藤井三冠が豊島竜王に逆転勝利、自玉の頭から攻める最善手の連続技、4五歩&3五歩~竜王戦・第1局(2021年)

藤井聡太三冠が四冠に挑む、注目の竜王戦・七番勝負。まだ第1局だから、Abema動画はチラ見だけにするつもりだったけど、終盤は本気で見てしまった。

  

流石は天才少年、難しい将棋で見事に逆転勝利。天敵だった豊島将之竜王との対戦成績も、これで9勝9敗のタイ。6連敗から追いついてしまった。もし竜王まで獲得すると、完全に棋界の頂点に到達する。まだ19歳、恐るべき才能。。

  

最近は、YouTubeや個人サイトに対抗するためか、公式サイト(棋譜+ブログ)が非常に充実した内容になってるから、ブロガーとしてはなるべく違う内容の記事を書く必要がある。

  

例えば、会場の渋谷セルリアンタワーと渋谷駅の関係をハッキリさせるGoogle Earth画像を挿入するとか。渋谷駅・南口を知ってる人なら、あぁ、あそこかとすぐ分かるだろう。スクランブル交差点もハッキリ分かる。

 

211010b

   

似た写真は公式サイトにもあるけど、断片的になってて位置関係が分かりにくいのだ。ちなみに左右に伸びてる幹線道路は、私も何十回も自転車で走っててメジャーな「246」だ。国道246号線。

   

   

     ☆     ☆     ☆

211010c

  

歩を5枚振って、表と裏の枚数で先手・後手を決める、振り駒。公式ブログより。豊島竜王の歩を振ったのは、スポンサーの野村ホールディングスの寺口・副社長。裏(と金)が4枚出て、相手の藤井三冠(王位・叡王・棋聖)が先手。

       

211010d

   

戦型は予想通り、また相掛かり。といっても、かなり早い段階(上図の24手目、後手6二金)から前例のない対局になってるらしい。まだまだ人間にとっては未知のゲーム。AIでさえ、最終的な結論までは出てない。

          

211010e

   

初日の藤井三冠のおやつが話題になってた♪ サバラン・オランジュという言葉や写真は既にネットに溢れてるけど、フランス語の綴り(savarin orange)を入れるとライバルが急減する。パンのブリオッシュをもとにしたお菓子・サヴァラン(人名)のオレンジ版。と言っても、パンにもオレンジにも見えない♪

       

211010f

    

その初日の3時のおやつの頃、上の局面になったらしい。38手目、後手の3五歩が鋭い手。同歩と取ると6五桂から中央を攻められて、3六角の筋もあるから、藤井は3五飛。この辺りでもう、藤井は苦しいと思ってたとのこと。ただし、歩2枚、駒得になってる。

   

   

      ☆     ☆     ☆

211010g

   

私が見始めたのは2日目(21年10月9日)の午後。13時半くらいで、後手(向こう側)の豊島が有利になってたけど、まだ先は長くて分からない。既に、飛車と角の交換で、藤井は角2枚、豊島は飛車2枚。

       

211010h

   

左辺で桂馬の交換になって、後手の4四桂が急所に効いてる。上図の8八歩成に対して、先手の藤井は同銀! 7八飛に対して、4七玉。私はこの辺は見てなかったけど、見てたら、もう藤井の負けかな・・と思ってたはず。

  

ところが、7七飛成、同銀、8九飛成で、既にAIの形勢判断は逆転。藤井も、次の79手目、7一飛で攻め合いに持ち込めたと思ったらしい(局後のインタビューでの感想)。

       

211010i

   

上図は、先手有利の局面にはなかなか見えないけど、5三の地点を狙う攻めが厳しいらしい。桂打ちもあるし、直ちに5三角成という急襲の狙いもある。同玉なら5一飛成。

    

    

      ☆     ☆     ☆

211010j

    

香車を取り合った後、先手の7九香がちょっと盛り上がってた。攻めると共に、相手の竜の横利きも止める、攻守の好手♪ 解説の飯島栄治・八段の予想が当たって喜んでたのはいいとして、AIは7七香でも同じか、少し上だと判断してた。

   

聞き手の本田小百合・女流三段も認めてたけど、人間にとっては、7七香より7九香の方が良い手に見える。ただ、AIは機械的にあらゆる変化を超高速で読むから、たぶん、少し後で7九竜と香車を取る手が生じるのを気にしたんだと思う。

   

211010kc

    

その後、豊島にほんの1瞬だけ逆転のチャンスが来た。というか、AIの形勢判断は少し豊島有利になった。上図の右側の折れ線グラフが、右端で一瞬だけ下向きになってる。

    

上の先手・93手目、7九歩がAI的には悪手らしい。再び、竜の横利きを止めた実戦的な手だけど、緩手、ゆるい手ということか。

   

上図では、後手は8一歩(同龍なら9七馬)か、9七馬で良かったらしい。ところが豊島は4二玉と早逃げして、また形勢を損ねてしまった。まあでも、人間的にはよく分かる。難しい局面で、相手が1手、守ったから、自分も1手、守ったと。

       

   

     ☆     ☆     ☆

211010lc

    

そして、解説陣も唸ってたし、私も感心したのは、上の99手目、先手・藤井の4五歩。AIも最善手に挙げてたけど、わざわざ自分の玉の守りをガラガラにして、相手の桂馬を呼び込んでまで、相手の玉頭に攻め込む危ない手。よほどの読みと勇気・胆力が無いと指せない。

   

豊島が3六桂と飛ぶと、藤井は101手目、3五歩。上手い! 強い☆ これまたAIの最善手と一致。相手玉を攻めつつ、相手の香車打ちも防止。遅いようで、かなり速い攻めでもある。次に3四歩と取り込むと、5一銀からの即詰みを予期させる「詰めよ」になるのだ。

   

結局、豊島は3三玉と早逃げしたけど、7五金、8三馬、8四歩、7二馬、3四歩、同玉、4一龍で、ほぼ藤井の勝利が決定。藤井本人は、さらに3三桂、3六玉と進んだ所で勝てると思ったとか語ってたけど、そんな事はないと思う♪ どこまでも控えめ、謙虚な天才児だからこそ、ファンが多くてアンチが少ないのだ。

                   

211010mc

   

最後は、123手目、先手・藤井の3四桂打を見て、豊島が投了。それより少し前から、どこで投げるか迷ってる感じにも見えた。10手くらい前で投げてても不思議はないけど、大盤解説もあるし、サービスしたわけか。

   

というわけで、藤井三冠は四冠に向けて好スタートを切ることに成功。第2局は10月22日・23日、京都の仁和寺にて。

  

なお、今週は計17096字で終了。ノーベル賞記事が長かったから、大幅に制限オーバーとなってしまった。ではまた来週。。☆彡

    

        (計 2419字)

| | | コメント (0)

天才・藤井聡太王位・叡王・棋聖、最年少19歳で将棋タイトル三冠達成☆~叡王戦・最終第5局

やはり、この天才少年・藤井聡太だけ、ブログで特別扱いして来たのは正解だった♪ 最年少、19歳1ヶ月ちょっとで三冠達成!

