毎日新聞HPで将棋名人戦第1局の即詰みの棋譜が見れないから、データベース「毎索」をiPadやMacで閲覧しようとしたら

最近次々と、新しい事、超久々の事にチャレンジしてるけど、いちいち躓(つまず)いてしまう (^^ゞ 『青春の蹉跌』、青春のつまずきなのだ♪ 古っ! 映画化も成功した、石川達三の小説。学生運動を背景とした、1968年の作品。

    

ところでこの小説、たまたま毎日新聞に連載されてたらしい。今はじめて検索で知った。すごい偶然だね。私がつまずいた石(失礼♪)も、まさに毎日新聞だったのだ。まあ、無料で見ようとした私の責任だけど。

   

素直に自分の非を認めて、潔くて、いいね(笑)。実は「青春の蹉跌」のラストは、素直に自分の非を認めない、潔くないエリート青年の哀しい姿なのだ(ネタバレ♪)。ある意味、それこそ青春というか、半世紀前に失敗していまだにくすぶってる学生運動というか。。

    

    

     ☆   ☆   ☆

おっと、話を私の妻好きに戻そう(笑)。妻が美しいもんで・・って話じゃなくて、躓きね♪ ハイハイ。眠い時の恒例、1人ボケ突っ込み。

    

さて、2025年4月10日に終わった、将棋の第83期名人戦・第1局。藤井聡太・七冠がAI超えの素晴らしい即詰みで勝ったというネット記事を読んで、いつものように「名人戦 棋譜」と検索。

   

以前は毎日新聞の特設ページに飛んで、無料で棋譜が見れたのに、有料会員専用サービスになってた! 今年から? 去年は見れたと思うけど。

   

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それなら、どこかのデータベースで毎日新聞にアクセスできないかな・・と軽く思ったら、とんでもないドツボにハマってしまったのだ (^^ゞ

    

   

    ☆   ☆   ☆

朝日新聞や日経新聞のデータベースは時々使ってるけど、毎日新聞のデータベース「毎索」は使ったことがない(と思う)。あるいは、超久々の2回目とか。

    

とにかく、ある無料サービスを通じて「毎索」にアクセスしようとしたら、珍しい門前払いを受けてしまった (^^ゞ

   

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現在ご使用の端末ではご利用になれません」。iPad Pro(第6世代)の12.9インチじゃダメだと。20万円以上もした高級タブレットなのに(笑)。自慢か! 閲覧用アプリ(ブラウザ)は、ChromeでもSafariでもダメ。

   

ネットを検索して事情や対策、動作環境を調べると、やたら情報が少ないけど、MicrosoftのブラウザEdgeかFirefoxならいいらしい。ファイアフォックス、懐かしい名前♪ といっても、この情報は2022年の日付けだから、今でも通じそう。

   

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     ☆   ☆   ☆

そこで、iPadにわざわざEdgeをインストールしたけど、ダメ。仕方ないから、ちょっと苦労してiMacにEdgeをインストールしてみたけど、ダメ。重いから、すぐ削除するかも。

   

そして最後の切り札、壊れかけのWindows PCまで、まさかの失敗 (^^ゞ ハァッ? 昼間だったら、毎日新聞に電話してたかも♪ クレーマーか!

    

もちろん、棋譜を知りたいだけなら、ネット上にあるんだけど、著作権が怪しいサイトやアカウントもあるし、できれば堂々と公式情報を見たい。

   

仕方ないから、朝日新聞のデータベースで妥協しようか・・とか思いつつ、最後に仮想専用回線VPNを通じて毎索にアクセスしたら、あっさり成功♪ そこか!

   

「現在ご使用の端末では・・」と警告が出たから、端末のハードかソフト(アプリ)の問題だと思ったのに、単なる通信回線の問題 (^^ゞ 1時間半もムダにしてしまった。超寝不足が溜まってるのに、くたびれ損の骨折り儲け♪ 寒っ。。

   

   

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で、もう眠いし疲れたから、寝ようかとも思ったけど、持久系アスリートは粘り強い♪ 無理やり目を覚まして、棋譜を再現。さらにこうやって、ブログ記事まで書き始めたと。解説というより、軽い感想。

   

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上が後手・藤井の110手目、9六桂の局面。この手も、長く語り継がれると思う。ここから詰みまで読み切るのは、プロ棋士たちでも難しかったようだし、そもそも必要なわけでもない。他の無難な手でも勝てたと思う。そこをスパッと決めるのが、稀有の天才・藤井聡太の美学。詰将棋選手権の絶対王者の終盤力。

    

ちなみに3手前に、先手の永瀬拓矢・九段が2四桂と打った時、藤井は37分の長考で同銀と取ってる。その後はほとんど時間を使ってないから、そこでもう、「ほぼ即詰み」なのを読み切ったらしい。同銀に対して、永瀬が同歩と取った瞬間、1分だけ確認して、9六桂。

   

    

    ☆   ☆   ☆

そこからの永瀬の対応によっては、詰まなかったみたいだけど、負けは負けだから、潔く詰まされたわけか。藤井とは長年、仲良しの研究仲間だし、天賦の才能と努力をリスペクトして。

   

同香、9七金、以下、134手目の5三角を見て、永瀬が投了。終局図も味わいがある。寄せにくい中段の玉を、龍と角で挟んで、2枚の桂馬で絡め取る構図。詰将棋の難問にも見える。この図が美しいからこそ、角の王手に合い駒したり、桂馬を取って逃げたりせずに、潔く負けを認めたと。

   

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     ☆   ☆   ☆

ここに至る途中の変化は、単純で簡単だけどかなり多いから、もう誰かにお任せしよう。多分、普通のサイトはもちろん、動画でも完全な解説はないんじゃないかな?

