戦争を何年続けられるか、財政を計算する数式 Xn+X'n+Yn(余力、増税・国債発行、戦費)~『シミュレーション』総力戦研究所
毎年この終戦(敗戦)の時期だけ、戦争の情報が急増するのも微妙なことだと思うし、どうも日本独特の文化・慣習らしいけど、何も無いよりは遥かに良いことだろう。
NHKスペシャルで放送されたドラマ&ドキュメンタリー、『シミュレーション』(前編・後編)は、まだ前編の序盤しか見てないけど、いきなり興味深い数式が示されたから、それについて解説してみよう。原案は猪瀬直樹『昭和16年夏の敗戦』。
舞台は、全国の秀才エリート達を集めて戦前に作られた「総力戦研究所」。そこでの戦争シミュレーション(模擬実験)で、財政的には、米国との戦争はしばらく可能だと示されたのだ。具体的には、3年目までは続けられるけど、4年目はギリギリで苦しいという結論。
まさに、現実の歴史に合った予測になってる。1941年の末に開戦、1945年の夏に終戦だから。
☆ ☆ ☆

シミュレーションの最中に、意見を求められた宇治田首相(池松壮亮)が、サラッとノートに数式を書く。そして、重大な発言を行う。
「財政的には・・・ 出来ます 戦争が」

「しばらくの間は 国債の発行と増税で戦費を賄うことができる・・・ような気がするんですが」

総理は戦争がしたいのか?! ざわめく議場に向けて、慌てて補足する。
「あっ いや・・・ 財政の面から見ればできるはずだというだけで」
もちろん、お金の計算だけでは全く不十分で、物が無ければ意味がない。在庫、生産、輸入、消費を考える必要があるけど、とりあえずお金の計算式を考えてみる。ちゃんと意味がある数式なのだ。
☆ ☆ ☆
あらためて、画像処理で分かりやすくした数式を示す。