  

これまでの最年少三冠記録は、1993年に達成した羽生善治の22歳3ヶ月だから、大幅な更新。まだ高校卒業・・ではなく中退から1年も経ってない。卒業間際の高校を自分から中退するというのも、飛び抜けた偉業♪

   

インタビューとかだと、あくまで控えめで謙虚な姿勢を示し続けてるし、対局終了直後の頭の下げ方も非常に低いけど、遥か上しか見てないだろう。自分がどこまで強くなれるか。彼にとっては、全タイトル8冠制覇も単なる通過点に過ぎないはず。

   

  

     ☆     ☆     ☆

こうなるともう、出来れば最新・最強のAIに勝って欲しい♪ 2017年5月に、当時の名人・佐藤天彦が電王戦で人工知能に連敗して以降、人間はAIに頭が上がらなくなってしまってる。

   

Abema動画でも、常にAIが示す最善手が画面に映されてる。まるで、棋士を「採点」するための「正解」みたいに。

     

この淋しい状況を逆転できる可能性が少しでもあるのは、彼しかいない。AIに挑戦するなら、ここ数年が最後のチャンスだろう。いずれAIは、最終的な「答」とか「正解」を求めて、すべての手順を記憶してしまうだろうから。。

   

    

     ☆     ☆     ☆

では、2021年9月13日の叡王戦・最終第5局を振り返って、解説をまじえた感想を書いてみよう。まずは緩いコネタから♪

   

210915a

   

叡王獲得後の記者会見で、ペコちゃんの巨大なぬいぐるみを渡されたのはサプライズだったようで、マスク姿の藤井三冠も明らかに笑ってた。

   

正直、これをもらっても置き場や処理に困るだろうけど、今期(第6期)から不二家がスポンサーになってるから、この程度は当然だろう。

  

210915k

    

不二家は、CMでも藤井三冠を起用したくらいだから、よほど将棋に理解があるということか。まあ、フジイとフジヤは、音も似てるし♪ 上は叡王戦限定のペコちゃんお菓子BOX♪ 可愛くて、いいね。不二家の特設サイトより。

   

あるいは、ビジネスとして冷静に、巨額の投資に値すると判断したとか。実際、後ろのパネルには投資関連会社の名前が2つ並んでる。ひふみ投信とSBI証券。

   

まあ、圧倒的に優れた知性の象徴でもある。投資の世界でもAIが優勢らしいけど、もちろん、まだAIだけでは仕事にならない。30年後ならともかく。

   

   

     ☆     ☆     ☆

では、対局内容。私がアベマ動画をチラ見し始めたのは、終局近くの18時頃だから、公式の棋譜サイトを参照。

   

210915b

   

先手・藤井vs後手・豊島将之叡王・竜王。互いに居飛車の相掛かりの戦型から、豊島が新しい局面に誘い込んだ。指し手が非常に早いので、おそらく研究して来た手順。

   

上図で、後手の豊島は、普通は守りの駒の左銀を4三から5四に進めた。2枚の銀と飛車で左側を攻撃する狙いで、人間的には後手の守りが薄くなるから少し疑問も感じるけど、AI的には普通の選択肢の1つらしい。まだ形勢判断の差はハッキリとはついてない。

  

どうして銀を2枚使うかというと、先手の飛車が2五に浮いてることも関係してる。後手は、銀1枚だけだと、普通の7五銀の「棒銀」攻めが出来ないのだ。かと言って、3三桂で飛車を追い払うと、自分の角の通り道をふさいでしまう。

   

先手の藤井は、飛車を2九に引いて、後手の攻めに身構える。6五銀、7七金、7五歩、同歩、同銀に、藤井は9七角と強気の応戦。見覚えのない、独特の力将棋になって来た。2人とも、短い持ち時間(4時間)を使って考え始めてる。

   

   

     ☆     ☆     ☆

210915c

   

上図は、藤井の9七角に豊島が6四銀と下がった局面。ここで下がるようでは、ちょっと辛い。局後の感想戦では当然、8六歩の変化にも触れられた。同金、同銀、同角、4五歩、同桂、9九角成。

  

藤井にとっても「やられたら嫌なんですけど」、豊島は自信が無かったらしくて、ジッと我慢。この辺りではもう、AI的に少し差がついてる。その後の形勢判断の折れ線グラフを見ると、序盤まで遡って分かるのだ。

   

ちなみに、ここで昼食休憩。2人とも、ウナギが有名な渋谷・松川に注文してるけど、藤井は海老天重(2500円)。去年、初めてのタイトル獲得になった棋聖戦の第2局でも食べた縁起物らしい♪ 勝負メシ、将棋メシ。公式ブログより。

    

210915f

  

豊島は、うな重・桜(4000円)。夜のNHKニュースウォッチ9では、店主が藤井の選択に驚きつつ、本当はうなぎの方に勝って欲しいんですけど♪、とか微笑んでた。

 

210915d

   

その後の攻め合いの中で、また豊島の銀2枚が迫って来た時、藤井は5六の腰掛け銀を6七に引いて構えた。最近見なくなってる矢倉囲いの金と銀を3枚とも逆にした珍しい構え。ここではまだ、先手の飛車が7筋や8筋に回って来る筋もある。

  

ちなみにここではもう、3時のおやつも終了。藤井は不二家のプレミアム・ミルキー・バターサンド。私が好きな、北海道・六花亭のマルセイバターサンドに似た感じ・・とだけ書いとこうか♪ お皿もペコちゃんの柄。豊島は国産フルーツロール。

  

210915g

   

   

     ☆     ☆     ☆

210915e

   

私が動画のチラ見を始めたのは、上の局面(88手)。中盤から終盤に向かう辺りで、既に75%vs25%で先手の藤井が優勢になってるけど、人間的にはまだまだ逆転の余地がある。どちらも飛車が使えない状況だし、持ち駒も歩のみ。

   

210915h

   

先手は右辺で飛車を金と交換してるけど、左の金が4五歩から攻め込んで、上図(101手)ではもう勝ちと言っていい。持ち駒が金2枚に歩が5枚。角も4四や5五に飛び出せるし、4五桂もある。そして実は、AIも気付いてない他の攻めゴマも用意されてた。

   

210915i

  

上の103手目、9七桂は、AIの候補手だと4番目くらいの手で、指した瞬間は一気に互角くらいの形勢判断になってた。しかしすぐ、40%vs60%くらいまで回復。左の銀を取ると、攻めゴマにして、後手玉を詰ますことが可能になるのだ。

  

直前にAIが最善手として示してたのは、4四角(など)。ちなみに、AIの判断は秒単位で刻々と変化するから、本当はどれがAI的な最善手かという話は非常に複雑になる。同じ1つのプログラムでもそうだし、プログラムが複数ならさらに複雑。

   

   

      ☆     ☆     ☆

そもそも既に両者1分将棋だから、考える時間はほとんど無い。豊島も最善手の5六歩は指せず、悪手らしい3六歩を指してしまった。その後の形勢判断はもう大差になって、まもなく即詰み。

   

210915j

   

111手、先手の6一銀を見て、後手の豊島が頭を下げた。投了図以下、8二玉、7一角成、9二玉、8二金で、バラして飛車を取って、6二飛とか打てば詰み。

    

いつの間にかAbemaのデータ表示が詳しくなってて、BEST率というものも出てた。たぶん、その瞬間にAIが最善手としてた手を差した率のことで、序盤はあまり意味がないけど、中盤は63%vs56%、終盤は61%vs50%。中終盤の藤井の強さが数字に表れてた。

   

   

     ☆     ☆     ☆

さあ、これで次は、名人戦と並ぶ最高峰のタイトル、竜王戦で4冠への挑戦! 相手はまた豊島で、どうも今年は調子が悪いみたいだし、既に藤井との対戦成績も9勝8敗まで追いつかれてるから、藤井有利だと思う。

  

4冠になれば、棋界の席次も渡辺明3冠を抜いて、トップに躍り出る♪ 竜王戦・第1局は10月8日・9日の予定。今からワクワクしつつ、ではまた明日。。☆彡

    

        (計 2976字)

| | | コメント (0)

藤井二冠、棋聖戦に続いてタイトル防衛、天敵の豊島竜王に完勝~王位戦・第5局(2021年)

東京五輪とコロナ爆発に気を取られてる内に、将棋のダブル・タイトル戦が1つ終了してしまった。そろそろ王位戦の最終局だよな・・とは思ってたけど、21年8月26日の朝、新聞を開くといきなりタイトル防衛の記事 (^^ゞ

   

推理小説の表紙を開いた途端に、真犯人の名前が書かれてたみたいなものか♪ まあでも、最初から答が分かってても、プロセスに意味があるのだ・・と自分を慰めつつ、棋譜をチェック。

  

人生も最初から、最終的な答が分かってるようなものかも知れないけど、途中も結構面白かったりする。最終的な答が実は予想外に良いものではないか・・と思うのも個人の自由。天国や極楽に行けるとか、脳や心だけ生き残れるとか。。♪

    

    

     ☆     ☆     ☆

210827h

    

王位戦・第2局以来の将棋記事も、まったく予想外の写真からスタート♪ 今回の会場、徳島県徳島市の「渭水苑」(いすいえん)。

  

