浮き沈みの激しい不動産(ワンルーム・マンション)投資、始まりは80年代・バブル期〜『正直不動産2』第8話・無限ループ地獄
今夜は正直、ドラマとかブログはどうでもいいだろう♪ 独身男性の超大物、大谷翔平がいきなり結婚発表☆ いきなり最終回(笑)。まさかのビッグニュースをYahoo!のトップで見かけた時、また何かの釣り記事かと思ったほど。
直ちに、本人のインスタグラムに飛んでみると、日本語の小さい活字のご報告の下には、英語の報告が書かれてた。わずか30分で、いいねの数が87万! いいね。
「have I began・・・・・・I also have began・・・」。beginの現在完了形だから、過去分詞で begun と書くべき所を、過去形で began と2回続けて書いてる♪ これで私は、間違いなく大谷自身の言葉だなと信じたのだ(笑)。そこか!
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ちなみにもちろん、アメリカの俗語でそうゆう表現もあるのかと思って調べてみたけど、見当たらない。通訳とか事務所とかに任せず、自分で英語を書いてる所が素晴らしいのだ。
たぶん記者会見でも、「ビギャン」と過去形で発音しても、ネイティブでさえ気にしないだろう。そんなミスを気にするのは、中学の英語の教師か、マニアック・ブロガーくらいなのだ♪ 自虐か!
英語では、母国の「誰か」と新しい生活を始めたと書いてるけど、日本語では「日本人女性」と書いてた。ネットには早速、自分から「緊急会見」を行なう女性も登場。ゆりやんレトリィバァ(笑)。薬指の指輪を見せて、「爪切りました」(爆)
真面目な話、「一般人」とか書いてないから、みんな知ってる有名人(タレント、女子アナ、女性アスリート)なのかも。明日の記者会見には世界が注目。
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さて、大谷のおめでたいニュースは、今回のドラマとも無関係ではない。広い意味で、「投資」の側面があるから。
お相手が誰にせよ、これだけ完璧に情報をブロックし続けたということだけでも、大変な努力を長時間にわたって費やして来たはず。愛犬デコピンの世話も含めて。
その努力を仮に5000万円と計算すると、この投資は数年で数百倍~数千倍のリターンになったのかも♪ 羽生結弦とはキャラが全く違うから、離婚の心配どころか、不仲や不倫の心配も無さそう。
そう考えると、ドラマで取ってつけたような「押しかけ女房」になってる榎本(泉里香)も、永瀬(山下智久)に投資してるのだ。物件も、今回の主題と同じく、ワンルームの不動産(笑)。失敗に終わった時の損失を抑えるために、おやすみのキスもお預けにして。まあ、建前だろうけど♪
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原作のサブタイトルは、「1R(ワンルーム)マンション投資」。コミック第15巻・第117直&第118直。大谷アキラ(漫画)、夏原武(原案)、水野光博(脚本)。
これは、ドラマ第7話の原作のすぐ後で、話はつながってる。だから、またTTNデータ(笑)という社名が出て来るんだけど、ドラマでは変えてた。実在するNTTデータに気を使ったのかも。
というより、今回のドラマは原作とかなり違ってる。ドラマはハッピーエンドだったけど、原作はどちらかと言うとバッド・エンド(悪い結末)なのだ。客は結局、割高なマンションを買ってしまう。
これで、永瀬との勝負に勝った神木(ディーン・フジオカ)は、さらに鵤社長(高橋克典)に勝負を挑む。とにかく、不動産の世界で1番になりたいらしい。死んだ息子との約束とかいう話かな?(個人の想像)。
もちろん原作には、娘さんやボランティアの話も無い。黒須が客と揉めて怪我するわけでもないし、客は2人ではなく1人だけだった。その代わり、原作には、十影(板垣瑞稀)がワンルームマンションの勧誘を受けて、乗りそうになってる所を、永瀬に止められてる。ドラマの脚本は清水匡、演出は金澤友也。
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新築に続いて中古、2つのワンルーム・マンションが出てくる点については、原作もドラマも同じ。まず、初期投資が大きい(価格が高い)新築ワンルームへの投資で失敗。それを取り返すつもりで、今度は中古マンションへの投資に向かう。
駅から徒歩10分。築20年、20平米のジュエル八起。年利2.3%の30年ローンで、毎月の返済額は7万円。家賃収入は月10万円だから、毎月3万円の不労所得が入って、おまけにローン完済後にはマンションも手に入る。
