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敗勢だった藤井七冠、終盤の8七歩成の勝負手で再逆転、棋聖位を防衛~2023棋聖戦・第4局

ウチは総合マニアック・ブログだから、あんまし将棋の記事ばっかり書くのは気が引けるんだけど、夢の八冠制覇への道だから仕方ない。数十年に1度の機会だから、それなりに記録を残しとこう。

    

私も中学生くらいまでは、ちょっとプロ棋士を夢見てたのだ。もし、近くに道場があるか、師匠候補の棋士がいたら、挑戦してた可能性はある。

   

残念ながら、田舎の小さな街の少年にとっては、どちらも遠い存在だった。少年向けの大きな大会の会場からも遥かに遠かった。おまけに、両親も冷たい反応だった♪ そりゃ、そうか。

     

   

      ☆     ☆     ☆

さて、昨日(2023年7月18日)の、第94期・ヒューリック杯棋聖戦・第4局。私は藤井聡太・七冠が防衛すると勝手に思ってたから、将棋の内容よりも、abema動画の聞き手の方が気になった♪

   

小高佐季子・女流初段。アイドルか、新人女子アナみたいな可愛いルックスで、直ちに検索。まだ21歳の若さで、検索候補のフレーズの追加語句には、「かわいい」とか、「藤井聡太」という言葉が挙がってた(笑)   

   

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これは、お似合いのカップルって意味かね? 年齢的にも職業的にも確かにお似合いだけど、やっぱり話題性としては芦田愛菜を推したい。とりあえず、小高・女流初段にも注目しとこう。ちなみに、本名は「はしごだか」を使って「小髙」らしい。日本語の漢字も難しいね。。

   

   

      ☆     ☆     ☆

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さて、佐々木大地・七段の先手で始まった対局。戦型は居飛車同士の相掛かり。最近あまりに流行ってるから、そろそろ見飽きて来たけど、意外とまだまだ変化が複雑らしい。

   

既に上の先手19手目、5八玉で、前例がゼロとのこと。公式棋譜サイトより。確かに、後手が9四歩と端歩を受けてない点とか、5二玉、7二銀、6四歩の組合せとか、ちょっとずつ前例を離れる部分が入ってる。

      

230719b

   

上は後手・藤井の34手目、3五歩。中段の8五飛との組合せで、先手の桂馬を目標に攻める積極的な手だけど、2六飛と引かれて大した事はなかった。

   

その後、先手の佐々木は39手目、9七桂という変わった手を指す。これは第3局で、藤井が披露して話題になった手と似てるけど、他の駒の配置がかなり違ってるから、あまり参考にならない。

   

   

      ☆     ☆     ☆

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その後、先手の1筋の端攻めに対して、後手の藤井が9筋の端攻めで対抗。もともと後手番だし、後から端攻めで対抗するのはわりと珍しい気がするけど、要するに先手の9七桂をとがめようとする作戦。先手の佐々木としては、左の桂馬を取られる間に、何かやろうという考え。   

     

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両端で、桂馬と香車と歩だけの攻め合いをした後、上の局面は67手目。先手の佐々木が飛車の効きを軽く止めようとした手筋。

  

この種の、直接的でない歩は、取らないことも多いけど、藤井は直ちに取って、解説陣もビックリ。AI的には、8七歩成、同金、5四香とかで、後手が有利を保つとしてた。評価値(期待勝率)的には、60vs40で藤井有利。持ち駒の桂馬と香車を活かして、中央から攻めれば良かったし、1五角の狙いもあった。飛車が逃げれば、4八角成とか。

  

ところが、ここからの数手で逆転する。同飛、8五歩、同飛、9六銀、2四香。飛車を取り合うと、意外と後手玉が弱くて、詰み筋もすぐ出て来るのだ。

   

   

      ☆     ☆     ☆

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上は、先手の5五桂に対して、後手の藤井が76手目、5四銀と逃げた局面。AI的にはなんと、7vs93で先手勝勢になってる。いや、人間的にはそこまで離れてないはず。

   

実際、先手の93%という勝率は、非常に指しにくい7三香と指した場合のみ。打った瞬間も、7三同桂、8一角と進んだ局面も、先手は怖い。

  

かと言って、6三角だと大幅に勝率が下がるし、それ以外なら再逆転。実際、藤井は局後の感想で、8七歩成を「勝負手」だったと話してた。この辺り、後手にはずっと9五角という攻防の手もある。

     

まだ少し時間が残ってた佐々木は、間違えてしまった。7三香は一応、考えてたみたいだけど、実際の指し手は3四香で、一気に逆転。最後はいつものように、あっさりと投了。アマチュアなら、まだしばらく指すはず。

   

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上の投了図は、後手・藤井の84手目、9五角。これを金で受けても、攻め駒が減るから、結局は攻め合いで1手負けになる。後手の2六香の飛車取りが間に合ってしまう。9五角に7七角の合い駒でも、交換して5九角とかで後手の勝ち。

    

   

      ☆     ☆     ☆

AIの評価値の推移グラフは、珍しいくらいに鋭く尖った再逆転を示してる。藤井の有利 → 佐々木の勝勢 → 藤井の勝利。ただ、人間的には最後近くまでかなり際どい形勢。局後の感想でも、藤井は、最後の9五角でやっと勝てそうだと思ったとか話してた。

    

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ともあれ、藤井七冠はまず、棋聖位を防衛。早くも四連覇で、依然としてタイトル戦は負けなし☆

      

次は王位戦の防衛だけど、8月4日の王座戦の挑戦者決定戦(vs豊島九段)も絶対に負けられない対局。八冠ロードの王者の歩みを、じっと見つめることにしよう♪ それでは今日はこの辺で。。☆彡

    

       (計 2047字)

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