CEATEC(シーテック)と言っても、ピンと来ない人の方が遥かに多い多いはず。広く一般向けの万博とかディズニーリゾートの類では全くないし、略号の意味も分かりにくい(特にシーの部分)。
ただ、初日の夜と翌日の朝、テレビのNHKニュースではちょっと詳しめに現地レポートしてた。当然、日経新聞系列のテレビ東京とかでも映したはず。
CEATEC: Combined Exhibition of Advanced TEChnologies
直訳すると、最先端テクノロジー総合展示会

要するに、「シー」の部分だけの直訳なら、「最先端総合展示会」ということになる。そこに「テック」が加わった形。
私は名前や大まかな内容を昔から知ってたけど、自分で実体験したのは今年がはじめて。たまたま友人が出展したし、調べてみると、職場つながりと言えなくもない出展も一応、複数あったのだ。みんな、最先端で頑張ってると。
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いい機会だから、お昼休みの時間帯に、会場の幕張メッセを訪問。ここに来たのは、たぶん東京モーターショー2007以来だから、18年ぶりかな?(^^ゞ これもまた、個人的な「20年ぶりシリーズ」の一環とも言える♪
ちなみに隔年開催の東京モーターショーは、2009年から会場が東京ビッグサイトに変更。21年はコロナで中止になった後、23年からは、ジャパン・モビリティ・ショーに改称されてる。
時代の流れとはいえ、モーターショーの代わりにモビリティショーと言われても、あのワクワク感、キラキラのイメージが無い・・・とか感じるようだと、時代遅れ扱いされてしまうと♪
じゃあ、口には出さずに、ブログでこっそりつぶやくだけにしよう(笑)。モータショーには、バブル崩壊後もしばらくの間、きらびやかな華やかさが残ってたのだ。
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さて、東京モーターショーのイメージが強い幕張メッセは、東京ディズニーランドと同じく、千葉県の施設♪ 東京のちょっと東側、ちょっと寂しい辺りにある(個人の感想♪)。
東京と千葉をつなぐJR京葉線の海浜幕張駅に到着すると、意外と乗降客が多くて、珍しく男子用トイレ(小)で並ばされることになった♪ いや、別に我慢できなくもなかったけど、確か駅から幕張メッセまでちょっと距離があったよな・・と思ったのだ。この記憶はほぼ正しかった。
流れに沿って、ちょっと歩きながら客を見渡すと、男だらけ♪ 男女の比率は9対1くらいかと思ってたけど、実際には92%くらいが大人の男性だと思う。会場内に、若い女性はそこそこいるけど、その大半はコンパニオンとスタッフだった。
男の中だと、意外と目立ってたのは学生や大学院生らしきビジター。顔、表情、服装、人数(若いグループが目立つ)、雰囲気、言動の違いで分かる(気がする)。

あらかじめ、「来場事前登録」して、入場証をプリントアウトして持って行くのが基本だけど、現地でも可能。その比率までは不明だけど、現地の手続き場所に列は出来てなかった。私も、現地では、印刷して持って行ったA4の紙を4つ折りにして、現地配布のホルダーに入れただけ。
これで無料で入場できて、おしまい・・ではなかった。実は入場証は、その後もかなり重要だと分かったのは、しばらく後だった。それが無いと、女性コンパニオンが近づいて来てくれないから、ほとんど行く意味がないかも(笑)

ちなみに入り口の直前には、上の写真のようなマップやシーテック賞の展示が大きく並んでた。
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広い会場内には、いくつかの小さめのステージがあって、どこも真面目なプレゼンテーションをやってた。私も1つだけ、友人の会社のものを最前列で静聴。その前に、間違えて別のプレゼンを聞きかけて撤収♪ 人気のあるものだけ、予約が必要ということか。私が見た範囲では、満席のプレゼンは1つも無かった。
話を戻すと、友人は半年前に会った時、私に対して「テンメイは拍手の音が昔から大きい♪」という面白い指摘をしてくれたから、この時も大きめに長く拍手。ビデオ撮影してたのなら、その音と長さだけで気づくかも。ちなみに友人には会えなかったけど、夜の出展者用レセプションには来るというお話だった。なるほど。それが出展者のメリットの1つか。

ステージのプレゼンテーションは真面目な内容だけど、大企業のブースだと時間を空けつつ、ちょっと面白めのデモンストレーションをやってる。上のNTTドコモは律儀に、その細かい時間のスケジュールとお断り(しばらくお待ちください)までドーンと掲示してた。

「2位じゃダメなんですか?!」・・というか、スーパーコンピューターでお馴染みの理化学研究所・計算科学研究センターは、富岳を前面に押し出してたけど、ほとんどパネル掲示のみ。もっとインパクトある展示をした方が、後々の巨額の予算確保にも役立つと思うけど。あの展示なら5位でも良さそう♪ ただ、それでもさすがに来訪客は多かった。知名度は圧倒的。

