藤井聡太八冠、タイトル戦で20連覇の新記録!、2024王将戦は振り飛車党の菅井竜也八段に4連勝で圧勝

八冠と比べると扱いが小さいのは分かるけど、世間的にはほとんど興味を持たれてないらしい。でも、将棋ファンなら、これがどのくらい凄い記録なのか、よく分かるはず。特に、理数系のマニアなら♪

    

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上は毎日新聞HPの動画より。明るい色の着物が、若き大天才によく似合う♪ 昭和の大名人・大山康晴の記録(19連覇、1963~66年)を突破、歴代1位のタイトル戦20連覇(2020~24年)。しかもタイトル戦で負けたことがない(個々の対局の負けなら少しあり)。

   

タイトル戦、1回あたりの平均勝率が9割(!)だったとしても、20回連続で勝つ確率(0.9の20乗)は1割ちょっとしかない。それがたまたま起きたと考えることも可能だけど、むしろ9割を超える勝率だと考える方が自然だろう。

   

ちなみに、タイトル戦1回あたりの勝率が9割5分(!)なら、20連勝の確率は3分の1だから、わりとフツーに起きることになる。ただ逆に、その9割5分という勝率があり得ないほど凄い。

     

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終局後まもなく放送されたNHKニュース7でも、一応、報じられてたけど、小さい扱いであっという間に終了。まあ、戦争、震災、日銀の緩和政策ほぼ維持とか、大きなニュースが色々あったから、仕方ないことか。不要不急、世界的にも東アジア的にも通じない話題。一部の日本人の趣味にすぎないと。。

   

   

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さて、2024年の王将戦・第4局。上図は先手の藤井の7手目で、公式棋譜サイトより。藤井王将がいきなり角交換したというか、菅井八段の挑発に乗る形になって、いきなりお互いに馬を作ることになった。

    

これ、私も少年時代に、似た将棋を何度も指してる。相手が弱ければ、じわじわと追い詰めれるけど、相手が強いとなかなか上手くいかない。馬の使い方とか、その後の攻め方が難しいのだ。

       

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上図は先手の39手目、5六銀の局面。菅井の四間飛車に対して、藤井が右四間飛車(少年時代の私の得意戦法)をぶつけて、飛車交換に持ち込んだ。といっても、お互いに馬の守備力が強いし、陣形も低いから、すぐには飛車を打ち込めない。というか、下手に打ち込むと捕獲されてしまう。

   

   

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藤井がやや有利のまま進んで、最初にちょっと大きく形勢が離れたのが、上の局面。後手の菅井の56手目、3六馬。2六にいた馬を1つズラして銀に当てた手だけど、藤井は1六飛車と応じて、2六飛、同飛、同馬と進行。すると結局、菅井の1手損ということになる。

  

普通の感覚だと、ちょっとしたミスくらいに感じるけど、AIの評価値はハッキリ藤井有利に傾いてた。実際、この僅かな隙を突いて、藤井は3三歩から攻撃開始。飛車を打ち込んで、竜を自陣に引き付ける。ジワジワと差を広げて、ゆるやかな右上がりの「藤井曲線」を形成。

     

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藤井の優勢がハッキリしたのは、上の菅井の100手目、6五歩。自陣の香車を見捨てて、勝負の彩(あや)を求める妖しげな手だけど、そこは藤井の馬も効いてるし、菅井の馬が6四に出ると、藤井の竜が2四に出れる。

  

とはいえ、まだまだ勝ち切るのは大変な局面だけど、菅井はまたあっさり投了した。ジワジワと襲い掛かる藤井の圧力に耐えきれなかったか。

   

下の投了図(先手121手目、2二龍)からでも、アマチュア同士なら十分、逆転があり得るはず。後手にも、6六桂とか4八飛とか、楽しみがある。先手が1手、間違えるだけで、一気に危ない形に追い込まれるはず。abema動画の評価値(期待勝率)は最後、先手93%vs後手7%。まだ大逆転の望みは残されてたし、藤井も今まで何度もこの辺りから大逆転して来た。

     

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藤井の勝ちが決まった後、画面がしばらく静止画になったのには苦笑♪ 要するに、PPVでお金払って見て欲しいということ。まあ、一部のマニア向けの将棋番組なのにすべて無料だった今までの方が異常だったのかも。CMもほとんどついてなくて、アベマ自身の穴埋めCMが目立ってたのだ。

       

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なお、アベマの評価値の推移グラフは上図の通り。これを見るとやっぱり、中盤の何気ない3六馬が敗着・敗因だったか。相手が普通の棋士なら大した傷にはならなかったはずだけど、「人間AI」の藤井だと見逃してくれない。

  

さて、無敵の藤井八冠を最初に止めるのは誰か? 確率統計学的には、流石にそろそろ何かタイトルを奪取されても不思議はないと思う。1局ごとの勝率なら、8割5分程度。負けることも珍しくはないのだから。

    

ともあれ、タイトル戦、驚異の20連覇おめでとう! それでは今日はこの辺で。。☆彡

   

      (計 1882字)

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藤井聡太8冠、初の持将棋で引き分け、後手の伊藤匠七段の研究にハマったか(24棋王戦・第1局)&雪の前に4日連続ラン

(4日) RUN 11 km,54分36秒,平均心拍 136

消費エネルギー 444 kcal(脂肪 114 kcal)

   

まだウチの辺りでは湿雪が降り続いてる。明日の朝が嫌だな。車のタイヤの跡を歩くために、歩行者同士がバトルすることになる。心優しい私はすぐ譲るから、靴やソックスどころか、パンツ(ズボン)まで濡れるかも。

        

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もちろん(?)、ビジネスシューズも防水なんだけど、そう言えば防水ソックスって聞かないね(笑)。衣類のクリーニングで防水加工ならあるし、防水スプレーもあるけど。足用の小型カイロっていうのは、まだ使ったことがない。

  

上の写真だと、まだ7cmくらいの積雪だから、みんな普通に歩いてる感じか。どうせ降るんなら、サラッと乾いた雪にして欲しい♪ これだと、春の越後湯沢あたりのスキー場みたいなベタ雪に見える(笑)。バブル期のマンションはもう朽ち果ててるのかと思ったら、意外としぶとく生き残ってるらしいって話は、またいずれ。

  

経済のバブルとスキーのバブルが時期的に一致したのはどうしてなのかね? 経済主導で、スキーバブルが作り出されたってことかな。今後の研究課題としとこう♪ ちなみにその話は、ドラマ&漫画『正直不動産』とも繋がってるのだ。

    

  

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さて、藤井聡太が怒涛の勢いで八冠を取って以来、私の将棋熱もかなり冷めてるけど、気にはしてるし、ちょっとは見てる。先日、NHKのEテレで初めて大盤解説をやってた時も最初だけ拝見。まるで目の前にスタッフが掲げてるカンペを読んでるみたいな、お堅い話しぶりが笑えた♪ あれなら代わりに「AI聡太」がやっても大丈夫(笑)

     

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棋王戦は完全に忘れてたけど、第1局の「持将棋」引き分けのニュースはネットですぐ見たから、直ちにabemaで終了間際の無料動画だけ拝見。いや、見たことなかったもんで。

