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開館して半世紀、雑誌の図書館「大宅壮一文庫」(有料、閉架式、東京)、初めて利用した個人的感想

ちょっと前(2025年の初め)の話だけど、雑誌の図書館・大宅壮一文庫に初めて行ってみたので、その感想を簡単に書き記しとこう。

   

評論家・大宅(おおや)壮一(1900~1970)が集めた膨大な雑誌をもとにして、1971年に開館。下の写真は、入り口の右脇の看板とのぼり。「雑誌文化」を後世に。雑誌とか、雑多なもの、一般人が好きな人だったようで、本人も雑草のようにたくましい人生を歩んでる。

    

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有名な・・というか、知る人ぞ知る施設で、特にメディア関係者や人文社会研究者にとっては超メジャーな場所のはず。

   

ただ、普通にいろんな本を手に取って見ることができない「閉架式」だし、有料だから、一般市民に取ってはちょっと敷居が高い場所でもある。本人が生きてたら、ちょっと微妙に思うところかも。

  

そもそも雑誌というのは普通、新しい雑多な情報を見るメディアだから、古くて珍しい雑誌を調べたい人はかなり限られることになる。普通の公共図書館と比べると、あまり雑多な人々が集まる場所ではない。

   

   

    ☆   ☆   ☆

私は、昔から名前や情報は聞いてたけど、今まで行く機会が無かった。最大の理由は、個人的にウチから行きにくい場所にあるということ。

    

京王線の八幡山という駅から歩くのが、東京本館への基本的なアクセス方法だけど、私はあまり京王線を使わない。あえて使って大宅壮一文庫に行こうとすると、大回りするか、変則的な行き方を選ぶことになる。凄く遠いわけでもないけど、気分的には微妙になる。

   

行く機会が無かった二番目の理由は、大宅壮一文庫に行かないと手に入らないような雑誌を見たいと思ったことがなかったこと。

   

普通の雑誌なら、あちこちの図書館にあるし、大昔のものなら、国立国会図書館のデジタルライブラリー(電子書籍)ですぐ読めることもある。最近のものとか、別の電子書籍(アマゾンkindleその他)で読めることもある。

   

   

     ☆   ☆   ☆

ただ、初めて、珍しい雑誌を読みたくなったから、最初に思いついたのが大宅壮一文庫だった。

   

実は、ここと国立国会図書館のどちらがいいのか、比較の問題があるけど、その話はまたいずれ書くことにしよう。まあ、無難にまとめるなら、一長一短か。

  

私の場合、単純に前から一度、大宅壮一文庫という施設に行ってみたかったという思いもあった。少し前には、深刻な経営難も伝えられてたから。今現在は、有志による厚い支援で温かく運営されてる感じだ。

   

   

     ☆   ☆   ☆

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駅から徒歩8分ということだけど、私がスタスタ早足で赤堤通りを歩いたら6分くらいだった。キョロキョロしてると、目の前の白い壁に「大宅壮一文庫」という看板が掲げられてて、その手前には「大宅壮一文庫利用者専用駐車場」まであった。

   

東京・世田谷のこの場所に、利用者用のしっかりした駐車場(7台、無料)を持つ図書館というだけでも、只者ではない。普通に考えれば採算が取れないというか、他にいくらでも有益な土地の利用方法があるはずだから。

   

ちなみに私が経営スタッフの1人なら、駐車場を小さくして、余った土地を売るか貸すか返却して、運営費に余裕をもたせる。もちろん、こんな平凡なアイデアは大昔から出てるだろうけど。

       

  

     ☆   ☆   ☆

他に誰も書きそうにない感想をもう一つ。入り口の左脇の自動販売機が、なぜか非常にしっかりした屋根で守られてるのが気になった♪

       

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こんな自販機、今まで見たことはない。普通は雨ざらしの物だから、特別な歴史的価値があるということかも。売ってるドリンクは普通に見えた。

  