  

玉が右に逃げたり下に逃げたり、合駒を変えたり、細かいチェックが必要。ちなみに、玉の逃げ方によっては、後手が2六角とのぞいて攻める筋もある。4四の角左右によく効いてるのだ。

    

というわけで、毎日新聞のデータベースにもアクセスできることが分かったから、たまには使ってみようか。政治的立場は朝日よりもさらに左寄りだから、私の趣味ではないけど、将棋なら別にOK。囲碁もスポーツもテクノロジーも問題なし。

    

あぁ、土曜の朝になって来たから、もう寝よう♪ ではまた明日。。☆彡

   

     (計 2312字)

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藤井聡太・七冠、即詰みを逃れて、相入玉の名局で増田六段に逆転勝ち~第74回・NHK杯将棋・準決勝(2025年3月放送)

NHK杯・将棋トーナメントというのは、伝統も知名度もあるし、abemaその他より遥か昔からテレビ放送されてる大会だけど、私は1年に1回か2回くらいしか見てない。

   

日曜の午前という時間帯にテレビを見る習慣がないし、「タイトル戦」ではない早指し戦だから、どうしても格下のイメージがあるのだ。国営放送の長寿番組だから、作りがちょっと堅苦しいのも影響してるかも。

   

ただ、今はNHKプラスの動画で後からでも見れるし、今回初めて知ったけど、棋譜もきっちりしたシステムで公開されてた。画面も見やすいし、「十手先」「十手前」に進める機能は便利だし、再生速度も選べる。

   

  

     ☆   ☆   ☆

今回、棋譜を見ようと思ったのは、Yahoo!で藤井の大逆転勝ちを伝える記事をたまたま見たから。考慮時間が極端に短い中、長考派の藤井が入玉して粘る名局だったとか。

   

珍しく、最初から投了図を掲載しとこう。先手・藤井の167手目、5九金を見て、後手が投了。この金は、ずっと前から一段目に構えてた。投了図以下は、説明の必要がないほど簡単。5三角がよく効いてて、後手玉はバックしても逃げ切れない。先手の8六歩や4六歩も包囲網を作ってる。

    

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棋譜を見ると、確かに終盤の際どいやり取りは面白くてスリリング。藤井らしい鋭い反撃も最後にビシビシ決まってるから、5ヶ月ぶりに軽くブログ記事を書くことにした。

 

ちなみに私は最近、棋譜だけサラッと見ることが多い。動画は時間がかかり過ぎるし、AI評価値を見てしまうから。やっぱり、私は自分の頭で考える方が面白い。AI評価値や最善のやり取りを見る場合も、まず自分の頭だけで考えた後にするようになった。

    

    

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2024年度、第74回NHK杯将棋トーナメント、準決勝第1局。藤井聡太・竜王名人 vs 増田康宏・六段。藤井が先手で、戦型は角換わりの相腰掛け銀。

  

正直、このパターンは多過ぎると思う。棋界のトップに立つ藤井も当然、その問題意識は持ってるはず。AIはどんどん強くなるし、大スポンサーである新聞社の経営はどんどん苦しくなってる。多様性の時代でもあるし、人間のプロはもっと色んな将棋を見せる意識が必要だと思う。

   

例えば、角換わりも相掛かりも禁止の棋戦とかあってもいい。あるいは、野球の延長線とかサッカーのPK戦みたいに、与えられた形から指し始めるとか。AI評価値が99vs1の局面から差し始めるのも面白い。

   

先日の王将戦・第5局で、後手番の藤井が珍しく3四歩と突いたのは、意外性があって良い事だと思う。次は、有名な「初手・お茶」の代わりに、「初手・コーヒー」とか♪

   

とにかく、実際はほぼ同型の見慣れた形になった。下図(37手目まで)で、後手の増田が4四歩と突けば先後同型だけど、実際は5二玉と変化。これも普通の指し手。

   

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その後、形勢は後手有利に進む。下図は97手目まで進んだ局面。後手の勝利の寸前にも見えるほど。

   

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ただ、後手玉も、3六飛の守りが無くなると、一気に危なくなる。だから、5六飛と切って銀を取るような攻めは、そう簡単にはできない。

  

実戦は普通に、6九角から攻めて、下図は後手の112手目、5一桂。先手が不利とは思うけど、後手玉もすぐ詰む形にはなってる。

     

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上図で、先手の藤井は7二馬という実戦的な手を指した。馬が逃げつつ、相手の香を取って、逆転の落とし穴まで用意。もし同龍なら1三香で勝ちだけど、それはアマチュアでも一瞬で分かるようなことだから、プロの増田が引っかかるはずはない。

   

ただ、7二馬に対して、後手が5四金と打てば詰んでたという点は、秒読みだと読み切れないと思う。詰みそうではあるけど、細かい変化が多いし、もし詰まなければ逆転負けになってしまう。

   

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上図は、実際の局面ではなくて、もし5四金、同馬、同歩と進んでたらどうだったかを考えるための仮りのもの。

    

ここで先手は、同玉、4四玉、6四玉の3通りの応手があるけど、3四飛とか5六飛、飛車が動いた後の2五角成もあって、後手の勝ち。もちろん、先手玉が敵陣に入り込めば、7三龍とか6二龍といった攻め筋もあった。

    

   

     ☆   ☆   ☆

とにかく、実際には後手は5四金と指さず、5六飛、同歩の後で、5四金。似たような手順だけど、これだとダメなのだ。3筋ににらみを効かせてた飛車を先に切って捨てたから、先手玉が3三の地点に潜り込めることになった。

   

その後も後手は詰みを逃して、逆に先手の藤井は一瞬の隙を逃さず、鋭い反撃。

    

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上図の137手目、2四桂というのは、「次の一手」みたいに鮮やかな攻め。取らなければ、3二の地点を守ることにも役立つ。後手の同歩から、1三香、同玉、5三飛と進んで、形勢逆転。攻防の飛車になった。ちなみにその少し前、127手目の4二飛というのも、攻防に効く正しい合駒。さすがに藤井七冠の終盤力は抜群。

   

この後はもう、後手玉の入玉が難しいから、先手の勝ち。先手陣では、4九金と1九香が待ち構えてるし、遠くの8八銀まで最後は活躍。

    

   

   ☆   ☆   ☆

というわけで、藤井は3月16日放送の決勝戦に進んだけど、この結果は既に分かってるとネット記事に書かれてた (^^ゞ しかも、NHK自身の報道から、論理的に推測できてしまったらしい。数年前にもそんな話があったのを思い出す。

    

プチ炎上覚悟でわざとリークしたのか、うっかりネタバレしてしまったのかは不明。まあ、ウチはなるべくネタバレを控えるブログだから、書かないことにしよう。それでは今日はこの辺で。。☆彡

   

     (計 2269字)

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三冠「女流棋士」西山朋佳、初の「女性の棋士」にはなれず、編入試験2勝3敗で惜しくも不合格、再挑戦に期待

ある意味、今年度の将棋界最大の話題だったかも。藤井聡太八冠誕生の後、七冠になって、勝ちまくりだった状況も一段落。社会的な注目度もかなり落ち着いてる。将棋会館は新しくなったけど、それよりは、女性初のプロ「棋士」を目指す編入試験の方が注目されてたと思う。

   

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昨夜のNHK『ニュースウォッチ9』でも、藤井七冠のタイトル戦より遥かに大きな扱いになってた。西山朋佳・女流三冠、29歳。「女流棋士」として3つのタイトルを持ってる女性のトップ(の1人)だけど、「棋士」ではない。

     

   