  

上は公式棋譜サイトの終局図。先手・藤井が123手目、8三玉と指した局面。少し伊藤匠七段が考えた後、何かボソボソっと藤井に話しかけて、藤井もすぐ了承してた。「持将棋ですかね?」とか話しかけたらしい。温厚な藤井だと、「いいえ、まだ指します」とは返答できないと♪ 予想通りだから記録係と立会人も無反応。合意できない時は「入玉宣言法」という裏技もあり。

    

上の局面からはもう、お互いどうしようもない。大駒は1枚5点、他の駒は1点。合計で、お互いに24点を確保してる。日本将棋連盟・対局規定、第6条。特に、点数の少ない伊藤はしばらく前からきっちり計算してたはず。

  

藤井は大駒2枚、小駒19枚で、29点。伊藤は大駒2枚、小駒15枚で25点。この後、伊藤が1六の歩を取っても、持将棋の成立には影響なし。28点と26点になるだけ。

    

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画面の上側には、少し前から、お互いの点数計算の値(「持将棋カウンター」)が表示されてたけど、普通の評価値(期待勝率)もちゃんと計算してるようで、予想される指し手の評価も細かく表示されてたし、形勢の推移グラフは右に伸び続けてた。ただ、藤井が少しリードしてるだけで、ほぼ水平になってる。

   

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この持将棋、どうも後手の伊藤の研究範囲だったようで、100手近くまで(!)ほとんど時間を使ってなかった。不利な後手番で、角換わり腰掛け銀の戦型を引き分けで済ませる戦略。伊藤ほどではないけど、藤井も非常に少ない考慮時間だったから、かなりの所までは研究済みで、過去の実戦例も頭に入ってたんだと思う。2人とも、恐るべき研究力&記憶力☆

  

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あぁっ、入力が大量に消えた! トラックパッドは、横に二本指でスワイプすると入力が消えちゃうのか! おまけになぜか保存になって、500字くらい消えてしまった。ガックシ。。 マックOS!、超ムカつくわ。。

    

気を取り直して、超~余計なお世話の設定をオフにして。。 あぁ、マジで激怒した。。 上図は藤井の69手目。9六同玉の局面。もう藤井は入玉を意識してたはず。少なくとも、もうちょっと後には、伊藤も持将棋を考えてたらしい。

   

もう、入力が消えてやる気を失くしたから止めよう (^^ゞ とにかく、第2局は2月24日、震災の余波が心配される金沢市にて。将棋と関係なく、強い余震のないことを祈ろう。首都圏も明日は我が身。。

   

   

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一方、単なる小市民アスリートの方は、雪の予報が出てたこともあって、一昨日も11kmだけ走って来た。月初めのハーフ

から4日連続、そこそこのペースの走りだから、太腿の前側がかなり疲れてたけど、裏側と足首を使って何とかごまかせた。

  

トータルでは1km4分58秒ペース。意地でも4分台を死守! 気温6度、湿度80%、風速1m。厚着してたから、湿度の高さのせいで暑く感じた。新・心拍計はほぼ正常に作動したけど、異常値だけ補正。湿度と疲れのせいか、心拍はやや高め。    

         

フーッ・・スワイプで入力が消えたのは別として、将棋の記事はやっぱり時間がかかり過ぎだね (^^ゞ そのわりにアクセスは少ないから効率が悪いよな・・とかボヤキつつ、ではまた。。☆彡

  

      

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往路(2.4km) 13分17秒 119 143

LAP 1(2.2) 10分51秒 132 139

 2    10分21秒 141 147

 3    10分01秒 147 154

復路(2.1) 10分07秒 142 149

計 11km 54分36秒 136(80%) 154(91%) 

    

      (計 2188字)

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藤井聡太「十冠」ならず!、2023銀河戦は53歳の丸山忠久・九段が最年長優勝☆&年賀状と仕事に追われる年末・・

元々、最近の週末は自宅で仕事してることが多いんだけど、今週末はそれに加えて年賀状の手書きもあるし、仕事納めの準備もある。日曜の深夜番組『明石家サンタ』の準備もある(年末恒例の義務♪)。

     

とても将棋の動画なんて見てられない状況なんだけど、やっぱり軽く見てしまった (^^ゞ 2023年の年末、ブログの記事タイトルに「藤井聡太『十冠』誕生!」とか書きたかったのだ♪

   

しかし、さすがの藤井「九冠」(八冠+JT杯)といえども、持ち時間の短いテレビ早指し棋戦で勝ち続けるのは難しかったか。あてが外れたけど、ちょっと見てしまったから、ごく簡単に記事にしとこう。

 

ちなみに、局後のインタビューでは、53歳、最年長優勝の丸山忠久・九段が、今期は先手番に恵まれたと話してたのが印象的だった。正直で、いいね♪ 特に、最後の相手となった藤井八冠は、先手番だとほとんど勝ってる最強棋士だし。

   

   

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2023年の第31期・銀河戦、決勝戦。主催は囲碁・将棋チャンネル。録画の放送だから、実際の対局日はたぶん1ヶ月くらい前なんだろうけど、報道は厳しくコントロールされてるようで、どっちが勝ったのかは事前に分からなかった。

  

まあ、X(旧 twitter)とか掲示板とかまではチェックしてないけど、みんな、口が堅い♪ それなりの人数がいるはずのスタッフも含めて。

   

・・・と、ここまで書いた所で、たまたまネットで見たけど、実は丸山の優勝は一部でバレてたらしい (^^ゞ 私はXとかYouTubeとかほとんど見ないし、将棋系も含めて情報系の個人サイトもたまに見るだけだから、全く知らなかった。もし知ってれば、動画は見なかったと思う。良し悪しはともかく。

       

丸山九段が1000勝を達成したというニュースが12月の上旬に普通に流れてたけど、この計算が合わなかったようだ (^^ゞ 本来なら998勝のはずなのに、1000勝ということは、未放映の棋戦で2勝をプラスしたことになる。その候補は、消去法で、銀河戦の準決勝と決勝しかなかったらしい。

    

まあ、その程度の話なら、情報もれとか漏洩とか騒ぐほどのことでもない。わざわざ1000勝の報道をしばらく延期するのも変な話。まあ、テレビ録画の棋戦というものが、ネット時代に合わなくなってるのかも。。

    

  

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さて、対局内容。序盤の大まかな戦型は予想通り、角換わり。ただ、そこからの変化が多くて、今回は先手の丸山九段がちょっと古風な銀矢倉、後手の藤井八冠は時々採用してる右玉。

   

局後の感想で、藤井がすぐ口にしたのが、上の局面のミス。先手の51手目で2四歩と突かれて、同銀と取ったのが失敗で、その後もミスが続いてしまったとか話してた。早指しだから仕方ないけど、確かにわりと大きめのミスがいくつもあったと思う。AIの評価値(期待勝率)が多く下がることが続いてた。

  

2四の銀は、後で3三に戻ることになった。結果的には2手損。歩を1枚取ったくらいでは割に合わないやり取りだった。

  

ちなみに、なぜかこの棋戦は手数が表示されてないから、ブロガーとしては記事を書きにくい (^^ゞ 最初から最後までずっと動画を見て欲しいという意味かね?