今回は前面的・全面的にAI関連になってて、説明を読んでもすぐには意味が分からないものが多かったけど、このmuRata(村田製作所、電子部品の大手)のパネルはみんなに親切。「においをデジタル化すると どんな未来が広がるだろう?」。「"カラダの音"で健康管理する事業」。
ここはテレビCMとかも親しみのあるものを前から流してて、やや一般的知名度の低い大企業としては上手くPRしてるなと思ってる。営利企業としては、長期的にやや低迷中かも知れないけど♪ ロームとかと同様か。急成長した後が問題なのだ。
まあ、テンメイほどの低迷(テイメイ)ではない(笑)。自虐か!
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今回の「テンメイ賞」は、10年前の撤退までDVDのイメージが強かった企業、太陽誘電。一番フツーに(平成的に♪)美人コンパニオンをブース前に展開して、積極的にアピールしてた。お嬢様っぽい清楚な制服ワンピースで、令和では目立つPR。
私も、強引と言っていいくらい積極的にブースに勧誘されて、何か受け取ったか、ブースに入ろうとすると、コンパニオンが思い切り私の身体に密着♪ エッ?!と驚いたら、「QRコード撮らせてください!」(笑)。私はハイとか承諾の返事をしてないけど、今さら嫌ですとは言えない。

ここだけでなく、3ヶ所くらいのブースで、首からぶら下げてる入場証のQRコードを写された。女の子たちがみんな、必死にやってるように見えたのは、ノルマ(例えば20人)とか、歩合(例えば1人1000円)があるということか? あるいは、単に機器(またはスマホアプリ)の操作に慣れてないからか。
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1台で30800円(税込)、追加1台22000円(同)の特殊な専用QRリーダーを利用。これを使うか、少し割安になるスマホアプリを使うか、どちらかでないとQRコードは読み取れない。
私が自分でiPadでやってみたら、無意味なサイトに誘導されてしまって、何の情報も読み取れなかった。契約した企業は、それだけでもマーケティングに気合が入ってるということ。
で、読み取るのは、「名刺情報」と呼ばれるデータ・セットで、氏名・勤務先・所属部署・役職・住所・電話番号・E-mailアドレス。他に、入場証には「グループ」というものも書かれてるから、メモされてる可能性がある。結構な情報を与えてしまったことになる。今のところ何事もないけど、来年以降は相手のブースをこちらで制限すべきかも。
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太陽誘電に栄えあるテンメイ賞を授賞したのは、上の自転車式発電も面白かったから♪ ローラー台に自転車を乗せて、ハンドルを固定。私は「本気で漕いでいいですか?」と確認した後、全力で回したけど、かなり重かった。
発電量は確か、0.72Wh(ワットアワー)。LEDライトが数分、点灯できる程度で、昔の記事にも書いたけど、自転車式の発電効率は良くない。たかが自転車用ライトを照らせる程度。
そういえば、太陽誘電のこのエネルギー再生システム「FEREMO」(フェリモ)については、前にこのブログでも書いてた。シーテックでアピールするほど、気合が入ってたのか。
Future Energy REcycling system for MObility。車用の未来型エネルギー再生システム。これは、足でペダルを回す力の利用ではなくて、ブレーキのエネルギーや、ペダルを止めてる時の運動エネルギーの一部をバッテリーに回収・再利用する仕組み。物理理論的に可能でも、経済的に見合う装置なのかは未確認。
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学生や若者向けのゲーム感覚の展示で目立ってたのは、半導体産業人生ゲーム。次々と若者が吸い寄せられる中(笑)、私はちょっと違和感を覚えてた。何かが変だ。
後で写真をじっくり見て、仕組みを見破った。そう。最初のルーレットで何の数字を当てようが、その後の進み方は同じなのだ(笑)。最初に1が出たら、そのコマには「9マス進む」と書いてある。2が出たら、そのコマには「8マス進む」と書いてある。要するに、全員必ず、すぐに10マス先に進むことになる♪
若者を引っ掛ける大人のカラクリを見事に見破った私は、シーテック・アワードの候補だろう(個人の感想)。

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なお、見た目がキレイで、ちょっと東京モーターショーっぽいイメージもあったのは、上のTDK。NHK『魔改造の夜』出場の展示は無し♪
NHKニュースで大きめに扱われてた、富士通のゴルフ・スイング修正AIは、私が行った時にはデモンストレーションしてなかったけど、周囲には人だかりが出来てた。あの会場の客層に合ってると♪

会場に休憩場所とか座る場所が少ないとかいう情報もネットで見かけてたけど、少なくとも今年に関しては間違い。無料で座れる場所は沢山あって、別に満席にはなってなかった。ノートPCを開いてる男性が恐ろしく多かったのが、分かりやすい光景。

食事も、別に並ばされるほどの混雑ではないし、座る場所があるから、駅前のコンビニで何か買ってくればいいだけ。私はそもそも体調不良が続いたから、何も飲み食いせず。ずっと歩き続けてた。

海浜幕張駅を次に見るのは、いつになるかね?♪ シーテックにはまた来年か再来年とか、見学に行ってみようと思った。今度はしっかり予習して、スタッフを質問攻めにして困らせよう。あと、入場証のQRコードをアピールして、コンパニオンを引きつけるとか(笑)
それでは今日はこの辺で。。☆彡
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