その先には高層ビル群。もしかすると、現実でも似た親子が歩いてて、過去と現在の情景を重ねてるのかも。演出は野田健太。
昔、他のドラマでこの種のシーンが挿入された時、私の友人Kは「あれは変だろ」と突っ込んでたから、「ファンタジーに決まってるだろ!」と言うと、笑って納得してた(実話♪)。
そう。フィクションの長所の一つは、幻想を具体的に描けること。もちろん、フィクションでなくても、人は様々なファンタジーと共に現実を生きてるのだ。
私は桐山と父親の映像を見ながら、私と私の父親の姿を思い出してた。別に大きなビルは建ててないし、罪も着せられてない、平凡な小市民だったけど、子どもの私から見るとやっぱり大きな存在だったし、ウソのない正直な人間だった。
「正直お父さん」♪ まあ、お父さんとは一度も呼んでないけど。テンメイ家での親の呼び方は、父ちゃん、母ちゃんだったのだ。
母ちゃんは時々、お世辞みたいなきれい事も口にしてたけど、父ちゃんは本当の事をすぐ口にする人間だったから、私も時々、ホントの事をズバッと言ってしまう。神風が吹いてないのに♪ ドラマと同様、正直さの良し悪しはビミョーというか、むしろ損かも。
☆ ☆ ☆
ところで、桐山の父ちゃんは現場責任者(棟梁)だったらしい、サンフラワー建材の新築マンションひび割れ&傾き事件。場所は川崎とされてたけど、元ネタになってそうな本物の事件は、すぐそばの横浜だ。
2015年に発覚した、三井不動産レジデンシャル販売の「パークシティLaLa横浜」事件。施工は同系列の三井住友建設で、1次、2次の下請けの話も登場。マンションの土台となる基礎工事の杭が固い地盤まで届いてない点も、メディアで図解付きで報道されてた。下は、AERA HPの2016年の記事より引用。偽装マンション「全棟建て替え」決議の攻防。
杭打ちの担当は、二次下請けの旭化成建材。下図は、朝日新聞・朝刊、2015年10月15日の図表より。杭の一部が、強固な支持層に届いてないために沈んで、建物が傾いてる。そうそう。渡り廊下の話も出てた。
☆ ☆ ☆
あれはその後、どうなったのか? 誰か自殺したのかな・・と思って調べてみると、自殺者の情報が見当たらないどころか、どうも上手く収束・解決したらしい(多分)。
住民は一時的に、かなり立派な別の住居に引っ越し。数年で立派なマンションを立て直した後、住民がバック。道理で、ネガティブな続報を耳にしなかったはず。トップレベルの不動産会社と建設会社だから、全力で信頼回復に努めたと。人は変われなくても、マンションは変われる♪
まあでも、欠陥住宅や訴訟の情報を検索すると、かなりヒットするから、少なくはなさそう。私の実家は、別にそれほど問題ないけど、2階がやたら寒いのが欠点。ひょっとすると、断熱材みたいな物が不足してるのかも。残念ながら、私は桐山みたいに欠陥を見抜けないけど。
建築というものには最近、ちょっと興味を持ってるのだ。あれは、理系と文系の融合として高度な分野だね。・・とかシレーッと書いてて、実は私が一級建築士だったりして(笑)。ファンタジーか! パソコンで図面とか書けたら楽しそうだね・・とか書いてて、実は毎日書いてるとか♪ まだ言うか!
☆ ☆ ☆
今回のサブタイトルは、「仕事をする理由」。誰でもまず考えるのは、昔の永瀬と同じだろう。金のため。と言うより、生活のため。高級タワマンの最上階で夜景を見ながら美女とたわむれるためじゃなくて、もっと普通に生きるため。
ただ、それだけではないし、既に死ぬまでの生活費を稼ぎ終えてる人なら別の理由が必要になる。やっぱり、社会との関わりを持ちたい、少しでも役に立ちたいからか。他人と共に生きたい。満足して欲しい、喜ぶ表情を見せて欲しい。そうした事を通じて、自分の誇り=プライドと生き甲斐を実感したい。
遊びでも他人との関わりは一応できるけど、もっと社会から必要とされたい。存在を認めてもらいたい。その意味では、お金に困ってないのならボランティア活動でもいいけど、収入を得るためだと義務感や責任感も当然、強まる。ボランティアなら、今日は休もうとか思えるかも知れないし、日程の自由もあるだろうけど、仕事だとそうは行かない。
多分、そのスケジュール的な強制力も、仕事をする理由の一つだろう。面倒だけど、強制されないと、人は必ず楽して怠ける方向に進むから。すると、生が弛緩してしまう。
☆ ☆ ☆
で、私もまさに今、仕事に追われてるのだ (^^ゞ 特に今年は、コロナとリモートに追われた過去2年とはかなり状況が違ってるし、ブログで長々とドラマレビューなんて書いてる場合じゃない。「ブログを書く理由」もあるけど、「仕事をする理由」の方が強いのだ。
普通の人にとっては、仕事をする理由というより、「この仕事をする理由」が重要なんだと思う。無数にある仕事の中から、なぜこの仕事を選ぶのか? なぜ選んだのか?
あらためて色々考えてみると、能力・経歴・性格から考えて、私の今の仕事はかなり自分に合ってるんだと思う。例えば、私が嫌いなウソやごまかしが要らない世界なのだ。お世辞も不正も不要。人は簡単には変われないから、あまり変わらない自分に合わせて、仕事を選ぶことになる。
とはいえ、最適とは思わないから、ちょっと違う分野の仕事をしたいとも思ってる。転職を目指すなら、激動の、今でしょ! それなら尚更、ブログで遊んでる場合じゃないね♪ 明日は丸一日、梅雨みたいな雨の予報だけど、とりあえず今のお仕事で頑張るとしよう。
ふと思い出したけど、昨日ちょっと「仕事もどき」をしたら今日、意外なほど丁重なお礼を頂いた♪ 収入なし、言葉と笑顔だけでも、いいね。まあ、まるで仕事みたいな毎日更新マニアック・ブログは、収入も言葉も笑顔もないけど (≧▽≦) 自虐か! ブログのノリも、簡単には変わらないのであった。
☆ ☆ ☆
なお、建売住宅とは似て非なる、「建築条件付き」土地売買の話は、原作マンガだと、第2巻の第9直・第10直に登場。衛藤明子さん(松金よね子)に対して、桐山は本当に不正を行ってる。気付いたのは咲良(福原遥)じゃなくて、永瀬だった。
ただし、桐山の描き方は、全体的にはポジティブ。テレビではそれを強調して、いい人として分かりやすく描いてた。ドラマ的には正しい方針だと思う。それでは今日はこの辺で。。☆彡
cf. 山P=山下智久、3年ぶりのドラマ主演はお仕事コメディ♪~NHK『正直不動産』第1話
お金、出世、カスタマー、どうして1位(ファースト)にこだわるのか~『正直不動産』第2話
信じられるパートナー、長続きするパートナー~第3話
「私は、何をやらなかったか、を誇りに思ってる」(ジョブズの名言)~第4話
優しい嘘(うそ)、咲良の言葉だけでなく、お父さんの振舞いも~第5話
(計 3972字)
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