三冠「女流棋士」西山朋佳、初の「女性の棋士」にはなれず、編入試験2勝3敗で惜しくも不合格、再挑戦に期待
ある意味、今年度の将棋界最大の話題だったかも。藤井聡太八冠誕生の後、七冠になって、勝ちまくりだった状況も一段落。社会的な注目度もかなり落ち着いてる。将棋会館は新しくなったけど、それよりは、女性初のプロ「棋士」を目指す編入試験の方が注目されてたと思う。

昨夜のNHK『ニュースウォッチ9』でも、藤井七冠のタイトル戦より遥かに大きな扱いになってた。西山朋佳・女流三冠、29歳。「女流棋士」として3つのタイトルを持ってる女性のトップ(の1人)だけど、「棋士」ではない。
☆ ☆ ☆
女流棋士と女性棋士という書き分けをよく見かけるけど、これは紛らわしいから、止めた方がいい。私なら、「女流棋士」と「女性の棋士」と書き分ける。あるいは、女性の「棋士」とか。
要するに、将棋のプロはこうゆう分類なのだ。作家と女流作家の関係とは全く違う。
(上) 「棋士」 (今まで全て男性、女性でも可能)
(下) 「女流棋士」
上・下というのは、実力と待遇の格差(人気や知名度は別問題)。女性でも「棋士」は目指せるし、実際、今回の西山朋佳も昔、「棋士」養成機関の「奨励会」であと一歩の所まで近づいたけど、結局は失敗。そして今回、またあと一歩でチャンスを逃してしまった。
天才だらけのピラミッド構造を下から登っていくのは大変なのだ。特に、少数派の女性にとっては。ちなみに西山は昔、天才・藤井少年にも勝ってたらしい。ただ、そこからの成長の度合いとスピードが全く違ってた。藤井は一番上の頂点まで、ほとんどノンストップで駆け上がって行った。。

☆ ☆ ☆
特別扱いで参加できる公式戦で、プロ相手に抜群の成績を上げると資格を得られる、プロ棋士への編入試験。1ヶ月に1回くらいのペースで、最大5局だから、私は正直、昨日が最終5局目だというのを忘れてた。NHKのニュースを見て、そうそう!と思い出したのだ。

abema動画はすでに有料のみの配信になってたから、YouTubeで「囲碁将棋プラス」の無料放送を録画視聴。
先手(手前側、下側)の試験官・柵木幹太(ませぎ・かんた)四段(26歳)が居飛車で、後手(向こう側、上側)の西山三冠が振り飛車。先手が歩を1枚、得して、後手を抑え込んでる状況だから、先手が有利。期待勝率は67%vs33%。
ハッキリ言って、男性で年下の試験官の方が悪役で、遥かに指しにくい雰囲気だけど、序盤からジワジワとリードを広げてた。実に素晴らしい対局姿勢、対局内容。
調べてみると、彼は名古屋大学を卒業して、名古屋大学大学院を中退。将棋に加えて、学歴も素晴らしい棋士。ただ、過去2年間のプロ成績はほぼ普通。そのくらい厳しい世界なのだ。
☆ ☆ ☆
NHKは、この歴史的対局を観戦する真面目なちびっ子達を取材してた。いわゆる「見る将」、単に見て応援するだけじゃなくて、ガチ勢♪
特に、右の手前の女の子は、将棋の猛勉強中で、西山のファンらしい。江山弓槻ちゃん、小学6年生。将棋盤も立派(誰の物かは不明)。平日の8時間の対局だけど、学校はどうしたのかね?♪ 帰宅後かな。名前に「将棋」を付け加えて検索すると、すぐに活躍ぶりを確認できた。

夕方18時前に、西山が投了。一呼吸、整えた後、深々と頭を下げた。形勢判断の推移グラフは、ほぼ右上がりで、男性棋士の完勝。たぶん、嬉しくはなかったはず。ホッとしつつも、何か悪い事をしてしまったような感じ♪ 空気を読め!とか、ネット民の一部に怒られそう。


もちろん、私も含めて、分かる人には分かる。日本中、世界中を敵に回したような状況での、柵木四段の勝利の素晴らしさが。。
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終局後の記者会見では、涙を必死にこらえるような目元が印象的だった。

最後まで西山を応援してた女の子は、「とにかく悔しいです」。いずれ、この子が「棋士」になるかも。その時には、このニュース映像も流れるはず。

直後の星麻琴キャスターも、速報ニュースを伝えつつ、ウルウルした目でまばたきを繰り返してた。将棋ほどではないけど、放送業界も男性中心の社会。女性として、特別な思いはあるはず。超エリートコースを歩んで来たとはいえ、母親が有名人だから、周囲の態度も特別だっただろうし。。
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そして最後は、西山のX(旧 twitter)。模範的な投稿で、いいね♪ まだ今後、再び編入試験を受けることも出来るらしいから、リベンジへの道に期待しよう。
ちなみに、何度かチラッと書いてるように、私も子どもの頃にはプロ棋士を夢見てた。都道府県はもちろん、全国レベルの実績も一応ある。もし、地方の田舎町じゃなくて都会(東京・愛知・大阪とか)に住んでたら、ひょっとしたかも・・と自分では思ってる♪
実際、私とそれほど実力差がない(と私が思った)都会の少年は、その後、プロ棋士になってるのだ。正直、悔しかったというか、今でもちょっと悔しい(笑)
詳しい昔話は、機会があれば、またいずれ。というわけで、今日はそろそろこの辺で。。☆彡
(計 2057字)
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