     ☆   ☆   ☆

女流棋士と女性棋士という書き分けをよく見かけるけど、これは紛らわしいから、止めた方がいい。私なら、「女流棋士」と「女性の棋士」と書き分ける。あるいは、女性の「棋士」とか。

   

要するに、将棋のプロはこうゆう分類なのだ。作家と女流作家の関係とは全く違う。

     

 (上) 「棋士」  (今まで全て男性、女性でも可能)

 (下) 「女流棋士」 

    

上・下というのは、実力と待遇の格差(人気や知名度は別問題)。女性でも「棋士」は目指せるし、実際、今回の西山朋佳も昔、「棋士」養成機関の「奨励会」であと一歩の所まで近づいたけど、結局は失敗。そして今回、またあと一歩でチャンスを逃してしまった。

  

天才だらけのピラミッド構造を下から登っていくのは大変なのだ。特に、少数派の女性にとっては。ちなみに西山は昔、天才・藤井少年にも勝ってたらしい。ただ、そこからの成長の度合いとスピードが全く違ってた。藤井は一番上の頂点まで、ほとんどノンストップで駆け上がって行った。。

   

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    ☆   ☆   ☆

特別扱いで参加できる公式戦で、プロ相手に抜群の成績を上げると資格を得られる、プロ棋士への編入試験。1ヶ月に1回くらいのペースで、最大5局だから、私は正直、昨日が最終5局目だというのを忘れてた。NHKのニュースを見て、そうそう!と思い出したのだ。

   

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abema動画はすでに有料のみの配信になってたから、YouTubeで「囲碁将棋プラス」の無料放送を録画視聴。

  

先手(手前側、下側)の試験官・柵木幹太(ませぎ・かんた)四段(26歳)が居飛車で、後手(向こう側、上側)の西山三冠が振り飛車。先手が歩を1枚、得して、後手を抑え込んでる状況だから、先手が有利。期待勝率は67%vs33%。

   

ハッキリ言って、男性で年下の試験官の方が悪役で、遥かに指しにくい雰囲気だけど、序盤からジワジワとリードを広げてた。実に素晴らしい対局姿勢、対局内容。

  

調べてみると、彼は名古屋大学を卒業して、名古屋大学大学院を中退。将棋に加えて、学歴も素晴らしい棋士。ただ、過去2年間のプロ成績はほぼ普通。そのくらい厳しい世界なのだ。

   

  

     ☆   ☆   ☆

NHKは、この歴史的対局を観戦する真面目なちびっ子達を取材してた。いわゆる「見る将」、単に見て応援するだけじゃなくて、ガチ勢♪

    

特に、右の手前の女の子は、将棋の猛勉強中で、西山のファンらしい。江山弓槻ちゃん、小学6年生。将棋盤も立派(誰の物かは不明)。平日の8時間の対局だけど、学校はどうしたのかね?♪ 帰宅後かな。名前に「将棋」を付け加えて検索すると、すぐに活躍ぶりを確認できた。

    

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夕方18時前に、西山が投了。一呼吸、整えた後、深々と頭を下げた。形勢判断の推移グラフは、ほぼ右上がりで、男性棋士の完勝。たぶん、嬉しくはなかったはず。ホッとしつつも、何か悪い事をしてしまったような感じ♪ 空気を読め!とか、ネット民の一部に怒られそう。

    

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もちろん、私も含めて、分かる人には分かる。日本中、世界中を敵に回したような状況での、柵木四段の勝利の素晴らしさが。。

   

   

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終局後の記者会見では、涙を必死にこらえるような目元が印象的だった。

   

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最後まで西山を応援してた女の子は、「とにかく悔しいです」。いずれ、この子が「棋士」になるかも。その時には、このニュース映像も流れるはず。

    

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直後の星麻琴キャスターも、速報ニュースを伝えつつ、ウルウルした目でまばたきを繰り返してた。将棋ほどではないけど、放送業界も男性中心の社会。女性として、特別な思いはあるはず。超エリートコースを歩んで来たとはいえ、母親が有名人だから、周囲の態度も特別だっただろうし。。

   

     

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そして最後は、西山のX(旧 twitter)。模範的な投稿で、いいね♪ まだ今後、再び編入試験を受けることも出来るらしいから、リベンジへの道に期待しよう。

  

ちなみに、何度かチラッと書いてるように、私も子どもの頃にはプロ棋士を夢見てた。都道府県はもちろん、全国レベルの実績も一応ある。もし、地方の田舎町じゃなくて都会(東京・愛知・大阪とか)に住んでたら、ひょっとしたかも・・と自分では思ってる♪

   

実際、私とそれほど実力差がない(と私が思った)都会の少年は、その後、プロ棋士になってるのだ。正直、悔しかったというか、今でもちょっと悔しい(笑)

   

詳しい昔話は、機会があれば、またいずれ。というわけで、今日はそろそろこの辺で。。☆彡

   

     (計 2057字)

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そろそろリレーに向けてスピードを上げないと!&コロナつぶやき(将棋の西山朋佳・女流三冠)

(1日)RUN 7 km,36分03秒,平均心拍 129

消費エネルギー 273kcal(脂肪 74kcal)

    

(2日)RUN 10 km,50分23秒,平均心拍 133

消費エネルギー 396kcal(脂肪 103kcal)

     

   

将棋で「初の女性のプロ棋士」を目指す「女流棋士」西山朋佳・三冠、注目の編入試験5番勝負。第2局は負けて、1勝1敗となった。

   

分かりにくいけど、女流棋士よりも、女性のプロ棋士の方が遥かに格上。

   

簡単に言うと、普通のプロ棋士には実力的になれない女性を、普及や人気のために別扱いで女流棋士にして来たのが実情。途中、大きな対立や分裂騒動も生じたけど、これまで狙いが成功してるのは確か。

    

ところで、その注目の西山三冠。9月27日にコロナ感染を発表して、少し休養。5日目で今回の対局。対戦相手との距離は1mほどで、半日くらいの間、ちょっと咳が目立ったらしい。私は夕方にちょっと動画を見た程度だけど、やっぱり時々、咳をしてて、しかも終盤だからか、マスクを外してた。

   

    

     ☆   ☆   ☆

Yahoo!のコメント欄で、その点を指摘したコメントに対しては、否定的な反応が圧倒的。つまり、マスク外しとか咳とかコロナとか、別にいいじゃないか、素直に将棋の応援しろよ、という事だろう。いつまでコロナで騒いでるんだと。今はちょうど、第11波が収束した時期でもある。

  

☆追記: この記事のアップ後に見直すと、コメ欄の論調が逆転。コロナを気にする人が多数派になってた。)

     