ちなみに上の写真にギリギリ写ってない左下あたりには、赤いポストが立ってて、その点でも分かりやすい施設。車で初めて行く人でも見つけやすいと思う。駐車場も入りやすい。私が行ったのは夕方というか、晩近くに慌てて行って、歩道の人通りも車の通行も少なかった。

   

    

     ☆   ☆   ☆

さて、肝心の文庫の中身。実は、中の施設も一応、撮影可能だったけど、とりあえずここでは掲載を控えとこう。もちろん、雑誌の撮影は禁止。

  

というか、雑誌を撮影したければ有料で、しかも高額になる。スチール(静止画)1枚、3600円。一般人なら、古本屋やフリーマーケットの類(メルカリ、ヤフオク)で探した方が遥かに安いと思う。あれば、の話だけど。

   

私はまず、入り口の正面奥にあるカウンターの女性に話しかけて、使い方を確認した。もちろん、公式サイトの利用案内は繰り返し読んでたけど、ちょっと言葉のやり取りをしてみたかったのだ。

    

女性スタッフは丁寧で、必要な情報を手短に説明してくれた。まあ、普通の図書館の司書みたいな人たちも、ほとんどは非常に丁寧だ。

   

   

     ☆   ☆   ☆

まず、書類に書き込んで、一般の利用料金(入館料)500円を払って、すぐ右脇の狭い階段で2階へ。すると、図書館の閲覧室みたいな感じになってて、一般客が2、3人。

  

手続きを待ってるのか、受け取った本を読んでるのかは不明。さすがに、勉強してる学生、仕事してる社会人の姿は無し。スマホをいじって遊ぶ場所でもない。カフェ、ファーストフード、喫茶店とかの雰囲気とは全く異質。

      

カウンターにはスタッフが数名。その奥には事務室みたいなものも見える。館内、全体的に、スタッフが不思議なほど多いと思った。ボランティアが混ざってるのかも知れないけど、人件費が心配になるほど。

   

とにかく、私があらかじめ調べてあった雑誌名と記事、ページ数を書類で伝えると、10分くらいでコピーを頂けたと思う。コピーは自分でとるのではなく、スタッフに頼むのだ。

   

白黒1枚で100円というコピー料金もなかなか凄い。学生料金でも70円。今どき、安いコピー機なら1枚5円だから、やはり特別な図書館ということ。マスメディアが費用会社持ちでコピーするとか、学者・教授・研究者らが国からの研究費の一部でコピーするとか。

     

ちなみに、同じくスタッフに依頼する国会図書館だと、1枚27.5円(税込)とか。その話はまたいずれ後ほど。

   

   

     ☆   ☆   ☆

閉館まで時間が無かったし、そもそも急いでたから、必要なコピーを受け取って、パンフレットを一通り頂いて、すぐに退館。コピー料金は私の場合、自費で支払い。後で領収書を経理に出すとかでもない。

  

金銭的リターンは無い少額投資だけど、個人的にどうしても欲しかったから仕方ない。大宅壮一文庫と同様、私も別に、お金のために雑誌に触れるわけじゃないのだ。

   

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上は2022年7月の大宅壮一文庫ニュース。Google検索の先駆けとも言われる「大宅式索引」の特集として、「雑誌を飾った顔・事件」が紹介されてた。

   

上の画像に写ってる3つ、オウム真理教、小沢一郎、松田聖子は、やっぱり雑誌の歴史でトップクラスの項目らしい。まあ、たまたま多数の雑誌がメジャーだった時期と重なってるという側面もある。1980年~1990年代に目立ってた人・団体ということ。デジタル・ネット時代の直前と言ってもいい。

    

   

     ☆   ☆   ☆

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帰りの八幡山駅のホームで撮った風景写真は、ちょっとオシャレで気に入ってる。さて、次に行くのはいつ、どんな雑誌と記事が目当てになるのか。

  

とにかく、貴重な初体験となったひとときだった。それでは今日はこの辺で。。☆彡

   

     (計 2917字)

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