・・というのが神木の説明。しかし、「数字はウソつかないけど、ウソつきは数字を使う」(by永瀬)。私でもすぐに家賃が高いなと思ってしまう。
ただ、家賃7万円なら一応あり得るかも。それなら、毎月の収支はトントン、実質の支払いは0円で、マンションの分だけお得。もちろん、空室の期間やトラブルが無くて、修繕費とかもかからなければ、という仮定の話。
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ドラマと原作を見た後、自分で色々と調べてるうちに、そんなに悪い話でも無いような気もして来た。リスクはあるけど、詐欺とは別物だし、長い歴史と多数の実例もある。
日経産業新聞で、「ワンルームマンション活況 —— 投資目的に売れる、今やニュービジネス」という見出しの記事が掲載されたのが、1983年。ニューだから、この辺りが流行の最初だろう。バブル景気の少し前だから、その後はまさにバブルに乗って広がることになる。
その後、日経関連のワンルームマンション投資の記事は多数あって、それほど批判的な書き方でもない。リスクや失敗もあるけど、リターンや成功も期待できる。投資の形の1つで、最近話題の株価と同様、時の流れにつれて浮き沈みもある。
大まかに見ると、80年代 ↗︎ (上昇)、90年代 ↘︎ (下降)、00年代 ↗︎ (回復)、08年~09年 ↘︎ (リーマンショック)、10年代半ば以降 → (持ち直して上下に変動)、といった感じだろうと思う。
私の友人が以前、居住用のマンションを買って、失敗した・・と嘆いてた。ところが、状況が一転。ハッキリ言わないけど、逆にかなり儲かったような感じで、暮らしぶりが変わってる・・とだけ書いとこうか♪ まあ、このブログは読んでないはずだけど。
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一般人の投資で注意すべき傾向として、原作でもドラマでも、2つの心理学的な用語が紹介されてた。
まず、「コンコルド効果」。これ、まず(ほとんど)誰も指摘してないことを指摘しとこう。英語の「Concorde Effect」で完全一致検索をかけると、英語のサイトは少ししかヒットしなくて、日本語のサイトばかりがズラッと並ぶ。過去の経験上、これはちょっと怪しい概念だろう。
日本語のウィキペディアにはわずかな情報しかなくて、「埋没費用」効果の別名だと書いてるけど、そちらのページに飛ぶと、最上段に注意書きが大きく載ってる。要するに、出典や信頼性が足りないと。そもそも、他の言語のウィキには、コンコルド効果の項目は1つしか無くて、しかもそれはマイナーな言語(ヘブライ語)なのだ。
英語版で「埋没費用」(sunk cost、過去の失敗の費用)の項目を見ると、途中にコンコルドの話が一応、出て来てる。ただ、それは「Concorde fallacy」(コンコルドの間違い・ミス)であって、国家(英国&フランス)が絡むと費用や損失を度外視して止まらなくなるという文脈。
一般人は、国家と違って、ごく限られた財産と能力しか持ってないから、どこかで止まるか、逆に成功するかがほとんどだろう。例えば、アイドルを推すという投資だと、時間とお金を大量に注ぎ込んだ末に結婚発表が出たとしよう。途端に冷めて止めるか、気にせず推し続けるか。推し続けるということは、投資が満足を与えてくれてるのだから、埋没ではなく成功なのだ。
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とはいえ、「これまでの投資分を惜しんで止められなくなる心理的傾向」は、一部の人や一部の状況に見られるのは事実。
例えば私♪ 18年半にわたって毎日、大変なパワーを注ぎ続けて、ほとんどリターンは無い(笑)。自虐か! それどころか、SNS人気に「埋没」して、ここ4年でアクセス数は激減、システムトラブルが復旧しないコメント欄もすっかり閑古鳥♪ しかし、今さらもう、止めれないのだ。
真面目な話、止めれないということは、本当は何らかのメリットもあるのだ。私の場合、大量の情報処理や規則正しい執筆活動で鍛えられるというメリットは、確かにある。寝る前に、絶対に書く。忍耐力や意志の鍛錬にもなってる。
マニアックな記事を熟読した後、私のプロフィール欄をチェックしてる読者の記録をアクセス解析で見ると、満足感もある。よしっ!って感じで♪ 東日本大震災後の放射能記事には、米軍や国際原子力機関からのアクセスもあった。よしっ!
