坂本龍一&高橋幸宏追悼、世界の報道と、1983年のYMO音楽講座(NHK教育テレビの若者番組『YOU』動画)
(2日)WALK 5km(荷物 6kg)
高橋幸宏が1月に70歳で亡くなってから、僅か3ヶ月。今度は、坂本龍一の訃報が入った。2023年3月28日、他界。享年71歳。偶然にしてはタイミングが合い過ぎの感もあるから、やはり高橋の急逝による気落ちも影響したのかも。

上は米国メディア、CNN。「オスカー授賞の日本人作曲家 坂本龍一が71歳で死去」。米国在住だから、「日本の作曲家」とは訳さない方がいい。オスカーを冒頭に出す辺りが、米国的な視点。

続いて、英国BBCのニュース。「坂本龍一 日本の電子音楽の巨匠が死去」。世界的・音楽史的には、こちらの見出しの方が普通の感覚だと思う。80年頃から一気に広がった、テクノ・ミュージック、デジタル文化の先駆者、開拓者(パイオニア)。

フランスのル・モンドも、BBCとほぼ同じ見出しになってた。フランス系の通信社・AFPとの共同記事。

ちょっと違う報道形式は、中国の環球時報(グローバル・タイムズ)。冒頭、「多家日媒」と書いてる。おそらく、日本の多くのメディアが報道、という意味だろう。隣国のニュースが独自取材でないのは微妙だけど、それを明示してるのは潔い姿勢。毎日新聞、読売新聞のサイトを見たと。
4つの外国の見出しに共通する特徴は、YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)を出してないところかも。3人組の1人ではなく、あくまで世界的な作曲家、一個人という扱い。
☆ ☆ ☆
さて、ここ最近、このブログは書き過ぎが続いてたので、今日も短めの記事にしたい。海外の報道に続いて、NHK動画の追悼配信を1つ、見てみよう。
ちょうど40年前、1983年6月11日放送の若者番組『YOU』。この前の番組は『若い広場』だったらしいから、タイトルを見るだけで、かなり新しい挑戦だったことが想像できる。実際、番組冒頭のタイトルバックも、昭和の国営放送としては斬新。

当時は、横4:縦3の画面比率。動画では、地デジに合わせたのか、左右に黄色を付け加えて、16:9くらいの比率に変えてる。

第54回、誰でもミュージシャン パートⅡ。YMOの音楽講座。確かに、動画の中でも、こんなの誰でもできるということを強調してた。といっても、そもそも普通の人には機材がないんだけど。
このイラストは、渡辺直美の先駆者か♪ ちなみに、描いたのは『AKIRA』で有名な大友克洋。オープニングの軽いBGMは坂本龍一。

あっという間に、YMOは細野晴臣ただ1人になってしまった。背景のイラストのテニス・ラケットがレトロ。ウッド(木)のフレームで、面が円形に近い

司会の糸井重里が若いのはもちろん、荻野目慶子のヘアスタイルがレトロ可愛い。今では全く見かけない髪型。平成・令和的な感覚だと重いから、リバイバル・ブームも無さそう。平成以降、基本的に時代は、軽薄短小。良し悪しはさておき、全体的に軽くなってる。
☆ ☆ ☆

「YMOは、シンセサイザーとコンピュータを使って」。年長の細野が、一番若い服装になってる。白いセーターを肩にかけるのは、石田純一くらい♪

高橋幸宏の服装は、1人だけ都会的なオシャレできめてる感じ。口調もきっちり丁寧で柔らかく。
「『テクノ・ミュージック』という新しい音楽を生み出したグループです」。正確にはその前から既にあったけど、日本の若者番組での簡単な紹介としてはOK。といってもNHK教育テレビ(現在のEテレ)だから、本当に10代~20代前半の若者が見てたかどうかは不明。むしろ音楽好きの大人の方が多かったかも。

坂本龍一の赤い開襟シャツが目立ってるけど、スタイリストが選んだのか、あるいはグループを仕切ってたらしい高橋の助言か。あえて、芸術家や学者のイメージから大きく逸脱したと。

坂本が弾いてた楽器(ドラムマシン)の映像をよく見ると、「Linn Drum」とか書かれてる。検索すると、有名なものらしい。色んな音を入れて、どこに何が入ってるか、紙のメモ(付箋)を付けてた♪ デジタルとアナログの融合。

見た目も挙動も口調も圧倒的に若い坂本。タメ口で喋ってた。上の画像だと、ジャニーズの錦戸亮に似てるかも。
☆ ☆ ☆

スタジオに集まった若者たちとも共演。若者の「楽器」は色々なんでもアリで、上はそろばん♪ 流石にこれはウケ狙いか。まあ、当時はまだ計算機として、そろばんがメジャーだった時代ではある。他に、カスタネット、リコーダー、鳩笛とか。
細野が弾いてたマシンがフロッピーディスクを使ってたのも80年代っぽくて面白い。HDDの普及は90年代だと思う。


ともあれ、80年代から先端を走り続けた、才能あふれる2人のミュージシャンに合掌。どうか安らかに。。

(計 1951字)
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