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終盤までAI評価値も揺れる接戦、藤井聡太七冠が最善手5三桂を逃したのが敗因か~2023王位戦・第4局

将棋や囲碁のAIにせよ、Chat-GPTとかの対話型AIにせよ、同じ問題に対する回答は一定してない。人間を遥かに上回るレベルに到達してる将棋のAIでさえ、秒単位で最善手や評価が刻々と変化することを考えると、車の自動運転とか大丈夫なのかなとちょっと不安になる。

    

今回の第64期・王位戦、第7局(8月15日・16日、佐賀)も、藤井聡太ファンとしては終盤に逆転したかと思ったのに、実はAIの計算ミスか計算不足があったのかも。

  

まあでも、最後の敗着は、藤井七冠の人間的なミスだった。圧倒的に強い先手番と比べると苦手な後手番だし、たまには負けることもある。次の先手番で王位を防衛して、いよいよ王座戦で夢の八冠へと前進して欲しい。

   

   

     ☆     ☆     ☆

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戦型は、先手の佐々木大地・七段の誘導で、毎度お馴染みの相掛かりへ。公式棋譜サイトより、先手・佐々木の19手目、3七桂の局面。この局面で既に、前例はないとのこと。

   

abemaの解説者の1人、中川大輔・八段によると、相掛かりという言葉は、昔はもっと広い意味で使われてたらしい。そもそも、相掛かりと角換わりをハッキリ区別するようになったのは、わりと最近のような気がするし、中盤まで考慮に入れた時、その2つを分けることにそれほど意味があるのかどうかも微妙な所。いずれ調べてみたい。横歩取りの区別も同様。

  

・・・とか、のんびり言ってる内に、直ちにデータベースとAIで分析されてしまう時代なのであった♪ とにかく、現代社会はスピードが速くて、あまり人間的とは感じられない。

    

   

      ☆     ☆     ☆ 

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後手の藤井は、飛車で先手の横歩(7六歩)を取った後、飛車の使い方に苦心することになる。上図は先手の佐々木の31手目、8六金の局面。ここで飛車を逃げるか、それとも7九飛成で激しく攻撃するか。藤井は55分考えて、結局、初日の封じ手となった。

    

長考してるし、藤井は飛車切りが目立つから、飛車を切るのかと思ったら、翌日に開封された手は普通の5五飛。これはAI的な最善手とされてたけど、飛車を切ってもそれなりにさせたらしい。

  

例えば、7九飛成、同玉、8八歩、同玉、6八角、9七角、6五桂のような展開。この時点ではまだ、後手陣は飛車の打ち込みに対して強い形なのも大きい。ところがこの後、後手陣は盛り上がって来たから、逆に飛車打ちの隙が出来てしまった。実際、最終的には、取られた飛車を打ち込まれて、後手がすぐ負ける形になったのだ。

  

  

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上図は先手・佐々木の55手目、3六銀で、後手の飛車が追い詰められた局面。ただ、同飛、同角、3五銀、4五角、3六歩と進んで、一応は二枚替えの形になる。後手の飛車と、先手の銀・桂の交換。

  

この辺りでのAI評価値(期待勝率)は、大体、60%vs40%くらいで先手有利になってた。それがようやく逆転したのが、下の辺り。先手・佐々木の77手目、2四歩で、後手が逆に61vs39で有利になってる。

  

そして、ここでの後手の最善手は、同銀上とされてた。ところが、藤井が実際に同銀上と指した途端、評価値は佐々木有利へと反転したのだ (^^ゞ ハァッ?・・って感じ。

   

同銀上の後の展開予想が、5四角、5五金となってる点を見ると、AIは先手の6一飛車の打ち込みを軽視してたのかも。これが見た目以上に速い攻めだった

      

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ただし、藤井にもチャンスがあった。上の局面から、2四同銀上、6一飛と進んで、次の後手80手目。5三桂が最善手のようで、5四角、6四金とかで、後手有利らしい。そのまま4五桂と角を取れれば、先手陣への強烈な攻めゴマにもなる。

    

5三桂には、角を逃げずに5一角と打ちたくなるけど、5二玉と強気で逃げてギリギリ何とかなるということか。とはいえ、解説の中川八段も、5三桂は玉の逃げ道を自分で塞ぐことになるし、指しにくいと言ってた。5三桂以外の候補手だと、どれも先手有利か優勢になる。

  

   

      ☆     ☆     ☆

残念ながら、後手の藤井の80手目は、候補手のどれでもない5五桂。その後の展開を考えると、劣勢だと誤解して、既に半ば形作りに出たのかも。

  

評価値は一気に、85vs15くらいで先手優勢になった。さらに、4一銀、6七と、と進んで、90vs10くらいに。単なる数字的には、まだ逆転の望みはあるけど、解説の中川八段も早めに、もう終了みたいなことを話してた。

     

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上の投了図は、先手の85手目、5三角。打たれた瞬間、藤井はもう盤面から目を逸らして、しばらく気持ちを整理した後、頭を下げた。藤井が負けた姿を久々に見た気がする。棋聖戦、王位戦、王座戦と、7連勝中だったのだ。

  

投了図以下の詰みは簡単。3三玉なら3二銀成。5三同玉なら、5一飛成。先手の4五角や8六銀がよく効いてる。アベマは13手詰と表示してたけど、11手詰のはず。まあ、その種の細かい計算ミスは、AIにありがちな事。少し前には、藤井が気づいた即詰みの手順を、AIが見逃してたことさえあった。

    

    

     ☆     ☆     ☆

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なお、評価値の推移グラフは、abemaだと上の通り。終盤まで互角で評価が揺れてたのが分かる。YouTubeの元奨励会員アユムの将棋実況で、水匠・最新版のAI評価値グラフを見ても、ほぼ同じ動きだった。

  

次の第5局は、1週間後、8月22日・23日に徳島にて。それでは今日はこの辺で。。☆彡

    

       (計 2185字)

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