お箸で作れる「レオナルド・ダ・ヴィンチの橋」、出典の文献は『アトランティコ手稿』のスケッチ2枚か(『Believe』第2話)
テレビ朝日の連続ドラマ『Believe』第2話の冒頭で、狩山(キムタク=木村拓哉)が作った割り箸の橋。
釘、ボルト、接着剤とか使わず,お箸10本ほど(下図では8本)の組み合わせだけで作った建築模型で、刑務所で同室の仲間3人に、2つの事を示した。
まず、自分は特殊な知識・技術を持ってるプロの設計士だという事。そして、割り箸みたいな存在の自分たちでも、みんなで力を合わせれば意外な結果を実現できるということ。
ただし、出来る事と出来ない事があるし、出来る場合と出来ない場合の違いもある。まあ、井上由美子の脚本のドラマとしては、脱獄に失敗したと見せかけて、成功するパターンか。失敗してまた刑務所に戻ると、物語が先に進まないし♪
☆ ☆ ☆
さて、今回、一般男性のマニアック・ブロガーの目に留まったのはもちろん、「箸の橋」というダジャレの親父ギャグ・・じゃなくて、あのダビンチの橋の構造。
ところが、そんな情報は以前から、日本も含めて世界中に溢れ返ってた。丸くてツルツルした箸だと作りにくいけど、細くて角ばってるか、平べったい棒状の物なら作りやすい。
摩擦力が働くことが一つのポイント。全体を持ち上げて次の1本を差し込む時には、崩れないように指で支える方が良さそう。
☆ ☆ ☆
あと、ダビンチ本人の直筆らしきセピア色のスケッチ(描画)も、一部で地味に拡散してる。メジャーなのは下図で、15本くらいの棒の組み合わせで、アーチ型の構造の橋を作ってる。
それに対して、世界中を探し回っても(ほとんど)見当たらないのが、その橋や図面とレオナルド・ダ・ヴィンチの歴史的な詳細。考案・執筆の年代も、500年前とか大まかな事が根拠なしに書かれてるだけ。
私が英語で調べまくっても良い情報が全く出て来なかったし、有料サブスクAIのChatGPT4に聞いても、有益で信頼できそうな情報が全く出なかった。珍しくちょっと時間をかけて調べても(と言っても、十秒レベル)、何も発見できなくて、仕方ないからあまり関係ない情報を示してたほど。
ここで私も諦めかけたけど、スケッチの画像検索をかけると、ようやく学問的な情報がヒットした。AI超え♪ まだ今のAIは、画像の認識力・解析力が低いから,人間でも対抗できる。
☆ ☆ ☆
日本語で『アトランティコ手稿』とか訳されてる、メモ付きのスケッチ集、『Codex Atlanticus』の中に、あの橋のスケッチが2枚、入ってるのだ。
上で引用した画像は、1495年の物とされてる(おそらく推定の年代)。
その後、1508年にも、作りかけみたいな感じのスケッチを残してた。
☆ ☆ ☆
この手稿はあちこちで無料公開されてるけど、芸術的で凝ったページ作りだから、見て探すのは面倒。私も、一度は見れたのに、今は見れなくなってる。
(追記:キーボードを使うと、また見れた。タブレット単体だと操作しにくいのかも)。
ただ、出典となる文献と年代を特定したから、もう十分ということにしとこう。発掘するだけでも大変だった。ホントは2枚目の画像のメモを解読したいのに・・とか思いつつ、今日はそろそろこの辺で。。☆彡
(計 1350字)
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