読みにくい漢字だけど、渭水とは中国の川の名前で、黄河の支流の1つ。「胃液」とは関係なし♪ 渭水苑による説明としては、水のように人が集まって憩い栄える都、とかいう意味らしい。

  

もともと料亭だけど、現在はウェディング・結婚式場としてアピール。そこで、いきなり披露宴の写真をお借りして来た。つい先日、コロナで中止になった結婚式の費用で訴訟合戦になってるとかいうニュースを読んだばかりだったし。

  

こうゆう華やかな式をマスク無しで挙げれるカップルは、ここ1年半、日本だとほとんど無いんだろうね。海外だと結構、フツーにやってそう♪ クラスターにも負けず、感染・重症・死亡リスクにも負けず。

        

210827f

  

対局場も庭園ももちろん立派。公式ブログより。ちなみに徳島というと瀬戸内海のそばだから、私の田舎「かも」♪ ごく一部では、テンメイ愛媛県出身説も信じられてるらしい(笑)。このブログでは、瀬戸内海のすぐそばとしか書いてないはずだけど。

    

そう言えば、徳島出身なのはお友達のNちゃんか(実名イニシャル♪)。そんな事より、鉄火丼の御膳が美味しそう! 2日目の昼食、対局者2人ともこのメニュー。さすがは高級料亭、器にも味がある。

  

210827g

   

      

     ☆     ☆     ☆

ウチは将棋専門ブログではないので、軽いおしゃべりをトッピングした所で、それでは王位戦・第5局の感想。藤井聡太vs天敵・豊島将之竜王。先月、藤井の防衛で終わった棋聖戦(vs渡辺明名人)に続いて、将棋界の頂上決戦だ。

  

私は日にちを忘れてたくらいだから、動画とか見てないけど、解説付きの棋譜が公式サイトで公開されてるから、将棋ファンとしては有難い。ただ、将棋記事も書くブロガーとしては、圧倒的な最強ライバルがいることになるから、必ずしも嬉しくはない (^^ゞ

    

210827a

  

戦型はごく普通で、居飛車同士の相掛かり。ただ、序盤の上図では既にかなり珍しい局面らしい。先手・藤井聡太の23手目、7四飛。確かに、私も見覚えがないし、自分が指した覚えもない。歩を取って駒得するのなら、普通は3四飛の横歩取り。

     

210827b

  

後手の飛車が8二に引いた直後、上図の7六歩で「データベースの前例がなくなった」とのこと。データ化されてないアマチュアでも少ないと思う。8六歩と打たれるのが気になるし、飛車の位置も中途半端だから。

   

  

     ☆     ☆     ☆

ただ、どうも藤井にとっては研究手順のようで、珍しい展開なのに、ここまで持ち時間は6分しか使用してない。後手の豊島は、6四銀と上がって2五飛と追い払った後、8六歩と垂らす。

    

210827c

   

AIの形勢判断は見てないけど、ひょっとするとこの時点でもう先手有利か優勢なのかも。後手は8六歩の代わりに3四歩とするのが自然だけど、豊島としては、その歩をまた飛車に取られてしまう手順が嫌だったらしい。

   

先手・藤井は、8四歩、同飛、6六角として、角を逃がしつつ相手の飛車に当てる。後手・豊島は7五歩で、局面がますます複雑になって来た。8八銀、3四歩、8五歩に、後手は8二飛と引くハメになる。8五同飛だと、角交換から7四角と打たれてしまうから。

   

7五歩、5二金と進んだ後、次の7四歩に藤井は2時間01分(=121分)の大長考。これだけでも過去最長らしいのに、昼食休憩も挟んでるから、全体だと3時間の大長考になる。味のいい手だから、すぐ指してもいいと思うけど、神は別次元ということか♪

   

   

      ☆     ☆     ☆

その後しばらく、お互いに陣形を整えた後、藤井が8八歩と渋く受けたのに対して、豊島は7五銀。これが直接の敗因だった。

   

210827d

      

その悪手を呼び込んだ形の藤井の直前の手、8八歩は、最善手かどうか分からないけど、非常に渋い。フツーはそんな凹まされた形の歩は打ちたくないはず。攻め将棋のウチの父親なら絶対打たない♪

  

とにかく、7五銀には先手・9七桂と激しく応戦。ここで6六銀、8五桂と大駒を取り合うと、後手が不利だから、豊島は何と8四飛と下がった。当然、藤井は7五角で銀をタダ取り。

   

この後、豊島は9筋の桂馬を目標に端攻めして来るけど、もう大差でどうしようもない。おまけに、9筋をあまり攻めると、先手の飛車が2九から9九に回って強烈に反撃して来るから、やぶ蛇になってしまう。

     

210827e

   

結局、上図の7七同香で後手・豊島は投了。まだ七十七手の短手数だけど、上図ではもう大差で、アマチュアでも逆転は難しいはず。後手は3二金がジャマな壁になってるのも痛い。

  

投了図以降は、もし後手が9三歩と受けたら、先手は9九飛とか。二丁飛車で左から攻めれば、後手の玉はもたないし、先手陣はまったく安泰。

  

最後は大差になったけど、序盤から中盤にかけては見ごたえのある戦いで、刺激的だった。さあ、これで次は藤井二冠が三冠になるかどうか。同じ相手である豊島に挑む叡王戦・最終第5局は9月13日。月曜だけど、仕事中に動画のチラ見くらいするかも♪ それでは今日はこの辺で。。☆彡

    

        (計 2358字)

| | | コメント (0)

藤井二冠、豊島竜王に終盤で逆転勝ち、対戦成績はやっと2勝7敗~王位戦・第2局(2021年)

やっと勝ったか。。 仕事にあおられつつ、abema動画でチラ見してた藤井聡太・王位(二冠)vs豊島竜王の王位戦・第2局。

    

対局後のニュース報道のほとんどは、王位戦が1勝1敗のタイになったと強調してるけど、私はタイトル戦より、通算の対戦成績の方が気になってた。

   

   

     ☆     ☆     ☆

また負けてたら、天才・藤井が1勝8敗! 勝率が1割に落ち込んでたから。実際、2日制の対局の初日は、AI形勢判断だと藤井が不利とされたまま終わってた(下図、41手目、先手6五歩)。角換わりの早繰り銀、先手後手同型からの変化。

        

210713a

    

私が見ても、ちょっと先手の豊島が指しやすいと思う。角が手駒だし、右の銀の働きが違うし。 後手・藤井の角が攻撃目標にもなってる。

      

210715b

  

初日はほとんど見てないけど、室谷由紀・女流三段が印象に残った。あっ、一発で漢字変換できるのか! マイクロソフトの技術者にも人気だと♪ 三段だから、将棋も強いわけね。

  

ちょっと、いい女風にも見えるのに、喋るとペラペラ、大阪のおばちゃん♪ コラッ! いや、大阪のおばちゃんを実際に見たことはないけど(笑)。上沼恵美子みたいなのが大勢、喋りまくってる街じゃないの? 偏見か!

        

   

      ☆     ☆     ☆  

210715c

   

で、2日目の開始。上図は公式棋譜サイトより。私は夕方まで見てなかったけど、藤井の封じ手は6五同角。AI的には-2%とかで、最善手は7六歩の攻め合いになってた。藤井というと鋭い手のイメージが強いけど、無難な手も結構、選択してる。

       

210715d

   

2日目の解説の聞き手には、地味に可愛いお嬢様系の中村桃子・女流初段が登場。今回は、クルッと向きを変える仕草が無かったから、個人的には-20%と判断(笑)。豊川孝弘・七段のダジャレ連発の受け流し方も巧み♪

   

既に決着が知れ渡ってることだし、ここでAI形勢判断の推移グラフを見てみよう。終盤まではずっと先手の豊島がリード。ところが、ガクッと2回大きく下がって逆転。最後の方はもう、ずっと底這い。AI的には(ほぼ)豊島の玉の詰みまで読み切ってた。

       

210715g

   

  

     ☆     ☆     ☆

2日目に私がチラ見した局面は、夕方の下図あたり。あんまし進んでないようにも見えるけど、激しい中盤戦で、すぐに終盤に入りそうな所。65手目、先手・豊島が5五銀とぶつけてる。まだ豊島が、64%vs36%で有利(AI的には)。

  

210715e

  

ここでAIが示してる後手の手順は、8七歩成、5四銀の後、7七歩成!。金より桂馬を取って、その桂馬で金を攻めるの? その感覚はよく分からない (^^ゞ 実際の藤井はやっぱり人間ってことで、7八とで金を取ってた。これなら、よく分かる。   

   

210715f

    

さて、逆転への最初のポイントが、上図。72手目、後手が8七飛成と突入。ここで先手の豊島は、9一角成で香車を取るのが最善だったらしい。その場合は、藤井は7八金がベストとのこと。

   

ところが実際には、先手は上図で3四歩、5四歩、3三歩成、同銀とした後、5九玉と早逃げ。すると後手の藤井は、最善手らしい9九金!