   

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上図は先手の67手目、5四銀。アマチュアの将棋でありがちな打ち込みにも見える。アマなら先手優勢だろうけど、AIの判定はまだ互角くらいになってた。まあ、後手には金銀の交換を続けて千日手に持ち込む手段もあるし、先手陣も手がつけば崩れるのは早い。

    

   

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上は、藤井の敗着の直前。先手が83手目に7七銀と下がって受けた局面で、後手は8五桂と跳んで追撃すればまだ互角だった。7七の銀が逃げれば、7六桂。逃げなくても、先手陣はかなり弱くなる。

    

ところが、藤井が指したのは、3つの候補手に入ってない、7五歩。これは逆に、後手陣の大きなキズになってしまった。その辺りには、先手の3七の角のにらみが利いてる(or効いてる)し、後手玉のすぐそばだから、致命的な失敗。その後は一気に敗勢に追い込まれて、粘りを見せることも出来ずに投了。99手。

   

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表彰式では、丸山九段はトレーニングについて聞かれて、恥ずかしそうに笑い続けてた。いつの間にか(?)イメージが変わって、顔も丸くなってるし、身体はムキムキのマッチョになってる。筋トレが趣味なのか。最近、中高年男性に人気だね。というか、聞き手の藤田綾・女流二段が結構、色気がある♪ 36歳、子持ちの人妻か。

   

とにかく、53歳という年齢で、渡辺明・九段、永瀬拓矢・九段、藤井八冠を相次いで撃破したのは凄い! 丸山・新銀河、おめでとう!

   

   

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といった感想を21時までにサラッと書き上げてアップしようと思ってたら、もう23時が迫ってる (^^ゞ 将棋の記事というのは意外なほど時間を取られてしまう。今夜はまだまだ、やる事がてんこ盛り! 仕方ない。またコーヒーのカフェインで眠気を飛ばしてと。

    

気温も冬らしい低さになってるけど、室温はまだ16度あるし、0時までは暖房を使いたくない♪ 厚着で耐え忍ぶとしようか。手先の冷え性は、使い捨てカイロでごまかしてと。手先というか、最近やたらと指先が冷えてしまう。通勤用に手袋買おうかな・・とか思ってしまうほど。

   

よし、ブログは切り上げて、仕事で頑張ろう! それではまた明日。。☆彡

   

      (計 2190字)

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藤井聡太「九冠」誕生!、早指し戦でも中終盤の力強さと構想力が圧倒的☆~2023将棋日本シリーズJT杯・決勝戦

本当に凄い! 子ども大会の参加者数が♪ そっちか! トッププロのJT杯・決勝戦と同時に同じ場所(東京ビッグサイト)で開催された、テーブルマーク子ども大会。何と、約1700人も参加したらしい。それは運営サイドも大変だと思う。藤井聡太・八冠も、昔は東海大会に出たとの事。

   

東アジア的には囲碁の方が人気でメジャーなのに、日本国内だと圧倒的に将棋。まあ、昔からいろんな理由があると思うけど、天才・藤井聡太のマンガかアニメみたいな大活躍の影響も大きいのは間違いない。藤井と大谷翔平の2人の存在は飛び抜けてる。

   

私の少年時代(小学校~高校)だと、どこの大会に行っても参加者は数十人だった。といっても、32人いればトーナメントでも5回戦になる。数十人の大会でも十分、楽しめたけど、巨大イベントの凄まじいお祭り騒ぎを見てると、心底、羨ましいなと思う。子ども時代に戻って参加したいほど(笑)

    

   

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前置きはこのくらいにして、それでは11月19日に開催されたJT杯・決勝戦を簡単に振り返ってみよう。藤井聡太・JT杯覇者vs糸谷哲郎・八段。お世辞抜きで、最後までハラハラさせる面白い熱戦だった。

   

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上図は日本将棋連盟のアプリの無料棋譜より、1枚だけ部分的に引用。振り駒で藤井が先手番。後手の糸谷は、序盤からいきなり、普通の角換わりの戦型を拒否する趣向を見せた。

    

自分からは角を交換せず、3三角と上がったから、藤井は11手目、自分から3三同角成で角交換。手損だけど、相手の形を乱す作戦。もちろん、糸谷としては狙い通りの変則的な展開に持ち込めたことになる。初めて見たけど、なかなか有望な変化だと思った。この最強の藤井八冠との対局でさえ、中盤まではほぼ互角の形勢。

       

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上はabema動画のLIVE中継より。藤井は、オーソドックスというか古典的な構えから45手目、4五歩と仕掛ける。糸谷は5二銀左で、当たりをかわす。

  

藤井が右の銀を上がると、自陣に角打ちの隙が生じるから、桂馬と飛車だけの薄い攻め。持ち駒に角があるけど、私ならまだ怖くて仕掛けられない。5八金より、4八金の形にした方が攻めやすいようにも見える。5筋に飛車を回る展開も可能。

   

    

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糸谷は、下段飛車を機敏に動かすことで、藤井の攻めに対応しつつ、隙を見て反撃。藤井の61手目、8七金は、非常に現代的でAI的な手。金は上部には強い(両脇も守れる)けど、銀と違って右下に効かないから、右側から飛車で攻められるのが怖い。実際にはこの後、藤井の右側の金が左に寄って行って、「金冠」みたいな囲いが出来ることになる。

   

前から指摘してるけど、藤井は角の使い方が独特で巧み。上の4六角というのも、逆に相手からの攻撃目標になりそうで、なかなか打ちづらい手のはず。実際、後でうっかり(?)取られてしまった♪

   

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藤井は2筋から5筋まで全面的に仕掛けて行ったけど、上の糸谷の82手目、4五飛を見落としてたらしい。角金交換はともかく、相手の飛車に成り込まれて、自分の飛車は左に追いやられることになった。

      

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上図は先手・藤井の93手目、6八金の局面。4六桂に対して逃げつつ、玉に近づけた手だけど、先手陣はすぐに潰されそうにも見えてしまう。糸谷も、4五角とかの攻めを考えたらしくて、感想戦で話題になってた。

   

藤井ももちろん、超早指し戦の秒読みの中でも読んでた。ギリギリで何とかなるらしい。4五角、5七金打、6七角成、同金寄、5八銀の攻めに対して、放置して4五桂か8五桂の反撃。6九銀成は詰めよではないようで、さらに手抜きして4三成銀とかで一手勝ちか。8五桂の方が、より厳しそう。

  

    

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実戦だと、糸谷は竜を自陣に引いて銀を手に入れた後、角2枚と銀で攻め込む。上図は後手110手目、4八角成。後手が好調にも見えるけど、abamaのAIはこの辺りで藤井の優勢を示してた。4六金で桂馬を手に入れた後、先手の3三銀が厳しい。次の4五桂の両取りが厳しい狙いだから、糸谷は龍を逃げたけど、先手は5九飛で銀を手駒に補充。

   

その後も、後手に入玉のチャンスを与えなかった。その辺りでもまた、藤井の角の使い方が上手かったのだ。1三角から3一角成、6四馬、5五馬という大がかりな展開。

     

