藤井聡太八冠、タイトル戦で20連覇の新記録!、2024王将戦は振り飛車党の菅井竜也八段に4連勝で圧勝
八冠と比べると扱いが小さいのは分かるけど、世間的にはほとんど興味を持たれてないらしい。でも、将棋ファンなら、これがどのくらい凄い記録なのか、よく分かるはず。特に、理数系のマニアなら♪

上は毎日新聞HPの動画より。明るい色の着物が、若き大天才によく似合う♪ 昭和の大名人・大山康晴の記録(19連覇、1963~66年)を突破、歴代1位のタイトル戦20連覇(2020~24年)。しかもタイトル戦で負けたことがない(個々の対局の負けなら少しあり)。
タイトル戦、1回あたりの平均勝率が9割(!)だったとしても、20回連続で勝つ確率(0.9の20乗)は1割ちょっとしかない。それがたまたま起きたと考えることも可能だけど、むしろ9割を超える勝率だと考える方が自然だろう。
ちなみに、タイトル戦1回あたりの勝率が9割5分(!)なら、20連勝の確率は3分の1だから、わりとフツーに起きることになる。ただ逆に、その9割5分という勝率があり得ないほど凄い。

終局後まもなく放送されたNHKニュース7でも、一応、報じられてたけど、小さい扱いであっという間に終了。まあ、戦争、震災、日銀の緩和政策ほぼ維持とか、大きなニュースが色々あったから、仕方ないことか。不要不急、世界的にも東アジア的にも通じない話題。一部の日本人の趣味にすぎないと。。
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さて、2024年の王将戦・第4局。上図は先手の藤井の7手目で、公式棋譜サイトより。藤井王将がいきなり角交換したというか、菅井八段の挑発に乗る形になって、いきなりお互いに馬を作ることになった。
これ、私も少年時代に、似た将棋を何度も指してる。相手が弱ければ、じわじわと追い詰めれるけど、相手が強いとなかなか上手くいかない。馬の使い方とか、その後の攻め方が難しいのだ。

上図は先手の39手目、5六銀の局面。菅井の四間飛車に対して、藤井が右四間飛車(少年時代の私の得意戦法)をぶつけて、飛車交換に持ち込んだ。といっても、お互いに馬の守備力が強いし、陣形も低いから、すぐには飛車を打ち込めない。というか、下手に打ち込むと捕獲されてしまう。
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藤井がやや有利のまま進んで、最初にちょっと大きく形勢が離れたのが、上の局面。後手の菅井の56手目、3六馬。2六にいた馬を1つズラして銀に当てた手だけど、藤井は1六飛車と応じて、2六飛、同飛、同馬と進行。すると結局、菅井の1手損ということになる。
普通の感覚だと、ちょっとしたミスくらいに感じるけど、AIの評価値はハッキリ藤井有利に傾いてた。実際、この僅かな隙を突いて、藤井は3三歩から攻撃開始。飛車を打ち込んで、竜を自陣に引き付ける。ジワジワと差を広げて、ゆるやかな右上がりの「藤井曲線」を形成。

藤井の優勢がハッキリしたのは、上の菅井の100手目、6五歩。自陣の香車を見捨てて、勝負の彩(あや)を求める妖しげな手だけど、そこは藤井の馬も効いてるし、菅井の馬が6四に出ると、藤井の竜が2四に出れる。
とはいえ、まだまだ勝ち切るのは大変な局面だけど、菅井はまたあっさり投了した。ジワジワと襲い掛かる藤井の圧力に耐えきれなかったか。
下の投了図(先手121手目、2二龍)からでも、アマチュア同士なら十分、逆転があり得るはず。後手にも、6六桂とか4八飛とか、楽しみがある。先手が1手、間違えるだけで、一気に危ない形に追い込まれるはず。abema動画の評価値(期待勝率)は最後、先手93%vs後手7%。まだ大逆転の望みは残されてたし、藤井も今まで何度もこの辺りから大逆転して来た。

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藤井の勝ちが決まった後、画面がしばらく静止画になったのには苦笑♪ 要するに、PPVでお金払って見て欲しいということ。まあ、一部のマニア向けの将棋番組なのにすべて無料だった今までの方が異常だったのかも。CMもほとんどついてなくて、アベマ自身の穴埋めCMが目立ってたのだ。

なお、アベマの評価値の推移グラフは上図の通り。これを見るとやっぱり、中盤の何気ない3六馬が敗着・敗因だったか。相手が普通の棋士なら大した傷にはならなかったはずだけど、「人間AI」の藤井だと見逃してくれない。
さて、無敵の藤井八冠を最初に止めるのは誰か? 確率統計学的には、流石にそろそろ何かタイトルを奪取されても不思議はないと思う。1局ごとの勝率なら、8割5分程度。負けることも珍しくはないのだから。
ともあれ、タイトル戦、驚異の20連覇おめでとう! それでは今日はこの辺で。。☆彡
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