    

エッ、そっち行くの? 取った香車が後で働くとかいう話だけど、金の働きが無くなってしまうし、それなら上図で9一角成とされても9九金じゃないのかね? どうして金の動きが変わるのか、理由が不明。

   

   

      ☆     ☆     ☆

でも、まだAI的には、形勢はまだ豊島の有利。それが逆転したのは、下図のあたりだった。

  

210715h

  

85手目、先手の7五角に、後手が5一玉と逃げた局面。ここでAIが示してたのは、5三桂成、同銀、7八銀打! これ、豊島は後で、打ちにくいというような感想をもらしてた。

    

さらに、7九竜、5三角成、5二金、5四馬、5三香、6八銀打!、8八竜、5五角! 左下を銀でガチガチに固めて、後手・藤井の竜をイジメまくると。分かりにくっ。。

  

そう言えば私も少年時代、父親にそんな形で強く受けられて悔しかった覚えがある。攻撃的な受け。

     

実際には、豊島は6四歩、同歩、同角右と攻めたから、藤井に7七桂と打たれて、一気に敗勢。1%vs99%になるのは早かった。それでも指し続けたのは、感情の問題か、あるいは動画視聴者とかへの配慮か。第1局が短すぎて、アベマが困ってたし♪

   

   

     ☆     ☆     ☆

210715i

     

210715j

   

最後は、詰みの寸前まで指し続けて、102手で投了。豊島は最後、持ち時間を使い果たして1分将棋。投げる直前、静かにマスクを付けた姿が印象的だった。ドカドカと対局室に大勢の人が入って来るのを覚悟したと。

 

ちなみに藤井は、終局間の際だとマスク無しで熱中してることが多い。終わった瞬間、すぐにマスクを着用。

  

それにしても、この将棋。微妙な変化があり過ぎて、人間にはよく分からない。ほんの7年前くらいなら、かなり後の方まで「形勢不明」、「二転三転」だったはず。今はもう、特に終盤は「神様」が君臨 (^^ゞ AIを人間が再逆転する日はもう来ないのかね?

  

人間vsAIの対戦の企画さえ無くなってしまったのは淋しいな・・と思いつつ、今日はそろそろこの辺で。。☆彡

    

        (計 2010字)

| | | コメント (0)

3連敗ストレート負けを質問された渡辺明名人の応答、「いや別に」♪~棋聖戦第3局、藤井棋聖が初防衛(2021年)

満足、満足。最後にYouTube公式動画をチェックしたら、abemaの可愛いアナウンサーが登場したから♪ そこか!

  

210704a

    

西澤由夏、27歳。顔も、二の腕の辺りも、いいね ♡ ミス中央大学だけど、普通の民放テレビ局の就職活動は全滅♪ ルックスはいいけど、喋りとか色んな能力・実績の面で落とされたのかな。中央だからとか(コラッ!)。ま、超難関だから落ちる方が当たり前。

   

とにかく、最後に西澤アナを見たから、解説の聞き手、渡部愛(わたなべまな)・女流三段のインパクトが薄れてしまった♪ 日本将棋連盟と因縁の関係にある、日本女子プロ将棋協会(LPSA)所属の実力派。アウトロー的気合も凄く、いいね。

  

210704b

   

   

     ☆     ☆     ☆

さて、昨日(令和3年7月3日)の第92期・ヒューリック杯棋聖戦・第3局は、最後まで面白かった。特に、藤井聡太・二冠vs豊島将之・竜王の王位戦・第1局を見た後だと♪ AIの評価値グラフを見るだけでも、違いはハッキリしてる。

   

210701i_20210704043501

  

上が王位戦。中盤からずっと右下がりの単調で一方的な展開だと分かる。それに対して、下が昨日の棋聖戦。中盤まで互角で、終盤に2回、大逆転が起きてるのが分かる。実際はそれ以上に微妙な内容で、解説者も分からないと繰り返してた。

    

210704i

   

そもそも、このabemaが誇るAIの形勢判断にも、2人の解説者は保留や疑問を投げかけてた♪ 阿久津主税・八段なんて、「途中、おかしかった」とかハッキリ言ってたほど。これで次から、解説に呼ばれなくなるかも(笑)

   

私も何度も書いてるけど、AIが示す評価値とか最善手、次善手とか、どれも刻々と変化していくから、中盤まではハッキリ確定した正解ではなくて、参考程度。最善手を指した後の膨大な変化も、画面下にたった1つ示されてるだけ。

   

正解がハッキリするのは終盤の最後、詰み筋がある時。これはいくら難しくても、AIにとっては一瞬で、詰将棋日本一の藤井聡太・二冠でも全くかなわない。

   

    

      ☆     ☆     ☆

ある意味、対局以上に刺激的だったのは、終局直後のインタビュー。負けたとはいえ、棋界最高位に立つ現役最強・渡辺明名人に、ストレート負けについてどう思うかという質問が出たのだ。聞いてるこっちが震え上がったほど♪

   

渡辺の応答はかなり長かったけど、要するに、そんなの関係ないという内容。聞き方によっては怒ってるような感じもあったけど、あれは渡辺の普通の喋り方だと思う。抑揚や強弱が激しくて、感情がこもってて、多弁なのだ。藤井二冠と真逆♪

   

日刊スポーツとYahoo!の専門家による個人記事が共に、「いや別に」と書いてるから、この記事のタイトルにも「別に」を採用♪ 特に日刊は「いや別に」を記事タイトルに入れてた。

   

私がすぐ思い出したのは、沢尻エリカ女王様の超有名な言葉だけど、そう言えば、毎年恒例の長寿番組『明石家サンタ』のお約束の言葉でもある♪ 「八木さん、ファンです」「どこが?」「いや、別に」♪

  

今年の明石家サンタに渡辺名人が電話して、このセリフを出したら、私は超~ウケるけど、さんまと八木にも、ほとんどの視聴者にも、細かすぎて伝わらないだろうね。まあでも、私の記憶にはしっかり刻まれた。質問者の勇気も(笑)

   

   

     ☆     ☆     ☆

210704c

  

YouTubeの公式動画によると、序盤は上のような展開だったらしい。ここから先手は、6六歩、6七金とか指してないから、矢倉囲いも出来てないけど、ライブ動画の解説では矢倉と呼んでた。矢倉という言葉の意味が広くなってるわけか。

   

210704d

  

私が見始めたのは上図の局面。43手目、同角成。手前の先手・渡辺の2四角に対して、向こう側の後手・藤井が4二金右と受けて、先手が同角成とした所で、6五歩も銀取りになってるし、かなり激しい戦い。ところが、50%vs50%の互角。

   

210704e

  

その後、少し進んで藤井が60vs40くらいでリードしてた上図。玉の赤色は間違いで、本当は7八歩と受けた局面。

  

AIが示す後手の最善手は2五銀打だったけど、藤井は4五歩を選択(68手目)。これが悪手で、一気に互角の50vs50に戻ったのに、先手は2二飛成としたから、また藤井が70vs30くらいでリード。

   

4五歩には、4四桂がAI的な最善手(の1つ)とされてた。確か、解説では、3三歩と同レベルの手だと言ってた気がする。

  

  

      ☆     ☆     ☆

210704j

  

その後、上の後手、5四銀と歩を取った72手目でまた逆転。ここはAI的には4六歩と銀を取るのが最善。そこからは先手が有利な局面が続いたけど、下図からの先手・2二角成が緩くて、また逆転。後手の藤井が有利に。

      

210704k

     