といっても、AIの評価値(期待勝率)の数字が無ければ、最後まで接戦に見えたはず。アマチュアの対局なら、後手が勝ってた可能性が高い。強引に攻め切るにせよ、入玉にせよ。

   

   

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最後は、入玉の望みを断たれた糸谷があっさり投了。下は投了図で、先手149手目、4六金まで。以下は、どこに逃げても2六桂で先手の勝ち。2五香とか3六馬の筋があるから、後手玉は受けが効かない。 

     

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というわけで、なぜかメディアはあまり書いてないけど、藤井聡太・九冠が誕生! まあ、タイトル戦の八冠に配慮してるわけか。参加12人、優勝賞金500万円程度だと、タイトルと同等の勲章ではない「一般棋戦」だと。

    

私としては、こうなったらもう「十冠」狙って欲しい♪ 次は朝日杯とか。なお、アベマの評価値の推移グラフは下図の通り。それでは今日はこの辺で。。☆彡

    

     (計 1892字)

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藤井聡太・八冠が竜王位を防衛、実際に選んだ37手詰と最短21手詰、お菓子のふじいの塩バター大福♪~2023竜王戦・第4局

今日はまた新しいチャレンジをしてみよう♪ 新型iMacと一緒に買ったmagic keyboardを使って、新型iPad Proで入力してみる。普段のケース付属のキーボードより使いやすいはず。

  

・・と、ここまで入力しただけで、正解だったと確信♪ かなり上なのだ。性能も、値段も(笑)。ただし、OSはiPad OSだし、システムはココログだから、キーボードで全て上手くいくわけでもない。

    

  

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さて、数十年に1人レベルの将棋の天才・藤井聡太が8冠を達成して以来、将棋の記事は減らすことにしたけど、見るだけなら一応見てるし、気にはなってる。来週のJT杯決勝での「9冠」達成も注目だけど、その前に棋界の最高権威とされる竜王戦の防衛が必要。

    

今年の竜王戦はおそらく、藤井が余裕で防衛すると見てたけど、やはり結果的に楽勝となった。4勝0敗北のストレート。正直、同年代で年下の伊藤匠・七段が気の毒になるほどだった。今回の第4局も、初日の封じ手辺りでは伊藤が少し有利だったけど、終盤で逆転するだろうと思ってた。

   

プロ棋士になる前の少年時代から詰将棋で圧倒的な実力を見せつけてた藤井の終盤力は、今回も光ってた。最短・最善の詰みではないにせよ、危なげのない方法での37手詰☆ しかも、それほど簡単な手順でもない。私は他に知らないし、歴代の対局でもかなり超手数の詰みだと思う。特に、タイトル戦ではトップの長さじゃないかな?

    

まあ、そんな事より、「お菓子のふじい」が提供したおやつ、「塩バター大福」の方が気になる人もいるだろうけど(笑)。カワイイね。公式サイトでは、藤井という名前を使わず、棋士とだけ書いて宣伝してた。

    

4個で税込1040円という値段はいいとして、冷凍食品だと送料が高い。本州だとクロネコで1760円 (^^ゞ 格安のメール便じゃダメなのか(笑)。全国の藤井マダムにとっては、送料も価格も何ともないかも♪

    

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さて、abema動画のキャプチャー画像がちょっとボヤけてるけど、上が先手・藤井の113手目、7二金の局面。ここでAIは20手詰と表示してるから、7二金も合わせると、21手詰ということ。

  

その直前に、伊藤は守るべきだったかも知れないけど、もう半ば以上、諦めモードだったんだと思う。しばらく前から、形勢判断の評価値(予測勝率、期待勝率)は大差になってた。 

    

7二同玉、6一角、7三玉、8三角成、同玉と進んで、下の局面。金と角を与えたので、もう藤井は詰ますしかない。あまり考えてはないけど、流石にちょっと慎重な表情を見せてて、解説の深浦九段が笑いながら動揺してた♪ といっても、今はAIが詰みだと教えてくれるから、安心感はある。

  

  

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上で、AIの推奨は、8四香。以下、7二玉、7三歩、同玉、8五桂、6四玉、5六桂以下で詰む。先手陣の下段の金と桂馬がよく効いてるのだ。後は簡単なので、お試しあれ。しばらく前に藤井が受けで打った5九桂は、最後の攻撃まで考えてたのかも。

        

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実際には、藤井は8四香ではなく、8四銀と打った。6四の地点から右に逃げられるのを嫌ったんだと思うけど、ひょっとすると、面白い将棋、魅せる将棋もちょっと意識してたのかも。

    

強さや読みではAIに完敗してしまう現在、人間の将棋界にとっては、面白さや魅力が非常に重要になってる。将棋の内容以外、例えばルックスやトーク、おやつも含めて♪

    

    

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8四同玉、7六桂、7三玉、8五桂、7二玉、7三歩、8一玉、8三香、8二歩、6一飛まで、129手で伊藤七段が投了。割とファンに分かりやすい所まで指し続けてから投げたということか。

  

といっても、この後もちょっと考えさせる。AIは7一角の合駒を推奨。以下、7二歩成、同玉、8四桂、8一玉、8二香成、同玉、8三歩、8一玉、7一飛成、同玉、8二角、8一玉、9一角成、同玉、9三香、8一玉、9二香成、7一玉、8二歩成まで。7二金から数えて、37手詰☆

  

下図は途中、8三歩の局面。取れば6三飛成。持ち駒を使い果たして桂馬2枚も上手く効いてる、完全に詰将棋みたいな手順。   

   

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一方、7一飛に9二玉と逃げるのなら、8二香成、同玉、7二歩成、同玉、8四桂、8二玉、8三歩、同玉、6三飛成、8二玉、7ニ龍で、早詰み。何気に、藤井が持ち時間を残してたのも上手かった。圧倒的な実力。素直に拍手!

   

なお、今週は計14066字で終了。また来週。。☆彡

     

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AIが評価しない人間の勝負手、3七角から5五銀で劇的大逆転、全冠制覇で藤井聡太八冠誕生☆~2023王座戦・第4局

天に選ばれた、神の子☆ 最後は奇跡の大逆転で、全冠制覇を達成! 21歳の天才、藤井聡太、全タイトル八冠同時獲得、おめでとう!\(^o^)/

    

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2023年(令和5年)10月11日、20時59分。138手で、永瀬拓矢・王座が投了。史上初、歴史的な瞬間になった。

  

この直前、永瀬王座は、123手目に5三馬の悪手を指した後、何度も派手に頭を両手でかきむしってた。完全な敗着で、第3局の終盤の4一飛よりもハッキリした凡ミス。普通に4二金の寄せで簡単な勝ちだった。あの時はそれなりの事情があったけど、今回はあまり無い。時間に追われる1分将棋が生んだミスだろう。

   

ただ、単なる永瀬のミスではなくて、直前の藤井「七冠」(その時点で)の勝負手が光ってた。私はリアルタイムでabema動画を見てて、AI的には評価されてない手順だけど、ひょっとすると・・と思ってたのだ。人間の将棋や感覚は、AIとはかなり違うから。。

   

    

