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NHKスペシャル『ジャニー喜多川 "アイドル帝国"の実像』、スタートエンターテイメント出演再開の告知特番

月曜の夜、仕事と寝不足で疲れて帰宅すると、NHKプラスの動画配信でNHKスペシャルが紹介されてることが多い。どうしてかな・・と思ってたけど、そう言えばNスペは日曜の夜のテレビ放送が多いからか。で、翌日の月曜の動画配信で紹介されると。

  

とにかく、昨夜も眠くてヘロヘロで帰宅した後、ニュース動画を見ようとしたら、こんな静止画の画面が目に入って来た。ちょっと懐かしい感じもしてしまうけど、昨年春からの大騒動からまだ1年しか経ってない。

  

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『ジャニーとメリー 知られざる来歴』、『ジャニー喜多川 ″アイドル帝国″の実像』。どっちが番組タイトルなのか分かりにくいけど、後者らしい。つまり、性的虐待の主犯であるジャニー喜多川がメインの番組なのだ。

  

ただ、そのジャニー喜多川の反抗を放置・拡大させたメリー喜多川も、最大の共犯者として扱われる。私の感想としては、不幸な弟を溺愛して盲目的に保護しようとした、哀れな姉のように感じられた。

  

弟には弟の、姉には姉の、それぞれの理由や事情がある。もちろん、だからと言って許される訳ではない。

   

    

     ☆   ☆   ☆

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どこまでが独自の新情報か分からないし、信頼性も微妙だけど、ジャニー喜多川と姉のメリーが米国にいた少年時代から、どうも同性愛的な行為か性的虐待みたいなことがあったみたいだ。当時から、姉は、弟の「病気」を周囲に話してたらしい。

    

日本に移住して、戦時中に和歌山に疎開していた少年時代(10代前半くらい)、世話になってたおじさんから「すごい愛してもらった」みたいなことを話してたとのこと。

  

愛してもらったとかいう言い方は、単なる性的虐待というより、本人が望む同性愛的行為だったことを示してる。もちろん、現在の価値基準だと、大人の側の性的虐待と判断される。

    

    

      ☆   ☆   ☆

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年上の男性に受け身で愛してもらう行為から、年下の男性を愛する立場へ。実際の性的行為が攻めか受けかはともかく、プロデュース・演出としては能動的に活躍することになった。

  

上は、1965年の『夢であいましょう』に「ジャニーズ」という名前のグループが出演した映像。令和の今の視線で見ると、お笑い芸人のコントみたいに感じるけど、当時は若い男性が歌って踊るだけで画期的だったらしい。今から思えば、この「ジャニーズ」(ジャニー喜多川のもの)という名前自体が微妙ではある。

    

そのジャニーズをめぐる裁判があった時、猥褻(わいせつ)な行為に関しても問われたけど、当のメンバーが否定の証言。後になって、筋書き通りの偽証だったと告白。そもそも半世紀前だと、男性同性愛とか男性に対する性的虐待は、感覚的にあまり重大とはされない。

    

   

     ☆   ☆   ☆

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そのジャニーズの1人、中谷良さんは、しばらく後の1989年になって『ジャニーズの逆襲』(データハウス)という暴露本を出版。性的被害も告白。

    

この書籍は一部で話題にはなったけど、もらった姉は違和感が強かったようで、つい最近まで読んでなかったらしい。確かに、私も表紙を見るだけでパスしたくなる。ちなみに今現在だと、メルカリやamazonで数千円の値段がついてた。

   

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ジャニー喜多川による性加害との因果関係はともかく、中谷氏は不眠その他に悩まされる人生を送ったようで、2021年に死去。晩年の写真には、ジャニーズ時代の面影はほとんど無い。

   

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     ☆   ☆   ☆

この中谷さんをめぐる最近の賠償・謝罪の件に進む前に、上の暴露本以降(ほぼバブル期以降)のジャニーズ事務所の業績を見ると、光GENJIのヒットからSMAP、嵐の大人気に向けて、かなり好調だったことが分かる。

