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プロ野球(ロッテ)の若き怪物・佐々木朗希投手の故郷は、大震災の津波被災地・陸前高田市~TBS『情熱大陸』

自分の3年ぶりのマラソン大会も無事終了。遅まきながら、東日本大震災関連のテレビ番組でも見ようかと思ってたら、たまたまTVerのアプリが『情熱大陸』の見逃し動画をおすすめして来た。この回のタイトルは、「それでも僕は前を向く プロ野球選手 佐々木朗希」。2023年3月12日の放送。

   

先日(23年3月11日)、震災のちょうど12年後に、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で好投して話題になった、千葉ロッテマリーンズの若きヒーロー、佐々木朗希投手。

   

去年4月の完全試合達成で一躍有名になった逸材は、津波に襲われた岩手県・陸前高田市の出身で、父と祖父母を亡くしてる。家も失って、しばらく仮設住宅にいたらしい。今、21歳だから、震災当時はまだ9歳。その頃はごく普通の野球好き少年。

         

私は、WBCの登板ニュースを見た時からちょっと気になってたから、さっそく動画を視聴。軽くブログ記事にまとめとこう。番組内にはデータがほとんど無いから、後でネット検索で色々と調べて補った。

   

『情熱大陸』を見たのは数年ぶりか。特に、真面目に見たのは10年ぶりくらいかも。ブログの中だと、14年3ヶ月前、2008年末の将棋・竜王戦スペシャルの記事まで遡る。葉加瀬太郎の独特のテーマ曲は、オープニングもエンディングもそのまま続いてた。

     

    

     ☆     ☆     ☆

最初はいきなりCMで、イチローが登場(アサヒビール)。その後、佐々木自身のロート製薬のCMも繰返し流れたから、番組内容に合わせてるのか。

    

私自身は、TVerで野球関連を見たことは(ほとんど)無いから、パーソナライズ(個人化)によるCMでないはず。ビールはたまに飲む程度、目薬はほとんど使わない。

    

やはり最初は、多くの命を奪った海から。佐々木本人も、久々の砂浜。その後は静かな海岸線が伸びる、のどかな風景になってる。彼が取材で故郷を訪れたのは初めてとのこと。ただ、取材以外だと、普通か普通以上に帰省。地元愛に溢れてる。

    

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今現在、ここへは高さ12.5m(!)の防潮堤を越えて来ることになる。番組の終盤、階段を昇る姿も映ってた。海と住民の「距離感」の象徴だろう。海はすぐそこにあるけど、ちょっと「距離」があるのだ。

   

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大きく見渡す映像だと、ここの防潮堤にはほとんど気付かない。下のキャプチャー画像の右上。後で見直して、ようやく分かったほど。ここも、かなり防潮堤が高い地域ではあるけど、宮城県で最大の地域だと、14.7mにもなるらしい。

    

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番組のナレーション(窪田等の声)では、「24000人あまりいた市民のうち、1700人を超す犠牲者を出した」とされてた。

   

一方、総務省が震災の8ヶ月後にまとめた報告書(pdf)を見ると、死亡者数1881人、行方不明者72人とされてる。計2000人。いずれにせよ、住民全体の10分の1弱の命が、一瞬で失われた。

     

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有名らしい建物(米沢商会)を見上げる佐々木。この一番上まで津波が到達。一番上に、「津波到達水位」と書かれた看板がある。約15mの高さ。そこまでよじ登って、ギリギリ助かった方も実在(米沢祐一さん)。ビルが倒壊しなかったのも凄い。

     

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その左には、「忘れないよ みんなと暮らしたこの町」。佐々木も、忘れたくないということを口にしてた。ただ、忘れてしまうのが人間だし、あまりトラウマ的な物事を思い出すのも辛いから、微妙な所か。

    

    

      ☆     ☆     ☆

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震災の11年後、ニューヒーローが誕生。史上最年少・完全試合(20歳5ヶ月)☆ 13者連続奪三振(世界記録)、1試合19奪三振(日本タイ記録)。27人のバッターの7割が三振。

   

そんな彼が、WBCの大舞台で3・11の試合に登板すれば当然、観客も盛り上がる。若くて長身、ちょっと童顔のイケメンだから、やっぱり女性ファンの「推し」になってるのか。「がんばろう日本」、「♡佐々木♡ 東北に届け」。

      

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市役所にも、応援の横断幕。「私たちは、佐々木朗希選手を応援しています!」。佐々木は素直に一言、「嬉しいですね」。

    

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番組の最後に、佐々木は誰にも行ってない夢があると語ってた。ナレーションは、大リーグ挑戦ではないかというような感じでまとめてたけど、私はふるさと関連だと想像する。野球場を作るとか、少年野球チームを作って監督になるとか。だからこそ、ちょっと恥ずかしいと。もし大リーグでの活躍なら、あまりに普通だし、隠すようなことでもない。

   

     

     ☆     ☆     ☆

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たった1枚だけ残された写真には、父親の功太さん。その日、予定では、学校から帰った後にキャッチボールをすることになってたらしい。実際には、佐々木は授業中だった学校からダッシュで高台に避難。華やかな美人のお母さんにハグされて喜んでるのが、佐々木。右はお兄さんか。

     

ちなみに、今、私の家が震災や火事で失われたら、やっぱりほとんど写真は残らないことになる。安全と言われてる貸金庫に、少し入れてる程度。動画のデジタル保存もまだ少ししかやってないし、もうちょっとリスク管理すべきか。

    

佐々木の自宅があった辺りは、広大な空き地になってた。本人にも、正確な場所は分からず。目印になるものも全くないから仕方ない。「そこら辺にあったんですよ」。車が通らない真っ直ぐな道が伸びてるのも、いかにも人工的な復旧・復興整備。

    

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私が生まれ育った家は、今現在、駐車場になってるというか、駐車場にされてる。何度も書いてるけど、いまだに悔しいのだ。すぐそば(5mほどの距離)に瀬戸内海があったけど、今では台風の高潮対策の(?)防潮堤で遮られてる。といっても、高さ1mほど。

       

安全性もいいけど、どこまで景観やコスト(費用)を犠牲にすべきなのか。そもそも、安全で広大な空き地を作って、誰が得をするのか? 東北でも改めて、問い直されてる所だ。

   

    

      ☆     ☆     ☆

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番組全体に溢れてたのは、いい意味で田舎の子どもみたいな佐々木の姿。オフシーズンに田舎で友達と遊びながらトレーニングしてるというのは、トップ選手として非常に珍しいことだろう。身長差がかなりあるけど、同級生みたいだった。佐々木はウィキペディアだと、身長192cm、体重92kgとされてる。

    

笑えたのが、佐々木がかなり本気で投げたボールを、友達が防具(マスク・プロテクター)なしで平気でキャッチして、佐々木が悔しがってたこと♪ 球速150~160kmだから、普通は怖いはず。

    

「マジでムカつくっすよ こんな簡単に捕られると」、「調子が悪いのかなと思っちゃう」(笑)。友人の熊谷優成さん、危ないけど、お見事!

    

とにかく、震災関連とはいえ、とても爽やかな印象もある良質のドキュメンタリーだった。TVerで『情熱大陸』を見れるとは知らなかったので、また機会があれば見たいと思う。それでは今日はこの辺で。。☆彡

    

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