もちろん、ヤフコメは統計調査ではないし、西山の症状が出たのがいつなのか、対局の直前に医師の診察はあったのか、日本将棋連盟の細かい規定はどう変わったのか、対局相手の山川泰煕・四段の同意があったのかどうか、よく分からない事だらけではある。

   

☆追記2: 翌日、西山がXにポスト。発症は22日で、対局はその10日後だったらしい。基本的な配慮は守られてる。)

   

それにしても、5類になった途端、急激にコロナに対する社会の意識が変わってるのは確か。3年前とかだったら大炎上してても不思議はない。佐藤天彦・九段が対局中にマスクを外して反則負けになったのは、ほんの2年前のことだ。

    

ちなみに、私自身は5類になってからもあまり変わってなくて、人前ではマスクをするのが基本(特に話す時)。それ以外は外してるけど、マスク無しの人が大勢いる場所にはあまり近寄らないように注意してる。

   

まだ、マスクしてると肩身が狭い状況にはなってないけど、周囲でどのくらいの人がマスクをしてるのかはチラチラ確認してる。1割とか、あまりに少数派になったら、同調圧力に負けてマスクを外すかも。。

    

    

     ☆   ☆   ☆

一方、単なる小市民アスリートは、相変わらず毎日運動継続中。ブログみたいになって来た♪

   

1日(月曜)は、またすぐ寝そうになったけど、我慢して近所でスタスタ7kmラン。居眠り気分のわりにはマトモな走りだったかも。トータルでは1km5分09秒ペース。気温24.5度、湿度92%、風速2m。猛暑ではないけど、涼しくない! 心拍計は正常に作動。

  

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往路(1.2km) 7分11秒 107 114

LAP 1(2.2) 11分22秒 125 138

  2   10分30秒 139 148

復路(1.4) 7分00秒 144 152

計 7km 36分03秒 129(76%) 152(89%)

    

    

     ☆   ☆   ☆

続いて、2日(水曜)真夏日で、夜中になっても暑かったから、妥協で10kmラン。スタート直後にいきなり右足首を痛めてしまって、最初の20分くらいは変な走りになったけど、本気の走りではないから何とか誤魔化せた。

   

リレーマラソンまで1ヶ月半しかないから、痛みがあってもスピードは落とさず。そろそろ、走りながら常にタイムやペースを意識する段階になって来た。

        

トータルでは1km5分02秒ペース。そろそろ5分切りたかったけど、暑かったから良しとしよう。気温25度、湿度85%、風速1m。この数字よりは暑く感じた。小雨がパラつくタイミングを狙ったけど、ほとんど降らなかったし (^^ゞ

  

心拍計は、終盤で異常に高くなってた所だけ補正。自宅でエアコンをつけるのを我慢してるんだけど、部屋の中は深夜なのに30度弱 (^^ゞ 困ったもんだね、SDGsには(笑)。まだ言うか! ではまた。。☆彡

      

   

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往路(2.4km) 13分18秒 116 129

LAP 1(2.2) 10分36秒 134 144

  2   10分27秒 139 149

  3(2) 9分28秒 140 150

復路(1.2km) 6分36秒 144 155

計 10km 50分23秒 133(78%) 155(91%)

    

    (計 1886字)

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藤井聡太七冠、AI超えの絶妙手「9六香」で永瀬拓矢九段に逆転勝利!、香車を打つ場所と9七の合い駒~2024王座戦・第3局

別に結果論で言うわけじゃなくて、一発で逆転しそうだなと思ってabema動画をジーッと見てた。藤井聡太・王座の2連勝で迎えた、2024年(第72期)王座戦、第3局。終盤に入って、永瀬拓矢九段の有利・優勢が継続。

    

ただ、すぐ終わりそうな局面になっても、アベマのAI評価値(期待勝率)はそれほど大きく離れない。普通なら、永瀬90%vs藤井10%くらいになりそうなものなのに、たかが80vs20とか、70vs30が続いてる。

  

しかも、お互いが1手指す度に数字は揺れ動いて、65vs35くらいまで接近することも多かった。AIでさえ、それほどハッキリしない将棋の終盤を、人間が2人とも1分将棋で考えてる。藤井七冠の驚異的な終盤力、詰将棋の圧倒的実力を考えると、一発逆転は十分あり得る状況だったのだ。

    

    

     ☆   ☆   ☆

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上図は、後手の藤井の146手目、9六香の局面。間違いなく、これから長く語り継がれる妙手の1つで、しかもAIは指せない(指さない)手だ。人間が人間に対して放った、ミスを誘う妖しい勝負手。

  

もちろん、先手の永瀬が金で取れば、8七金ですぐ詰むから、9七に合い駒することになる。金や銀だと、攻撃力が落ちてしまうから、9七歩の合駒が自然。

   

ただ、局後の永瀬の感想によると、第一感は9七桂だったらしい。危ない悪手に見えるけど、これが最善手。唯一の正解だったから、永瀬が優勢のままだった。ところが1分将棋の秒読みだと、9七桂で自玉が詰まない(後述)ことを読み切るのが難しい。

   

   

     ☆   ☆   ☆

そこで普通に9七歩と合い駒した途端、評価値は大逆転。そのまま藤井の勝利、初防衛となった。

    

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評価値の推移グラフは、真下に急降下。将棋ならではの、一瞬の形勢逆転。たぶん、AI同士のコンピューター将棋では起きないだろうから、人間ならではのドラマと言える。

   

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藤井が八冠になった、去年の王座戦・第4局の時ほどではないけど、投了する前の永瀬の仕草や表情が印象的だった。すぐ間違いに気づいたはずだから、その後は「負けました」と投げるまで、自分の心の動揺と向き合うことになる。

  

動揺と言えば、abemaの映像スタッフも動揺♪ 一瞬、「永瀬拓矢九段 勝利 第4局は・・」と表示してたのを私は見逃さない・・というか、実は待ち構えてたのだ(笑)。ただし、ミスへの対応は非常に素早かった。1.5秒くらいで訂正された気がする。

    

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     ☆   ☆   ☆

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さて、伝説となるはずの藤井の9六香なぜ、そんな中途半端な場所から打ったのか? 実は、別の将棋AI(水匠電竜)だと、9一香と離して打つ方が評価が高かったのだ。

   

ちなみに、もっと評価が高いのは9一飛だった(ある瞬間の分析で)。私もたぶん、9一飛と指して、ずっと遊び駒になってた大駒を活用する。自玉の受け、守りにも使えるかも知れない。

    

それはさておき、もし9一香なら、先手の永瀬は9四歩と捨て駒すればいい。藤井が取ると、もともと9四香と打ったのとほぼ同じ局面になるから、上図ではもともと9四香と打った局面にしてある。

  

