1人でできないことは2人で・・自殺ではなく他殺だと示す「毒のある骸(死体)」~『教場0 風間公親』第3話
最近、たんぱく質が豊富で脂肪が少ない鶏のささ身をよく食べてる。薄いピンク色でブヨッと膨らんでる、巨大な明太子の形♪ 今も冷蔵庫に入ってるけど、ドラマ第3話を見たせいで、食べにくくなった(実話・・笑)。
軽口はさておき、私は今季の連ドラの前の『教場』をほとんど知らないけど、風間(木村拓哉)と、昔逮捕した男の間に、危険な関係が続いてるわけね。しかも、単なる恨みとか敵対関係でもないように見える。
前回の第2話の録画を見直すと、ラストの主題歌の後に、「(千枚通しを研(と)ぐ音)」という字幕が出てた。オンエア中に一応、気付いてたけど、まったく意味が分からなかったから、その時はスルー。ドラマの設定的には、キリやアイスピックではないと♪ 細かっ。。
まさか第3話に、千枚通しの映像やエピソードが何度も挿入されるとは思わなかった。出所後に、たこ焼き屋を始めたと♪ 事件ニュースで聞くことは意外とない気がする。
まだ分からないけど、男が嫌がらせで幸葉(堀田真由)のバッグに千枚通しを入れて、風間が相手の男に返してたのかな? 「今度、こんな事やったら、やっちゃうぞ!」とか何とか、口パクで言いながら。で、相手が「上等じゃねぇか、逆境なんて」と言い返すと♪ 日産CMか!
あの千枚通しの返却(?)シーン。向かい合った車の運転席同士でやり取りしてた。ひょっとすると、運転席は狙われる可能性があるから、風間は自分で車を運転するのかも。
まあ、なるべくキムタクに自動車を運転させてテレビに映すとか、スポンサー絡みの大人の事情や忖度(そんたく)があるのかも知れないけど。剣道の練習の後には、リポビタンを飲むとか♪ ちなみに、私の最近のマイブーム(死語)、カルピス・ソーダと抹茶ラテだ。
☆ ☆ ☆
さて、過去2回は映像に注目して来たけど、今回はあまり凝ったテクニカルな映像は見当たらなかった。聖子(リアル新妻・新垣結衣)は美人で優しいシングルマザーとして上手く映してたし、死体解剖と山道の撮影だけでも大変だったのかも。
せいぜい、目に留まった事と言えば、うぐいすもなか好きの宇部(浅利陽介)の最後の服がウグイス色だったことと、部屋番号のプレートの映し方くらいか。遺書偽造のキーワードになってた「テンゴク」(1059号室)のネタバレのしばらく前に、1057や1058をシレーッと映してた♪ その後で、1059。順に核心へと迫っていく、映像の文法。
今回は、映像よりも、サブタイトルと台詞が技巧的。その点を簡単に分かりやすく解説してみよう。ちなみに、第3話の世帯視聴率は9.8%、個人視聴率は5.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
☆ ☆ ☆
サブタイトルは、「毒のある骸(むくろ)」。これはまず、最初に病院で解剖された、自殺らしき男性の死体のこと。青酸塩(青酸カリ、青酸ナトリウムなど、固体の毒物)を飲み込んだ後、胃の中で、青酸ガスが発生。固体と気体、2つの物質の状態で、毒のある死体。
青酸ガスをうっかり吸ってしまった、マスク無しの助教・宇部(浅利陽介)は、ドクターヘリで救命♪ コラッ! いやぁ、番組終了まで、あれが浅利だとは気付かず (^^ゞ 妙に目立ってる脇役だよな、殺されるだけなのに・・とか思ってたのだ♪ 重大な個人情報まで、ホワイトボードでさらされてた。陰毛5cm、精巣(左右12g)とか(笑)。細かっ。。
フジテレビもそろそろ、『コード・ブルー』の続編を作りたいだろうね。5年前の映画は大ヒットしたし。今回の医療エピソードでガッキーと浅利が共演したのは、その伏線、フラッグかも・・・っていうのは、一部読者へのご挨拶(笑)
☆ ☆ ☆
話を戻すと、宇部はたまたま吸った青酸ガスからは回復したけど、その医療事故を大学に報告しようとしたために、上司の椎垣(佐々木蔵之介)に殺されてしまった。粉状の青酸塩を、好物のうぐいすもなかに入れられて。
この宇部の死体は、二重の意味で、「毒のある死体」。まず、青酸塩が残った死体。それより重要な意味は、あの死体が殺人犯・椎垣に対して「毒のある」ものだったこと。
待機遺体として保存されてた死体に、最初の青酸ガスの痕跡(気管支)と、死因の青酸塩(胃袋その他)の痕跡が残ってたことは、犯人の自白らしき言葉の決め手になってた。といっても、証拠としてはまだ弱いからこそ、犯人は自分から余計な事を話してたし、手錠や逮捕シーンも無し。
☆ ☆ ☆
気体と固体の毒物の他にも、宇部の死体は「毒のある」もの。彼が中毒死の直前、文字通り必死で家の外に出て、山道を登ろうとしたのは、椎垣に解剖されたくなかったから県境を越えたかった(聖子の推測)というより、単に、自殺ではなく他殺だと示したかったから。
