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力が強くて嫌われるけど一理あるかも知れない者が病院へ、西条はロシアのメタファー(比喩)~『未来への10カウント』第7話

今週も既に土曜までに13100字書いてるから、残り1900字。サラッと済ませよう。

   

ドラマのレビューに限らず、何かハッキリした対象について書く時はいつも、ネット検索をかなりかけてる。今回、「未来への10カウント 第7話 視聴率」とかで検索をかけると、Googleの上段あたりに「打ち切り」関連の記事がズラッと画像付きで並んだ。ただし、普段と違って、打ち切りはガセネタだったとされてて、元記事も直ちに削除されたらしい。

    

私の第一感は、「打ち切りになるほど視聴率が低いわけでもないけどな」というもの。動画や録画の視聴も多い中、世帯視聴率の平均で10%をキープしてるし、1ケタに落ち込んだのはゴールデンウィークの2回だけ。ジャニーズ事務所や木村拓哉との関係を考えても、テレビ朝日がわざわざ非常に危ない橋を渡る理由はないはず。

   

   

      ☆     ☆     ☆ 

一応、あれこれ調べて感じたのは、ほとんど跡形もなく元記事が消されてるということ。FRIDAY DIGITAL(フライデー・デジタル)の5月23日・朝の記事は、丸1日以内に配信先のYahoo!からも削除。

  

配信記事のタイトルは、「木村拓哉『未来への10カウント』最終回繰り上げ、9話で終了へ」。画像検索しても、ほとんど元記事が出ないから、Googleにも削除要請が出てるのかも。

       

ただし、番組タイトルが「10」カウントなのに(?)、第9話が最終回なのは事実らしい。月刊テレビファンと月刊ザテレビジョンで確認した。最終回の延長(拡大)もなし。 

   

   

      ☆     ☆     ☆ 

っていうか、テレビの月刊誌を見たのは久々だけど、ネット全盛時代でも、雑誌はまだ生き残ってるわけね。ただし、どれも表紙が男性アイドルの大きい写真ばっか♪ テレビやドラマ、芸能界を支えてるのは、昔も今も、女性たち。その大部分は、普通の性的指向ということだろう(自然な推測)。

  

話を戻すと、そもそもテレビ朝日の木曜・夜のドラマを調べると、ここ4年間はほとんど全9話以下で終わってる。例外は、人気シリーズ『ドクターX』と、3年前の『緊急取調室』(天海祐希)のみ。キムタクだけでも、『BG1』が9話、『BG2』が7話(コロナの影響あり)。

  

というわけで、フライデーが最初に書いてた「10回放送の予定だったが」というのは、今の所、かなり怪しい。ただ、視聴率と関係ない理由で10回が9回になった可能性なら、一応あると思う。主要なキャスト・スタッフが誰か1人、コロナ関連で撮影に来れなくなっただけでも予定が狂うはず。あと、ドラマの内容的にも、時間配分がちょっと気になるから。

   

   

      ☆     ☆     ☆

あっ、このブログ記事の文字数配分もおかしい (^^ゞ そろそろ本題に入ろう。いつものように、(ほとんど)誰一人として気付いてないようだけど、今回のエピソード、特に問題児・西条(村上虹郎)には、ロシアのメタファー(比喩)が入ってる。プーチンにせよ、ロシア兵にせよ、ロシア国民にせよ。

  

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ツイッター検索だと、つぶやきは1つもヒットしない。西条についてのツイートはかなりあるのに、ロシアと結び付ける発想がないのだ。

  

誤解を避けるためにまず書くと、西条がロシアの比喩だというのは、西条をけなす発想ではない。その真逆、西条を救う発想なのだ。嫌われ者を理解することも大切だということ。

    

  

     ☆     ☆     ☆

そしてもう一つ、あらためて指摘しとくと、脚本家の福田靖は昔から、政治思想的にリベラル色が入ってる。強い傾向ではないけど、そもそも作家やジャーナリストの多くはそうなのだ。ここ数十年の日本ペンクラブはその典型。

     