まず、最初の基本的な式。
F ≧ Xn+X'n+Yn
これは、国の財政(Finance)全体の中で、n年目の当初の戦争関連の収支を表す式だろう(最新AI、ChatGPT5・思考モードと共に考えた推測)。当然、全体の額Fは、戦争関連の額よりも大きくなる(等号なしの不等号でもよい)。
Xnは、その年の最初の余力。初期値は 14,000,000,000 だから、140億円。歴史の事実とは違うらしいけど、それは今、考えない。
X'nは、その年にプラスされる余力。つまり、増税分と国債発行額で、それは当初から確定済みと考える。増税が3.3億円。国債が15億円。
Ynは戦費(マイナスの数字)で、毎年55億円。n年目の当初だと、実際にはまだn-1年分しかかかってないことに注意。
☆ ☆ ☆
画像の2行目から5行目までは、3年目の右辺の計算式。
14,000,000,000 + n(330,000,000 + 1,500,000,000)-(n-1)×5,500,000,000
n=3
実際に代入して計算すると、大幅なプラスになる。つまり、3年目までは余裕。気になる方は、自分で計算してみると実感が湧く。0の数が多過ぎるから、億円の単位で計算するとラク。
☆ ☆ ☆
さらに、4年目を計算してみよう。
14,000,000,000 + 4×(330,000,000 + 1,500,000,000)-3×5,500,000,000
= 14,000,000,000 + 7,320,000,000-16,500,000,000
= 4,820,000,000
この48.2億円が、4年目の当初の余力。しかし、この年の間に55億円の戦費がかかるから、財政年度末に7億円ほどの赤字になってしまう。
それを表してるのが、6行目の数式。4年目の当初の余力を、年度末には、戦費が上回ると。
4,820,000,000 ≦ 5,500,000,000
☆ ☆ ☆
というわけで、優秀な総理大臣としては、「しばらくの間は」戦争可能だと話したのだ。財政だけ考えると、3~4年くらいなら。
ちなみに、実際の戦争財政についてはまだ調べてないけど、AIによると、1930年代末の日本の国家予算はおよそ10億~20億円規模だったとのこと。未確認だし、戦争開始は41年なので、念のため。
それでは今日はこの辺で。。☆彡
(計 1670字)
| 固定リンク | 0
« 「お盆休み前」の仕事は今年もまだまだ終わらず、ジムは重いマシンと疲れで苦戦・・ | トップページ | 女性が男性に本気で喜ぶ笑顔♪(二階堂ふみ&カズレーザー)、第三者委員会への報告も無し&仕事に追われてもジム継続 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 文字の手書きのチカラ・効果、デジタル時代に世界で再評価(NHK『クローズアップ現代』)&お疲れジョグ(2026.01.09)
- 紅白歌合戦2025 〜 特別企画の大物が多過ぎて準備不足で沈黙が目立つけど、生放送だし人間らしくて、いいね♪(2026.01.02)
- 『火星の女王』第2話・第3話、カワナベがボードに書いた数式と英語の意味、重力波とマイクロブラックホール&正月の準備(2025.12.28)
- さんまのお笑い向上委員会SP、明石家サンタ2025の代わりの要素はわずか・・&ハーフ走の翌日にジム(2025.12.25)
- NHKドラマ『火星の女王』第1話、地球からの通信タイムラグ10分は脚本の計算ミス(単純化)&11km走(2025.12.18)
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 中国で大人気の1人暮らし生存確認アプリ「死了么」(「死んだ?」♪)、類似の孤独死サービスが増殖&ジムバイク絶好調(2026.01.15)
- 日清カップヌードルが米国で苦戦、価格も中身も中途半端、私は脂質と塩分が多過ぎでパス&やっとマトモなハーフ走(2025.12.24)
- ラクスル社1200億円MBOを任された石原さとみの夫、スーパーエリートと言うより優秀な実務担当者&通勤ジョグ(2025.12.16)
- 昔から推してたイオン系小型食品スーパー「まいばすけっと」、首都圏で激増中&ジムバイクでリハビリ(2025.12.06)
- サッカー三笘薫(英国ブライトン)、浜崎あゆみ「1人公演」(ランスルー)、日中の微妙な話が連続&右太腿リハビリ(2025.12.04)
「数学」カテゴリの記事
- ルービック・キューブみたいな立体図形、適度な難問~海陽中等教育学校2026年度特別給費生入試、算数・問題4の解き方(2026.01.07)
- パズル「絵むすび」36、解き方とコツ、考え方(難易度3、ニコリ作、朝日新聞be、2025年11月29日)(2025.11.30)
- 大阪万博2025、のべ人数でない実際のユニーク入場者数は約1000万人か、愛知万博リピート率・再訪回数から計算(2025.10.14)
- ドラマ『舟を編む』最終回、コロナウイルス図版挿入の数式計算(字数・行数)の意味の解説(1ポイント=0.3514ミリ)(2025.08.21)
- 戦争を何年続けられるか、財政を計算する数式 Xn+X'n+Yn(余力、増税・国債発行、戦費)~『シミュレーション』総力戦研究所(2025.08.18)
「歴史」カテゴリの記事
- 戦争を何年続けられるか、財政を計算する数式 Xn+X'n+Yn(余力、増税・国債発行、戦費)~『シミュレーション』総力戦研究所(2025.08.18)
- 緑内障という病名の由来・起源の一つ、古代ギリシャのヒポクラテス全集「視覚について」は本人の著作でない(NHK『トリセツショー』)(2025.02.22)
- Mrs. GREEN APPLE の曲『コロンブス』のMV炎上、探検家の歴史的評価の変化と、山川出版社の現在の高校教科書『世界史探究』(2024.06.15)
- 「夢のカリフォルニア」への幻想的な道・ルート66、古き良きアメリカの繁栄と哀愁 ~ NHK『映像の世紀バタフライエフェクト』(2024.06.11)
- NHK映像の世紀「奇妙な果実」、歌詞の元の黒人リンチ殺人事件が起きた(弁解にはならない)理由・キッカケ(英語版ウィキペディア)(2024.05.14)


コメント