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ハトの群れに車(タクシー)が突入、鳩1羽ひき殺した運転手を通報・逮捕、産経の続報が冷静かつ抑制的で最良、TBSは名前と顔出し動画

今日も夜遅くまで仕事に追われて、途中でネットを見るヒマさえほとんど無かった。このニュースはお昼前に出てるから、私が見たのは第一報の半日後くらいか。それでも、Yahoo!のアクセスランキング(国内)でまだ3位に入ってた。深夜の今現在でも、ニフティの注目ニュースランキングでは1位。おそらく、この注目の背景には、最近のクマの駆除問題もある。

    

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ここではまず、ヤフーへの配信で目立ってた朝日新聞デジタルの元記事を見てみよう。執筆は、遠藤美波記者。事件の発生は、11月13日だから、警視庁の今日(23年12月5日)の発表は3週間遅れ。「タクシー運転手の男(50)」がカワラバト1羽をタクシーでひき殺した疑い、とのこと。名前も写真・動画も無く、意見・感想も無い、事実報道。

   

ただ、この記事の特徴は、見出しと本文の配置にある。見出しで「ハトがよけるべき」、本文冒頭でも「『道路は人間のものなのでよけるべきはハトだろう』などと話しているという」。

  

記者や会社としての見解は出さず、読者に問題提起する形。読者としては、この種の発言の引用を見る時には、それが切り取られたものだという点を考慮する必要がある。前後には他の言葉もあるし、言い方も元のものとは違うはず。この切り取りだけ見ると、冷たくて乱暴な感じを受けてしまう。

   

    

     ☆   ☆   ☆

ちなみにカワラバトとは、日本の代表的な鳩のことらしい。私はこの記事をヤフーで見た瞬間、まず激怒した。警察と、通報した女性に対して。

  

ただ、よく読み直すと、「急発進し・・・群れに突っ込んで」と書いてる。これは新宿署の説明のようで、運転手がそこまで認めてるのかどうかは不明。もし本当なら、多少は残酷な行為で、何らかの処罰はあってもいい。どの程度の処罰か、どこまで報道するかはともかく。

   

ヤフーでその記事の下に並んでたのが、動画つきのTBSの記事。リンクはあえてここでは付けないけど、反射的にタップすると、顔と名前がハッキリと出てた。「制限速度50キロの車道をアクセルを踏み込んで急加速し、時速60キロで突っ込んだとみられています。大きなアクセル音を聞いた人からの110番通報などから逮捕」とのこと。

    

「など」というのは、具体的に誰のどんな情報なのか、知りたくなる。新宿の道路の信号付近だから、監視カメラの映像でもあったのか。いずれにせよ、この時点、この容疑で、容疑者の顔と名前を動画で出す報道にはかなり疑問を感じる。たとえ起訴されたとしても、大した罪ではないはず。むしろ人権侵害の側面の方が大きい。

   

  

     ☆   ☆   ☆

さらに、産経新聞の配信記事もタップしてみた。ずいぶん冷静で抑制的なニュース記事だなと思ったら、それは続報だったらしい。午前中に運転手の名前入りで短い第一報を出して、その3時間後の午後になって、背景まで含めた解説記事を追加した形。

   

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見出しですぐ、「新宿署は『徐行せずスピード出した。プロの運転手なら模範を』」。本文の冒頭では、「警視庁新宿署は『徐行したりクラクションを鳴らしたりせず、スピードを出してハトをひいた。プロの運転手で、模範になる運転をすべきだった』と説明する。同署では、立件するためにひき殺されたハトの解剖も行ったという。日本の法制度は、動物虐待に厳しい態度で臨む。6月には、名古屋市の男が・・・」。

    

なるほど。では、徐行してクラクションも鳴らせば、立件まではされなかったわけか。明日は我が身。ハト1羽ひき殺して、逮捕されて顔と名前まで報道されると大変だから、しっかり覚えとこう。あえて、「ひき殺した程度で」とまでは書かない。

   

  

     ☆   ☆   ☆

プロの運転手が模範を示すべきというのは、少なくとも鳥獣保護法には書かれてないだろうと思って、さっそく法律を検索。プロの運転手の義務どころか、そもそもどの条項に違反するのか、なかなか見当たらない。

   

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この法律、そもそも全体的には、狩猟とか販売とか、かなり特定された人や行為を対象にしたものなのだ。それでもあえて法律で道路上の轢き殺しを立件するのなら、第六章・第八十三条・第二項だろうか。

  

次の各号のいずれかに該当する者は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。

 二 「狩猟可能区域以外の区域において、又は狩猟期間(略)外の期間に狩猟鳥獣の捕獲等をした者・・・」。

  

この狩猟鳥獣という言葉は、希少鳥獣以外をかなり広く指すようで、「捕獲等」には殺傷も含まれるらしい。それにしても、道路で車がひき殺すことを想定する法律でないのは明らか。その辺りを、検察や司法がどう扱うのか。

   

   

     ☆   ☆   ☆

最後に、車のポータルサイト「ベストカー」の記事も閲覧。思わず苦笑するほど、車寄り、人間寄りの記事になってた。1人のライターの個人的意見かと思ったら、編集者名義になってる。

   

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見出しは、「えぇぇっ、鳩を引いて逮捕!! 運転中に鳥獣保護法違反って……道路に鳩がいたら止まるべきなのか?」。

  

注目を集めてアクセスを稼ぎたいのはいいとして、「止まるべきなのか」という書き方は良くない論法。論じる相手の価値を自分で下げておいて批判する形だからだ。止まるべきなどという強過ぎる主張は、警察の見解にもマスメディアにも見当たらない。

  

本文の主張も、かなり危ういものになってる。「・・・『近づけばどいてくれるだろう』という認識のもと、多くのドライバーは注意しつつも普通に加速して通過していくはずだ」。

  

えぇぇっ! 普通に加速して? 普通は徐行くらいの配慮はすると思うし、加速して群れに突っ込む車など見たことはない。自転車やランナーでもためらうのが普通だと思う。まあ、あえてサイトの読者層を考えた上で、受けそうな主張を試みたのかも。

  

急ブレーキや急ハンドルは避けて欲しいという主張に関しては、確かに正しい。ただ、今回の逮捕はそういった話ではなさそうなのだ。

     

    

     ☆   ☆   ☆

私が不思議なのは、そもそも新宿の道路にハトの群れがいるということ。公園のそばでさえ、道路に群がってる鳩を見たことはない。ひょっとして・・・と、ある疑問が浮かんだけど、流石に書くのは控えとこう。

   

鳩の群れが普通にいる道路なら、その対策「も」必要だろう。熊の問題も同様。そうした日常的な配慮と、いざ直面した時、襲われた直後の行動とは、別問題なのだ。ではまた明日。。☆彡

    

       (計 2606字)

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