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藤井聡太七冠、遂に王座戦の挑戦者決定で夢の八冠へ!、159手の大熱戦で豊島将之九段に勝利☆

素晴らしかった。駒テラス西参道の出張ライブ中継で、無意味に奥から手を振り続ける野原未蘭・女流初段が♪ そこか! たまたま昨日(2023年8月4日)が20歳の誕生日ってこともあって、はしゃいでたのかも。女子高生のノリが残ってて、キョロキョロ見回すクセも可愛いけど、着実にキレイなお姉さんになってるね。

  

・・とかいう話をしてる場合ではない。遂に、藤井聡太七冠の八冠挑戦が「ほぼ」決定した☆ ほぼというのは、まだ王位戦の防衛が決まってないからだけど、既に3勝0敗だし、佐々木大地・七段には棋聖戦でも勝ってるから、まず大丈夫だろう。

    

中学生の頃から、これは数十年に1人の天才だと思って応援し続けて来たけど、こんなに早く八冠に挑戦するとは思ってなかった。本人も、今まで八冠には興味なさそうな事を言ってたけど、昨夜(ついさっき)勝利した直後には、ちょっと気合を見せてた♪ ひょっとすると、もう二度とない絶好のチャンスかも知れないから、これを逃すわけにはいかない。

    

    

      ☆     ☆     ☆

さて、第71期・王座戦、挑戦者決定戦。藤井の相手は、かつての難敵・豊島将之九段。数年前まで、藤井キラーと呼ばれて厚い壁になってたけど、最近はもう完全に藤井優勢。直近では8連勝だったから、これで9連勝になった。対戦成績は、今回も含めると、藤井の21勝11敗。

  

しかし、やっぱり豊島も強い。本当に最後あたりまでハラハラする大熱戦、大激戦というのは珍しい。先に、abemaの評価値(期待勝率)の推移グラフを見とこう。

  

230805g

   

非常に激しく上下に変化してる箇所が4つある。まず、藤井がミスして、有利から互角になった時。次に、豊島がミスした時。さらに、藤井がミスして勝勢から一気に互角になってしまった時。最後に、豊島が玉を逃げ間違えて、一気に敗勢になってしまった時。両者1分将棋に追い込まれた中、全く目が離せない劇的な終盤戦が展開された。

    

   

      ☆     ☆     ☆

まず振り駒で、藤井が先手番に決定。先手だと圧倒的に勝ちまくってるので、この辺りも強運の持ち主。後手番になった豊島は、角換わりの戦型を避けて、変則的な構えを見せる。

   

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上の後手20手目、4四歩で、もう前例はわずか2局しかないらしい。かなり受け身の戦法か。公式棋譜サイトより。   

   

藤井は51手目の6四歩の突き捨てから、攻撃開始。局後のインタビューでは、その仕掛けから苦しくなったと言ってたけど、評価値的には互角の形勢が続いてた。悪くはないはず。

  

4四の地点で角を切って銀を取った後、自陣の6七の銀も見捨てて、強引に飛車を成り込む。細い攻めだから、切れそうにも見えるけど、巧みに手をつないで、徐々に有利に。

  

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ところが、上の105手目の1六香が悪手で、一気に互角まで戻ってしまう。ここは1五香と打てば、同玉、1三龍で有利をキープできた。もし2五玉なら、1六金と打てるから即詰み。

    

   

      ☆     ☆     ☆

しかし、その少し後。豊島の118手目、3四玉の早逃げが悪手で、一気に藤井の勝勢になる。

   

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上の局面で、藤井が2七金と打てば、後手の角をタダ取りできて、1二角とかの筋も生じてた。実際には、藤井は1四金と打ったから、3二桂の受けでやや微妙になる。

   

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それでも藤井が勝勢だったのに、秒読みに追われてギリギリで打った、上図の135手目、3三歩が大悪手で、一気にやや不利になってしまった。局後に、豊島もあそこがチャンスだったと思うと指摘してた。

  

AIが示してた最善手は、6四角。5四玉、5五銀。玉が手前に逃げて来たら意外とキレイに捕まえられるけど、向こうに逃げた時がハッキリしないから、藤井も読み切れなかったのかも。

   

   

      ☆     ☆     ☆

最後、豊島の敗着となった150手目、6五玉は、仕方ないと思う。自然な逃げ方だし、むしろAIが最善手としてた5四玉の方が大悪手に見える。

   

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上が藤井の149手目、6七桂の局面で、桂馬が2枚並んでるし入玉の筋もあるから、読みづらいのは確か。6六玉は7七銀とかでダメそうだから、6五と5四の選択。ただ、5四玉だと、3四龍と手順に香車を取られて王手になってしまうから、人間の直感的には避けたい所だ。

  

しかし、6五玉の逃げ間違えで、一気に豊島の敗勢に。159手目、藤井の安全確実な4五龍を見て、豊島が投了。

  

下の投了図は、珍しくYouTubeでCM付き無料配信を行ってた、囲碁将棋プラスより。以下、8四玉、8五香で、4二とで金も補充できるから、先手の勝ち。豊島はかなり悔しそうで、藤井はかなりグッタリ疲れた様子に見えた。ギリギリの1分将棋が長かったから、21歳になったばかりの若さでも当然の疲労か。

   

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     ☆     ☆     ☆

アベマ動画よりも、AIの読み筋が長く目されてるのが良い点。アベマも昔は8手くらい示してたのに、なぜか去年か一昨年くらいから3手しか示さなくなってしまった。まあ、その気になればYouTubeとかでAIの読み筋は調べられるけど。

   

というわけで、とりあえず次は王位戦の防衛に期待しよう。8月15日と16日、北海道で第4局が開催される予定。あっ!、記事を書いてる間にフィギュアの羽生が結婚?!・・とか驚きつつ、ではまた。。☆彡

     

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