平和と平等(そして自由)ということを深く考えて、過去の歴史も広く見た時、ここ数ヶ月の日本と欧米の論調にやや疑問を感じるのは自然なことだろう。ちなみに、私自身の立場はまた別なので、念のため。

   

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西条は確かに感じが悪い(と普通は思う)。言葉遣いも態度も乱暴で、表情も好感を持てない。先輩やコーチへの礼儀・マナーも出来てないし、すぐに相手を殴る行動に向かってしまう。正直、とても高校生とは思えない未熟さがある。

   

ただ、幼い頃からずっと家庭環境に恵まれてなければ、仕方ない部分も大きい。いわゆる「親ガチャ」。両親とも、ハズレではないとしても、イマイチだったんだろう。宝くじなら、300円とか3000円の当たり。お年玉付き年賀はがきなら、切手シート(147円)とか。

   

   

     ☆     ☆     ☆

西条には西条なりに、殴った理由があるし、彼なりの正義もある。先に手を出したのは相手の方だという見方(あるいは事実)もあるし、いじめられてる相手を助けるために手を出したという事情もある。

  

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ところが、周囲はほとんど理解してくれず、一方的な悪者扱い。「何で、俺だけが悪いんや!!」。そして、処罰・制裁も、彼の側だけに下される。

        

ボクシング部員の中でも、彼を受け入れる雰囲気は弱めだった。だから、1人で独自の道を歩み始めた途端、重大な病気で病院にかつぎこまれてしまう。。

   

   

     ☆     ☆     ☆

これらは、西条の代わりにロシアという国名を入れても、ほとんど成立する話だ。イジメられてたとされる澤(山崎竜太郎)が、ウクライナの内部のロシア側の人達。自宅謹慎は、各種の制裁。ロシアのスポーツ選手達も、不本意な制裁を受けてる。

      

校長は、国連。そして、最後に唐突に病院にかつぎこまれたのは、さんざん言われて来たプーチン重病説・引退説をアレンジした表現。西条に対して否定的な態度を強く示す玉乃井(坂東龍汰)は、アメリカに似てる。対抗できる強い力(空手、軍事力)を持ってるからこそ、強気に出れる。

    

西条の育った残念な環境・生育歴は、ロシアのここ数十年の歴史。西条が殴った2人の上級生、小野田(市川理矩)と広山(佐久間悠)は、ウクライナとNATO。あまりにもキレイな対応関係が見て取れる。

  

   

      ☆     ☆     ☆

西条とロシアの関係に、ほとんどの視聴者が気付かないことこそ、福田靖の狙いそのものだろう。というのも、ロシアにも少し理解を示そうとすると、今の日本では激しいバッシング(袋田叩き)が待ち構えてるから。映画監督の河瀨直美が典型で、少し似てるのが、意外なことに(?)橋下徹だ。橋本は右寄りと思われがちだけど、時々、左派的な感性を示してる。

    

あぁ、また制限字数をかなりオーバーしてしまったから、強制的に終了しよう。最後に一言。日本人は欧米の価値観や報道が正しいと思いがちだけど、ロシア寄りの中国とインドの人口を足し合わせただけで28億人。ロシアを足すと30億人になることを忘れるわけにはいかない。

    

場が変われば、日本が西条になるし、実際、戦前・戦中の日本も、西条的だったのだ。もちろん、過去の欧米も。なお、今週は計16164字で終了。来週こそ字数制限15000字を守ろう。ではまた。。☆彡

   

   

  

cf. ボクシングのジャブ(jab)の語源、スコットランド英語のジョブ(job、突き刺す)経由の擬音語か~『未来への10カウント』第1話

 競技人口が非常に少ないボクシング、高校インターハイ(総体)の女子部門は無い~第2話

 残り字数わずか、軽~い感想(『未来への10カウント』第3話)&涼しい11km

 必殺技?ダンダダン(左フック・左ボディで崩して右フック)、防御とカウンターに敗北~第4話

 涙ぐむ美少女を殴り続けてKO(RSC)勝ち、ボクシング武術女子・奥村紗耶(山本千尋)~第5話

 今週、既に制限字数オーバー、『未来への10カウント』第6話、軽~い感想♪

    

      (計 3058字)

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