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藤井聡太・七冠、即詰みを逃れて、相入玉の名局で増田六段に逆転勝ち~第74回・NHK杯将棋・準決勝(2025年3月放送)

NHK杯・将棋トーナメントというのは、伝統も知名度もあるし、abemaその他より遥か昔からテレビ放送されてる大会だけど、私は1年に1回か2回くらいしか見てない。

   

日曜の午前という時間帯にテレビを見る習慣がないし、「タイトル戦」ではない早指し戦だから、どうしても格下のイメージがあるのだ。国営放送の長寿番組だから、作りがちょっと堅苦しいのも影響してるかも。

   

ただ、今はNHKプラスの動画で後からでも見れるし、今回初めて知ったけど、棋譜もきっちりしたシステムで公開されてた。画面も見やすいし、「十手先」「十手前」に進める機能は便利だし、再生速度も選べる。

   

  

     ☆   ☆   ☆

今回、棋譜を見ようと思ったのは、Yahoo!で藤井の大逆転勝ちを伝える記事をたまたま見たから。考慮時間が極端に短い中、長考派の藤井が入玉して粘る名局だったとか。

   

珍しく、最初から投了図を掲載しとこう。先手・藤井の167手目、5九金を見て、後手が投了。この金は、ずっと前から一段目に構えてた。投了図以下は、説明の必要がないほど簡単。5三角がよく効いてて、後手玉はバックしても逃げ切れない。先手の8六歩や4六歩も包囲網を作ってる。

    

250311g

   

棋譜を見ると、確かに終盤の際どいやり取りは面白くてスリリング。藤井らしい鋭い反撃も最後にビシビシ決まってるから、5ヶ月ぶりに軽くブログ記事を書くことにした。

 

ちなみに私は最近、棋譜だけサラッと見ることが多い。動画は時間がかかり過ぎるし、AI評価値を見てしまうから。やっぱり、私は自分の頭で考える方が面白い。AI評価値や最善のやり取りを見る場合も、まず自分の頭だけで考えた後にするようになった。

    

    

     ☆   ☆   ☆

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2024年度、第74回NHK杯将棋トーナメント、準決勝第1局。藤井聡太・竜王名人 vs 増田康宏・六段。藤井が先手で、戦型は角換わりの相腰掛け銀。

  

正直、このパターンは多過ぎると思う。棋界のトップに立つ藤井も当然、その問題意識は持ってるはず。AIはどんどん強くなるし、大スポンサーである新聞社の経営はどんどん苦しくなってる。多様性の時代でもあるし、人間のプロはもっと色んな将棋を見せる意識が必要だと思う。

   

例えば、角換わりも相掛かりも禁止の棋戦とかあってもいい。あるいは、野球の延長線とかサッカーのPK戦みたいに、与えられた形から指し始めるとか。AI評価値が99vs1の局面から差し始めるのも面白い。

   

先日の王将戦・第5局で、後手番の藤井が珍しく3四歩と突いたのは、意外性があって良い事だと思う。次は、有名な「初手・お茶」の代わりに、「初手・コーヒー」とか♪

   

とにかく、実際はほぼ同型の見慣れた形になった。下図(37手目まで)で、後手の増田が4四歩と突けば先後同型だけど、実際は5二玉と変化。これも普通の指し手。

   

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    ☆   ☆   ☆

その後、形勢は後手有利に進む。下図は97手目まで進んだ局面。後手の勝利の寸前にも見えるほど。

   

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ただ、後手玉も、3六飛の守りが無くなると、一気に危なくなる。だから、5六飛と切って銀を取るような攻めは、そう簡単にはできない。

  

実戦は普通に、6九角から攻めて、下図は後手の112手目、5一桂。先手が不利とは思うけど、後手玉もすぐ詰む形にはなってる。

     

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上図で、先手の藤井は7二馬という実戦的な手を指した。馬が逃げつつ、相手の香を取って、逆転の落とし穴まで用意。もし同龍なら1三香で勝ちだけど、それはアマチュアでも一瞬で分かるようなことだから、プロの増田が引っかかるはずはない。

   

ただ、7二馬に対して、後手が5四金と打てば詰んでたという点は、秒読みだと読み切れないと思う。詰みそうではあるけど、細かい変化が多いし、もし詰まなければ逆転負けになってしまう。

   

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上図は、実際の局面ではなくて、もし5四金、同馬、同歩と進んでたらどうだったかを考えるための仮りのもの。

    

ここで先手は、同玉、4四玉、6四玉の3通りの応手があるけど、3四飛とか5六飛、飛車が動いた後の2五角成もあって、後手の勝ち。もちろん、先手玉が敵陣に入り込めば、7三龍とか6二龍といった攻め筋もあった。

    

   

     ☆   ☆   ☆

とにかく、実際には後手は5四金と指さず、5六飛、同歩の後で、5四金。似たような手順だけど、これだとダメなのだ。3筋ににらみを効かせてた飛車を先に切って捨てたから、先手玉が3三の地点に潜り込めることになった。

   

その後も後手は詰みを逃して、逆に先手の藤井は一瞬の隙を逃さず、鋭い反撃。

    

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上図の137手目、2四桂というのは、「次の一手」みたいに鮮やかな攻め。取らなければ、3二の地点を守ることにも役立つ。後手の同歩から、1三香、同玉、5三飛と進んで、形勢逆転。攻防の飛車になった。ちなみにその少し前、127手目の4二飛というのも、攻防に効く正しい合駒。さすがに藤井七冠の終盤力は抜群。

   

この後はもう、後手玉の入玉が難しいから、先手の勝ち。先手陣では、4九金と1九香が待ち構えてるし、遠くの8八銀まで最後は活躍。

    

   

   ☆   ☆   ☆

というわけで、藤井は3月16日放送の決勝戦に進んだけど、この結果は既に分かってるとネット記事に書かれてた (^^ゞ しかも、NHK自身の報道から、論理的に推測できてしまったらしい。数年前にもそんな話があったのを思い出す。

    

プチ炎上覚悟でわざとリークしたのか、うっかりネタバレしてしまったのかは不明。まあ、ウチはなるべくネタバレを控えるブログだから、書かないことにしよう。それでは今日はこの辺で。。☆彡

   

     (計 2269字)

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