これなら、先手は普通に9七歩と合い駒すればいい。9四香が後手の玉の逃げ場所をジャマするから、その後、7三銀で詰ますことができる。9二玉、8二金、9三玉、8三金、同玉、7二馬、7四玉、6四成桂など。

    

藤井が9二香とか9三香なら、もう少し簡単に先手が勝てる。藤井が9五香なら、先手は同馬で取ればいい。

  

したがって、9六香という打ち場所は絶妙だったのだ。もちろん、先手が正しく9七桂と指せば逆転しなかったけど、アベマの解説者2人もかなり興奮してたから、プロ棋士でも1分では選べない正解だった。

   

   

     ☆   ☆   ☆

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ところで、先手の永瀬が9七桂と指してたら(上図)、先手玉は詰まないのか? 危なく見えるけど、調べてみると、確かに詰まない。

  

後手が8八金なら、同銀で詰まない。同銀成、同金と進んで、先手の金がよく受けに効いてる。ちなみに、8八同金だと同銀成で詰んでしまう。

    

後手が9九金なら、同玉、9七香不成の時、9八歩の合い駒で詰まない(9七同金なら8八銀で詰み)。

    

   

     ☆   ☆   ☆

なお、YouTubeのアユムの将棋実況(AIは水匠電竜)をチェックすると、そもそもあの9六香の直前の局面で、アベマのAIほどには評価値が離れてなかった。後手9一飛なら、たかが「先手有利」となってるから、まだまだこれからの将棋。

     

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それどころか、9六香、9七歩と進んでも、「互角」の形勢と判断してた。後手の7八銀には、8八金打と守って粘るらしい。アベマのAIの判断とどっちが正しいのか分からないけど、時間もないし省略しよう。

         

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とにかく、あらためて藤井七冠の終盤力の凄さに感動させられる名局だった。やはり、人間同士の対局はドラマチックなのだ。それでは今日はこの辺で。。☆彡

    

     (計 1985字)

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藤井聡太・七冠、永世棋聖に続いて永世王位の座を獲得、自由で変幻自在な指し回しで永世二冠~2024王位戦・第5局

「自由自在」とかいうと、小学校の参考書のシリーズを思い出す♪ 私は買ったことないけど、分厚い本がズラッと並ぶ様子は地元の小さな本屋でさえ目立ってて、たまにチラ見くらいはしてた。

   

似た言葉だと、私がお世話になった先輩が好んでたのは、「臨機応変、変幻自在」。臨機応変は将棋だとちょっと変だから、記事タイトルには「自由で変幻自在」と書いてみた。

    

この対局、藤井聡太・王位(七冠)の差し回しは序盤から終盤まで光り輝いてたと思う。必ずしもAI評価値的な最善手ではないけど、人間的には斬新で面白いと感じるし、序盤から終盤まで安定した差し回しだった。

    

いつも思うけど、abema動画とかのAI評価値を見ずに観戦すれば、遥かに興味深い内容だと思う。おそらくプロ棋士でも、終局近くまで、形勢判断にあまり自信を持てなかったはず。最後の最後、相手玉が詰むこと、自玉が詰まないことまで正確に読んで、初めて一手勝ちだと分かるのだ。一手の差であって、評価値ほどのハッキリした差があったわけではない。

    

    

     ☆   ☆   ☆

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2024年8月27日~28日、兵庫県神戸市の有馬温泉「中の坊瑞苑」で行われた、第65期・王位戦・第5局。上図は公式の棋譜サイトより1枚だけ縮小引用。先手・藤井の21手目、3八飛まで。自玉の囲いを後回しにして、左側の壁銀の悪形も気にせず、素早い攻撃態勢。

   

ここまで、藤井王位の3勝1敗にはなってるけど、内容的にはむしろ渡辺明・九段の善戦が目立ってた。2人の全対局の勝敗は、渡辺から見て、5勝23敗。勝率はわずか1割8分。ほんの数年前まで将棋界のトップに君臨してた渡辺にとって、さすがに特別な気合が入るはず。

     

対局は藤井が先手番で、戦型は相掛かりでも角代わりでもなく、先手・藤井の矢倉の手前vs後手・渡辺の雁木といった感じ。といっても、そんな型にハマった分類にはあまり意味がない。この後、序盤から(ほとんど)前例のない戦いになる。特に藤井は、ノーガードの打ち合いに持ち込む感じで、大胆不敵。

   

   

     ☆   ☆   ☆

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角交換から、渡辺が6四角と打ったのに対して、藤井の31手目は攻め合いの4四銀。abemaのAI評価値(期待勝率)はまだほぼ互角で、少し藤井が良い程度。この後、渡辺が3三歩と我慢。藤井も3七歩と我慢。

        

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落ち着いたかと思った途端、渡辺が鋭く踏み込んで来た。36手目、8六銀。アマチュアみたいな露骨な攻めだけど、迫力も威力もある。藤井は8八銀と受けて、7七銀成には同玉!

    

相当な実力と読みがないと、なかなか指せない危ない手だ。もし同銀なら、また8六銀と打たれて、千日手になってしまう可能性もあった。もし、差し直しになると、藤井は少し不利な後手番になってしまうから、回避したと。もちろん、同玉の方が、観戦するファンにとっても刺激的♪

    

      

     ☆   ☆   ☆

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その後も、藤井は自玉の薄さや危なさを顧みず、攻撃的に指し続ける。上のアベマ動画の画面は、後手・渡辺の72手目、4三銀の局面。AIの最善手は、同飛成で、同金に3二角という直線的な攻撃。私もすぐ、そう指すと思う。

   

ところが藤井は、同飛成、同金の後、6四歩と打つ。渡辺は5二銀で、後手陣が堅くなってしまった。藤井がリードしてた評価値は、一気にほぼ互角に逆戻り。

   

局後の藤井の感想だと、6四歩とは限定してなかったけど、この辺りでちょっと誤算もあったらしい。ただ、局後の渡辺の感想だと、この6四歩は厳しく感じたようだった。渡辺の感覚は、AIとは違うことが多い気がする。

   

      

     ☆   ☆   ☆

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藤井は3二角ではなく、9六角と打つ。前から書いてるように、藤井は、「遠見の角」に好手=巧手が多い。この角の場合、攻撃は8五歩で止められてしまうけど、相手の飛車先も止まるし、自陣の受けに効く。実際、最終盤で、この角が7八や6九の守りに効くことになった。

   

藤井の7四銀の攻めに対して、渡辺は攻め合いで2八飛と打ち込む(上図、後手80手目)。この局面ではもう、AI評価値は藤井が有利に戻ってた。この飛車はこの後、取られてしまうから、むしろ3八飛と打つ方が良かったような気もするけど、それだと4八角のような受けでも困るのかも。そこで2八飛成なら、渡辺の1手損に近くなってしまうから。