     ☆     ☆     ☆

内容を見る前に、まずは終局直後のメディア報道から。一番早かったのは、終わった1分後に放送開始となった、NHK『ニュースウォッチ9』かも。開始直後に速報が始まってた。画面右上にテロップ登場。「速報 藤井聡太 史上初『8冠』」。

  

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続いて、朝日新聞の号外。朝日は非常に将棋の報道に熱心だ。賞金1位の竜王戦は読売新聞だけど、朝日の方が報道量は多いと思う。特に、藤井聡太に関する報道は、四段の頃から多かった。

   

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そして、王座戦の主催である日経新聞HP。「最強にして成長途上」というのは、的確な見出し。当事者2人も分かってるように、王座戦を通じて、内容的には永瀬の方が押してた。その意味で、藤井は棋力的にはまだまだ強くなる余地がある。

  

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その点に関して、局後の記者会見で、日刊スポーツかどこかが、かつての名言を取り上げて質問してた。高い山の「森林限界」と比べて、今ではどうか?♪ 周りにもはや樹木が生えてない、頂上付近に近づいたのかと。

     

藤井は微笑みながら普通に控えめに答えてたけど、要するに、「まだまだ森林の中」ということ。話術の点でも、まだまだ渡辺明九段らの域には到達してない♪ まあ、その普通の受け応えが、一般ウケする個性でもあるけど。

   

   

      ☆     ☆     ☆

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第71期・王座戦、第4局は、先手が永瀬王座で、戦型は角換わり。上図の先手・23手目、4五桂で、既に前例はないらしい。永瀬は完全に研究で用意してたようで、序盤はほとんど考えてない。日本将棋連盟の公式棋譜サイトより。

  

藤井は19分考えて、4四銀。後で、4五銀の銀桂交換から5五角と攻めて、好調に見えるけど、実は互角か先手やや有利らしい。

   

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先手の永瀬が41手目を考えてる間に、昼食休憩入り。残り時間は珍しいほどの大差で、藤井は既に2時間ちょっとしか残ってない。永瀬は4時間半もあるから、永瀬の作戦勝ちは明らか。ただし将棋は、中・終盤が勝負。

    

   

     ☆     ☆     ☆

その後、藤井がジワジワと盛り返して、終盤はAI評価値的には逆転。先手・永瀬の103手目、5八同玉の局面(下図)では、期待勝率は80vs20くらいで藤井の優勢。

  

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ただ、そこで後手の最善手とされてた4六飛という指し手は難しくて、1分将棋の藤井は指せず。普通に5七銀と打ち込んだから、逆転のキッカケとなってしまった。実は、永瀬の5八同玉もあまり良い手ではなかったけど、上部脱出の可能性を見せて、人間的な勝負手になってたと言える。

     

ところが、永瀬も1分将棋だから、最後あたりで致命的なミスをおかしてしまう。下図は後手の藤井の122手目、5五銀の局面。直前の、3七角、5二と、同金、同成銀の流れと合わせて、藤井は永瀬の玉が上部に脱出できないようにした。

  

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3七角も5五銀も、AIが評価してなかった手。しかし結局、この退路を断つ手順が、永瀬にプレッシャーをかけてミスを誘った形になった。永瀬は123手目に5三馬と王手してしまう。これで一発逆転。代わりに、4二金、同金、同金、同玉、5二飛、3三玉、5五馬なら、先手が勝勢だった。

   

    

      ☆     ☆     ☆

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上が投了図で、もっと前に投了してても不思議ではなかったけど、永瀬は気持ちの整理がついてない感じだった。投了図以下は簡単な即詰み。同金、同銀で、同玉なら5五金以下。6六玉なら、6五金、同桂、5五金まで。

  

評価値の推移グラフは、下の通り。最後の垂直に落下する長い線が、大逆転を示してる。

         

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記録にも記憶にも残る対局のLIVE動画の聞き手は、若手美人女流棋士、野原未蘭・初段♪ 最後まで見届けて、ちょっと目がウルウルしてたのが印象的だった。

    

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藤井のデビューから、このブログではかなり特別扱いして来たけど、これでようやく一段落♪ これからは多少、将棋の記事は減らす予定。いつまでも天才の活躍を後追いしてる場合ではない。これからは自分の道を進もう。

   

あらためて、藤井聡太・八冠、全冠制覇おめでとう! 素晴らしい偉業をライブで観戦することが出来て、私も感動した。それでは今日はこの辺で。。☆彡

    

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飛び道具の駒(香・角・飛車)を後で並べる伊藤流の匠七段(20歳)、藤井七冠に完敗、風格では勝利♪~2023竜王戦・第1局

藤井聡太七冠と同学年の若手棋士、伊藤匠・七段。年齢はまだ藤井七冠より1つ下の20歳だけど、一見して、40歳くらいのベテランに見える♪ 声も低いというか、達人か仙人というか(笑)。最初、別人の声の聞き間違いかと思ったほど。

    

とはいえ、顔をよく見ると、やっぱり肌がツヤツヤして若いのだ。20歳の藤井七冠と21歳の伊藤七段、2人合わせて41歳というのは、タイトル戦の史上最年少記録とのこと。

   

フランス語の「アンファン・テリブル」(enfant terrible:恐ろしい子ども)は、多少ネガティブな意味があるけど、この2人に関してはネガティブな情報を聞かない。特に、藤井の優等生ぶりは完璧。芦田愛菜とお似合いだと思うけど、大スクープはまだかな♪

   

   

      ☆     ☆     ☆

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ところで、将棋には駒の並べ方というものがあって、アマチュアの私はほとんど意識したことないけど、プロ棋士は大橋流が多い。要するに、王や玉から始めて、手前・中心の駒から順に並べる方法で、自然だと思う。上のabema映像の手前側(藤井の側)。江戸時代の将棋家元、一世名人・大橋宗桂が祖。

  

それに対して、伊藤七段は、少数派の「伊藤流」。三世名人・伊藤宗看が祖。前半は大橋流と同じだけど、遠くから敵を狙える飛び道具の駒(香車・角・飛車)を後回しにして、歩を先に並べるのが特徴。上の画像の向こう側(左で顔が見えてるのが伊藤)。

     

私は、飛び道具は重要だから後に並べるという意味かと思ってたけど、日本将棋連盟の説明を読むと、「並べている途中で、香・角・飛が敵陣に直射しないように配慮した並べ方」とのこと。

   

なるほど! 礼儀作法が理由だったのか。勝負事だけど、始める前までは相手を尊重すると。だけど、ちょっと不自然な並べ方だし、最後に角と飛車を並べると前後の駒がジャマでやりにくいから、大橋流の方が多数派ってことかね?