渡辺明ブログによると、感想戦で佐藤康光・九段に、「先手2二角成のところ、AIは先手良しだった」と言われたけど、よく分からなかったらしい。

   

AIが示してた手順は、7四銀、7八角、5九玉、7九竜、4八玉、5六桂、3八玉、5四歩、7三銀不成、同玉、5九歩、9九竜。先手がギリギリ1手勝ちか。ちなみに「チーム渡辺」のtwitterにもコメントがあった。

  

  

     ☆     ☆     ☆   

210704g

  

その後もビミョーだったけど、AIの評価はじりじりと藤井の優勢から勝勢に。そして上図の後手96手目、7一飛がキレイでオシャレな勝ち方だった。普通に7九竜が最善とされてたけど、7一飛、同馬として、馬の守備力を消した方が、後手は詰めやすい。

   

同馬、7九竜、4八玉、3六桂で、渡辺が投了。手数はちょうど100手。後はもう、先手の玉がどう逃げても後手の勝ち。後手の6五歩、5四歩、3四銀がよく効いてる。

  

210704h

  

この後、記者会見が始まるまで2時間もかかって、解説の黒沢怜生・六段がトークで必死につないでた♪ 見てて気の毒になったほど。朝からずっと解説で、最後にあの妙に長いワンマンショーは厳しい。一応、野田澤彩乃・女流初段も聞き役でいたけど。

   

   

      ☆     ☆     ☆

で、21時10分くらいに始まった共同記者会見。笑顔と誠実で柔らかい受け応えはいいとして、ちょっと面白みがないね(失礼♪)。名言も、新しい言葉もほぼ無し。まあ、あれが彼のキャラなんだろうけど、もうちょっと本音を出して欲しい所。

  

例えば、豊島に1勝7敗、渡辺に8勝1敗という対戦成績についてどう思うかと質問された場面。渡辺名人に気遣うのはいいとして、豊島への苦手意識とか、やりにくさとか、自虐をまじえたりして具体的に語って欲しかった。

  

まあ、笑顔が可愛くて、結果も最年少タイトル防衛だから、すべてOKか♪ 最初に喜びを伝えたい相手も語らなかったけど、「いずれ、伝えたい特別な人が出来れば嬉しいですね」とか、サービス・トークはあってもいい。

  

記者も質問しやすくなるし、メディアも報道しやすくなる。まだ18歳とはいえ、将棋界を引っ張る立場なんだから、今後のトークに期待しよう。なお、今週は計13860字で終了。また来週。。☆彡

   

         (計 2770字)

| | | コメント (0)

藤井二冠、天敵の豊島竜王に完敗、対戦成績は1勝7敗に・・~王位戦・第1局(2021年)

何とも不思議な関係だね。将棋界のトップ3人。藤井聡太・二冠は渡辺明・名人に7勝1敗で圧倒。渡辺名人は豊島将之・竜王に21勝14敗で優勢。

  

それなら、藤井 > 渡辺 > 豊島 の強弱関係がありそうなもんだけど、実際は、藤井二冠が豊島竜王に1勝7敗となってしまった。

 

藤井 > 渡辺 > 豊島 > 藤井。よって、左端と右端を見て、藤井 ≫ 藤井(笑)。藤井は、藤井自身より遥かに強い♪ どんどん自分を超えて伸びてるって話ではない。

       

う~ん、じゃんけんのグー・チョキ・パーもそうだけど、強弱には、推移律が成立しないことが珍しくないと♪ 分かりにくっ!

   

   

    ☆     ☆     ☆
210701a

   

今回、藤井は地元・名古屋のぴよりんアイスまでおやつで食べてたのに、全くパワーを発揮できずに完敗。ちなみに今、ウチのブログのトップには、七夕ぴよりんの写真を飾ってる♪

  

アクセス殺到で激重の公式サイトから画像を拝借。既に10周年か。ツイッターに「藤井くん」と書いてるのは、地元で子ども時代から知ってるからだろうね。まあ、次のツイートでは「藤井聡太さん」に変えてたけど(笑)

   

動画配信したabemaのニュースの見出しは、「見たことがない一方的な負け」(^^ゞ いや、見たことはある。デビュー直後の29連勝の後、佐々木勇気・五段に負けた時の対局も、一方的な完敗だった。あの時も今回と同じ、相掛かりの戦型。

      

210701b

  

このコーディネート、法事のお坊さんに見える・・と思った人もいるはず♪ 他人事か! まあ、自分で選んだ着物・衣装ではないんだろうね。お母さん、師匠、専門店の人とか。色は会場(名古屋能楽堂)の雰囲気に合わせて、生地は夏用かな。

   

   

     ☆     ☆     ☆

私は昨日(21年6月30日)の午後3時半ごろ、ちょうど2日目の盛り上がってる時間帯かな・・と思って、仕事中に(コラッ!)ライブ動画をチェック。

  

210701c

  

公式棋譜サイトだと、下図の画面。97手目。このサイトも、PCブラウザがIE(インターネット・エクスプローラー)だと見れなくなってしまった (^^ゞ 最近はIE派への弾圧が激しい♪

   

210701d

   

一見、どっちが優勢なのか分からなかったけど、既にAI形勢判断は大差。先手・藤井12%vs後手・豊島88%。確かに、よく見ると先手は攻めにくいし、受けると攻めゴマが足りなくなる。

     

  

     ☆     ☆     ☆

しかもこの直後には、さらに差が広がった。藤井3%vs豊島97%。

  

210701e

 

王手は追う手。先手(手前)の藤井が99手目、5二銀と銀を打って、王手で追いかけたのが悪手で、AIが示してた最善手は4八銀の受け。

   

まあ、AIが示す手はコロコロと秒単位で変わるけど、敗勢で粘るのなら、受けるべきだったね。終盤が極端に強い藤井はもう、負けを悟って諦めてたのかも。

      

とはいえ、時間はまだ早いし、持ち時間もかなり残ってる。以前、藤井は渡辺に1vs99の劣勢から大逆転したこともあるから、ひょっとして・・と期待してたけど、そのままあっさり敗北。竜で取った桂馬を打って王手したのも、単なる形作り。

  

210701g 

    

「後手 104手で豊島将之竜王 勝利」。上の投了局面から、もし先手の藤井が6八金と受けたら、同桂成、同金、8九銀、同玉、6八竜、7九銀、7七金とかの展開かな。後手は香車も持ってるから、左端9筋からの先手玉の脱出は不可能。

     

まだ15時35分の早過ぎる終局で、アベマの放送スタッフも焦ったはず♪ この後、無理して放送予定時間を埋めることになる。報道陣がなだれ込むまでのシーンと沈黙した室内、空気が重かった。

      

210701f

  

投了の前には、淋しそうな暗い表情でうつむいてた。なまじ、最近は背筋が伸びて姿勢が良くなってるから、逆に首だけうなだれてるのが目立つのだ。

  

  

     ☆     ☆     ☆

ところで、今回(令和3年)と次回の王位(おうい)戦は、「お~いお茶杯」になってる♪ オーイっ、ダジャレか! 地方の新聞社連合だけで7番勝負のタイトル戦を支えるのが苦しいから、伊藤園に特別協賛してもらったと。

  

コロナ禍でも利益は十分、優良企業。無糖飲料の勢いは続いてるわけね。個人的には、サントリーの爽健美茶やアサヒ飲料の十六茶の方が好きかも♪ 単なる緑茶は職場で飲むだけ。カテキンでコロナ対策のつもり。

     

210701h

  

その辺りがよく分かってるからなのか、豊島はわざわざ2本、お~いお茶のペットボトルを並べて、カメラに映し続けてた。大人の事情が分かってて、いいね♪ 色的にも、対局室で緑色は地味に目立ってた。

   

  

     ☆     ☆     ☆

王位戦・第1局を通じての形勢の推移をグラフで見ると、中盤からはズルズルと後手・豊島のリードが広がってる。

   

210701i

 

棋譜を見て中盤まで戻ってみると、1日目の豊島の封じ手の直前、藤井の47手目、8七歩あたりからジワジワと差が広がったんじゃないかな。

  

210701j

   