1人で自殺したのなら、最期に必死に外へ出て山登りするのは不自然で、必要もない。だから、あの山道での死に方は、「1人でできないこと」、自殺ではあり得ないことだった。
「1人でできないことは、2人で」。何度も繰返された、聖子と娘・ゆかり(諏訪結衣)の微笑ましい合言葉は、隠された深い意味も含んでたのだ。「1人で出来ない死は、2人で」。1人の自殺ではなく、2人がからむ他殺。
それなら、殺す可能性がある人間は限られる。特に、次の医学科長に内定してた椎垣を、有力な容疑者としてほのめかすこと。それこそが、宇部の死体、「骸(むくろ)」にある「毒」だった。
さらに深掘りすると、そもそも宇部が「毒のある」人間だったからこそ、殺されるハメになったとも言える。青酸ガスを吸ってしまったのは、自分のミスでもあるのだから、大学には報告しないという選択肢もあった(善悪は別として)。ところが、解剖の規則に従うことも含めて、正しいことをしようとする宇部は、報告することを決めて、殺されてしまった。
ちなみに、自分の毒で自分が被害を受けることを、昔は比喩的に「自家中毒」と言ってたけど、最近は言わなくなってるらしい。おそらく、本物の自家中毒症の患者への配慮だろう。
☆ ☆ ☆
「次に テンメイに聞いてみます」♪ 無理やり遺書パロディーか! 今回は、HI(人間知能)、Chat1031(チャット・テンメイ)に質問してみよう。
視聴者 こんにちは😊 また、ドラマの質問をしますね。
1031 こんにちは。どうぞ、質問してください😊
視聴者 聖子がクビになったのは、風間のパワハラですか?
1031 クビにすべきかどうか、パワハラかどうかは、
判断が分かれるでしょう。
ただ、聖子さんの言動にも、問題がありました。
一番の問題は、娘さんの病気で家に帰って、警察との
連絡が途絶えた時、正直に報告しなかったこと。
「キミの欠点は、弱音を吐けないことだ」。
風間教官は、第1話でも、生徒のウソやごまかしを
非常に嫌っていました。
おそらく、「持てる時間」の一部を娘さんに
「つぎ込んだ」ことを聖子さんが正直に話せば、
風間教官は転属願の用紙を渡さなかったでしょう。
シングルマザーなのは最初から分かっていたので。
他にも、中毒死の寸前の宇部が、わざわざ険しい
山道を登って県境を越えて、椎垣による解剖を
避けようとしたという推測はかなり不自然です。
むしろ先に、刑事の基本として、死亡日時の
椎垣の行動やアリバイを捜査するべきでした。
なお、現実の神奈川県・西部の地図で、足柄峠の
あたりを調べると、瀕死の宇部は大変な山岳地を
進もうとしたことになります。おそらく数百m。
添付したGoogleの画像をご参照ください。
ほとんどあり得ない推測で、ドラマの設定でも、
風間教官の評価は高くないと思われます。
☆ ☆ ☆
Chat1031は、画像の出力もできるらしい♪ いずれ、ChatGPTの企業・オープンAIから買収されるかも。
あの辺りで、足柄山の金太郎が生まれたわけか。ドラマの地図で「谷田沢」と書かれてたけど、実際の地名は「矢倉沢」。県境の位置もかなりズレてるし、ドラマだと「白藤川」だけど、実際は「鮎沢川」だった。
あっ! この川の名前は、『コード・ブルー』の白石(新垣)と藤川(浅利)の名前の合体だ! 今現在、ネット上にこの指摘は見当たらない。ドラマの地図を本気で調べれば、藍沢もあるのかも。
現象には必ず理由がある(byガリレオ福山)♪ 自己満足に浸った所で、今日はそろそろこの辺で。。☆彡
cf. 一筆書きできない道、奇点を2コに修正すべき&万力で締め付けられる黒い心、光と影の映像美
~『教場0 風間公親』第1話
いじめ不登校の子どもの母親、担任教師への殺意から自分が逃げるべき~『教場0 風間公親』第2話
孤独の胎衣(えな、たいい)、虐待の冷水、幼児を覆う流れは親の涙か・・~『教場0』第4話
カンニングの法則、SNSや地図のトラップ、大学教授のパワハラもどき~『教場0』第5話
子どもの原風景と運命、イメージと現実の連鎖~『教場0』第6話
「ロカールの法則」とフランス語原文、サブタイトル「第四の終章」の意味~『教場0』第7話
「闇中の白霧」の意味、原作はウィルソンの霧箱、ドラマは闇中の白石麻衣~『教場0』第8話
列車に死体を載せる懐かしい小説、ドイル(ホームズ)、フリン、乱歩、横溝~『教場0』第9話
フライパン空焚きで発生するフッ化水素で死ぬトリックは困難&エモーショナル映像~『教場0』第10話
風間の前世はフランス・レジスタンス組織の盲目隊員、特別編はナノ・ブロック♪~『教場0』最終話
警察学校の花壇と、レゴではなくナノブロックの花壇、風間からの贈り物♪~『教場0』特別編
(計 3500字)
(追記382字 ; 合計3882字)
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