   

   

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さて、2023年(令和5年)、第36期・竜王戦・第1局。渋谷のセルリアンタワー能楽堂での開催で、何と、大盤解説の会場には750名(!)のファンが来場したらしい。八冠達成の直前でもあるし、大注目。

  

ただ、会場の映像を見ると、若い女性の姿はほとんど見当たらなかった (^^ゞ 棋士も、最近話題のエージェント契約とか結べば、もっと人気の幅が広がるかも♪・・・とか思って調べると、美人棋士として人気の香川愛生・女流四段は事務所に所属してた。YouTuberとしても人気。

  

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伊藤七段が先手で、毎度お馴染み、「相掛かり」の戦型。今回みたいに早めに角交換しても、なぜか「角換わり」とは言わないらしい♪ 上図は先手の21手目、7七同金の局面。読売新聞の公式棋譜サイトより。この時点で結構、珍しいと思うけど、両者とも考慮時間は使ってないから、まだ研究範囲ということか。

    

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先手の伊藤の誘いに乗るような形で、後手の藤井は8八に角を打ち込む。1時間5分の長考だから、既に新しい局面なのかも。伊藤は端歩攻めを仕掛けてるのだから、1四歩と取り込むのかと思ったら、9七香と逃げた。

  

伊藤は受けの気風らしいけど、この辺りから、AIの評価は、少しずつ後手有利になって行った。そして結局、最後までその流れが変わることはなかったのだ。

       

   

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その後、後手の藤井の飛車が右側に展開。上図は、先手・伊藤の封じ手、51手目の3六銀。ここでは、7六金が有力候補で、その場合、藤井は7五歩、7七金、8五桂の予定だったらしい。

   

4六飛、4七銀、5六飛、同銀と進んで、飛車・角の交換。後手陣は、飛車の打ち込みにそこそこ対応できる形ではあるけど、ちょっと怖い。それでも藤井は、得意の角と桂馬を使った攻めを見せる。

   

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上の画像は、後手の藤井の66手目、4五桂の局面。既に評価値(期待勝率)は、70vs30くらいで藤井の優勢。持ち駒は少ないけど、2枚の角と桂馬の攻撃は切れそうにない。

  

私はもう、この辺りで藤井の勝ちだなと思ってたから、目を離して、珍しく勧誘に来た営業マンと玄関でのんびりお喋りしてた(実話・・笑)。すると、小さくて素早い秋の蚊が数匹やって来て、1勝3敗くらいで、その後しばらくは痒さにうめくことになった (^^ゞ

   

   

      ☆     ☆     ☆

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上は、後手・藤井の72手目、9七角成。一見、緩い悪手に見えるけど、ここで取った香車を後で4六に打つのが厳しい攻めだった。あと、自分の6四桂が5六に跳ねた時には、自陣の5三の地点を9七の馬で守ることにもなる。

  

まあ、既にかなりの差がついてて、しかも逆転の要素があまりない状況になってた。

   

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そして、私が痒さでうめきつつ、目を離してる間に、早い終局。上が投了図で、後手・藤井の82手目、4七銀を見て、伊藤があっさり投了。

  

安全を考えて5一玉の形にした後手陣に即詰みはないし、自陣はもう受けが効かない。2八飛と受けると、後手は5六馬くらいで勝ちのはず。次の4八歩からの詰みを先手が逃れるのは不可能。

  

なお、終盤までの評価値グラフの推移は次の通り。ほぼ一方的な「藤井曲線」で、伊藤七段も不出来な内容が残念そうだった。まあ、初めてのタイトル戦で、しかも2日制の対局に着物姿で登場した20歳の若者だから、緊張もかなりあったはず。

  

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ちなみに2日目のアベマの聞き手は、加藤桃子・女流四段と脇田菜々子・女流初段。コロコロと太った・・じゃなくて(笑い)、ケラケラと無邪気に笑いまくる加藤が可愛かった♪ 将棋の話の中身も、解説者に負けないほど。

    

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さあ、これでいよいよ次は、10月11日の王座戦・第4局で八冠達成チャレンジ! 稀有の天才・藤井七冠が一発で決めてくれることを期待しつつ、ではまた。。☆彡

    

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名古屋駅の鉄道パワーか、解説の村田六段の怨念か♪、藤井聡太・七冠が大逆転で八冠まであと1勝~2023王座戦・第3局

「具合の悪そうな藤井七冠が大逆転」とか、記事タイトルに書こうとしてたけど、局後の感想戦や前日のインタビューを見てると元気そうにも見えた。

   

ただ、対局中だと、大逆転した直後でさえ、まるで投了する直前みたいな暗めの表情や仕草も見せてたから、ちょっと心配ではある。疲れや重圧か、それとも単なる体調不良か。足が痛くなって来たとかいう話もある。

    

案外、対局やイベントより、日本将棋連盟の免状に揮毫するのが大変なのかも♪ かつての七冠王・羽生善治会長と、名人・竜王の藤井七冠の署名が並ぶから、希望者が大勢いるらしい。2ヶ月待ちの人気。

     

実は私もちょっと欲しいなと思ってるけど、もう長い間、単なる「観る将」になってるから難しい (^^ゞ 棋士にお金払って推薦してもらえばいいだけか(笑)。コラコラ! 下は公式サイトのサンプルより。

    

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      ☆     ☆     ☆

さて、第71期・王座戦の第3局は、藤井七冠の地元・名古屋で開催。非常に得意な先手番だし、第2局に続いて連勝して、地元のファンの皆さんにも喜んで頂きたいところだった。

  

ところが、一方的に永瀬拓矢・王座に押される展開。私は、今日のブログ記事ではむしろ、解説の菅井竜也・八段のトークを前面に出そうかと思ってたほど♪ 深浦康市・九段がカウンセラー役になって、菅井八段が自らの思いをさらけ出すような珍しい場面があった。自分の言葉がファンや周囲の人達の一部に誤解されてしまうのを気にして、言葉を慎重に選んでるらしい。

   

それはともかく、対局は終盤になって、まさかの大逆転! まさに、藤井マジック☆ abema動画の評価値(期待勝率)は、藤井5%vs永瀬95%くらいから、藤井80%vs永瀬20%くらいへと一気に反転。そのまま、あっさり藤井の大逆転勝ちとなった。

      

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この日の解説者の1人は、王座戦の挑戦者を決めるトーナメントで藤井に大逆転負けした、村田顕弘・六段。彼が勝ってれば、藤井の八冠挑戦も無かった。今でもよく思い出すそうだから、彼の呪いが永瀬王座の敗着・4一飛を導いたのかも♪ 大逆転負けの仲間が欲しいと(笑)

    

もう一つ、藤井の逆転にパワーを与えたかも知れないのは、会場のJR東海・名古屋マリオットアソシアホテル。名古屋駅のホテルだから、鉄道ファンの藤井にはたまらない魅力らしい。前日のインタビュー映像で無邪気に鉄オタの笑顔を見せてた♪ 下は、Google Earthより。

    

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      ☆     ☆     ☆

そろそろ、対局の簡単な解説と感想に入ろう。序盤は、後手の永瀬王座が研究の手順を上手く活用して、少しずつ有利に。

   

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後手の永瀬が、角道を止めて、角交換を拒否。飛車先も突かず、端歩は後手なのに伸ばして、居玉のまま。そして7筋からの袖飛車攻撃を見せる。先手の藤井は銀と飛車で3筋に攻撃開始。公式棋譜サイトより、後手の24手目、3四同銀の局面。

   

その後、後手は9筋から端歩攻め。藤井は局後に、予想より厳しかったと感想を話してた。

   

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先手の8五桂や、上図の49手目・7五歩は、AI的には良くない手と判断されて、既に評価値はハッキリと永瀬有利になってた。ただ、永瀬の飛車の逃げ場所によっては、一気に互角に戻る。