逆に、豊島は大局観と攻めが鋭かったと。下の78手目の強打・3七香とか、強引すぎる攻めに見えて、かなり先を読んでる。7六桂はもちろん、持ち駒の飛車・角の打ち込み場所も作ってるのだ。先手は7七桂がお荷物になってしまってる。

          

210701k

   

  

     ☆     ☆     ☆

王位戦は、公式情報のサービスが充実してる棋戦で、棋譜も無料・登録なしでキレイに見れるし、細かい解説も付いてる。他に、公式ブログでもコネタと写真を色々提供してくれる。また今度、引用させて頂こう。

  

とにかく、藤井が豊島に挑戦する叡王戦5局も合わせて、全12局の熱い戦いは豊島の先勝でスタート。藤井の巻き返しと三冠に期待しつつ、今日はそろそろこの辺で。。☆彡

    

        (計 2201字)

| | | コメント (0)

長くて難解な中終盤、藤井棋聖がジワジワと差を広げて連勝~棋聖戦(2021年)第2局

そうそう。産経新聞HPの記事タイトルを見て、大きくうなずいた。「ヒューリック杯棋聖戦 大熱戦の第2局、藤井棋聖が難解将棋を振り切る」。

        

210619g

   

最近の将棋や囲碁は、1手ごとにAIが正解や評価値、形成判断を示すから、まるで途中からは一方的に藤井聡太棋聖が優勢だったようにも見えてしまう。でも、私はabema動画で終盤を見ながら、ずっと難しいなと思ってた。

  

アマチュアなら、かなり後の方まで、十分に逆転可能だったはず。今回は、天才・藤井といえども、素晴らしい1手というのは特に見当たらず。ただ、80点以上の手をずっと指し続けて、ジワジワと差を広げた感じだ。本当に、地力で強い。。

   

   

     ☆     ☆     ☆

さて、私が見始めたのは遅くて、晩の19時ちょっと前。朝からずっと、仕事に追われて完全に忘れてたから、途中も全く見てない。

   

210619e

   

まずは、将棋の内容よりも遥かに話題になってる(笑)、将棋メシ。藤井棋聖の昼食は、ホテルの握りずし。美味しそうだけど、ちょっと少なめに見えるね。まだ十代なのに、足りるの?♪ ちょっと痩せたようにも見えるけど。

  

210619f

  

それに対して、最近絶好調の三十代の星、渡辺明・三冠は、淡路島ぬーどると牛丼。牛丼の牛肉が凄いボリューム♪ 普通の客が注文しても、こんなに牛肉が入ってるのかね?(笑)。コラコラ!

  

淡路島は私も一度、旅行で出かけて、印象はいい。北淡震災記念公園だったか、大地震の体験コーナーで突き指して痛かったけど(笑)

   

で、最初に動画で見たのは、105手の局面だったけど、たまたま帰宅後に16倍速の動画再生をやってたから、急所まで遡ろう。

   

    

     ☆     ☆     ☆

210619a

   

ほぼ互角だった将棋に差がついたのが、上の86手目の局面。お互いに筋違い角を打ってて、渡辺はほぼ矢倉囲いなのに、藤井は居玉のまま。ほとんど前例がないような珍しい戦いになってる。

  

後手の渡辺が、5五銀と打って6七角と下がらせたあと、6六銀と普通に指せば良かったのに、渡辺は6四歩と指してしまった。本人のブログでも、ここを敗因みたいなポイントとして挙げてた。

 

藤井は5五金から、9四歩と端攻めして、角と香車の交換に成功。とはいえ、玉形は後手の方がいいし、まだまだこれからの戦い。

   

   

     ☆     ☆     ☆

210619b

  

私がリアルタイムで見始めたのは、上の105手目。藤井が3三歩と打った局面。5七歩、同玉の後、藤井の歩の連打で後手の金銀が吊り上げられてるのが、下の112手の局面。

     

210619c

  

これ、67%vs33%で先手・藤井が優勢になってるけど、私が先手なら、あんまし自信を持てない。自陣の角がビミョーなお荷物だし、後手の飛車の動きにも神経を使う。

   

私はこの辺り、帰宅途中の駅で立ち止まって、ずっとiPadを見てた♪ 既に2人とも持ち時間がほとんど無かったから、動きが速いはずだし、電車の中だと途中で電波が途絶える可能性もあるから。

  

楽天モバイルの電波はまだ不安定なのだ。まあ、ほぼ無料で使ってるから、あんまし文句は言えないけど♪

   

   

      ☆     ☆     ☆

210619i

  

上図は146手目。後手が5七歩成としたところ。この直前の、先手・藤井の2五歩は、私には緩くて重い悪手に見えたし、AIの評価もあまり良くなかった。

  

同玉の後、私なら5六金が怖い。後手の飛車が5二に回って来れるから。ただ、AIも渡辺も5六銀を選んでた。

   

210619j

   

安心できたのは、上の163手目。後手の6二飛に対して、6七歩と低く受けた局面。相手に金を渡すと即詰みだけど、実際は、4八成銀、同飛で、先手はちょっと安全になったし、銀も手に入れて、持ち駒は金2枚と銀。

  

そうなるともう、3一銀の攻めが厳しいから、先手勝ち。映像は、渡辺の無念そうな表情をとらえる。渡辺はかなり、顔に感情や形勢が出るタイプだから、動画サービスとしては美味しいキャラのはず。見た目も特徴的だし♪ 奥さんが書くマンガも面白くて可愛い(笑)

   

   

     ☆     ☆     ☆

210619d

  

上の171手目、先手・藤井の2二金をしばらく見て、渡辺は投了。ようやく私も、途中の駅を離れて、次の電車に乗れた♪ この後は、ちょっと変化が色々あって面倒だけど、たぶん即詰みだと思う。たとえ詰まなくても、玉を吊り上げた後の3五銀で、4六香を取れば勝ちのはず。

  

ちなみに、投了直前のAIの読み筋は、3三玉、4二銀不成、2二玉、3一銀打、3二玉、2二金、4三玉、5三馬、3四玉、3五馬、4三玉、となってた。この変化なら、その後は4六飛で香車を取れば詰む。同金でも、5二玉と逃げても。

   

というわけで、藤井聡太二冠は棋聖戦の防衛に大きく近づいた。それより問題は、もう負けられないB級1組・順位戦と、苦手とする豊島将之・竜王との王位・防衛戦だろう。対戦成績は、藤井の1勝6敗。

  

天才といえども、相性ってものはやっぱりあるね。渡辺には大きく勝ち越してるのに(7勝1敗)。ともあれ、今日はそろそろこの辺で。。☆彡

    

      (計 1975字)

| | | コメント (0)

人間には指せないAI的妙手・3三桂!、棋聖戦(2021年)第1局、藤井棋聖が渡辺名人に勝利

凄かったね。ゴルフの全米女子オープン♪ そっちか! いやぁ、将棋の頂上決戦、三冠vs二冠のタイトル戦も注目を浴びてたのに、話題としては完全にゴルフに持って行かれてしまった。

  

正直、ゴルフはやらない私でも、今夜はゴルフ記事を書きたい所だけど、順番的にやっぱり昨日の将棋で書いとこう。中村桃子・女流初段が可愛かったと♪ そこか!

   

210607l

   

服装(衣装?)のイメージもあるんだろうけど、全体的に上品でカワイイのだ。特に、声と仕草。大盤解説の盤面から、クルッと前を向く時の回転の仕方が可愛い(笑)。マニアか!

  

残念ながら、アマチュア強豪棋士と結婚してると。評価は9割引きか・・♪ コラコラ! 真面目な話、彼女なら、将棋の実力はさておき、いくらでも仕事の話は来るはず。

   

   

      ☆     ☆     ☆

210607a

  

で、昨日(2021年6月6日)は日曜だけど、私は自宅でずっとお仕事。15時過ぎにふと棋聖戦・第1局(令和3年)を思い出して、abema動画を見ようとしたら、上の画面に誘導された。「初導入 マルチアングル放送」。

   

210607b

  

上みたいな感じで、自分で好きなカメラ画面に切り替えれるのかな? 残念ながら、有料だからパスした。いずれ見てみたいね。宝くじが当たったら♪ また、それか!

