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日経平均株価、34年ぶりのバブル超え最高値でも熱狂なし、新型コロナ初期の相場の転換点とテレビ報道の感想

私は数年前まで、よくバブルという指摘を書いてたけど、日本株に関しては、新型コロナ初年度の終盤から考えが変わってた。大きな転換点は、コロナ初期の暴落を日銀が力づくで止めた時だと思う。昨日の報道はかなり見たけど、誰もその事を指摘してないので、具体的に時期と価格を示して指摘しとこう。

   

2020年の2月半ばから、日本国内でもコロナ感染が大きな話題になって来て、3月半ばまで株価は暴落。日経平均株価(nikkei225)だと、24000円から16500円くらいまで、約3割ほど一気に下がったのだ。

    

あの時、ヘッジファンドとか、「空売り」でもっと無理やり値下がりさせて、儲けようとしてたと思われる(高く売って、安く買い戻す方法)。日中の細かいチャート(分ごとの株価と売買高のグラフ)を見ればすぐ分かる。際どいタイミングで大量の売りを浴びせて、右下がりの流れを作り出すのだ。人為的な相場操縦。バレて処罰されることはほとんど無いから、上手くやれば「やり得」。

    

この強烈な売り圧力に、超強烈な買いで立ち向かったのが日銀の買い支え。合法的で巨大な相場操縦。お金はいくらでもある♪ 売っても売っても下がらなくなったから、売りがパタっと消えてしまって、そこからは素早く反転。3ヶ月でほぼ元通りまで回復して、年末にはコロナ前の水準を突破。日本のYahoo!ファイナンスより。

   

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    ☆   ☆   ☆

この時点で、株価の中・長期チャート(週ごと、月ごとの折れ線グラフ)は強気に変わったから、さらに一気に上昇。一部の空売り勢は大損で叩き潰されたはず。翌年の2月にはまさかの3万円まで突破してしまった。

   

この1年間の攻防で、空売り勢のパワーは消滅。米国の株高もあって、しばらくその水準が維持されたから、数年レベルの長期のチャートも強気に転換。私もその頃から見方を変更した(米国株は別)。

   

2023年に入ると、ChatGPTその他のAIが脚光を浴びて、改めて半導体ブームが盛り上がったから、その勢いでスルスルっとバブル超えまで来たということ。

  

値動きと売り買い、株価チャートのテクニカル分析の観点から大まかに見ると、そうゆう事だろう。もちろん、一般のニュース報道では、そういった投資・投機レベルの数字や売り買いの攻防の話はほとんど出ない。

    

企業業績・企業価値(ファンダメンタル)とか為替、国際情勢、政策(金融緩和、NISA)の話ばかりで、せいぜい、中国株の値下がりで投資家が日本に鞍替えしたという指摘をする程度なのだ。

   

私はむしろ、人間的な欲望・心理の激しいバトルだと思ってる。買いたいか、売りたいか。儲けたいか、逃げたいか。株価の動きが上だと見るか、下だと見るか。どのくらいの時間間隔で考えるか。。

   

    

     ☆   ☆   ☆

さて、「盛り上がりが足りない♪」というのは、ここ数年の高校野球・サッカーの応援歌だが、日経平均株価のバブル超えも盛り上がりが足りない。34年ぶりの歴史的快挙なのに、テレビ各局のニュースも控えめだった。

    

NHKも日テレもテレビ東京も、1980年台後半のバブル期からの株価チャートを示してたけど、それでは全体の流れが見えない。ここでは、その前からの超長期チャート(60年間)を見ておこう。米国の yahoo finance より

   

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バブル期の四半世紀前、1965年くらいから見れば、非常に大きな観点だと右上がりになってるのが分かる。今のところは。実はこの形、ビットコインとかの仮想通貨(暗号資産)と似たパターンだけど、それについてはまたいずれ。

   

もし、ここで反転して右下がりになると、全体が山型(二つのこぶを持ってるダブルトップ)になって、右下がりに向かう悪い形になる。

  

