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藤井聡太「九冠」誕生!、早指し戦でも中終盤の力強さと構想力が圧倒的☆~2023将棋日本シリーズJT杯・決勝戦

本当に凄い! 子ども大会の参加者数が♪ そっちか! トッププロのJT杯・決勝戦と同時に同じ場所(東京ビッグサイト)で開催された、テーブルマーク子ども大会。何と、約1700人も参加したらしい。それは運営サイドも大変だと思う。藤井聡太・八冠も、昔は東海大会に出たとの事。

   

東アジア的には囲碁の方が人気でメジャーなのに、日本国内だと圧倒的に将棋。まあ、昔からいろんな理由があると思うけど、天才・藤井聡太のマンガかアニメみたいな大活躍の影響も大きいのは間違いない。藤井と大谷翔平の2人の存在は飛び抜けてる。

   

私の少年時代(小学校~高校)だと、どこの大会に行っても参加者は数十人だった。といっても、32人いればトーナメントでも5回戦になる。数十人の大会でも十分、楽しめたけど、巨大イベントの凄まじいお祭り騒ぎを見てると、心底、羨ましいなと思う。子ども時代に戻って参加したいほど(笑)

    

   

     ☆   ☆   ☆

前置きはこのくらいにして、それでは11月19日に開催されたJT杯・決勝戦を簡単に振り返ってみよう。藤井聡太・JT杯覇者vs糸谷哲郎・八段。お世辞抜きで、最後までハラハラさせる面白い熱戦だった。

   

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上図は日本将棋連盟のアプリの無料棋譜より、1枚だけ部分的に引用。振り駒で藤井が先手番。後手の糸谷は、序盤からいきなり、普通の角換わりの戦型を拒否する趣向を見せた。

    

自分からは角を交換せず、3三角と上がったから、藤井は11手目、自分から3三同角成で角交換。手損だけど、相手の形を乱す作戦。もちろん、糸谷としては狙い通りの変則的な展開に持ち込めたことになる。初めて見たけど、なかなか有望な変化だと思った。この最強の藤井八冠との対局でさえ、中盤まではほぼ互角の形勢。

       

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上はabema動画のLIVE中継より。藤井は、オーソドックスというか古典的な構えから45手目、4五歩と仕掛ける。糸谷は5二銀左で、当たりをかわす。

  

藤井が右の銀を上がると、自陣に角打ちの隙が生じるから、桂馬と飛車だけの薄い攻め。持ち駒に角があるけど、私ならまだ怖くて仕掛けられない。5八金より、4八金の形にした方が攻めやすいようにも見える。5筋に飛車を回る展開も可能。

   

    

     ☆   ☆   ☆

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糸谷は、下段飛車を機敏に動かすことで、藤井の攻めに対応しつつ、隙を見て反撃。藤井の61手目、8七金は、非常に現代的でAI的な手。金は上部には強い(両脇も守れる)けど、銀と違って右下に効かないから、右側から飛車で攻められるのが怖い。実際にはこの後、藤井の右側の金が左に寄って行って、「金冠」みたいな囲いが出来ることになる。

   

前から指摘してるけど、藤井は角の使い方が独特で巧み。上の4六角というのも、逆に相手からの攻撃目標になりそうで、なかなか打ちづらい手のはず。実際、後でうっかり(?)取られてしまった♪

   

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藤井は2筋から5筋まで全面的に仕掛けて行ったけど、上の糸谷の82手目、4五飛を見落としてたらしい。角金交換はともかく、相手の飛車に成り込まれて、自分の飛車は左に追いやられることになった。

      

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上図は先手・藤井の93手目、6八金の局面。4六桂に対して逃げつつ、玉に近づけた手だけど、先手陣はすぐに潰されそうにも見えてしまう。糸谷も、4五角とかの攻めを考えたらしくて、感想戦で話題になってた。

   

藤井ももちろん、超早指し戦の秒読みの中でも読んでた。ギリギリで何とかなるらしい。4五角、5七金打、6七角成、同金寄、5八銀の攻めに対して、放置して4五桂か8五桂の反撃。6九銀成は詰めよではないようで、さらに手抜きして4三成銀とかで一手勝ちか。8五桂の方が、より厳しそう。

  

    

     ☆   ☆   ☆ 

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実戦だと、糸谷は竜を自陣に引いて銀を手に入れた後、角2枚と銀で攻め込む。上図は後手110手目、4八角成。後手が好調にも見えるけど、abamaのAIはこの辺りで藤井の優勢を示してた。4六金で桂馬を手に入れた後、先手の3三銀が厳しい。次の4五桂の両取りが厳しい狙いだから、糸谷は龍を逃げたけど、先手は5九飛で銀を手駒に補充。

   

その後も、後手に入玉のチャンスを与えなかった。その辺りでもまた、藤井の角の使い方が上手かったのだ。1三角から3一角成、6四馬、5五馬という大がかりな展開。

     

といっても、AIの評価値(期待勝率)の数字が無ければ、最後まで接戦に見えたはず。アマチュアの対局なら、後手が勝ってた可能性が高い。強引に攻め切るにせよ、入玉にせよ。

   

   

     ☆   ☆   ☆

最後は、入玉の望みを断たれた糸谷があっさり投了。下は投了図で、先手149手目、4六金まで。以下は、どこに逃げても2六桂で先手の勝ち。2五香とか3六馬の筋があるから、後手玉は受けが効かない。 

     

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というわけで、なぜかメディアはあまり書いてないけど、藤井聡太・九冠が誕生! まあ、タイトル戦の八冠に配慮してるわけか。参加12人、優勝賞金500万円程度だと、タイトルと同等の勲章ではない「一般棋戦」だと。

    

私としては、こうなったらもう「十冠」狙って欲しい♪ 次は朝日杯とか。なお、アベマの評価値の推移グラフは下図の通り。それでは今日はこの辺で。。☆彡

    

     (計 1892字)

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