   

amazonとYahoo!だけで、毎月2000円支払ってるのが痛いのだ。実はこのブログも毎月、同じくらいのお金を支払ってるし、積み重なると結構、大きい。

  

210607c

  

上の写真が、私が最初に見た局面。60手、進んだ所で、現在最強と言われる先手の渡辺明・名人が長考中。これは激しい戦いだ。後手の藤井聡太・棋聖が、8三香の飛車取りに構わず、8八歩と打ってる。

  

AIが示す最善手や評価値、パーセントは刻々と変わるんだけど、この瞬間は同銀がBestになってて、次善手が8一香成(-3%)。1時間ほどの間に、AIが読んだ手数は900億手! まあ、いくら大量に読んでも、評価が不完全ならそれほど凄くもないけど。

  

   

     ☆     ☆     ☆

210607d

    

長い待ち時間のコネタはやっぱり、将棋メシ・・じゃなくて、将棋おやつ♪ わざわざ、「速報おやつメニュー」のテロップ(笑)。イラストが、実際のおやつと合ってない。

   

210607e

  

藤井棋聖は、何も食べずにジンジャーエール。動画配信の絵的に淋しいって所までは、まだ配慮できてないね♪ 私ならちゃんとアベマに配慮して、美味しそうなケーキを頼むけど、私はこの舞台に立てないから無意味だ(笑)

   

210607f

   

渡辺明・名人はしっかり、ザ・モンブラン+アイスコーヒーで、黒系のイメージに統一。さすが大人♪ 向こう側には東京湾が広がってる。舞台は千葉県、龍宮城スパ・ホテル三日月。かなり豪華な部屋とセットらしい。

   

   

     ☆     ☆     ☆

210607g

   

渡辺の61手目は結局、飛車を取る8一香成。藤井は当然、8九歩成。渡辺は香車を取る7五銀。藤井、7九と金。そして、65手目。渡辺は、右の桂馬を跳ねて藤井の玉頭を狙う、4五桂を選択。

  

この局面、AIの形成判断は74%vs26%で藤井優勢になってるけど、まだ分からない。実際、渡辺も、本人ブログを見ると、それほど悪いとは思ってなかったようだ。

  

この瞬間にAIが示してる最善手は、3三桂。これは指せないとか、解説の広瀬章人・八段も話してたし、私も絶対ムリだ。考えもしない♪ わざわざ角道を止めて、自陣の桂馬を動かすだけ? 玉の逃げ道も塞がってしまう。

  

それに対して、-2%の手とされてる7八角なら、私でも打てなくはない。詰めよだし、先手が受けても、簡単に攻めは続く。

   

  

      ☆     ☆     ☆

210607h

  

ところが、流石は若き天才、藤井。見事にAIの示す最善手、3三桂を選択! 渋い。。 渡辺の反応を見てみよう。

  

210607i

  

「45桂は長考の結果なので、ここではそれなりだと思っているわけですが、次の33桂は軽視していました。桂馬をぶつける手自体は序盤~中盤にかけて頻出する手ですが、互いに持ち駒が多い終盤でここに手がいくのか、と」。

   

実は、この手の少し前からもう、かなり渡辺が苦しかったようだけど、これ以降はもうズルズルと差が広がるばかり。90手目、藤井の6四桂を見てまもなく、投了。「負けました」と頭を下げる直前、かなり悔しそうな、納得できないような表情をしてた。

      

210607j

   

210607k

   

   

     ☆     ☆     ☆

既に99%vs1%で、プロ棋士だと投了は当然。アマチュアだと、もうちょっと指すのが普通だろう。負けを認めるのが悔しいから♪

   

私も、人生で一番の大舞台で負けた時、最後はみっともない所まで指し続けてしまった (^^ゞ あの恥ずかしさはよく覚えてる。まあ、まだ高校生だったから仕方ないか。

    

それにしても、これで渡辺の藤井に対する対戦成績は、1勝5敗かな。今回1敗。去年の棋聖戦が1勝3敗。その前の朝日杯・決勝の敗戦もかなり一方的な負け方で、相性が悪いのかも。

  

ちょうど、藤井が、豊島将之・竜王を苦手としてるようなものか(1勝6敗)。藤井は6月末から、その苦手な豊島相手に王位の防衛戦を戦うことになるから、大変だね。名人につながる大切な順位戦も、先日、超久々に負けてしまったし。

   

ということで、全体のまとめとしては、中村桃子は可愛いって感じか♪ それでは今日はこの辺で。。☆彡

    

       (計 2092字)

| | | コメント (0)

藤井王位・棋聖、21年度順位戦第1局(B級1組)も勝利、逆転パワーはチョコじゃなくて鴨南ばんうどん♪

昨夜、うっかりabema動画で将棋を見てしまったから、今日のブログ記事はそれで行こうと決めてたけど、さっきネットで見かけた記事で心がぐらついてしまった。

  

31年前にアミメニシキヘビが逃走した時、近所の主婦が発見日時(時刻だけかも)を予言して的中させたとの事 (≧▽≦) ホンマかいな?! 感謝状までもらったらしい。当時43歳だから、まだお元気じゃないの? その後のご活躍は拝聴してないけど♪

   

もう、調べたくてウズウズしてるけど、やっぱり将棋で行こう。とりあえず、青森県むつ市っていうのは、そうゆう街だってことで(笑)。どうゆう街?!

  

  

     ☆     ☆     ☆

さて、プロの将棋界で一番基本になってる対局が、順位戦。5クラスに分かれて、新人は一番下のC級2組からスタート。天才・藤井聡太は、最初だけ惜しくも昇級できなかったけど、その後は毎年昇級して、今年はB級1組。

  

ここを抜ければ、いよいよ名人への挑戦権をかけたA級リーグに入れる。ということは、逆に言うと勝ち抜くのが大変な強豪揃いの組ということ。

  

B級1組からは時計が変わる。チェスクロックじゃなくてストップウォッチで、1分未満は切り捨てだから、終盤に持ち時間を使い果たしても50秒は考えられる。もともと持ち時間が6時間もあるから、長考派にはかなりラク。

   

210514a

   

その順位戦、今年度の藤井聡太・王位・棋聖の第1局は、三浦弘行・九段が相手。私が仕事中、チラッと見たのが上の局面。39手目、先手の藤井が8二歩と打った所で、まだ互角。まだまだ長くなりそうだから、安心して見るのを止めた。

  

この後、棋譜的には、同飛、8三歩、同飛、5六角、3四歩、8三角成、3五歩、5六馬、2二金と進んだらしい。ちなみに、画像がボヤけてるのは、元のabema動画の映りが悪いせいなのだ(失礼♪)。視聴者が多過ぎてサーバーの負荷が高いのかも。

  

210514b-s

   

210514i

  

次に見たのは18時半ごろで、夕食休憩中だから「将棋めし」を紹介してた♪ ほそ島やの鴨南ばんうどん、1000円。美味しそうだね、たっぷり入ったネギが(笑)

     

ネギは頭が良くなるとか、ウチの母親が言ってた気がする。おかげで私はマニアック・ブロガーに成長できたと♪ 藤井もこれで逆転したわけね。食べログを見ると、この店のメニューの中では珍しい選択みたいだ。

   

藤井は、お母さんの野菜入りラーメンは苦手だとNHKスペシャルで告白してたのに、ネギは好きなのかね。ほんじゃ、ニンジンともやしが苦手ってことか。

  

この辺りだったか、どこかでオヤツの話が出て、藤井は最近、チョコレートを食べなくなってるらしい。わざわざ新商品まで開発してCMに起用した不二家、ガックシ_| ̄|○ (笑) 私なら気を使って、そのチョコばっか食べるけどな。小市民的発想か。

  

  

     ☆     ☆     ☆

210514c

  

次に見たのが、先手の藤井の49手目、8五飛(打ち)。これがどうもイマイチだったようで、あまり働かないし、逆に相手に狙われてしまう。7四角とか9四角とか。

    

ここからジワジワと形勢判断(評価値)の差が拡大して、藤井が不利になって行く。8二歩、3五歩、3六歩と進んで、桂馬の取り合いの後、さらに角と馬の交換になったようだ。

   

210514f

  

