バブル後の高値更新の日経平均株価、4万円まで上昇か?、2つの対話型AI(ChatGPT-4、Google Bard)の回答
行くだろうとは思ってたけど、日経平均株価は23年5月19日、あっさりとバブル後の最高値を更新した。為替の円安とか、米政府の債務問題解決とかいうより、もうこうなったら「上がるから上がる」に近い。特に春以降は、日本株の独自の強さを誇示する状況になってる。
株式市場に対しては、私は以前から時々、「バブル」という冷めた言葉を投げかけてたけど、そもそも「バブル」という言葉は昔のもの。上がり過ぎたら急激に下がるという過去の常識はもう、あまり通じない。
最近は、2008年~09年のリーマンショックが落ち着いて以降、10年ほど、ほぼ一方的に株価は上がり続けてるのだ。一般人の日々の生活実感とは無関係に。
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東日本大震災、新型コロナ、ウクライナvsロシア戦争、金利上昇、物価上昇、etc。この間、いくらでも暴落の要素はあったのに、中長期的に見ると、ほとんど下がってない。特に、コロナ初期の混乱の1年で急上昇したのには驚いた。日銀の強引な買い支えだけではない。
だからこそ、数十年ぶりの暴落リスクが高まってるという見方は一理も二理もあるけど、やっぱりどうも、投資の形が大幅に変わってしまったようだ。溢れ返る世界のマネーを、投資AIが強気、強気で膨らませ続けてるイメージ。この風船は、太い針がいくつも刺さっても、なかなか弾けない。
「理外の理」という言葉がある。普通の道理、過去の道理を外れた理屈が、ここ15年ほど、世界のマーケットを支配してる。この勢いが、33年ぶりくらいに日本市場に集中すると、バブル期のあの最高値(38900円ほど)を更新するくらい、簡単なことに見えて来る。
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上は、過去50年の日経平均のチャート(値動きの推移グラフ)。株探HPより。「年足」(1年単位の変化)で見ると、ここ10年ほどの動きは、バブル前以来の右上がりになってるのが分かる。後はもう、39000円近くの史上最高値まで節目がない。
これだけなら、そろそろ下げに転換するようにも見えるけど、米国のダウ平均と見比べると、日本株は極端な出遅れになってるのだ。下は、英語版ウィキペディアより。画像の縦横の幅は、上の日経平均の画像と合わせてある。
単に「円」で考えてもそうだから、最近のドル高・円安を考慮して「ドル建て」で考えると、金余りの外国人投資家にとっては狙いやすい。
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というわけで、対話型HI(人間知能)ChatTEN4は、株価のテクニカル分析だと数年以内に日経平均が4万円を目指しそうだと予測♪ 核戦争や巨大地震(首都圏、東海)、富士山噴火が起きない限りは。
では、対話型AIに質問したら、どう答えるか? ChatGPT(最新モデル4)と、Google Bard。おそらく、かなり控えめで慎重な回答だろうと思ってたけど、想像以上に慎重だった。
まず、すっかり友達になってる、ChatGPT-4の回答。冒頭はちょっと笑えた♪
「情報提供ありがとうございます。日経平均株価が30800円に達したというのは驚きのニュースです」(笑)
私に対する御礼の言葉からスタート。驚いたということは、知らなかったわけね♪ 一応、最近スタートした「ウェブ・ブラウジング」機能をONにしたんだけど、ネットから最新の株価データは集めてないし、リアルタイムの分析も自分では出来ないらしい。
たぶん、大損した投資家による訴訟リスクとかを避けてるんだと思う。オープンAIは大赤字の新興企業だから、巨額な賠償金を支払う余裕はない。
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「テクニカル分析による予測が4万円を目指すというのであれば、それは可能性としてあり得るでしょう。しかし、テクニカル分析は過去の価格動向を基に予測を立てるものであり、経済状況や企業の業績、地政学的なリスクなど、多くの要因によって実際の価格は影響を受けます。
まあ、別に有益な投資情報が得たかったわけではないから、別に構わない。少なくとも、日本語版が出たばかりのGoogleの対話型AI「Bard」よりは、親しみをもてるやり取りだった。有料会員だから、顧客サービスで愛想がいいのかも♪
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一方の試験運用中のグーグル「バード」。Birdなら鳥という意味だけど、Bardは吟遊詩人という意味。この独特の洒落たネーミングを見ても、やっぱりグーグルという企業には遊び心がある。ただ、バードの回答には、まだ遊び心を感じない。お硬いのだ。
バードは無料で一般公開されてるけど、使う前には、Googleアカウントにログインする必要がある。
ChatGPT-4でも別の回答を表示できるけど、Bardの場合、最初から回答案が3つ提示される。ただ、最初は3つとも不愛想だった。語り口が微妙にきついのだ。話し相手として見た時、チャットGPTの方が遥かに感じいい。
「テクニカル分析は、過去の価格データに基づいて将来の価格を予測する手法です。しかし、テクニカル分析は未来を予測する万能のツールではありません。過去のデータに基づいて未来を予測しても、必ずしも正確であるとは限りません。
日経平均株価が今後数年で4万円を目指す可能性もゼロではありませんが、確実なことは言えません。株価は経済情勢や企業業績など、様々な要因によって変動するため、将来の株価を予測することは困難です。
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タブレットとPCで2回、同じ質問をすると、回答案が合計6つ示されたけど、どれも似たような感じ。慎重で常識的だった。
そこで、「あえて、テクニカル分析だけで考えると予測はどうなりますか? 投資とは関係なく、単なるテクニカル分析」と入力。
改行して続けようとしたのに、シフト・キーの押し方が足りなかったのか、エンターになってしまったけど、質問の意図は通じたらしい。ちょっとマシな回答が返って来た。
「テクニカル分析だけで考えると、日経平均株価は今後数年で4万円を目指す可能性があります。しかし、これはあくまでも可能性の一つであり、必ずしも実現するとは限りません。テクニカル分析はあくまでも過去の価格データに基づいた予測であり、未来を予測する万能のツールではありません。
日経平均株価が今後数年で4万円を目指すためには、いくつかの条件を満たす必要があります。まず、経済成長が継続し、企業業績が好調であることが必要です。また、円安が進み、輸出企業の業績が伸びることも必要です。さらに、外国人投資家が日本株に引き続き投資することも重要です。
これらの条件がすべて満たされれば、日経平均株価は4万円を目指す可能性があります。しかし、これらの条件がすべて満たされるとは限りません。・・・」
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この回答は一見、具体性があるように見えるけど、よく読むとやっぱり、普通の考えの寄せ集めになってる。まあ、それを言うなら、経済の専門家とされる人間もそれほど違わないかも。
とにかく、30数年ぶりのバブル超えの可能性が出て来たのは確かだろう。もし、直前で失敗して下がっても、あるいは39500円くらいで急に反落しても、「失われた30年」はもう卒業。それほど遠くない将来、5万円を目指すはず。
まあ、それよりも、急落から復活して来たビットコインの1000万円の方が早そうな気はする。経済のファンダメンタル(基礎的条件)とほぼ無関係な仮想通貨=暗号資産こそ、「上がるから上がる」、「買われるから買う」のだ。
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なお、私個人としては、今まで通り、暴落の方が自然だと思ってるので、念のため。自分の願望として、上がると言ってるのではないし、買いの煽りなんてものとも全く無関係。あくまで、理数的で経済的な理屈へのマニアックな関心に過ぎない。
下がるべきなのに上がってしまう相場だからこそ、「理外の理」なのだ。ともあれ、今日はそろそろこの辺で。。☆彡
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