   

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渡辺は自陣で飛車と銀を交換して、5七銀と打ち込む。藤井は3九角の両取り(85手目)。アマチュアの対局だと、この角打ちは受けの悪手で、一方的に押し切られてしまうかも。

    

しかし、代わりに3一飛、4一金、2一飛成の平凡な攻めだと、形勢は逆転してしまう。藤井は、最後の詰みの辺りまで読み切った上で、一旦、受けに回ってるのだ。この後、また攻めに転じれば、際どく一手勝ちになると確信。渡辺も局後、3九角でもう負けだと認めてた。と言っても、実際にはまだ投了しない。

   

   

     ☆   ☆   ☆

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藤井の97手目、7四桂を見て、渡辺が投了。終局図は公式ブログより縮小引用。もし渡辺が7八金寄なら、6二銀成から即詰みで、難しくはないけど手数はちょっと長い。

  

実は、その即詰みの手順の中で、8五角という手も出て来る。藤井が20手前に9六角と打った時、そこまで読んでたのかも。受けだけでなく、潜在的に攻めにもなってたのだ。後手の8五歩ですぐ止められても。

   

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なお、アベマの評価値の推移グラフは上図の通り。大まかに見れば、キレイな右上がりの「藤井曲線」。これで永世棋聖に続いて永世王位の称号の資格も獲得。最年少の永世二冠に輝いた。

   

また一つ、歴史的な快挙を達成。どうも、おめでとう! それでは今日はこの辺で。。☆彡

    

     (計 2288字)

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策士・渡辺明九段、詰みを逃して藤井聡太七冠に大逆転負け、敗着は4二龍 〜 2024王位戦・第1局(千日手指し直し)

これが人間の将棋。。 AIより遥かに遅くて不正確な能力だから、最後に時間が無くなった状況だと大失敗してしまう。トップクラスの棋士でさえ。

 

今回は特に、始めの対局が千日手指し直しになってしまったこともあって、両者ともに少ない持ち時間で再戦。最後は両者とも1分将棋に追い込まれて、ストップウオッチで秒を読まれてた。

   

将棋ファンなら、去年の秋の王座戦・第4局を思い出したはず。永瀬拓也九段が圧倒的に優勢な終盤で、間違えてしまって逆転負け。藤井聡太・八冠が誕生する直前、まだ対局中の永瀬が頭の髪をかきむしって失着を悔しがる様子が印象的だった。

  

ただ、どちらかというと、今回の渡辺明九段の方が難しい状況だったと思う。AIは一瞬で即詰みを読み切って、渡辺の勝ちの確率を99%と判断してたけど、23手詰だったから、59秒で読み切るのは難しい。藤井の直前のトップ棋士だった渡辺でさえ、5手目で間違えた。

      

   

    ☆   ☆   ☆

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上のabema動画の映像キャプチャーが、決定的な場面。先手の渡辺の119手目。

  

この直前に、4二銀不成、同金、6一龍、4一銀と正しく進んでた。ただ、上図で4一同龍と正しく指すのはちょっと難しい。むしろ、渡辺が指した3ニ銀の方が指しやすい。ただし、AIの評価値はすぐ逆転。31%vs69%で藤井の優勢に変わった。

   

同玉、3三金、同金、6ニ龍、4ニ金、3三歩成、同玉と進んで、下図。評価値は揺れ動いてたけど、ほぼ互角くらいだった。

   

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ここで普通に3四歩と打てば、まだまだ戦いは続いてた。ところが、渡辺はここで龍を切ってしまう。4二龍。これで評価値は、10%vs90%くらいで藤井の勝勢になった。

    

頼みの綱の龍を切ってしまったから、もう最後の詰みまで持って行くしかないけど、後手の6九馬が守りにもよく効いてる。その状況はあらかじめ避けることも出来たけど、渡辺はそれにも気付かなかった。終局後の感想を聞くと、あの辺りはどうもよく分かってなかったらしい。

  

藤井の方は、自分の負けに気づいてたような感じで、勝った後も負けたような暗い表情のままだった。

   

   

    ☆   ☆   ☆

投了図は、公式ブログより。後手の藤井の136手目、1三玉を見て、渡辺が投了。落胆の様子を素直に表してた。勝負事に、「たら・れば」は禁物だけど、もし藤井の馬が効いてなければ、投了図から1四金で詰みだった。

  

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なお、80手で千日手になった対局の最後は、下図の通り(持ち駒は両者とも無し)。後手番の渡辺が、先手の藤井の攻撃を上手く抑え込んでた。AIは、先手の8五桂の攻めを推奨してたけど、それは人間的にはやりにくいはず。先に桂馬を損して、おまけに8六歩で桂馬を取り返す時、自玉のそばに隙を作ることになるから。

    

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ちなみに今回の解説の聞き手は、若い女流棋士2人。内山あや・女流初段と加藤結李愛・女流初段。特に内山はキャピキャピ感があって、女子高生みたいにコロコロ笑うから、コメント欄には「可愛い」といった声が並んでた♪ どこでもいそうな普通の可愛い子だけど、どこでも人気者のはず。もちろん、将棋の解説にも単なる雑談にもしっかり対応してた。

    

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今週は、長大な自転車レース記事も含めて、計15107字で終了。ではまた来週。。☆彡

    

    (計 1361字)

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藤井七冠、21歳で「もう永世」棋聖、次は永世王位に挑戦!&気温25.5度リハビリジョグ

(2日) JOG 7km,38分01秒,平均心拍 129

消費エネルギー 286kcal(脂肪 77kcal)

    

瀬戸朝香って名前を久々に聞いたけど、名前の由来は瀬戸内海じゃなくて瀬戸市なわけね。私の故郷じゃなくて、藤井聡太・七冠の故郷と同じ。スポーツ報知のカメラマンの名字も、たまたま(?)瀬戸♪

  

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この棋王就位式の写真だと、瀬戸朝香ってこんな顔だっけ?、香里奈じゃないの?♪とか感じたけど、他の写真を見ると本人っぽく見えた。いつの間にか、美魔女系になってる。・・っていうか、藤井の髪型にちょっと違和感(笑)

   

そう言えば、Yahoo!を見てると、『冬ソナ』のチェ・ジウ来日なんてニュースも話題になってた。彼女は、美魔女っていうより、まだ可愛さがちょっと残ってるね。ドラマの日曜劇場『ブラックペアン2』の宣伝ってことらしい。

  

ドラマは前季、かなり見たから、今季はパスしよう。有村架純だけチラッと見ちゃうかも♪

    

     

     ☆   ☆   ☆

そうゆう芸能記事じゃなかったね。将棋の偉業の話。一昨日、3連勝で棋聖位を防衛した藤井七冠は、5期連続となったから、永世棋聖の資格を獲得した☆ ちなみに、条件は「通算」5期だから、永世タイトル8つの中ではわりと楽な方。

   

就任は遥か先の引退後が普通らしいけど、まだ21歳11ヶ月なのに永世タイトル。もちろん、過去最年少で、また一つ偉業を達成した。叡王位は失ったけど♪ コラッ!