ところが、その後、8九に押し込められてた飛車を浮いた8五飛が、攻撃的な受けで好手だったらしい。以前のイマイチの8五飛とは別の局面、別の手なので、念のため。4六桂、同銀、同金、2五飛、3七飛、4八金、2五歩、4六歩、3八飛打。

  

210514g2

  

4七金打の直後の上図はかなり珍しい局面で、飛車2枚の重ね打ちを金2枚の重ね打ちで受けてる。おまけに玉のすぐそば。既に深夜0時を数分過ぎた頃で、次の後手、三浦の92手目が大きな分岐点になった。

  

AIが示してた最善手は、5九銀。う~ん・・、言われれば確かに好手で、先手は受けにくいから6九玉と逃げるのかな? さすが、数億手~数百億手(!)も読む超高性能ソフト。

  

ただ、5九銀は、人間の実戦だと指しにくいはず。飛車2枚が金とぶつかってるから、心理的にどうしても飛車を動かしたくなるのだ。

  

実際、三浦が指したのは、フツーの飛車切りの手。4七飛成。藤井は同玉。3九飛成、3八飛、7九龍と進んで、藤井は待望の6五歩。これが攻撃のポイントで、少し前に「4一銀」の好手が話題になった対局と同様の攻め。

   

   

      ☆     ☆     ☆

210515h

  

その後も、AI的にはまだ粘れたようだけど、三浦はジリジリと差を広げられて、最後はもう諦めて3四銀の形作り。藤井の7五桂を見て、「負けました」。終局時の視聴者数のカウンターは15万ほどになってた。

  

上の投了図(109手目)以下は、簡単な即詰み。先手が角を持ってるから、後手の玉は5二から4一へと右に逃げて行くことが出来ない。まあ、どうせ逃げても馬が待ち構えてるけど。

   

結局、藤井の逆転勝ちのポイントは、チョコを食べずに鴨南蛮うどんを食べたことだろう(笑)。無理やりか! しかし、私もわざわざ赤と青、2種類買ってチョコ記事まで書いたのに、本人が食べてないとガックシ・・_| ̄|○ ♪

   

そう言えば、もう1つのCM商品のサントリー伊右衛門も置いてなかったね(笑)。あれ?、ひょっとして対局中の宣伝行為は禁止なのかな? 今後の研究課題としとこう♪

  

   

      ☆     ☆     ☆

とにかく神の子・藤井は苦戦を乗り越えて、名人位へとまた一歩進んだのであった。2年前から、順位戦22連勝!、順位戦の全成績は40勝1敗☆

   

マジで凄いね。要するに、持ち時間が長い対局だと極端に強いってことか。あるいは、名人のタイトルだけは特別、必死に狙ってるとか。

  

昔から、超大物は早めに名人まで駆け上ってるのだ。今の渡辺明名人は、珍しく遅めだったけど、他の棋戦では勝ちまくってる。さて、いよいよその渡辺vs藤井の棋聖戦が近づいて来たね♪ 藤井の3勝0敗を期待しよう(笑)

  

いや、そうなった方が、渡辺の奥さんの将棋マンガが面白くなるだろうから♪ そこか! それでは今日はこの辺で。。☆彡

    

      (計 2428字)

| | | コメント (0)

藤井二冠の竜王戦・4一銀、「神の一手」というより「次の一手」か(vs松尾八段)

ウチは将棋サイトではないし、なるべく将棋の話は書かないようにしてたけど、天才少年・藤井聡太の登場以来、度々記事を書いて来たし、Abemaの無料動画も時々見てる。

   

今回、3月23日の竜王戦の4一銀という好手については、その日の夜中に知ったけど、普通のメディアの記事を読んでも棋譜も盤面の図も載せてなかったし、Abemaは既に有料だったからパス♪ その後、断片的な情報を色々集めて、ようやく内容がほぼ分かった。

   

今までなら私もすぐ感動を記事にしてたけど、今回は正直、初めてそれほど感動しなかったのだ。前評判が高過ぎたから期待し過ぎたというのもあるけど、「神の一手」とか歴史的な名手とまでは思わないし、「百人いたら百人」別の手を指すとも思わない(カッコはプロ棋士の言葉)。

     

もちろん、「次の一手」として出題されるような鮮やかな妙手で、鋭いのは確か。プロ棋士やセミプロのような人達が将棋界を盛り上げようと頑張ってるのもわかる。

    

ただ、ここでは単なる将棋好きブロガーの意見(異見)を書いとこう。ちなみに、今まではずっと天才の絶賛記事を書いて来たので、念のため。先日なんて、不二家チョコレートのCM記事まで書いたほど♪

   

   

     ☆     ☆     ☆

210326a

  

上図が55手まで進んだ局面。手前の先手が、藤井聡太・二冠。向こう側の後手が、松尾歩・八段。居飛車同士で、共に飛車が高い位置に浮いてる、派手な空中戦になってる。

  

たぶん、先手の藤井がわざと4四角を打たせて、3四飛と一マスだけ飛車を進めた局面だと想像する。アマチュアの初級者の対局なら、56手目の8八角成で一気に後手の勝ちになる所だろう。

   

210326b

  

しかし、アマでも上級者なら、この種の変化はあちこちで経験してるはず。私が小学生の頃、自分のお小遣いで買った将棋の本でも、似た変化の解説が載ってたし、実戦の経験も何度もある。角の成り込みも、飛車同士のぶつかり合いも、珍しくはない。

   

上図で、先手が同金と馬を取るのは、同飛成ですぐ負け。一方、先手・8四飛と、後手の飛車を取って馬に当てると、7八馬と金を取られて、1手負けてる気がする(変化は複雑)。後手に3八金と挟みうちされる前に、先手は「詰めよ」(次に詰ませてしまうよという局面)をかける必要がある。

  

ポイントは1手稼ぐこと。「終盤は、駒の損得よりスピード」とか、よく言われる。上図でもし「次の一手」の問題を出されたら、アマチュア強豪だと少なくとも一応思いつくだろう。飛車がぶつかってるし、自玉も危ないから、王手をかけるのが第一候補。すると可能な手は限られる。

  

  

     ☆     ☆     ☆

210326c

   

もちろん、答は57手目、4一銀。アベマの解説用AIもそう示してたらしいけど、あのAIが示す最善手は秒単位で刻々と変化するから、詳しい事は動画を見ないと分からない。双方の評価値の数字もコロコロ変わる。

     

この手を、「タダで取れる飛車を取らず、持ち駒の銀をタダで取られる場所に打って王手をかける」と評したプロ棋士がいた。それは間違いではないけど、ややミスリーディングな(誤解を招きやすい)褒め方だ。もちろん意図的な脚色だろうけど。

    

飛車を取る前に、持ち駒の銀を捨てて1手稼ぐこれが本質であって、飛車を取らないわけではない。4一同玉なら、3二金をきかせた後で、8四飛と取れば、次に「詰めよ」をかけれる。挟み撃ちに出来るのだ。

   

そこで、後手の松尾は4一同金だけど、後手の玉は逃げ道を壁でふさがれた形。この壁の解消に1手かかるのが致命的。

  

210326d

  

  

     ☆     ☆     ☆

4一同金とさせて、先手は8四飛。後手は今さら仕方ないから、7八馬。おそらく、すぐに負けを悟ったはず。

    

210326e

   

210326f

  

ここで先手は7五桂。これは、次に詰めるよという「詰めよ」の手だから、後手は5一金で逃げ道を開けた。この金は元々、5一にあったのだから、1手損したということ。終盤の貴重な1手を稼ぐ捨て駒が、4一銀。発想としては基本的なものだ。ちなみに後手は2手損ではない。先手も1手使ってるから。

    

210326g

   

210326h

    

この後はもう、6三桂成から6六飛で勝ち。2枚の飛車は右に回して使うことも可能だし、右には2四歩も待ち構えてる。角もよく効いてる。もう後手玉は逃げられないし、先手玉はすぐには詰まない。飛車さえ渡さなければ。

      

ともあれ、今年度は藤井聡太二冠が一段と飛躍した年になった。名人位挑戦にはまだ時間がかかるけど、とりあえず竜王のタイトル獲得に期待しよう。ではまた。。☆彡

   

      (計 1817字)

| | | コメント (0)

より以前の記事一覧