男性の「触らない痴漢」対策で、女性に対するチラ見まで非難・逮捕?、迷惑防止条例や不同意わいせつ罪(刑法176条)適用に注意
ホントに疲れる世の中になって来た・・というボヤキは、今さら口にするような事でもないけど、この記事は見出しをチラ見しただけで不快になってしまった。
私が最初に見たのはYahoo!への配信だったけど、ここでは元の「現代ビジネス」にリンクを付けとこう。ライターは本多慎一。執筆者の名前が大きく掲載されてるのに、プロフィールにはほとんど何も書かれてない。
「今、あの男に見られたかも」・・・!
街角の女性が打ち明ける、"チラ見被害"の「容赦ない実態」

☆ ☆ ☆
冒頭に挙げられてるのは、田舎出身の若い女性の体験談。電車の斜め向かいの席の男性に、10分ほどチラチラ見られたとのこと。当事者は仮名で、客観的証拠もないから、実話かどうかさえ分からないけど、似たような事は実際にあり得るとは思う。
ただ、すぐ近くで匂いを嗅いだり、息を吹きかけたりするのならともかく、斜め前からチラ見されただけで、「痴漢をされたような気分でとても不快に感じ」るものなのか?
Yahoo!コメで大量の支持を集めてた意見には、自意識過剰という言葉が使われてたけど、自意識というより、もっと普通に過剰反応のような気がする。もちろん、現場の状況が分からないから、ハッキリとは言えない。
☆ ☆ ☆
全国紙社会部記者の解説として、
「たとえ女性の身体に直接触れていなくても、不快を感じさせる行為であれば、警察から警告を受けるなどの事案はすでに報じられています。悪質であれば、迷惑防止条例の適応なども考えられるでしょう。また昨年、新たに法改正され、より量刑が重い『不同意わいせつ罪』(刑法176条)で摘発される可能性も、ないとは言い切れません」
とも書かれてた。
この種の話をする時、当サイトでは法律の条文まで自分でチェックして、縮小コピペする。実際の条文は下の通り。

いつものように、非常に読みづらい日本語だけど、要するに第一項の五と六の解釈が問題になる。要するに、「やめてください」とか、逃げるとかができない状況のわいせつ行為。6ヶ月以上、10年以下の拘禁刑だから、執行猶予が付かなければかなり重い。
にも関わらず、非常に主観的に曖昧な法律で、被害者を名乗る女性と裁判官の主観で何とでもなる話だろう。
☆ ☆ ☆
ちなみに、元のネット記事は後編で、前編へのリンクが付いてたから、一応読んでおいた。こちらも、見出しだけで、一部の女性の側に立った内容だと分かる。ライターの名前は男性だけど、実は戦闘的なフェミニスト系の女性ライターのような気もしてしまう。
「触られてはいないけど、これって『見るだけ痴漢』?・・・触らない痴漢の『進化系』が姑息すぎる!」

こうした挑発的な記事に、女性の側から堂々と異を唱えたのが、身体障害者になった後もアイドル活動を続ける猪狩ともか。

「男性の皆さん、女性がみんなこんなこと思っていると思わないでくださいね。
超一部の凝り固まった考えを持つ女性だけだと思います」
反論や炎上を覚悟した、思い切った語り口で、ちょっと心配になるほど。男性としては、ありがたいフォローだけど、「超一部」ではないと思う。少数かどうかもビミョーだから、「一部の・・女性」と考えてた方が無難。
こうした社会状況だと、男としてはもう、電車ではなるべく女性から離れるしかない。立つ位置、座る位置だけでなく、視線も離すと。私はよく、わざとらしくジーッと俯いて、膝上のiPadだけ見てるし、横に女性が座ってる場合は触れないように小さく縮こまってる。ふくよかな女性の場合は、横には座らない。
満員電車で立ってる時は、女性に対して斜めの姿勢になって、片手は上側の吊り革とか金属の棒、残りの手も他人から確認しやすい位置にキープしてる。手を下に下ろしてしまうと、冤罪被害で取り返しのつかないことになりそうだから。
正直、チラ見くらいはたまにするけど、「チラチラ」とは見ない。つまり、「チラ」1回で終了。これなら、たとえ防犯カメラで視線を捉えられても、摘発はできないだろう・・と信じたいけど、結局、相手の女性次第。運・不運の問題なのだ。
☆ ☆ ☆
「触らない痴漢」というと、実は一般男性の私も、人生で二度だけ経験してる。一つは5年前、空いてる通勤電車で、iPadにいきなり若い男の水着写真が送り込まれて来たこと。うっかり受信して見てしまったから、かなり気持ち悪かった。ガラガラの車内で、わざわざ私の近くに座って来た男のことは、いまだに鮮明に覚えてる。
AirDrop(エアドロップ)痴漢、男性の私も被害経験あり
もう一つは、たぶん今までブログに書いてないような気がするし、ほとんど人に話したこともない。
確か中学1年の時、友達の家がある田舎の淋しい駅で1人で電車を待ってたら、中高年男性が接近。ニヤニヤしながら、アダルト写真を見せつけて来たのだ。男女の本番の連写で、ボカシもほとんど無かったから、すぐには何の写真なのか理解できなかったほど。
男はわりとあっさり立ち去ったと思うけど(記憶は曖昧)、そう言えばあの時、男の私も、声を上げたり逃げたりはしなかった。全く予想外の事件が起きると、すぐに対応するのは難しい。頭も身体も動かない。。
☆ ☆ ☆
時間が無くなったから、このくらいにしとこう。とにかく、男としては、いろんな意味で、いろんな方法で、自衛するしかない。特に、女性と争うことになったら、圧倒的に不利な立場だから。
せめて、冤罪が確定した時には女性に対する処罰や実名報道を行なって欲しいと思うけど、そんな話は全く耳にしない。結局、この極端に偏った社会のあり方自体が、逆にストレスを増して、女性に対しても不利に働いてると思う。
個人的に、エスカレーターやエレベーターはあまり使わないけど、電車にはくれぐれも注意しよう。それでは、また明日。。☆彡
(計 2414字)
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