バナナを壁にテープで貼った現代アート、カテラン「コメディアン」、9.6億円で購入してもさらに高額で転売可能&徒歩8km
(23日)WALK 8km,1時間30分,12000歩
消費エネルギー 360kcal(脂肪 180kcal)
バナナを1本、壁にテープで貼り付けただけの現代美術(コンセプチュアル・アート)が、ニューヨークのサザビーズのオークションに出品。620万ドル(約9.6億円)で落札。購入者は中国の富豪で、仮想通貨(暗号資産)の1つの創設者。
この2024年11月20日の出来事を、翌日のネットのニュースで読んだ時、素直な第一感は、バカバカしいというものだった。
NHKの報道の下の写真は、サザビーズ提供の全体像(額縁は本来は無さそう)で、美術手帖HPより縮小して引用させて頂いた。2019年の作品、「Comedian」(コメディアン)。タイトルにも風刺が効いてる。どうぞ皆さん、笑ってくださいと。
作品もバカげてるし、ほとんど独創的でも技巧的でもない。無名の作者も含めて探せば、似たような作品はかなりあるはず。小学生が夏休みの宿題で作った工作とか。
購入者の莫大な資産が仮想通貨から生み出されたというのも、ナンセンス(死語♪)。あぶく銭だから使い道に困ってたんだろう・・といった感じのひろゆきの論評にも共感できる。
☆ ☆ ☆
ただし、その第一感はすぐに消えたのも事実。そんな物が高額で売れるということは、作者自身にも高い価値が認められてるということだろう。イタリアのマウリツィオ・カテラン(Maurizio Cattelan)、もともと有名な変わり者のアーティストだったらしい。
仮想通貨がバカバカしいというなら、金(ゴールド)の価格もかなりバカバカしいし、現在の紙幣も単なる紙切れに過ぎない。ただし、それらが価値を持ってることにはそれなりの理由や背景、歴史的事情があるし、自分ですぐに創れるものでもない。流通させて実効性を持たせるのも大変。
そして、一番わかりやすいポイントは、どうせそのバナナ作品はもっと高く転売できるんだろうという事。実際、今回の出品者の名前は明かされてないけど、過去の購入者(3者)の金額は数十分の一くらいになってた。個人コレクターが1300万円ほどで2つ。美術館が1600万円ほどで1つ。
ということは、5年間の保存期間で、個人コレクターは10億円近くを丸儲けしたことになる。もちろん、元の生のバナナをキープする必要はない。そもそも、展示会で勝手に食べてしまった強者もいるらしいから♪ バナナは食べても交換してもいいようだ。面白い世界ではある。
☆ ☆ ☆
この作品についてネット検索をかけると、最初に目についたのが著作権侵害の騒動。モーフォードという米国のアーティストが2000年に、「Banana & Orange」(バナナとオレンジ)という作品を発表してたらしい。
上は、Googleの画像検索の結果。かなり似てるけど、カテランの方がスッキリしててインパクトがあるのは確か。
背景の色(緑か白か)、バナナの傾き、テープの貼り方、枠の縁取りの有無、どれを取っても、カテランの方が良いと思う。と言っても、数千万円以上と0円(価格評価が見当たらず)の違いがあるとも思えないから、モーフォードの悔しさも分かる。
結局、裁判の結果も、著作権侵害にはならなかったようだ。下は、英語版ウィキペディアの「Comedian (artwork)」の項目より。本格的な裁判の前の段階で終了とのこと。司法制度が異なるけど、日本なら検察が起訴を取り下げたようなものか。
☆ ☆ ☆
一方、転売については、念のために毎度お馴染みのAI、ChatGPT4oに聞いてみた。
要するに、「真正性証明書」(Certificate of Authenticity)と取り扱いの指示(書)があれば、それらを用いて転売可能らしい。バナナの交換のやり方は、指示通りに厳密にすると。実際にはほんの数行の簡単な指示かも知れないけど♪
まあ、似たような内容のものでも、権威や知名度があるものが提示すれば高く評価されて、そうでないものが提示すれば無視される。一般人のブログ記事も同様だろう。その意味でも、先行者のモーフォードの気持ちがよく分かるのだ。。
☆ ☆ ☆
一方、単なる小市民アスリートの方は、昨日は8kmウォーキングのみ。珍しくスマホをポケットに入れて、途中で止まってLINEのやり取りをやってた。歩きスマホはほとんどやらないので、念のため。ちゃんと邪魔にならない場所に立ち止まって操作。模範的なユーザー♪
どうせなら10km歩こうかな・・と迷ったけど、かなり脚が疲れてるから止めといた。既に連続85日の運動だから。
なお、今週は計15299字で終了。また来週。。☆彡
(計 1945字)
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