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秋葉原無差別殺傷事件・加藤智大に死刑執行、死刑囚表現展2021の絵画作品「お昼寝・階段国道」は13階段の死刑台

このタイミングでいきなり死刑執行のニュースが入って来ると、ちょうど6年前の相模原大量殺傷事件や、先日の安倍元首相の銃撃殺人を意識してるのかな・・と思ってしまう。数年前から、執行の検討はされてたらしい。下は朝日新聞の夕刊1面より。

   

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報道によると、古川禎久(よしひさ)法相が4日前に執行命令書に署名したらしい。2022年7月26日、加藤智大(ともひろ)死刑囚が死去。

   

個人的な感覚だと、10年くらい前のような気がするが、事件は14年前だった。2008年6月8日、秋葉原の歩行者天国で、7人を殺害、10人に重軽傷。下は、FNNプライムオンラインより縮小引用。トラックで突っ込んだ後、降りてナイフを構えてる。

     

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犯行直後の現場写真を見ると、ほとんど誰も携帯で写してないのが分かる。日本でiPhoneが発売されたのは、この事件の1ヶ月後で、まだ誰もスマホを持ってない。ガラ携はみんな持ってたはずだが、手軽に写して twitter やインスタグラムに投稿する時代ではなかったのだ。産経デジタルより縮小引用。

   

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たまに書いてるように、私は死刑にあまり賛成してないが、ハッキリ反対してるわけでもない(特に、死刑になりたい人間の場合)。現在の日本の刑法、司法制度、政治、世論から考えるなら、事件から14年後、確定判決から7年半後の死刑執行は仕方ないと思う。

     

彼には、責任能力も十分あるような気がする。というより、そもそも責任能力の有無とか精神鑑定というものは曖昧なので、重大な犯罪の場合、考慮は最小限に留めるべきだと考える。

   

   

      ☆     ☆     ☆

死刑執行と聞いて、まず考えるべきなのは被害者のことだろうが、実際にはどうしても、加藤のことを考えてしまう。昨日、絞首刑で殺されたのは彼だし、被害者よりも遥かに大量の情報が流れてるから。

   

国家が殺すということは、主権者の1人である私も加担した形になる。自業自得とはいえ、1つの命であることに変わりはない。心の中で手を合わせるくらいのことは自然だろう。

     

ちなみに、自分を重ね合わせるという点では、私は普段から、むしろ被害者の側に重ねてる。車が近づくのを見ると、自分に突っ込んで来るかも・・と思ってしまうから。横断歩道の信号待ちでも、車にはねられない場所を選ぶことが多い。信号の柱とガードレールで二重に守られてる場所とか。車道から少し離れることもある。

    

    

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それはさておき、加藤については3年前、テレビ番組と文芸作品の記事をアップして、昨日もそれなりの検索アクセスが入ってた。

    

 秋葉原殺傷事件、加藤智大の文芸作品「人生ファイナルラップ」を読んで~NHK『事件の涙』

   

今日は、裁判の死刑判決の要旨を見てみようかと思って、検索をかけると、最初にGoogleの上側で目についたのが、加藤の絵だった。彼の「遺作」として興味深いので、解釈・批評・感想を手短に書いてみよう。

   

死刑囚表現展2021に寄せられた、「お昼寝」と題する14枚の連作の絵(?)の1枚、「階段国道」。画像はあちこちに同じものが拡散してるし、遺族が著作権を主張するとも思えないので、共同通信HPの記事から引用させて頂いた。

  

  

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私がまず思ったのは、どうやって書いたのか?、ということ。定規を使って素手で書いたにしては、線の組み立てが上手すぎるが、パソコンを使ったとも考えにくい(未確認)。似た画像は色々あるだろうから、薄い紙を上に載せて、なぞることもできるのかも。

   

しかし、独創性、オリジナリティのようなものも感じる。残虐な人間だからといって、作品まで全否定しようとは思わない。

         

例えば、エッシャーの無限階段の絵は少し前にも引用したが、あれは一応、階段みたいに描かれてる。ところがこの加藤の絵は、「階段」といいつつ、階段の機能は果たしてない。よく見ると、(ほとんど)全ての段に、支えがないのだ。そこに乗っかると、直ちに落下するはず。

  

落下するための階段なのか。しかも「国道」だから、国が作ったもの。ハッと気づいて、段数を数えてみた。すると、13階段なのだ。これはもう、偶然ではないはず。死刑台に向かう途中で、お昼寝(ひと休み)してるのだ。階段を用いた、怪談。

    

   

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上図で番号付けしたように、一番下から数えると、一番上が十三番目の階段になる。もちろん、現在の日本の刑場が本当に十三階段になってるわけではないだろうが、イメージ的には、死刑台への道筋の象徴。

   

そう考えると、一番上に黒い扉が開いてて、前にベッドがあることも理解できる。この扉の形は、火葬場のシャッターかも。執行された後は、永遠の眠りが待ってる。

  

そして今は、13階段の途中。獄中で「お昼寝」してるのだ。よく見ると、昼寝してるのはミニスカ制服の女子高生のような感じか。セーラー服の襟(?)が、首にかける大きめの縄にも見える。

     

14枚の内、別の1枚もネットの個人ページにあったが、そちらは若い女性だらけの複雑なイラストになってた。普通の性的欲望であると共に、若い女性への同一化でもあるのかも。全く別の人生を楽しく送りたいとか。

    

  

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もちろん、まだ解読できない要素も色々と残ってる。下の破られたガラス戸、その上の破れた掛け軸(?)、寝てる横の小さい襖(ふすま)みたいなもの、etc。

     

残念ながら、14枚の内の2枚しか見つかってないので、とりあえずこのくらいに留めとこう。あの世で加藤は笑ってるかも。無差別殺傷事件を起こす代わりに、芸術へと昇華すれば良かったのに・・とか思いつつ、今日はそろそろこの辺で。。☆彡

    

      (計 2300字)

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