ただ、大きな流れに関しては、しばらく変わらないと思う。たかが一旦、30000円割れくらいまで値下がりする程度で、マーケットを知ってる人間なら何の驚きも無いはず。

     

南海トラフや首都直下の大地震、富士山の噴火には注意が必要だけど、東日本大震災による値動きを見ても、意外と大丈夫だと思う。数年レベル以上の余裕を持った長期投資で、自分自身が無事なら。

   

  

    ☆   ☆   ☆

それよりむしろ、「買わないリスク」の方が大きいかも。下は、NHKの看板番組『ニュース7』。この34年間で、アメリカの株価は14倍、ドイツは9倍、韓国やイギリスは3倍。

     

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日本はやっと「1倍」になっただけ。これが世界水準の「数倍」と考えれば、日経平均5万円どころか、10万円もあり得ることになる。自分だけ買わないと、周りと比べて相対的に大損したような感じになる。

   

逆に、1倍止まりと考えるなら、日本という国に対する悲観的な見方になる。消費も投資もせず、子どもも作らず、画期的な製品・サービスも作らない、終わってる国だと。単なる観光用の極東の島国。  

    

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日テレの『news zero』では、いきなり「現在」のディスコ映像♪ 令和6年の今でも、バブル期の象徴のマハラジャ六本木が営業してるらしい。踊るのはもちろん(?)、バブル世代の生き残り。それで経営が成り立つとは、バブル超えよりも驚くべきことかも。まさかZ世代は行かないと思うけど、未確認♪

  

   

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おめでたい感じのニュース映像の代表になってたのは、岩井コスモ証券のくす玉割り。この金のくす玉の小ささが、熱狂の無さを象徴♪ 個人的には、いまだに証券会社の社員が電話で顧客とやり取りしてることに驚いた。

  

AI関連の半導体トップ企業、エヌビディアが好決算を発表したから値上がりしてる・・なんて話は、大口の顧客なら知ってて当たり前の情報だと思うけど、富裕層の高齢者とかに説明してるのかね?

   

私は、英語の元の発表を自分ですぐ確認。正直、まあまあと思った程度だった。事前の予想の多くを上回ってるとはいえ、たかが1割程度の差だったから。今後、背後からライバル企業が追いかけて来ることを考えても、騒ぎすぎだと思う。要するに、言い訳、口実なのだ。無理やりバブル超えの最高値に持っていくための。

   

    

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上の画像も、くす玉と同じく、テレ東の『WBS』より。卓球の放送が長引いて、1時間半遅れの0時にスタート。投資家用のバーで、「青天井」というカクテルが紹介されてた♪ どこまでも空に上がって行くと。

   

私も、日経平均5万円くらいまでなら難しくないとは思うけど、その辺りが当面の天井だろう。長期レベルで。短期なら、4000円くらいが目先の天井だと見てる。特に、日本の利上げと米国の利下げがポイント。為替が円高に振れると厳しいはず。他には、中国の台湾侵攻の可能性とか。

    

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テレ東でもディスコが映ってたけど、こちらはバブル期の記録映像だと思う。ミラーボールの光の下で踊る、ロングヘアーの若い女性。かかってた曲は、「ユーロビート」(死語?)の大ヒット曲の1つ、『toy boy』。可愛い少年をオモチャにする女性の歌。旧ジャニーズファンの女性とかにもお勧め♪

   

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そして、テレ東しか出せない映像が上の小池百合子知事。34年前の1989年12月29日、バブルの絶頂期にWBSでキャスターをやってたらしい。両肩のパッドと髪型が微笑ましい。やっぱ、華があるし行動力もあるから、政治家への転身は自然なこと。個人的にはカイロ大学の経歴詐称疑惑がまだちょっと気になってるけど、わりと好意的に見てる。

     

というわけで、ほんの一言だけ書くつもりだったのに、また長くなってしまった。この辺りで強制的に終了としよう。ではまた明日。。☆彡

   

      (計 3062字)

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