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藤井七冠、羽生・元七冠との熱戦にも落ち着いて勝利、八冠ロード一直線!~2023王座戦・挑戦者決定トーナメント準決勝

やはり、AIの評価と人間の感覚はかなり違ってる。Abema動画の解説陣も繰返し話してたけど、私も基本的にずっと先手の藤井聡太・七冠が多少いいと思ってた。有利と言うより、指しやすいという方が近いか。

   

ところが、アベマも含めて2種類(または3種類)のAIの評価は、終盤に入るまでほとんど互角。それどころか、最後に123手までで後手の羽生善治・元七冠が投了した局面でも、それほどの大差にはなってなかった。

   

藤井はまだ若いし控えめだから、どうも本音の大局観がよく分からないけど、一度、他の棋士の対局の形勢判断を、藤井にリアルタイムでやらせると面白いと思う♪ AIと比較しながら、藤井の本音の解説を聞けば、アマチュアはもちろん、プロにとっても非常に参考になるはず。

   

   

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さて、2023年の第71期・王座戦・挑戦者決定トーナメント準決勝、藤井vs羽生の対局は、Abema以外に、テレビ愛知がYoutubeでライブ配信。丸1日経った今でも見れる。

   

これは、東海東京証券が特別協賛ということもあるだろうけど、元をたどると、愛知が藤井の地元だからだろう。いまや、愛知県といえば藤井。愛知が誇るスーパースターになってる。

  

今回なんて、まだタイトル戦の2つ手前の対局に過ぎないなのに、東京・渋谷の将棋会館には、朝から夜まで大勢のメディアが集まってた。正直、メディア的にも、藤井が勝ち上がる方が嬉しいはず♪ 過去の天才の復活劇もいいけど、現在の天才の新記録の方が注目度は高い。

   

上の画像は、先手の藤井が機敏に2四歩と仕掛けた局面。僅かなチャンスでも逃さない、攻撃的な姿勢。

    

    

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上の画像は、後手の52手目。先手の桂跳びに対して、4二飛と回って迎え撃つ態勢になった局面。AIの最善手は5三桂成で、後手の飛車が成り込んで来てもいいという判断だけど、人間的にはかなり抵抗を感じる。

   

実際、藤井も自重して、4六歩と穏やかに指した。羽生も穏やかに、4四銀。ちなみに解説者の1人、スキンヘッドで体つきも迫力ある大平武洋・六段は、意外なほど説明が上手い(失礼♪)。的確で、分かりやすくて、柔らかさもある。かなり強く感じるけど、これでまだ六段とは、何とも厳しい世界。

     

逆に、意外なほど予想も判断も外しまくってたのが、テレビ愛知の解説者を務めてた、藤井の師匠、杉本昌隆・八段♪ 私が解説を聞いたのは、終盤の一部だけど、思い切り間違いまくってて、本人も苦笑してた。対局者が強すぎるんです、とか(笑)。ロリ系の女流棋士・石本さくら二段も、コロコロ笑って可愛かった♪

    

    

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その後、右辺では、先手・藤井の桂馬と、後手・羽生の銀の交換になる。先手が左辺で馬を作ったのに対して、後手は角を7七に成り込んで、角銀交換の攻め。同桂か同銀か、AIの判断も揺れてたけど、藤井は自然に同桂。ただ、後で7六の地点(桂馬の頭)を攻められることになった。

  

後手が、取った銀を3八に割り打ちした時、AIが示してた最善手は2八飛。これなら、飛車と玉を同時に攻められることはない。ただ、藤井が指したのは6九飛で、やや有利だった形勢が互角に戻ってしまった。この飛車が、なかなか使いにくいのだ。

   

前に進めても、後手の5四金とか7四金が待ち構えてる。かと言って、飛車を前に進めなければ、玉飛接近の危ない形のまま。

   

   

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その後、中段の攻防で、ほんの少しずつ藤井がリード。そして決定的な転機となったのが、羽生の捨て身の猛攻撃。先手・藤井の飛車の不安定さを突く形で、先手の玉頭に迫る。一見、鋭い攻めだけど、藤井はほぼ完全に読み切ってたようで、対応はかなり速かった。僅かに無理攻めなのだ。

    

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上の局面は、後手の96手目、7六銀。ここで解説の杉本師匠は、7五飛と逃げるようだと8七金で逆転とか言ってたけど、藤井の指し手は7五飛で、AIの最善手も同じ(笑)

   

右辺にスルスルと、玉が早逃げできるのだ。7九玉、6九玉、5九玉、・・・。そうなれば、強力な馬が守ってくれるし、端歩を突き越してるのも役に立つ。自陣がかなり広いし、後手の攻めには大駒がないから、迫力もスピードも不足。

    

   

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最後は、先手の123手目、3七玉の逃げを見て、後手の羽生があっさり頭を下げた。この後、6五飛とか3三桂とか、攻め合うのは、完全にスピードで負けてる。4八銀でも同様。先手には、いざとなったら飛車打ちや角打ちで攻防に効かす手段もある。

  

だから、後手が粘るのなら、4二飛だろうけど、4三歩に同飛なら4四歩、同飛、4五歩、4二飛、4四桂とか攻められるし、4三歩に同金右だと辛すぎる。人間のプロ棋士なら、確かにこの辺りが投げ場かも。

   

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とはいえ、冒頭でも書いた通り、最後まで評価値の差はそれほど大きくなかった。上図はアベマの推移グラフで、右上がりの角度が緩い。将棋連盟会長に就任した羽生九段。まだまだ現役トップクラスの実力を誇示した対局でもあった。

    

こうなるともう、藤井七冠には、少なくとも王座戦の挑戦者にはなって欲しい♪ もちろん、その前に、棋聖戦&王位戦の防衛もしっかりと! それでは今日はこの辺で。。☆彡

    

      (計 2128字)

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