  

ところが、流石は永瀬。最善手の6四飛を選択。これで、後の飛車・角交換(6六飛)の攻撃が生じた。9四飛とかより、効果的な位置取りなのだ。

     

ただ、面白いことに、解説の村田六段はそれでもまだ先手をもちたいと評価♪ 後手玉は右側が壁の悪形になってるから、やがて藤井の鋭い攻撃でやられると予測してたのだ。大逆転負けの仲間づくりの期待も込めて(笑)

   

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6四飛に対して、藤井は51手目、4五銀で勝負に出た。AI的にも最善手の候補の1つになってたけど、先手の不利は変わらず。同銀、同桂に、4九銀の割り打ちが厳しい。しかし、永瀬の持ち時間が、残り少なくなって来た。いつの間にか、藤井より少なくなってる。

        

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そして上図が、運命の局面。先手・藤井の65手目、最後の望みを託して、2一飛と王手。プロでなくても、3一歩の底歩でがっちり受けるのが第一感だろう。既にAIの評価値は、5vs95くらいの大差で、後手の永瀬の勝勢になってた。

    

ただ、3一歩と受けた時は、色んな変化がある。4三銀、同金、3一飛成とか、4三銀、同金、3二角(または3二銀)とか、4四香とか。

  

永瀬の持ち時間は既に残り4分で、それを使い切ったから1分将棋。この僅かな時間では、全ての変化を読み切れず、4一飛と受けた。これは攻撃的な受けで、わりとよくある形でもある。しかし、この場合は、先手の6五角が厳しかった。金の両取りで、後手2一飛なら、3二角成の詰めよが厳しいし、受けにくい。

   

   

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それでもまだ、AI的にはほぼ互角。後手が7七桂、5九玉、4三歩と応答しとけば、まだまだの将棋だった。すぐに7七桂と王手すれば、先手は6八玉とは上がりにくい(2一飛で、6九飛を狙われる)。

   

ところが、秒読みに追われる永瀬は5四歩と受けたから、4一飛成、同玉、5六角で完全に逆転。最後は、藤井の81手目、3四歩を見て、永瀬があっさり投了。まだ少し頑張れたはずだけど、一気に逆転されてしまったから諦めが早かったのかも。4一飛の失敗にはすぐ気付いてたようで、局後、直ちに藤井にその辺りをたずねてた。

   

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上が投了図。後手が7九竜なら、3二金から即詰みらしい。同金、同銀成、同玉、3三歩成、同玉、3四歩とか。変化は色々あるけど、先手は持ち駒豊富で、中央の角や香車も使える。

      

というわけで、第3局は劇的な大逆転で終了。これで、藤井の2勝1敗となった。夢の八冠をかけた第4局は、10月11日。京都にて。報道陣が殺到するのは間違いなし♪ 数十年に1回あるかどうかの事だし、ファンも大勢、集まりそう。それでは今日はこの辺で。。☆彡

     

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レアな「持将棋カウンター」まで表示される大熱戦、214手の長手数を藤井聡太七冠が制してタイに~2023王座戦・第2局

永瀬拓矢・王座の恐ろしい粘りと、それを振り切って詰ました藤井聡太・七冠。両者の熱戦、激闘に、拍手、拍手、涙、涙・・☆

   

欲を言えば、もうちょっと早めに終わってくれた方が、毎日更新ブロガーとしては有難かった♪ 150手くらいで、既に解説の佐藤天彦・九段も増田七段も、藤井の勝ちが決まったような事を話してたし、私もそう思った。棋聖戦、王位戦の佐々木大地・七段なら、あっさり投げてくれてたはず♪

    

ところが、「鬼軍曹」永瀬王座は粘りに粘って、持将棋の引き分けに持ち込もうとした。相手は練習将棋までする仲間で、しかも圧倒的な才能を認めてる相手。それでも、容赦のない粘り。

     

おかげで、「持将棋カウンター」とか言われる駒数計算の数値まで表示。レアなものを見れたのもラッキーだった。時間がないけど、サラッと記事をアップしとこう。あぁ、2人を迎えた現地の会場の拍手も長くて盛大で、いいね♪

   

  

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2023年(第71期)王座戦、第2局は、兵庫県の「ホテルオークラ神戸」にて開催。先手の永瀬王座が角換わりに誘導した後、後手の藤井七冠は62手目で、右玉の構えを取った。公式棋譜サイトより。

     

藤井の玉はよく動くから、私は何とも思わなかったけど、序盤から右玉にするのは非常に珍しいとの事。0勝1敗で迎えた後手番に向けて練り上げた秘策か。

    

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上図は、6筋で桂馬を交換した直後、先手・永瀬の57手目、7七銀と引いた局面。abemaのライブ動画より。ここでAIは、後手の最善手として、6四金という手を示してた。解説者が、それは差しにくいとか言ってたら、藤井は本当に6四金。

  

一昔前までの感覚だと、金は下段という感じだったけど、AIが登場した頃から、金が上の方に出て行くことが増えてる。まあ、確かに、銀が上、金が下というのは、必ずしも正しくない固定観念だろう。

   

   

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今回、私も含めて、男性視聴者の目にはこのシーンが目立ってたかも♪ どこの茶髪ロン毛ギャルだよ!と突っ込みたくなるけど、これがまだ18歳の女流棋士。佐々木海法(みのり)1級。現地の担当の1人。関西大学1年生。

   

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アベマも初登場みたいで、藤井七冠の三時のオヤツの食レポが地味に面白かった。栗のロールケーキを食べた後、モンブランみたいですね、食べたことないけど・・とか説明したのだ(笑)。今どきの18歳の女子がモンブランを食べたことないと。

    

まあ、私が初めて食べたのは確か19歳だったけど♪ ホテルのバイトで、売れ残りのケーキを持ち帰ってたのだ。これは、当時でも禁止されてた事だったけど、黙認されてた。そもそも、まだ全然食べれるケーキをドサッとゴミ箱に捨てる作業が引っかかるのだ。   

    

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本人のX(旧・ツイッター)には、卒業したばかりの高校の制服姿の写真もあった。マスク美少女だね(笑)。コラッ! いや、褒めてるんだけど♪ 堂々と、大阪府立春日丘高等学校の正門写真も載せてた。

  

地味な将棋界に、次々と若い女の子たちが参入して来るのも、藤井七冠が作り上げた将棋ブームのおかげか。名人がAIに負けて、スマホ不正疑惑事件もあって、かなり暗い時期の将棋界に、すい星のごとく現れた救世主(紋切り型♪)。

    

    

      ☆     ☆     ☆

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対局内容に戻ると、上は後手・藤井の100手目、4二同玉の局面。ここでは後手が少し有利になってた。

  

途中、永瀬らしい、じっと我慢する5七歩や8九桂があまりAIに評価されない手だけど、人間の実戦的には微妙な所か。実際、しばらく後で評価値(期待勝率)はキレイに逆転した。後手の藤井が114手目、9七同香成という悪手を指してしまったのだ。

     

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上は先手・永瀬の121手目、4一金。これが結局、敗着、敗因となった。ここは代わりに、4四馬と引き付けて、詰めろをかければ有利か、やや優勢だった。両者、1分将棋に追い込まれてたから、ミスはお互い様で仕方ない。

