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レアな「持将棋カウンター」まで表示される大熱戦、214手の長手数を藤井聡太七冠が制してタイに~2023王座戦・第2局

永瀬拓矢・王座の恐ろしい粘りと、それを振り切って詰ました藤井聡太・七冠。両者の熱戦、激闘に、拍手、拍手、涙、涙・・☆

   

欲を言えば、もうちょっと早めに終わってくれた方が、毎日更新ブロガーとしては有難かった♪ 150手くらいで、既に解説の佐藤天彦・九段も増田七段も、藤井の勝ちが決まったような事を話してたし、私もそう思った。棋聖戦、王位戦の佐々木大地・七段なら、あっさり投げてくれてたはず♪

    

ところが、「鬼軍曹」永瀬王座は粘りに粘って、持将棋の引き分けに持ち込もうとした。相手は練習将棋までする仲間で、しかも圧倒的な才能を認めてる相手。それでも、容赦のない粘り。

     

おかげで、「持将棋カウンター」とか言われる駒数計算の数値まで表示。レアなものを見れたのもラッキーだった。時間がないけど、サラッと記事をアップしとこう。あぁ、2人を迎えた現地の会場の拍手も長くて盛大で、いいね♪

   

  

      ☆     ☆     ☆

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2023年(第71期)王座戦、第2局は、兵庫県の「ホテルオークラ神戸」にて開催。先手の永瀬王座が角換わりに誘導した後、後手の藤井七冠は62手目で、右玉の構えを取った。公式棋譜サイトより。

     

藤井の玉はよく動くから、私は何とも思わなかったけど、序盤から右玉にするのは非常に珍しいとの事。0勝1敗で迎えた後手番に向けて練り上げた秘策か。

    

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上図は、6筋で桂馬を交換した直後、先手・永瀬の57手目、7七銀と引いた局面。abemaのライブ動画より。ここでAIは、後手の最善手として、6四金という手を示してた。解説者が、それは差しにくいとか言ってたら、藤井は本当に6四金。

  

一昔前までの感覚だと、金は下段という感じだったけど、AIが登場した頃から、金が上の方に出て行くことが増えてる。まあ、確かに、銀が上、金が下というのは、必ずしも正しくない固定観念だろう。

   

   

      ☆     ☆     ☆

今回、私も含めて、男性視聴者の目にはこのシーンが目立ってたかも♪ どこの茶髪ロン毛ギャルだよ!と突っ込みたくなるけど、これがまだ18歳の女流棋士。佐々木海法(みのり)1級。現地の担当の1人。関西大学1年生。

   

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アベマも初登場みたいで、藤井七冠の三時のオヤツの食レポが地味に面白かった。栗のロールケーキを食べた後、モンブランみたいですね、食べたことないけど・・とか説明したのだ(笑)。今どきの18歳の女子がモンブランを食べたことないと。

    

まあ、私が初めて食べたのは確か19歳だったけど♪ ホテルのバイトで、売れ残りのケーキを持ち帰ってたのだ。これは、当時でも禁止されてた事だったけど、黙認されてた。そもそも、まだ全然食べれるケーキをドサッとゴミ箱に捨てる作業が引っかかるのだ。   

    

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本人のX(旧・ツイッター)には、卒業したばかりの高校の制服姿の写真もあった。マスク美少女だね(笑)。コラッ! いや、褒めてるんだけど♪ 堂々と、大阪府立春日丘高等学校の正門写真も載せてた。

  

地味な将棋界に、次々と若い女の子たちが参入して来るのも、藤井七冠が作り上げた将棋ブームのおかげか。名人がAIに負けて、スマホ不正疑惑事件もあって、かなり暗い時期の将棋界に、すい星のごとく現れた救世主(紋切り型♪)。

    

    

      ☆     ☆     ☆

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対局内容に戻ると、上は後手・藤井の100手目、4二同玉の局面。ここでは後手が少し有利になってた。

  

途中、永瀬らしい、じっと我慢する5七歩や8九桂があまりAIに評価されない手だけど、人間の実戦的には微妙な所か。実際、しばらく後で評価値(期待勝率)はキレイに逆転した。後手の藤井が114手目、9七同香成という悪手を指してしまったのだ。

     

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上は先手・永瀬の121手目、4一金。これが結局、敗着、敗因となった。ここは代わりに、4四馬と引き付けて、詰めろをかければ有利か、やや優勢だった。両者、1分将棋に追い込まれてたから、ミスはお互い様で仕方ない。

   

後手の飛車を金で取っても、玉を上部に逃がしてしまうのでダメなのだ。藤井は6二銀と馬を取って、3一金には4三玉。以下、スルスルと手前の永瀬の陣地へと入玉。

   

   

      ☆     ☆     ☆

後手・藤井の142手目、2七金くらいでもう勝負あったと思ったら、先手の永瀬の延々と粘りが続いたのだ。形勢のグラフを見ると、ずっと藤井の勝勢のまま、線が右に伸びてる。ということは、藤井は大きなミスを全くしなかったということ。

       

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ただ、永瀬の玉も相手の陣地へと入玉しそうになったから、「持将棋」で引き分け(先手・後手を入れ替えて、指し直し)が成立するための駒数の計算が問題になる。大駒(飛車・角)だけ5点、他は1点で計算(玉は除く)。

   

お互いに24点になれば引き分けだから、24点という基準に対してプラス・マイナス何点になってるか、数値が表示されてた。持将棋カウンターと呼ばれるらしい。

  

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上が最後の数字で、左の青字が藤井の点数。33点(大駒3枚+小駒18枚)だから、24点+9点。右の赤字が永瀬の点数で、21点(大駒1枚+小駒16枚)だから、24点-3点。

   

といっても、最後は詰みになったから、点数は無関係。ただ、それは永瀬が点数不足で諦めたから。詰ましてくださいという指し方に対して、藤井は見事に即詰みに打ち取った。

    

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上が投了図で、後手・藤井の214手目、2三同馬まで。以下、同玉に2二金と打てば、玉は押し戻されて、中段で簡単に詰む。5二歩が地味に役立ってるし、手前の、と金も役に立った。

   

第3局は9月27日の予定。それでは今日はこの辺で。。☆彡

    

      (計 2277字)

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