デジタル画像処理、色変換・ハメ込み合成と、NOT・AND・OR演算~ 2026年共通テスト・情報 I ・第2問B
共通テスト(旧・センター試験)の情報系の問題は、いつも面白い。他の科目も含めて、問題文が長過ぎる欠点はあるけど、受験生ではない者としては純粋に楽しめる。
今年は、デジタル画像の処理(色の変換、2枚のはめ込み合成)に注目して、簡単に解説、感想も付けてみよう。情報 I ・第2問・B。問題は、河合塾HPを経由して、大学入試センターから部分的に縮小引用させて頂いた。
☆ ☆ ☆




(問1) OR演算だと、0と0の時だけ0で、他は1になる。
よって、1111と1010なら、1111だから、コの答は選択肢7。
0000と0110なら、0110だから、サの答は選択肢3。
つまり、OR演算だと、白(1111)と合わせると何でも白になるし、黒(0000)と合わせると何でも元の色のままになる。
これは日常的なイメージ(白は他の色に染まって、黒は黒っぽくしてしまう)と逆なので、考えにくい。
一方、AND演算だと、白と合わせると何でも元の色のままになって、黒と合わせると何でも黒になる。こちらは日常的なイメージの通りだから、考えやすい。
☆ ☆ ☆

(問2) 「ある演算」においては、白と黒を合わせると黒になっている。つまり、1と0なら、0になる。よって、AND演算だから、シの答は選択肢0。


(問3) 図9の「一色でない背景」(熊以外)は、白っぽい点が多数ある領域だから、答はヒストグラムの右側で、選択肢2。
このような決め方だと、背景における黒い点が除かれてしまうし、キャラクターの白い点が含まれてしまう。そうした疑問が湧いたから、最新AI(ChatGPT5.2)にたずねると、その通りとのこと♪ そもそも今現在、背景の領域の指定は、そんな風には行われてない。境界線のつながりを見るとか、機械学習から判断するとか。
ただ、出題の流れに自然に乗っていけば、確かに選択肢2だろうなとは思いつく。高校教育の標準レベルで原理的な話をしてるのだから、あまり細かい事は考えずに素直に解くのが受験テクニック。
☆ ☆ ☆




(問4) まず、図13の左上の手順。AND演算だから、黒い熊と合わせた部分は黒くなり、白い背景と合わせると元のままになる。よってセの答は、黒い熊と白い背景の画像、すなわち選択肢3。
次に、図13の右上の手順。まずソは、セをNOT演算したものだから、白と黒が反転した画像。つまり、白い熊と黒い背景の画像だから、ソの答は選択肢5。
さらに、タを飛ばして、先に図13の下側の手順を見る。OR演算によって、黒い熊が普通の熊になって、背景はそのままだから、チの画像は、普通の熊と黒い背景のはず。よって、チの答は選択肢0。
最後に、図13の右上の手順に戻ると、背景も熊も、白と黒を合わせて黒になっている。つまり、AND演算だから、タの答は選択肢0。
☆ ☆ ☆
問題文も長いし、図も多数入ってるのに、配点は合計15点にすぎない。時間配分だと、9分。全体の試験時間を増やすのは難しいから、そろそろ問題の量を減らすべきだと思う。
数十万人の受験生全員に、大量に学ばせて大量に解かせようとするのが、根本的な間違いであり不幸なのだ。それは「共通」テストではなく、「特別」テストの発想。
単なるスピードの勝負なら、既に天才児でもAIに全くかなわない時代。客観的に思考力を測って比較したいのなら、じっくり考えた時の能力を見るべきだろう。それなら、わりと普通の受験生でもAIと互角にはなる。
☆ ☆ ☆
一方、客観的な思考力は既にAIに任せて、人間は別のものを重視すべきだという考えもある。ただ、そちらの方向に向かうのはまだしばらく無理だろう。少なくとも20年。数十年レベルの時間はかかるだろうし、それでも意見がまとまらないかも。
人間の思考力とは何であって、どう調べるべきなのか、どうあるべきなのか。AI革命は、人間の受験や教育にも巨大な影響をもたらしつつある。ともあれ、今日はそろそろこの辺で。。☆彡
(計 1649字)
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