   

いや、余計な一言じゃなくて、重要なことなのだ。「永世八冠」はいつ、なんて遠大な話も出てるから、タイトル戦は勝ちまくりじゃないといけない。

    

永世棋聖の次に獲得できそうなのが、永世王位。もうすぐ始まる王位戦で防衛すれば永世で、しかも相手は相性がいい渡辺明九段。その渡辺は、Xで藤井の名前を出さずに、「もう永世、、、」と溜息をついてた♪

   

当然これは、潜在的に、もう永世王位になってしまうかも・・っていう自虐も入ってるはず。最初に藤井にタイトル(棋聖位)を獲られたのも、渡辺だから。

    

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しかし、こうして見ると、羽生善治・九段の「永世七冠」というのは凄い偉業☆ 2017年だから僅か7年前で、当時47歳。長年にわたる圧倒的な活躍ということ。まだ53歳で、将棋連盟会長の激務の中、棋力も気力も保ってるから、藤井との天才同士のタイトル戰にも期待しよう。

   

   

     ☆   ☆   ☆

一方、単なる小市民アスリートの方は、きつい自転車ヒルクライム・レースを終えた2日後、リハビリで軽く7kmジョグをこなして来た。

   

後遺症が一番ひどいのは、普段ほとんど鍛えてない腕・肩・首だけど、太腿ももちろんまだ疲れてる。最初の3kmくらいは激重の走りだったけど、その辺りから急に脚が動き出してペースアップ。終盤は1km5分を切る所まで上げることが出来た。蒸し暑い悪条件も考えると、まずまず順調な回復♪

   

トータルでは1km5分26秒ペース。気温25.5度、湿度88%、風速1.5m。新・心拍計は正常に作動。心拍グラフが非常にキレイな右上がり曲線になった。典型的なビルドアップ(加速走)。

     

たまたま電車内で見た、金(ゴールド)の価格チャートと似てるかも♪ 仮想通貨(暗号資産)の時代になっても、金は安定的に上がり続けるのかね?・・とか思いつつ、それでは今日もあっさりこの辺で。。☆彡

   

   

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往路(1.2km) 7分48秒 106 115

LAP 1(2.2) 12分39秒 121 134

  2   10分19秒 144 153

復路(1.4) 7分15秒 146 156

計 7km 38分01秒 129(76%) 156(92%) 

    

      (計 1471字)

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八冠独占254日で七冠に陥落、藤井聡太を再び泣かせた男、伊藤匠21歳が新叡王、敗着は6四桂~2024叡王戦・最終第5局

個人的に眠くて時間も無くて、将棋のブログ記事なんて書いてる場合じゃないんだけど、藤井聡太・八冠の誕生まではかなり書き続けてたから、八冠の終わりにも一言だけ書いとこう。

    

今年度は伊藤匠七段との叡王戦で連敗するとか、どうも藤井八冠の調子が微妙になってたけど、名人戦は余裕で防衛、棋聖戦も連勝だから、何とかなるんじゃないかと思ってた。

  

そもそも実は、伊藤の今年度は藤井以上に不調だったのだ。ここまでの勝率は5割を切ってて、特に最近は負けが多くなってた。過去のトータルの対戦成績でも、藤井が圧倒的。

  

というわけで、今日の夕方まではあっさり勝って防衛かな・・と期待してたのに、終盤になって変調。最後は一瞬のチャンスも逃して、AIの候補手5つにも入ってない緩い悪手を指してしまった。6四桂が敗着。まあ、その前に時間を使い果たして1分将棋になってたから仕方ないか。

   

藤井の長考には結構、良くない手が多いと思う。特に今回みたいに、苦悶する表情を見せてる時には。途中で独り言のボヤキみたいなものまで聞こえたほど。考えてるというより、後悔で動揺してるようにも見えた。。

   

   

     ☆   ☆   ☆

さて、2024年・第9期・叡王戦。最終第5局は、非常に長くて丁寧な振り駒(笑)の結果、藤井叡王が先手番。これだけでも、もう防衛かと思ったほど。藤井は後手番でも強いけど、先手番の勝率が特に高いので有名。

   

先に評価値の推移グラフを載せとこう。abema動画のもので、終盤に入った頃までは藤井が有利だったけど、互角に引き戻されて、最後はチャンスに悪手を指してしまったから、グラフが上から下へと大きくブレてる。

     

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この時、私は道を歩いてる途中で、立ち止まって最後までライブ動画を観戦。周囲の人に変な目で見られたかも (^^ゞ お互いに1分将棋に入ったし、奇跡の再逆転を期待してたけど、伊藤もやっぱり強いね。終盤だけなら、藤井より安定してた。

   

    

     ☆   ☆   ☆

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戦型は、お馴染みの角代わりで、先手の藤井は変則的な穴熊。後手番の伊藤は右玉。かなり早い時点で、前例は無くなってたらしい。上図は、先手・藤井の77手目、6六銀直。タダで銀を捨てて猛攻につなげる奇抜な攻守。日本将棋連盟の公式棋譜サイトより。

   

同歩、6五桂、6四玉、5三桂左成・・・。ちょっと薄い攻めだけど、先手玉は穴熊で安全だし、藤井八冠なら鋭い攻めを続けそうな局面。ところが、下の105手目の局面から変調してしまう。後手の伊藤が、7六歩で反撃して来た場面。

    

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先手は3四金、4二玉、4三歩で、普通に「王手」の「追う手」で迫れば良かった。相手玉を下段に落とせば、7一飛と打って、7六飛成で自陣の守備も堅くなる。ところが、藤井は6六銀と逃げてしまった。

   

藤井がその後もしばらく3四金と指さなかったのは、ちょっと重いし、金を守り駒としてキープしたかったからか。下手すると、3三歩で金を取られるハメにもなる。

   

          

     ☆   ☆   ☆

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そして、上図が敗着の局面。先手・藤井の131手目。ここまで少し不利だったけど、まだまだ均衡を保ってた。そして、5五桂の王手から普通に攻めて行けば、少し有利になってたのだ。

     

ところが、藤井の131手目は、6四桂。その後、ようやく打った3四金との連携でも、相手玉には今ひとつ届かない。

  