   

後手の飛車を金で取っても、玉を上部に逃がしてしまうのでダメなのだ。藤井は6二銀と馬を取って、3一金には4三玉。以下、スルスルと手前の永瀬の陣地へと入玉。

   

   

      ☆     ☆     ☆

後手・藤井の142手目、2七金くらいでもう勝負あったと思ったら、先手の永瀬の延々と粘りが続いたのだ。形勢のグラフを見ると、ずっと藤井の勝勢のまま、線が右に伸びてる。ということは、藤井は大きなミスを全くしなかったということ。

       

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ただ、永瀬の玉も相手の陣地へと入玉しそうになったから、「持将棋」で引き分け(先手・後手を入れ替えて、指し直し)が成立するための駒数の計算が問題になる。大駒(飛車・角)だけ5点、他は1点で計算(玉は除く)。

   

お互いに24点になれば引き分けだから、24点という基準に対してプラス・マイナス何点になってるか、数値が表示されてた。持将棋カウンターと呼ばれるらしい。

  

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上が最後の数字で、左の青字が藤井の点数。33点(大駒3枚+小駒18枚)だから、24点+9点。右の赤字が永瀬の点数で、21点(大駒1枚+小駒16枚)だから、24点-3点。

   

といっても、最後は詰みになったから、点数は無関係。ただ、それは永瀬が点数不足で諦めたから。詰ましてくださいという指し方に対して、藤井は見事に即詰みに打ち取った。

    

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上が投了図で、後手・藤井の214手目、2三同馬まで。以下、同玉に2二金と打てば、玉は押し戻されて、中段で簡単に詰む。5二歩が地味に役立ってるし、手前の、と金も役に立った。

   

第3局は9月27日の予定。それでは今日はこの辺で。。☆彡

    

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勝者は永瀬王座と解説の渡辺明九段のぶっちゃけトーク♪、藤井七冠が先手番で逆転負け~2023王座戦・第1局

最後までハラハラ、ドキドキ。解説の渡辺明・九段のぶっちゃけトークに(笑)。そこか! いやぁ、前・名人のトップ棋士だから許されるようなものの、新人の若手棋士や女流棋士だったら、スタッフに怒られるか、二度と呼んでもらえないか。

   

「食べる」ことを、「食う」「食う」と何十回も言うだけでもかなり目立ってるけど、棋士の間の実力差とか、対局後のインタビューへの対応(何も考えず、当たり障りのないように返答)とか、あまりぶっちゃけたトークで、聞いてて本当にヒヤヒヤした (^^ゞ abemaのライブ動画だから、あれくらいは許容範囲なのかね。

     

極めつけは、激しい終盤の途中。風呂やシャワーなら今、といった感じの発言 (≧▽≦) これ、フツーの民放テレビの世界だと、伝説の干され事件に似たちょっと似た失言だ。

    

夜遅くの人気番組の途中、人気レポーターがCM直前に、トイレ行くなら今、というような失言をして、一気に仕事を干されてしまったとかいう伝説がある(おそらく事実)。

  

とはいえ、渡辺の解説はテキパキとしてて、内容も口調も非常に明快。変な話、この鋭い渡辺に勝ちまくってる藤井七冠の凄さを改めて思い知らされた。

    

   

      ☆     ☆     ☆

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振り駒で、藤井聡太・七冠が先手番に。得意な角換わりの戦型に持ち込んで、後手の永瀬拓矢・王座は、4一玉の珍しい玉型のまま、7筋・8筋の早繰り銀で攻めて行く。それに先手の藤井が2四歩と反撃したのが上図(35手目)。公式棋譜サイトより。

   

後手が同歩と取れば、先手は2五歩の継ぎ歩がセオリー。同歩なら同飛の十字飛車で、7五の銀と2一の桂の両取りが決まる。だから後手は2五歩を無視して、8六歩か7六歩と攻める所。2四歩には2二歩の我慢とか。私も何度か、実践の経験があると思う。

  

ここでは、永瀬は2四同銀と応じたので、大人しい展開になった。

   

   

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その後、攻め合いになって、上の画像は後手・永瀬の46手目、8二飛。abemaライブ動画より。先手の6五角に対して、大人しく引いた局面。AI評価値(期待勝率)は50%vs50%だけど、私は先手の方が指しやすいと思う。

  

この後、AIの予想通り、8三歩、7二飛、4四歩と進んで、さらに6四歩に5六角。この角が、3四と4五に出れるので、味のいい位置になってる。

    

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この日、対局内容と同じくらいの注目を集めてたのが、会場となった陣屋の名前を冠した「陣屋カレー」、伊勢海老つき☆ 女将によると、一般客もルームサービスで食べれるらしいけど、値段までは話してなかった。

   

昼間からこのメニューで、藤井七冠はこれだけだったけど、永瀬王座はさらに他の物も注文。ものすごいカロリー♪ 解説の渡辺は、そんなに腹は減らないと言ってた。人によって、頭脳のカロリー消費が大きく違うのかね? 私の頭脳もそんなにカロリー消費しないけど、気分的に甘い物を食べたくはなる。

   

    

      ☆     ☆     ☆

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上の画像は、後手の62手目、5五歩の局面。私なら、7二歩成で飛車の効き筋をズラした後、素直に5五同銀と取る。

  

藤井七冠は、5二角成から4三金の強襲。ちょっとアマチュアっぽい強引な攻めには見えるけど、藤井ならそのまま押し切って楽勝かと思ってしまった。AI評価値的にも、既に藤井が少し有利。

   

ところがこの後、藤井はイマイチの手を連発し続けて、ズルズルと永瀬の優勢になってしまった。珍しい逆転パターンで、別の角度から見ると、永瀬がまずまずの手を指し続けたことになる。

   

    

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上は、先手の藤井の97手目、9二桂成の局面。飛車を取り合って、後手玉は詰めよの形になってるけど、ここで後手の永瀬は冷静に、1四銀の逃げ道を開ける好手。これで後手玉がなかなか寄らない形になった。攻められても、守り駒を打って粘れる。

   

先手玉も、入玉を目指すことはできるけど、駒数が足りなくて負けになってしまう。だから普通に、相手玉を詰ますしかない。

  

この後、1分将棋で永瀬に悪手が2回(112手目と118手目)出て、互角に近い形勢になったけど、藤井も時間切れでチャンスを活かせず。最後は無駄に粘るのを諦めて、あっさりと即詰みを受け入れた。

    

   

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上の投了図は、後手・永瀬の150手目、3五銀まで。4一香がよく効いてるから、先手玉は簡単に詰む。

  

その気になれば、先手はこの少し前、6二飛の王手から5四銀で、脱出を狙うことは出来たけど、実際にはすぐ捕まってしまう。下の評価値グラフは、元奨励会員アユムの将棋実況より。アベマAIもほぼ同型だった。

  

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先手番でいきなり負けてしまったので、藤井自身も語ってたように、八冠はちょっと苦しくなってしまった。まあでも、次戦からの巻き返しを期待しよう♪ 第2局は9月12日の予定。ではまた。。☆彡

   

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