 

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ただ、上のグラフは急成長をアピールするための作為的なもので、そもそも年間の申告所得のグラフの右上に大きく、累計1400億円と書くのが不自然。左下あたりはずっと年間10億、20億レベルなのに、無理やり数字を大きく見せてる。

    

実際、ホリプロの24年度の売り上げは1年で240億円だから、もし累積するとジャニーズ事務所より遥かに上のはず。最大手のレコード会社、ソニー・ミュージックエンタテインメント(日本)の売り上げはホリプロの3倍。ほぼ同じ名前の米国のソニー・ミュージックだと、桁違いの規模になる。ジャニーズ事務所がそれほど凄い企業というわけでもない。

    

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それでも、2009年以降のNHK紅白歌合戦の出場数では、ジャニーズ・グループの出演が目立ってる。数だけでなく、司会・進行のような係も任されてた。

    

   

     ☆   ☆   ☆

ところが、盛者必衰。ジャニー喜多川が2019年に死去。メリー喜多川も2021年に死去。時代の流れ的にも、タレントの独立が増えて来て、テレビ・雑誌・スポーツ新聞といった旧メディアの勢力は徐々に下降。

   

そして2023年春、英国BBCの告発という外圧によって、ジャニーズ帝国は一気に崩壊。社名変更後のスマイルアップによる被害の補償に対して、中谷氏の姉も申し込んだものの、賠償金支払いの話は進展せず。どうも、過去の暴露本出版が響いてるらしい。

   

謝罪だけでも来て欲しいという姉と、スマイルアップ補償本部・本部長との電話のやり取りは強烈なインパクトだった。編集による影響を割り引いても、良くない印象が生々しい。

   

すいません なかなか簡単に答えられなくて ただ誰が何を謝るんだというのがちょっと今わからなくて ・・・本を書かれて痛めつけられたのは間違いないんで 

    

何で東山が(謝罪)しなきゃいけないのか僕わかんないんですよ 東山は別に加害者じゃないですからね 心の底からお詫びができないので 今の話を聞いていると」。

    

    

     ☆   ☆   ☆

こんな流れで番組終了なのかと思ってたら、「一旦」、ホッとさせる映像が挟まれた。姉がお墓参りで、報告するように見えるシーン。「その後、スマイルアップの東山社長は中谷さんの姉と面会。ジャニー氏の性加害について謝罪した」。ただし、賠償金の話は触れられず。

   

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それでも少し安心して、動画から離れようとした瞬間、凄い映像が目に飛び込んで来た。

  

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2024年10月16日 NHKはスタートエンターテイメントの所属タレントへの出演依頼を可能とすると発表した」。

   

    

     ☆   ☆   ☆

そうゆう事か?! 16日に発表して、この特番を20日に放映。その間、NHKではウェブも含めてこの件を報道してないようだ。私はここ半月ちょっと、ニュースはほとんどNHKに頼ってたから、この特番のラストシーンまで知らなかった。

    

ということは、この番組は旧ジャニーズ出演再開の告知という意味を持つことになる。「この問題はこれで終わったとは考えていません」という「NHKのコメント」が虚しく響いてしまう。1年の保留を経て、もうそろそろと。年末の紅白歌合戦も近づいてるし。

  

まあ、NHKの内部でも、相変わらず対立や温度差が続いてるのかも。芸能部門の再開決定に対して、報道部門が控えめに特番で疑問を提示したとか。

  

私としては、補償交渉の進展と共に、ジャニー喜多川の原点に対するさらなる取材にも期待しとこう。彼ももともと被害者だったのなら、多少の情状酌量の余地はあると思う。過去の被害者が次の加害者になってしまうというのは、よくある事だから。

   

それでは今日はこの辺で。。☆彡

    

     (計 2938字)

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