最後は視聴者と大盤解説会場へのサービスのつもりだったのか、詰みそうにない形でしばらく藤井が連続王手を続けて、156手で投了。屋外で立ち止まって見てた私も、ようやく歩き始めることができた♪ ちなみに私は真面目な大人なので、歩きスマホはほとんどしない。

   

   

     ☆   ☆   ☆

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上の投了図は、中継ブログより。個人的には、この図がちょっと淋しい。いかにも先手の藤井が、届くはずのない攻めを無理やり続けたような形だから。5筋、6筋、7筋に歩を打てないから、攻め駒が足りてない。絶対王者の風格が感じられないのだ。

   

というわけで、天才・藤井聡太の八冠独占は、「254日天下」で終了。

   

2023年10月11日から2024年6月20日までだから、両端の日付けも入れると、数式計算は次の通り。

  

 (31-10)+30+31+31+29+31+30+31+20=254日

    

  

   ☆   ☆   ☆

まあ、9ヶ月近くもよく全冠をキープしたな・・と感心するべきか。伊藤は小学校時代の有名なエピソードに続いて、再び「藤井聡太を泣かせた男」になった。1回目は覚えてないとか、どうでもいいとか語ってたけど、2回目は一生の宝物になったはず。

   

ともあれ、激闘に拍手! そして、初タイトル奪取となった伊藤匠・新叡王、おめでとう☆ 実際に泣いたというか、感無量の涙を見せたのは、伊藤の方だったらしい。それでは今日はこの辺で。。☆彡

    

    (計 1950字)

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将棋の天才・藤井聡太八冠が子どもの頃に勉強!、算数(四則 +-×÷)の「賢くなるパズル」の解き方、考え方(『徹子の部屋』)

テレビ朝日の『徹子(てつこ)の部屋』という、50年近くも続いてるテレビ番組に、将棋の藤井聡太・八冠が出ました。その中で、彼が幼稚園(ようちえん)から小学校入学くらいまでやってたらしい、算数のパズルが紹介されました。2024年2月23日のSP(スペシャル)版です。

     

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7×7マスの表に、1~7の数字を入れます。縦・横の列には、同じ数字がだぶらないようにします。つまり、それぞれの列で、1、2、3、4、5、6、7を1回ずつ使うというルール。その点では、人気パズル「数独」を小さくしたような感じですが、いろんな計算があるので、このパズルの方が難しいと思います。

   

合計で49マスですが、太い黒線で小さめのブロックに区切られてます。上の問題では20コのブロックがあって、それぞれのブロックの左上には黒い小さな数字が書かれてます。

  

それぞれのブロックのマス目の数を、足し算・引き算・掛け算・割り算のどれかで計算して、ブロックの左上の数字になるようにします。この4つの計算方法は、まとめて「四則」(4つの規則)と呼びます。

     

2マスのブロックに「3 6」と書かれてる時、6÷3で2だと考えることもできます。2マスのブロックの上に1、下に4がある時なら、4÷1で4だと考えてもよいのです。つまり左右や上下は気にしません。

  

あと、3マスのブロックでは、足し算か掛け算のどちらかを使います。この宮本算数教室のパズルは小学生に人気があるようで、藤井八冠も下のような本で楽しんでたのでしょう。宮本哲也『賢(かしこ)くなるパズル』、学研。amazon(アマゾン)より。

   

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    ☆   ☆   ☆

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では、藤井八冠が解いてた問題を、ゆっくり解いてみましょう。適当に数を入れてみるのではなく、筋道を立てて論理的に解くと、「賢くなる」でしょう♪

    

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パズルだけでなく、何かを考える時には、順番が大切。この問題なら、右上の50と書かれた3マスがすぐ分かります。5×5×2で、2つの5は同じ列に書けないから、上のようになります。

  

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その下側、42と書かれた3マスは、もう2が使えないので、7×6×1しかありません。ただし、7と6と1の書き順は分からないので、とりあえず小さな字で「7×6×1」と書いておきます。

    

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すると、右上の18と書かれたブロックは、「左6×右3」になります。「3 6」だと、右端の縦の列で6が重複(じゅうふく)してしまうからです。重複とは、ダブることです。

  

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これで、右下はもう4しか残ってません。すると、右下の56と書かれた3マスの左側は、「7×2」になります。どちらが左でどちらが右なのかは、まだ分からないから、小文字で書いてます。

  

    

     ☆   ☆   ☆

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そのすぐ左側、4と書かれた2マスのブロックは、もう4とは書けないので、「5-1」のはず。

     

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そのまた左側、2と書かれた2マスは、もう「6÷3」しかありません。

     

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その少し上、13と書かれた縦の2マスは、「7+6」。

  

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だから、左下が6、その右が3と決まります。右が6だと、縦の列で6がだぶってしまうからです。

  

   

     ☆   ☆   ☆

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さらに、6÷3の右上、15と書かれた2マスは、5×3で決定です。3が左だと、またダブってしまうので。

    

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すると、右下あたりで30と書かれた3マスのブロックは、5×3×2で決まりです。左側や上側の数字を見て、決めます。

    

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そうすると、右下の「2×7」も決まります。そのまた右の4と掛ければ、56になります。

  

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あと、左端の6と書かれた3マスも、3+2+1で決定です。足し算の代わりに掛け算で3×2×1としても、同じく6になります。

  

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その上、28と書かれた2マスは、7×4です。もし7が右だと、その下の「7+6」とだぶってしまうので。

   

   

    ☆   ☆   ☆

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そのまた上、5と書かれた2マスは、4+1。右側や下側の数字を見れば、分かります。

     

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左上の70と書かれた3マスは、5×2×7になります。

  

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すると、一番上の横の列には、もう4と1しか残ってません。21は、4からは作れないので、72と書かれた3マスの上が4。その右が1。それらの下側に小さく、「3×6」、「3×7」と書いておきます。

  

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これで、下側の28と書かれた2マスが、7×4だと分かります。上側の数字を見て、決めるのです。

  

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その2つ上、3と書かれた2マスは、2÷6(左右は気にせずに割り算)。6だけ、先に決まります。その縦の列(右から3番目の列)ではもう、6しか残ってないからです。6を使って3にするには、6÷2しかありません。6-3だと、左側の3とだぶってしまいます。

      

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これで、左側の13と書かれた2マスも分かりました。上が7、下が6です。

   

   

     ☆   ☆   ☆

後はもうカンタンだし、みなさんにおまかせしましょう♪ 最後の答は、最初のテレビの画像に書かれてます。ちょっと読みづらいけど、5歳か6歳の藤井八冠、すばらしく賢いですね。すべて合ってる大正解!

   

なお、今週は計15376字で終了。また来週。。☆彡

    

      (計 2043字)

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