3人と4人のリーグ戦の関係、優勝決定の抽選つき~ 2026年共通テスト・数学 Ⅰ A・第4問(場合の数、確率)の解き方
2026年(令和8年度)共通テスト・数学 I Aは、去年よりやや難化ということで、公式の中間集計における全体の平均点は50.58点。いつも指摘してることだけど、生徒の学力の問題はさておき、全体の問題の量が多過ぎて時間60分では足りないと思う。
ただし、それは全て完全に解くとか、高得点を狙う場合のこと。もし、半分の50点くらいでいいと考えるのなら、別の話になる。第4問(20点)の場合の数と確率も、わずか12分くらいの配分時間で完答しようと思うと大変だけど、半分の10点くらいなら難しくはない。実際、前半の10点分(サまで)、あるいは13点分(セまで)は簡単。
ただ、後半または終盤の問いは、試験場の短い時間で正確に処理するのは大変だろう。特に、単なるリーグ戦ではなく最後の抽選まで考えるので、うっかりミスが増えるし、3チームの話を4チームの話に使うことは簡単ではない。
問題はいつものように、予備校HPを経由して、大学入試センターから部分的に縮小引用させて頂いた。
☆ ☆ ☆




☆ ☆ ☆
(1)( ⅰ ) Aが2勝0敗の確率は、(2/3)×(2/3)=4/9 ・・・ア、イの答
( ⅱ ) Aが1勝1敗の確率は、(2/3)×(1/3)=2/9
BがCに勝つ確率は、1/2
よって、問いの対戦結果になる確率は、(2/9)×(1/2)=1/9 ・・・ウ・エの答
さらに、Aが抽選で選ばれる確率が1/3だから、
その対戦結果でAが優勝する確率は、(1/9)×(1/3) ・・・オ、カの答
つまり、1/27。AがCに勝つ場合も考えると、求める答はその2倍で、2/27 ・・・キ、ク、ケの答
☆ ☆ ☆


(2)( ⅰ ) Dが全敗する確率は、Aに負けて、BとCにも負ける場合だから、
(2/3)×(1/2)×(1/2)=1/6 ・・・コ、サの答
Dが全敗して、Aが2勝1敗で優勝する場合、AはB、Cとの間で1勝1敗だから、
(1)( ⅱ ) 最後の答の確率2/27を用いて、
(1/6)×(2/27)=1/81
Bが全敗の場合、Cが全敗の場合も同様だから、
全敗する人がいて、Aが2勝1敗で優勝する確率は、3×(1/81)=1/27 ・・・シ、ス、セの答
☆ ☆ ☆



( ⅱ ) 全敗する人がいない場合で、AがBに負け、CとDに勝ち、優勝するときの対戦結果は、下図の4通り。 ・・・ソの答




また、AがBに負け、CとDに勝つ確率は、(1/3)×(2/3)×(2/3)=4/27
そのときの対戦結果は、残りの3試合の勝ち負け(2通り)で決まるから、全部で2×2×2=8通り。
その内の4通りが題意をみたす場合で、どれも確率は同じ。
さらに、抽選でAが優勝する確率は1/2。
したがって、AがCやDに負ける場合も考え合わせると、
∴ (求める確率)=3×(4/27)×(4/8)×(1/2)=1/9 ・・・タ、チの答
結局、Aが2勝1敗で優勝する確率は
(全敗する人がいる時の確率)+(全敗する人がいない時の確率)
=(1/27)+(1/9)
=4/27
それとは別に、Aが3勝0敗で優勝する確率は、(2/3)×(2/3)×(2/3)=8/27
よって、 (Aが優勝する確率)=4/27+8/27=4/9 ・・・ツ、テの答
最後に、(1)で求めた、3人のリーグ戦でAが優勝する確率は、
(4/9)+(2/27)=14/27
したがって、4人のリーグ戦でAが優勝する確率は、3人の場合の確率と比べて小さい。 ・・・ヌの答は0
その差は、 (14/27)-(4/9)=2/27 ・・・ト、ナ、ニの答
☆ ☆ ☆
補足と感想も少しだけ書き添えとこう。
(2)の全体の構造を樹形図(ツリー)で表すと、こうなる。

3段階の場合分けを誘導した上で、最後に全体をまとめさせる問題は、旧センター試験や共通テストだとあまり見かけない気がする。共通テストの数学 I Aの対策を考える際の1つの目安になるかも知れない。4段階の場合分けの誘導は複雑すぎて、さすがにやらないと思う。
ちなみに上図で、全敗がいる場合の確率と、全敗がいなくてAが・・・に負ける場合の確率は、どちらも1/27。
この値がなぜ一致するのか、上手い考え方を探してるけど、なかなか分からない。今だとすぐAIに聞きたくなるけど、もう少し我慢してみよう♪
☆ ☆ ☆
なお、4人リーグで全敗がいる場合、3人リーグと似た話になるのは、普通に考えてもいいし、下図(Dが全敗の時)を見ればイメージ的にほぼ明らか。後は、赤枠の中での3人リーグになる。

それでは今日はこの辺で。。☆彡
(計 1866字)
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