ドラマだと、単なるおバカな父親に見える篠崎も、永瀬がフォローしてくれてた。娘のことを思って失敗を重ねつつ、結果的に立派に育て上げただけでも十分なのだ。
なぜ娘がしっかりした行動と目標を持ってるのか。それは、お父さんみたいに、性格がいいのに(orいいから)騙されてしまうような人を助けたいと思ったから。お父さんの合理的でない行動も、素晴らしい効果を生み出してる。リスクを冒してでも娘を幸せにしたいという気持ちはちゃんと伝わってるのだ。失敗はしても、罪を犯してるわけではない。
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一方、もう一つの心理学的傾向として紹介されたのが、「ダニング・クルーガー効果」(Dunning-Kruger effect)。「能力や経験が低い者ほど自らを過大評価してしまう傾向だ」。
実は、日本ではマイナーで曖昧にも感じるこちらの方がむしろ、世界的にはメジャーな概念のようで、根拠みたいなものもしっかり示されてる。
英語版ウィキのグラフで確認してみよう。縦軸が能力で、赤線は実際の能力、青線は自己評価。横には、客観的な能力の順に、左から4人のデータが並んでる。
4人中、3人は、自己評価の方が高い。ただ、左端の最下位の人は特に、実際の能力(赤い点の高さ)と自己評価(青い点の高さ)の差が大きい。
それに対して、右端の最も優秀な人の場合、自己評価も4人で最も高いけど、それを上回る高い実力を持ってる。そうゆう計量的で限定的な分野の話なのに、世間では大まかで粗雑なとらえ方で使われてる・・といった話が、英語版ウィキの冒頭に書かれてた。
もちろん、投資の客観的能力の計量・測定というのは難しい。例えば、投資金額を10年以内に何倍にしたかで比べるのなら、ビットコインを初期に買って持ち続けた「億り人」がトップクラスということになる(10000倍とか)。当初の状況で冷静に判断するなら、それは能力というより運が良かったということ。宝くじを大勢で買えば、ごく少数は大当たりするのだ。
ただし、今現在のビットコインその他(仮想通貨=暗号資産)は話が違って来てるので念のため。ここ数ヶ月で急激にプロの大金が流入してるから、極端な上昇になってる。これは私の見方では、投資の能力が高いと思う。ちなみに私も数年前、1000万円にはなるだろうと書いてたけど、もう間近に迫って来た。
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とにかく、割高な物件を売られた後、安く買い取られて、その損を取り返そうとして、また割高な物件を売られてしまう人は、ごく一部にいる。
それは事実だけど、サブタイトルの「無限ループ地獄」(原作では無限地獄)は大袈裟だろう、ちょっと循環するだけで、すぐに終わるはず・・・そう思った私は早速、「ループ(loop)」という言葉の語源を探ってみた。
すると、面白いことが判明した。ループの語源は、輪になった投げ縄らしい。その意味では、無限に循環する必要は無くて、要するに売り手と買い手の投げ縄で捕まってしまうということ。確かに、原作でもドラマでも、捕まった人ならいた。原作では捕まったまま終了。ドラマでは脱出。それはドラマ視聴者の大半がハッピーエンド好き(の女性)だから♪
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時間がギリギリになって来たので、最後に再び不動産投資を冷静に考えてみよう。
上図は、あちこちで参照されてるデータ会社・東京カンテイによるもの。首都圏ほか、三代都市圏の中古マンションの価格の推移が右上がりの折れ線グラフになってる。
自分が買ったマンションの価値がどんどん上がってるわけではなくて、あくまで市場価格の値上がりだけど、自分の所有マンションの価値の低下も割と少ないはず。あるいは逆に、持ってるだけで価値が上がるとか。多分、しばらく前にタワマンを買ってれば、より高い値段で売れることもあると思う。
そもそも、ある意味、銀行に預金するという行為も投資と言えるのだ。安全確実だけど、利回りゼロの投資♪ これが今後、日本でもインフレが進めば、実質的にマイナスの利回りになって来る。100万円をずっと預けてる間に、物価が1.5倍になれば、50万円の損ということ。
銀行預金やタンス預金という投資にも目減りリスクがあるのだから、不動産、仮想通貨、株、為替も含めて、財産の管理はこれから一段と重要になって来る。そうした事を考えるキッカケとしても、有益な作品だと思う。
というわけで、今夜も大量のパワーと時間をブログに投資してしまった。コンコルドというより、ブロガー症候群、恐るべし♪ それでは、また明日。。☆彡
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(追記49字 ; 合計5713字)
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